Cランク魔術師からSSランク魔術師を目指す!

ルルル

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6話 処置室

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 教師の合図で試験の時と同じく、横に並ぶ。
 あの時は、藁人形だったが、今回は射的などで使われている紙が20メートルのところに綺麗にならんでいる。

「よしじゃあ、構えろ」

 最初、どんなものか確認するために試しに発動する。
 私は手をじっくり見る、隣にいるイオリが心配そうに声をかけてきた。

「大丈夫だよ! できるよ!」

 成功はしたものの一度しか成功していない、とても心配になっていたがイオリのおかげで吹っ切れた。

「よし、自分のタイミングで撃つんだ」

 その合図とともに、唱える人、唱えない人、それぞれ向かいの紙に向けて撃つ。
 教師は腕を組んで私たちを見ている。

 紙がちぎれた音がどんどん聞こえる、イオリも準備をして、紙の方に手を伸ばし、唱えた。

「お願い! 火よ、私に力を!」

 その瞬間、火球が発動し、紙がちぎれた音がした、みんなイオリの方をみつめる、なぜなら今撃った人の中で一番ちぎれた際に出た音がすごい響きだったからだ。

 私はそれを隣で見て気づいたことがある。

(昨日よりも、レベルが上がっている気がする)

 イオリを見つめていた教師は次に私を見る、イオリは深くため息を吐いて、こちらを見る。

「いけるよ!」

 その掛け声とともに、私は心の中で唱える。

(火よ、我の手に集え)

 目標を捉え、発動させる。

「いっけー!」

 すごい勢いがある火球が紙を突き破る、その勢いで隣の紙まで破ってしまった。
 当然、周りからすごい視線を感じる。

(あれ? 私、今何を?)

 横を見るとイオリも呆然と立っている。
 恐る恐る話しかける。

「いお、り?」
「今の、凄すぎるよ!」

 周りに生徒が集まってきた。

「おいおい、お前本当にCかよ!」
「力抜いてたのか?」

 そういうのに慣れてなくて、黙り込むことしかできない、それを眺めていた教師が手を二回叩く。
 すると何事も無かったかのように、所定の場所に戻った。
 手を叩いただけで私に関しては何も触れなかった。

---

 全員が撃ち終わると次の説明に入る。
 腕を組み直し、近づいてくる。

「今発動してもらったが、詠唱したやつ挙手」

 恐る恐る詠唱と言っていいのか唱えた人は手をあげる、当然は私もイオリも手を挙げた。

「ふぬ、十四人か、それ以外は無詠唱ってことでいいか」

 手を挙げなかった生徒が頷いた、それを確認し終わると、真ん中に立つ。

「私の前が無詠唱、後ろが詠唱、で別れろ」

 唱えてる組、唱えてない組で練習するらしい、動きと同時に次は紙ではなく、藁人形が出てきた。

「別れたな、では最初に無詠唱組から説明する、他の生徒は練習しとくように」

 唱える組は前を向いて練習を始める。
 一人で練習する者もいて、友達としてる人もいる。

 練習に入ろうとするとイオリが見てくれと言わんばかりに唱え出した。

「お願い! 火よ、私に力を」

 藁人形めがけて発動される、威力は少し落ちているものの十分の出来だ。
 私は素直に感想を述べた。

「全然いいよ!」

 嬉しそうに答えたが、少し不服そうだ。

「そうかな? でもね、もうちょっと威力が欲しい、どうしたらいいと思う?」

 アドバイスを求められて私は何を言おうかとても迷う。

---

「よし、無詠唱組、まずは詠唱することから始めるぞ」

 なぜならば、無詠唱より詠唱した方が威力が上がると言われているからだ、といっても無詠唱でも威力が強い人もいる。

「わかったぜ、えっとね、 俺は神だ! 力を与えよ!」

 そう唱えて発動を試みるが発動する気配はない、何度もなんども唱えるが結果は一緒だ。

「火に関する魔法だ、だから火に関してのことのほうがいい、難しく言わなくてもいいぞ」

 そうかと閃いたように別の詠唱を始める。

「なら、火」

 藁人形を狙い発動させた、威力さえ弱いが練習によっては化けるかもしれない。

「うお、お前すげえな!」
「俺は天才なのさ!」
「なら私も! 火」

 違いはわからないが明らかな威力の差が出ている。

「おいおい、モモそれじゃダメだぜ? もっと気合い入れないと!」

「わ、わかった! グレイ、行くよ! 火火!」

 たしかに先ほどよりは威力が上がったがグレイには及ばない。

「おい、モモだけにやらさず、シスもやれよ!」

「わあったよ!」

 その様子を眺め、大丈夫そうなのか、次は詠唱組のところに来た。

「手しんどいから一旦私は休憩するね!」
「その間、私の見てて!」

 真っ先に私達の方に来た、すぐ後ろに教師が見つめている状況、とてもやりずらそうだ。

「あー、くそ! もっかいやるね!」
「あまり無理しちゃダメだよ!」
「わかってるって!」

 後ろで見ていた教師が近づいていた。
 私はその気配に気づき、振り向く。

「少し、手見せてみろ」

 私は教師に手を見せる。

「先生?」

 じっと手を眺めている、イオリはアドバイスを求めようとこちらを振り返る。

「えっと、どういった状況かな?」

 何がわかったのか分からないが、私の目を見て話す。

「一階に処置室がある、今すぐ行きなさい」

 そう言われてもどう言う状況かわからない。

「えっと? 何故ですか?」

 再び手を眺めて話す。

「行けばわかる、早く行きなさい」

 行くしかないと思い、こっそり外の出ようとするが、出口がわからない。

「えっと、出口は?」

 教師が手で四角形を作ると、作ったところに空間ができた。

「これに入ればいける、早く」

 私はそこに足を入れる、イオリも何が起きてるのか分からず、首を傾げてこちらを見ている。
 
---

両足を通し全身も通ると、鏡の前のいた。

「、先生の魔法だったのか、でもなんで処置室になんて行かないと行けないんだろ?」

 指示に従いゆっくりと処置室に向かう。
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