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丘の上のお姫様~姫島皐月の場合~6
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「やあ、珠子さん。」
結婚式が後2週間に近づいてきた今日この頃。私は、珍しい人を喫茶店に招き入れた。
「こんにちわ、雅さん。」
王 雅(おう みやび)さん、37才。聖さんの異母弟で、現在帝国財閥の副会長件、帝国ホールディングのCEOをされてある方である。
名前に退け劣らず、美しい顔立ちは、やはり王家の血を引いている。それに、パット見は、聖さんには似ていないように見えるけれど、中身は聖さんよりもシビアなとかろがある感じがする。(後数日で、姉弟となるのだが・・・)
「ここ、座ってもいいかい?」
ニコニコと笑いながら、雅さんはカウンター席に座った。
「おや?ブレンド・・・いい香りだね」
「ありがとうございます。父が残してくれたレシピがあって。それを出しているんです。」
「響さんの⁉ それじゃあ、ブレンドもらえるかな?」
雅さんは、ニッコリと微笑んだ。
「こんなことを聖兄さんに知れたら、僕は怒られてしまうかもしれないな。」
「それは、私のワガママですから。」
私は、コーヒーをいれながらそう言って、笑い返した。
「全く、新しく姉になる人は、見かけによらず人使いが荒いですね。今回だけですよ。」
雅さんは、組んだ手の甲の上に顎を乗せると、嬉しそうに微笑んでいた。
さて、近藤のおじさんが、いつものよう本日もやって来てくれた。
「今日は、チョット珍しいコーヒーをご馳走するわね」
私は、先日皐月さんにもらったコピー・ルクアを、近藤のおじさんに振る舞うことにしていた。
「はいどうぞ。」
甘い、チョコレートのような不思議な香り。それが私のコピー・ルクアの印象であった。
「どれどれ・・・」
近藤のおじさんは、ズズズッとコーヒーカップに、注がれたコピー・ルクアを味見する。
「フム・・・タマちゃん、このコーヒーは、何て言うか。のみやすいね。優しい味っつうの? 初めて飲んだよ~‼」
いつもアメリカン派の近藤のおじさんも、気に入ったようである。
「良かった、かなり珍しくって。おじさんに、是非飲んでもらいたかったのよ。」
近藤のおじさんは、嬉しそうに大笑いをした。
「そうかい。まあ、たまに飲むならこういうのもいいかな~」
「そう?今飲みやすいって言ったじゃない⁉」
近藤のおじさんは、少し困ったように苦笑いをした。
「何て言うかな~ 」
そう言って、前置きしてから、おじさんは、こう話を続けた。
「綺麗なお姉ちゃんは、飲みに行くときだけでいい分けさせ。毎日見るなら、お母ちゃんの方がなれているから良いってこった。」
・・・。
例えはともかくとして、近藤のおじさんにしたら、毎日飲むなら、なれた味が一番安心すると言うことなのだろう。
「ごちそうさん。タマちゃん、旨かったよ。」
そう言って、近藤のおじさんは家に帰っていった。まだ日
私は、その背中を送ってから、エステに行くために店を切り上げる準備をはじめた。
店のカーテを閉めてから、いつものように外にある店の看板を下げていたとき、人の気配がして。
振り向こうとしたとき・・・私の口元に何かが触れた感触。ハンカチのような布の感覚がした。それとどこか覚えのある・・・
そう思ったと同時に私は、その場に崩れ落ちた。
結婚式が後2週間に近づいてきた今日この頃。私は、珍しい人を喫茶店に招き入れた。
「こんにちわ、雅さん。」
王 雅(おう みやび)さん、37才。聖さんの異母弟で、現在帝国財閥の副会長件、帝国ホールディングのCEOをされてある方である。
名前に退け劣らず、美しい顔立ちは、やはり王家の血を引いている。それに、パット見は、聖さんには似ていないように見えるけれど、中身は聖さんよりもシビアなとかろがある感じがする。(後数日で、姉弟となるのだが・・・)
「ここ、座ってもいいかい?」
ニコニコと笑いながら、雅さんはカウンター席に座った。
「おや?ブレンド・・・いい香りだね」
「ありがとうございます。父が残してくれたレシピがあって。それを出しているんです。」
「響さんの⁉ それじゃあ、ブレンドもらえるかな?」
雅さんは、ニッコリと微笑んだ。
「こんなことを聖兄さんに知れたら、僕は怒られてしまうかもしれないな。」
「それは、私のワガママですから。」
私は、コーヒーをいれながらそう言って、笑い返した。
「全く、新しく姉になる人は、見かけによらず人使いが荒いですね。今回だけですよ。」
雅さんは、組んだ手の甲の上に顎を乗せると、嬉しそうに微笑んでいた。
さて、近藤のおじさんが、いつものよう本日もやって来てくれた。
「今日は、チョット珍しいコーヒーをご馳走するわね」
私は、先日皐月さんにもらったコピー・ルクアを、近藤のおじさんに振る舞うことにしていた。
「はいどうぞ。」
甘い、チョコレートのような不思議な香り。それが私のコピー・ルクアの印象であった。
「どれどれ・・・」
近藤のおじさんは、ズズズッとコーヒーカップに、注がれたコピー・ルクアを味見する。
「フム・・・タマちゃん、このコーヒーは、何て言うか。のみやすいね。優しい味っつうの? 初めて飲んだよ~‼」
いつもアメリカン派の近藤のおじさんも、気に入ったようである。
「良かった、かなり珍しくって。おじさんに、是非飲んでもらいたかったのよ。」
近藤のおじさんは、嬉しそうに大笑いをした。
「そうかい。まあ、たまに飲むならこういうのもいいかな~」
「そう?今飲みやすいって言ったじゃない⁉」
近藤のおじさんは、少し困ったように苦笑いをした。
「何て言うかな~ 」
そう言って、前置きしてから、おじさんは、こう話を続けた。
「綺麗なお姉ちゃんは、飲みに行くときだけでいい分けさせ。毎日見るなら、お母ちゃんの方がなれているから良いってこった。」
・・・。
例えはともかくとして、近藤のおじさんにしたら、毎日飲むなら、なれた味が一番安心すると言うことなのだろう。
「ごちそうさん。タマちゃん、旨かったよ。」
そう言って、近藤のおじさんは家に帰っていった。まだ日
私は、その背中を送ってから、エステに行くために店を切り上げる準備をはじめた。
店のカーテを閉めてから、いつものように外にある店の看板を下げていたとき、人の気配がして。
振り向こうとしたとき・・・私の口元に何かが触れた感触。ハンカチのような布の感覚がした。それとどこか覚えのある・・・
そう思ったと同時に私は、その場に崩れ落ちた。
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