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GINJI
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俺はその晩も、適当な女とベッドを共にしていた。
頼介に「普通の恋愛をしてほしい」なんて思っていたクセに、俺自身はマトモな恋愛をした事はない。
性欲はあるから、女と寝る事はある。
だが、好きだとか愛しているとか、そういった感情が、俺には欠落していた。
否、ないわけではない。
本来、女に向けるべき感情を、向けてはいけない相手に向けていた。
行為も佳境に達した頃、突然、俺のスマホが鳴った。
こんな時に無粋な奴だと思いながら、発信者を確認すると、将太君だった。
俺は慌てて、電話に出た。
「もしもし?将太君、何かあったのか!?」
深夜の連絡。
頼介の身に何か起こったとしか、考えられない。
予想通り、将太君は頼介の容体の急変を告げた。
俺は今まで抱いていた女を放り出し、病院に向かった。
病院に着くと、将太君は処置室の前の廊下にいた。
関係者には俺から連絡したが、一番に駆けつけられたのは、俺だったようだ。
可哀相に。
将太君は今まで1人で、どんなに心細かっただろう。
詳しい話を聞く前に、処置室から医師が出てきた。
容体の急変は、急に走り出したこと。
とりあえず、大事には至らなかった事が告げられた。
処置室から運び出された頼介は、目を覚ましていた。
俺と将太君を見つけ、ばつの悪そうな顔をする。
「いきなり走ったそうじゃないか。こんな夜中に何やっているんだ!?頼介!」
俺は頼介を叱りつけた。
「ゴメン…。」
頼介はシュンとしている。
いくら順調に回復してきているとは言え、生死を彷徨う大怪我の後で、いきなり走り出すなんて。
「何があったんだ?話してみろ。」
先程までの怒り気味の口調を和らげ、頼介に問いかけた。
すると、頼介は困ったように将太君の顔を見た。
将太君も関わっているのか?
将太君が口を開いた。
「あの人が来たんです。」
将太君がこういう言い方をする人物は、1人しかいない。
「あの人…蓮介か?」
「はい。あの人を追って、頼介は駆け出したんです。」
その途端、俺の血が逆流した。
蓮介のせいで、頼介はこんな目に!
「待ってよ!GINJI!兄ちゃんのせいじゃないんだ。それに兄ちゃんは俺を助けてくれたんだ。それで十分だよ。」
頼介はそう言ったが、そういう問題じゃない。
俺は病院を飛び出し、蓮介の部屋に向かった。
頼介に「普通の恋愛をしてほしい」なんて思っていたクセに、俺自身はマトモな恋愛をした事はない。
性欲はあるから、女と寝る事はある。
だが、好きだとか愛しているとか、そういった感情が、俺には欠落していた。
否、ないわけではない。
本来、女に向けるべき感情を、向けてはいけない相手に向けていた。
行為も佳境に達した頃、突然、俺のスマホが鳴った。
こんな時に無粋な奴だと思いながら、発信者を確認すると、将太君だった。
俺は慌てて、電話に出た。
「もしもし?将太君、何かあったのか!?」
深夜の連絡。
頼介の身に何か起こったとしか、考えられない。
予想通り、将太君は頼介の容体の急変を告げた。
俺は今まで抱いていた女を放り出し、病院に向かった。
病院に着くと、将太君は処置室の前の廊下にいた。
関係者には俺から連絡したが、一番に駆けつけられたのは、俺だったようだ。
可哀相に。
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詳しい話を聞く前に、処置室から医師が出てきた。
容体の急変は、急に走り出したこと。
とりあえず、大事には至らなかった事が告げられた。
処置室から運び出された頼介は、目を覚ましていた。
俺と将太君を見つけ、ばつの悪そうな顔をする。
「いきなり走ったそうじゃないか。こんな夜中に何やっているんだ!?頼介!」
俺は頼介を叱りつけた。
「ゴメン…。」
頼介はシュンとしている。
いくら順調に回復してきているとは言え、生死を彷徨う大怪我の後で、いきなり走り出すなんて。
「何があったんだ?話してみろ。」
先程までの怒り気味の口調を和らげ、頼介に問いかけた。
すると、頼介は困ったように将太君の顔を見た。
将太君も関わっているのか?
将太君が口を開いた。
「あの人が来たんです。」
将太君がこういう言い方をする人物は、1人しかいない。
「あの人…蓮介か?」
「はい。あの人を追って、頼介は駆け出したんです。」
その途端、俺の血が逆流した。
蓮介のせいで、頼介はこんな目に!
「待ってよ!GINJI!兄ちゃんのせいじゃないんだ。それに兄ちゃんは俺を助けてくれたんだ。それで十分だよ。」
頼介はそう言ったが、そういう問題じゃない。
俺は病院を飛び出し、蓮介の部屋に向かった。
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