Cランク魔術師からSSランク魔術師を目指す!

ルルル

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33話 デコイ

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 再び先生が炎射矢を放つ、それをみてサキュアがあきれた様子で言う。

「ウルク、私にはそれ効かないよ?」

 そんなの御構い無しにサキュアをめがけて放たれたが、案の定、かすりもしなかった。
 するとサキュアはウィデア先生の方を向き、話をする。

「あなた、ウルクの友達なんでしょ? このこどうかしちゃってるよー?」

 先生は何も答えない。
 ウルク先生はすぐに、別の魔法を発動させる。

「水槍(ウォーターランス)!」

 水の槍が出てきた、敵めがけて一直線、だがサキュアは片手で一本で止める。
 水の槍は地面に落ちると、水になり消える。

「うーん、イマイチだねー、はいドーン」

 先ほどまで紫のビームだったが、今回は赤色のビームだ。
 先生は「水壁(ウォーターウォール)」を発動する。

 赤いビームが水壁を貫通する、だが心配はない、なぜなら水壁の中にいる、私はデコイだからだ。

「当たったんじゃない?」

 サキュアも貫通したのがデコイだとは思っていないだろう、水壁が解除され、視界が戻ると、私のデコイがサキュアのビームによって悲惨の姿になっている。

「先生!」

 イオリが叫ぶが、心配するな、私ではない。

「あれ、ウルク死んじゃったのー?」

 そのままデコイは前に倒れる、相手はデコイに気をとられていて、気づいていない。
 私が頭上にいることに。
 
「どこを見ている! 超雷火(メガライ)!」

 サキュアはすぐさま上を見上げたがもう遅い、防御に入るが、サキュアは光に弱い、超雷火によって弱っている。

「いつのまに、ということはあれは!」
「あれはデコイだ! いっけ!」

 射程距離まで行き、発動させる、私はその時の反動で飛んでしまったが、問題ない。
 すごい超雷火がサキュアに直撃している、これはダメージを期待できるのではないか。

 イオリがそれを見て素直に喜んでいるがユアンはそうではない。

「イオリさん、喜んでいる暇はないですよ!」

 超雷火は直撃したが、サキュアにはあまりダメージが入ってないようだ、少し痺れているだけだ。

「そんな!」

 ずっと戦いを見ていた私たちだが、とうとう動く事を決める。
 先輩が近づくように額を集めて、話をする。

「相手が先生を狙ってる間に、俺たちはルアを助けるぞ」

 ユアンはやる気満々だ。

「わかりました、ですが、先ほどいた仮面の二人はここにはいませんよ?」

 私たちは気づいていないが先輩は気づいているようだ。

「あいつらは今サキュアによって見えなくされてるだけだ」

 この近くでサキュアと先生の戦いを見ているという事だ。

「ではどこに!」

 焦っているユアンを落ち着かせて話す。

「まあ、落ち着け、少し待てよ」

 その場が静かになる、先輩は集中している。

「猫目(キャットアイ)」

 先輩は敵がどこにいるのか探している。
 すると動きが止まる、どうやら見つけたらしい。
 敵がいるであろうところに指をさすがみえない。

「あそこだ」

 先輩は魔法のお陰で見えている。

「早く行きましょう!」

 先輩が先頭に立ち、サキュアを警戒しながら進む。

「あれはデコイだ、それに気づかなかったのか?」

 サキュアは少し怒っているようだ。

「電気ねえ、知ってるんだ、私の弱点」

 素早く、動いていつの間にか私の目の前に立っていた、可愛い容姿とは裏腹にものすごいキックを顔に入れる。

「ぐ......」

 そして次はあばらに蹴りを入れる、その時、音がなる。

〈ぼき〉

 その音に気づいた、サキュアは喜びに満ちていた。

「あっはああ、あばら折れちゃったかな?」

 あばらがおそらく折れたが、そんな心配をしている暇はない、痛むがゆっくりと立ち上がる。

「女らしくないぞ?」
「女に圧倒されてる気分はどうかしら?」

 折れたあばらをめがけてもう一度蹴りを入れるが、もう通用しない。
 水槍を瞬時に発動させ、敵の方に抜けていることにより、蹴ってしまうと自分の足が刺さってしまう。
 サキュアは槍ギリギリで足を止める。

「危ないじゃない!」

 そう言っても、少し嬉しそうだった。

(やはりこいつはサイコパスだ)
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