Cランク魔術師からSSランク魔術師を目指す!

ルルル

文字の大きさ
26 / 40

26話 決着

しおりを挟む
 勢いをつけて再びリュウガイにパンチを入れる。

「ぐふぁ」

 見た感じ、傷がない、ウィデア先生が魔法で治療したのだろう、だけどあの短時間でここまでの回復量ウィデア先生の体力は凄い、持って行かれただろう。
 ウルク先生は一度こちらを見る。

「俺の生徒に何手だしてんだ」

 リュウガイは崩れた崖のところまでぶっ飛んでいた。

「へ、今の痛かったぞ?」

 リュウガイは右手を怪我してるのに構わず、二刀流で対抗する。
 だが痛いのか動きが鈍くなっているきがする。


「どうした? 弱いな」

 お腹に蹴りを入れて、すぐに火球を発動させる。

「くたばれ、火球」

 見事に命中したが、空中で火球を切り裂いたが、その爆風でダメージを少し負わせることができた。

「威力上がってねえか」

 最初の時より、今の方が威力がすごい上がっているきがする。

「気のせいだな」

 すかさず剣を持ち替えて、仕掛ける。
 首を狙うように刺そうとするが、カスリもしない、先生は右手に持っていた剣を素早く、取り上げ、相手の右手をさらに刺した。

 血が少し止まっていたが、再び大量の血が流れている。

「へへ、あはは」

 死ぬか死なないかの状況で笑ってられるなんて、サイコパスだ。
 先生を倒すのを諦めたのか、私たちを狙う。
 だがそれはウルク先生も気づいている、相手より先に私たちの前に立つ。

「く!」

 先ほどまでは右手を使っていたが、流石に先ほどの攻撃で動かなくなっている。

「フェリックスの容態は?」
「意識が飛んでいるだけです」
「そうか、ならよかった、任せたぞ」

 そういいリュウガイめがけて一直線。

 ウィデア先生がこちらに向かってきていた。

「きてたんですね!」

 とてつもない汗の量だ。

「汗すごいかいてますよ?」

 とてもしんどそうだが、何事もないように接する。

「大丈夫だ、とりあえず下ろすから、下がってろ」

---

「反射の能力者をなくしたお前にこれを防げるか? 「炎射矢(ヴァンロー)」」

 背後に炎の矢が形成される、リュウガイはかわす気だが、全てを避けるのは難しいだろう。

「いけ」

 その合図とともにリュウガイめがけて矢が放たれる。
 想像で盾を作る、右手に盾を持ち、左手に剣を持っている。
 矢を盾で何度も弾く、弾けないものは剣で対抗、だがそれには限界がある。
 激痛が走っているだろう右手で盾で防御するのはとても難しいことだ。

「なら同時ならどうだ?」

 上半身と下半身を狙うように矢を放つ。

「まだまだだな!」

 息を切らしている、体力の限界が近いのだろう。
 上半身に向かう矢が先にリュウガイの盾に当たる。
 それをかわすと次に、下半身に向かう、矢を弾こうとする。
 が目の前で止まる。
 身構えていたリュウガイは驚きを隠せない。

「アップだ」

 その掛け声とともに矢が上半身を狙う、軌道変化に対応しきれず、防御が遅れて頰を掠れてしまう。

「ぐ!」

 当たっていないことを確認すると、すぐさま近く。
 リュウガイは防御に入ることしかできない。

「いったよな? 防御はつまらんと」

 私が壁を使って逃げている際、面白くない、と言っていた。
 うまく誘導することができた、リュウガイは怒っている。

「だまれ!」

 スキができる。

「大雷火(メガボルト)!」

 リュウガイの首元に流す、当然電気が流れて、動けなくなる。

「ぐ......」

 そのまま地面に倒れ込んだが、こいつはこれで終わらない。

「ううう」

 うめきながら、思い通りに動かない、体を動かす。

「負けるわけには!」

 当て続けに魔法を発動させる。

「幻想矢(イリュージョンロー)」

 今度は、炎の矢ではなく、透明な矢が作られる。

「殺す、のか」

 動くことができない、だがウルク先生は始末をする。

「ああ、行け」

 透明の矢が無抵抗のリュウガイを貫く。
 リュウガイは矢が貫いた瞬間に気を失った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?

Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」 私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。 さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。 ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」 公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。 忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。 「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」 冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。 彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。 一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。 これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。

出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→

AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」 ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。 お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。 しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。 そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。 お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。

処理中です...