Cランク魔術師からSSランク魔術師を目指す!

ルルル

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30話 懐かしい

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 今までの戦いを見ていたのか、女性の声が聞こえる。
「サキュア 」だ。

「なかなかやるじゃない、ウルクと、そこの人」

 もう一人は先輩のことだろう、この声はどこから聞こえているのか。

「リュウガイに続いて、ストーンガンまでも倒しちゃうなんて、流石ね、これまでの戦いを見て、気になることがあるけど、おそらく、それも解消するわね」

「サキュア、私の生徒に手を出していないだろうな?」

 ルアのことだ、私たちはここに来てから、ルアの姿を見ていない。

「もちろん、何もしてないわ、強いて言うなら、ここに連れて来る時、暴れられると困るから、眠らしたくらいかしら」

 生きてることが確認できて、ほっとした。

「次はお前を倒す、そして生徒を取り返す」

 先生は力強く、言った、面白かったのか笑い声が聞こえた。

「あっは! 楽しみにしてるわ、ウルク」

 その後、サキュアの声は聞こえなくなる。

「早く、助けださないとな」

 ユアンは胸に手を置きホッとしている様子だ、イオリはそれを見て少し嬉しそうだった。

「ですが、体力を消耗しています、それで勝機はあるんですか?」

 そこが問題だ、連戦続きで体力がすごい消耗している。

「あいつの弱点は知っている、だが、勝つのは難しいが、勝たないとルアを助けることはできない」

 負けてしまうと、元の木阿弥だ。
 先輩が気合を入れるように両手で拳を作る。

「よし! 必ず助けるぞ」

 だが敵がどこにいるか分からないと、助けにも行けない。

「先生、敵がどこにいるか分からないと、助けに」

 イオリの心配は必要ない、先生は何も言わずに歩き出した。

「知ってるんですか?」

 ウルク先生は何も答えないが、ウィデア先生が代わりに答えた。

「あいつは詳しいからな」

 リュウガイと戦ったところに戻る、戦った後は残っているが、リュウガイはそこには残っていない。

「あれ、さっきの敵」

 私は周りを見るが、見当たらない。

「あいつは殺していない、回収したんだろ」

 そうなると、敵がまだ近くにいる可能性も。

「近くに敵がいるかもしれないんじゃないですか?」

 先生はリラックスして歩いている、敵が近くにいないことがわかっているからだろう。

「ここにはいない、いたとしても、戦闘にはならないだろう」

 確かに、先生は強すぎる、もし私が敵だった場合、戦いたくない。
 私たちが潰した崖の屑に、敵が一人寝ている。

「あ、この人反射の人」

 イオリが指を指して言う、先輩はその人の首元を触り確認する。

「生きてる」

 安否の確認をしたらしい、先輩も先生と同じ考えらしい。

「こいつは襲ってこない」

---

 先程より奥に進むと、紫の霧に包まれたところにうっすらと見える。

「あれは、王座?」

 イオリが指を指した方を見ると、たしかに王座みたいなのが堂々と置かれている。

「お城に住んでないのですね」

 ユアンが率直に思ったことを言った。
 
 先生は敵の気配を感じたのか、歩くのを止めた。
 するとさっきと同じ声が聞こえてくる。

「ウルク、懐かしいでしょー?」

 先程は姿を見せなかったが、王座にうっすらと影が見えた。
 サキュアだ、その両サイドにも影が見える。

「サキュア!」

 すると一瞬で王座から私の前に来ていた。
 私の顎を持ち上げる。
 一瞬の出来事で何が起こったかわからなかった。

「あなた、私のところに来ない?」

 すぐに先生が追いやる。

「危ないじゃない、彼女に当たったらどうするのよ」

 とても綺麗な人だ、この人が悪い人だとは思わない。
 私の方に指を指して言う。

「あなた、考えといてね、返事はいつでもいいから」

 なんというか甘い感じ、それに惑わされないように先生に話しかけられる。

「あいつの話は聞くな」

 サキュアは面白くなさそうに話をする、そして両サイドにいた人が前に出て来た。

「ほんと、つまらなくなったわね」

 私たちから見て左にいた人がルアを抱えていた。
 ユアンが少し前に出て、返すように言う。

「ルアを返して!」

 サキュアはとてもつまらなさそうな顔をしている、すると先程とは声のトーンが違う。

「うるさいわね、はい、ドーン」

 ユアンのすぐ前に紫のビームが放たれた。

「あー、外しちゃった!」

 ユアンはそのまま後ろに下がる、それを見て、また表情が変わる。

「その顔よ! 殺しがいがあるわね!」
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