19 / 25
丘の上の王様とお妃様 18
しおりを挟む
さて、何故か私は姫島 皐月嬢と、二人っきりでお茶を飲んでいた。
何しろ、規模が小さいにしろ(私からすれば、結婚式レベルのパーティーだが...)帝国財閥や、他の企業団体のトップ・政府関係者等の出席等々のテレビで見たことのある人々の昼食会である。
先程の婚約発表が終われば、後は私には用はないのだ。聖さんが出席者と歓談している間、私には誰も知人がいないわけで。『壁の花状態』と言うわけだ。
そして、一人ポツンと座っている所にやって来たのが、先程紹介さたばかりの皐月嬢であった訳である。
しかし。
「確かに環様の面影が有るわね。それにしても...あなた、そんなに空気に溶け込んで聖さんの横に立とうとでも思っていらっしゃるの⁉」
母も、かなりの美人であったのは認めるが。同じ美人でも、皐月嬢の方はかなりの『辛口』である。
先程から、何かにつけて聖さんと釣り合わなすぎると、まるで自分が針山にでもなったようにチクチク...いや、ブスブスと、キツい言葉で私を容赦なく傷付けてくる。
まあ、美人で、社会的にも地位と実力が有って、さらにお金持ちである皐月嬢からしてみれば当然の事かも知れないが。
「聞いていらっしゃるの⁉私、ここまで正直に自分の事を言われて、悔しがらない『可愛らしくない方』って、初めてよ?!」
...。
(私もここまで言われたのは、スーパーウーマンなあなたぐらいですが?!私、あなたに何かしましたか⁉ と、聞きたいぐらいです。)
正直な話。流石の私も、皐月嬢とお茶をしている事が辛くって。どこかで部屋に戻らせてもらいたいくらいだ。
なのに、スーパーウーマンは、私から離れてくれない。
「...まぁ、聖さんはとてもオモテになるから、婚約したとしてもご安心されないことね。」
やっと、皐月嬢が口をつぐんでくれた。私はホッとしてから、笑顔をして見せた。
「そうですね。御忠告感謝いたします。」
私も、頑張ってやっとその言葉を返した。皐月嬢は、お茶を飲みながら私の事を、少し不満そうに見つめる。
「それって、木崎家の生まれつきの嫌みかしら!?本当に、そう言うところ。環様に似てますのね。」
「母に会ったことがあるんですか?」
思わず、私は驚いてしまった。何しろ皐月嬢...いや、皐月さんは、どう見ても私より若く見えるし。母と皐月さんが知り合いだだ言うことも今、今初めて聞いたし...不明な事だらけである。
皐月さんは、あらっと、私を見るなり驚いたようだった。
「あら、ごめんなさい。別に隠していた訳では...ただ、あなたの勤め先が私の孫会社に当たるものだから。環さんが時々聖さんを介して私が様子を探らせていたの。」
私は驚いた。さらに!
「で、ほら、あなた。前に変な男と付き合っていたでしょう。で、別れてからその後と言うもの、あなたからの連絡が余り無いものだから。木崎のご両親が心配してましたのよ...」
つまり。両親は、私の都会での生活を知っていたって事!?それで心配してって事は...
「も、もしかして。私に会いに行く途中で...」
私は胸の中がザワザワと、波立った様な気持ち悪さに襲われた。
「わ、私のために両親は事故に⁉」
私は無自覚のまま、そう呟いた。そして、さそれは、言葉にすることで、現実身をおる。
流石に、皐月さんはバツが悪そうにチラリと私の顔を見てから、一言そえた。
「さぁ...それはどうかと思うけれど。ただ、私がな言ったことは、事実なだけよ。あなたがどう思われようとね。聖さんが何と言っているかは知らないけれど。私の私、嘘をつくのは嫌いなの。特に親しくなりたい人には、ね。」
そう言うと、皐月さんは、私の背中をポンと叩いた。多分、励まそうとしてくれたのだろうけれど。私には、逆に逆鱗を刺激されるような気持ちになった。
丁度その時。
「タマちゃん⁉」
沢山のギャラリーからヤジを受けながら、聖さんが私の近くにやってきた。
美しく飾られた庭の緑が何故か、彼とともに色あせていく。私は、遠退く意識の中で、聖さんが駆け寄ってくるのが見えた。
何しろ、規模が小さいにしろ(私からすれば、結婚式レベルのパーティーだが...)帝国財閥や、他の企業団体のトップ・政府関係者等の出席等々のテレビで見たことのある人々の昼食会である。
先程の婚約発表が終われば、後は私には用はないのだ。聖さんが出席者と歓談している間、私には誰も知人がいないわけで。『壁の花状態』と言うわけだ。
そして、一人ポツンと座っている所にやって来たのが、先程紹介さたばかりの皐月嬢であった訳である。
しかし。
「確かに環様の面影が有るわね。それにしても...あなた、そんなに空気に溶け込んで聖さんの横に立とうとでも思っていらっしゃるの⁉」
母も、かなりの美人であったのは認めるが。同じ美人でも、皐月嬢の方はかなりの『辛口』である。
先程から、何かにつけて聖さんと釣り合わなすぎると、まるで自分が針山にでもなったようにチクチク...いや、ブスブスと、キツい言葉で私を容赦なく傷付けてくる。
まあ、美人で、社会的にも地位と実力が有って、さらにお金持ちである皐月嬢からしてみれば当然の事かも知れないが。
「聞いていらっしゃるの⁉私、ここまで正直に自分の事を言われて、悔しがらない『可愛らしくない方』って、初めてよ?!」
...。
(私もここまで言われたのは、スーパーウーマンなあなたぐらいですが?!私、あなたに何かしましたか⁉ と、聞きたいぐらいです。)
正直な話。流石の私も、皐月嬢とお茶をしている事が辛くって。どこかで部屋に戻らせてもらいたいくらいだ。
なのに、スーパーウーマンは、私から離れてくれない。
「...まぁ、聖さんはとてもオモテになるから、婚約したとしてもご安心されないことね。」
やっと、皐月嬢が口をつぐんでくれた。私はホッとしてから、笑顔をして見せた。
「そうですね。御忠告感謝いたします。」
私も、頑張ってやっとその言葉を返した。皐月嬢は、お茶を飲みながら私の事を、少し不満そうに見つめる。
「それって、木崎家の生まれつきの嫌みかしら!?本当に、そう言うところ。環様に似てますのね。」
「母に会ったことがあるんですか?」
思わず、私は驚いてしまった。何しろ皐月嬢...いや、皐月さんは、どう見ても私より若く見えるし。母と皐月さんが知り合いだだ言うことも今、今初めて聞いたし...不明な事だらけである。
皐月さんは、あらっと、私を見るなり驚いたようだった。
「あら、ごめんなさい。別に隠していた訳では...ただ、あなたの勤め先が私の孫会社に当たるものだから。環さんが時々聖さんを介して私が様子を探らせていたの。」
私は驚いた。さらに!
「で、ほら、あなた。前に変な男と付き合っていたでしょう。で、別れてからその後と言うもの、あなたからの連絡が余り無いものだから。木崎のご両親が心配してましたのよ...」
つまり。両親は、私の都会での生活を知っていたって事!?それで心配してって事は...
「も、もしかして。私に会いに行く途中で...」
私は胸の中がザワザワと、波立った様な気持ち悪さに襲われた。
「わ、私のために両親は事故に⁉」
私は無自覚のまま、そう呟いた。そして、さそれは、言葉にすることで、現実身をおる。
流石に、皐月さんはバツが悪そうにチラリと私の顔を見てから、一言そえた。
「さぁ...それはどうかと思うけれど。ただ、私がな言ったことは、事実なだけよ。あなたがどう思われようとね。聖さんが何と言っているかは知らないけれど。私の私、嘘をつくのは嫌いなの。特に親しくなりたい人には、ね。」
そう言うと、皐月さんは、私の背中をポンと叩いた。多分、励まそうとしてくれたのだろうけれど。私には、逆に逆鱗を刺激されるような気持ちになった。
丁度その時。
「タマちゃん⁉」
沢山のギャラリーからヤジを受けながら、聖さんが私の近くにやってきた。
美しく飾られた庭の緑が何故か、彼とともに色あせていく。私は、遠退く意識の中で、聖さんが駆け寄ってくるのが見えた。
0
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる