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二章:チートな 創造主 と 雪人たちのゲーム前の予習
「んー。それは『当たり』で『ハズレ』かなっ。」
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「………やっぱりお前、脅して取引したのかッ!」
そうでなければ、こんな刺客を送ってくるはずがない。
「んー。それは『当たり』で『ハズレ』かなっ。」
「………なにッ?」
明星はそこで一息つくと足を組み直し、笑みを深くした。
「テレビなどで報道されてた噂は本当だし、裏技(国家権力)で揉み消したのも本当だけど、私が潰さなくてもあの四社的にはあの程度、それほどの痛手にはならないんだよ。 」
「………お前……まさかッ! 自分でマスメディアにリークしたネタをッ…自分で握りつぶしたのかッ?!」
「御明察っ! まあアレは、 ちょっとしたご挨拶っ♪「あなたの会社の、もーぉとエグいネタを持っていますよーぉ」の、前フリ…みたいなっ♪♪♪」」
これは自分の力を見せつけたうえでの、脅しを脅しで上塗り…と言ったところか。
驚きで開いた口が塞がらない菖蒲。
昔からの腐れ縁ということもあって、明星の性格は把握していたつもりの菖蒲だったが、どうやら歳を増すごとにこの悪魔のような腹黒さは磨きがかかっていくらしい。
そんな明星が席から立ち上がると、床に座り込んでいる菖蒲の前に腰を下ろした。
「でも弱ったねーぇ。私が四社に命を狙われていることを、『偶然にも菖蒲はこの場にいて、知ってしまった』。…となれば、菖蒲もターゲットにされるかもしれないねーーぇ。」
「……ツッ?!」
小首を傾げながら、菖蒲の暖簾のような長い前髪の奥を覗き込む明星。
「けど大丈夫っ♪ 菖蒲は私が『守ってあげるよっ』! だからこれからもずーーーぅと、私に『協力』してくれるよねっ?」
(………………白々しいッ。)
……菖蒲は心の中で苦笑いを浮かべながら呟いた。
明星は、相手から『自分だけ狙われていることを知っていた』。
いくら藤原総理が関わっているからといって、今回のプロジェクトの「核」…いや、【創造主】である明星が消えれば、プロジェクト自体が崩壊する。
政府組織内も一枚岩ではない。政府の中枢にいても「魑魅魍魎」や「陰陽師」の存在をはなっから信じず、明星の存在の重要性を根本から疑問視している者は少なからずいる。
そういった政財界の者たちと繋がりがあれば、たかが小娘一人消しても、後処理は造作もないと考えたのだろう。
だから藤原総理が退席した後を狙った。それが、藤原総理に対しての牽制にもなるからだ。
けれど明星のほうが一枚上手だったようだ。
たぶん明星は、今回の襲撃計画を前々から把握していた。していた上で『利用した』。そうでなければこんな派手な騒動を起こしているのに、『誰もこの個室に来ないのはおかしい』。
この店自体、明星か総理に根回しされていたのだろう。だから店は、間者が紛れることも許した。
それもこれも、菖蒲を逃げられないように巻き込んで取り込むために…。
(………それだけ俺を必要としているということだろうが…。)
うろんだ菖蒲の目に眼光が灯る。そしてもう一度、白檀を一瞥した。
(………さっきのは『そういうことか』ッ。化け猫のくせに…ッ!)
菖蒲は明星のほうに向き直すと…。
「お前に守ってもらう気はないッ。」
…と、ハッキリした口調で告げた。
そうでなければ、こんな刺客を送ってくるはずがない。
「んー。それは『当たり』で『ハズレ』かなっ。」
「………なにッ?」
明星はそこで一息つくと足を組み直し、笑みを深くした。
「テレビなどで報道されてた噂は本当だし、裏技(国家権力)で揉み消したのも本当だけど、私が潰さなくてもあの四社的にはあの程度、それほどの痛手にはならないんだよ。 」
「………お前……まさかッ! 自分でマスメディアにリークしたネタをッ…自分で握りつぶしたのかッ?!」
「御明察っ! まあアレは、 ちょっとしたご挨拶っ♪「あなたの会社の、もーぉとエグいネタを持っていますよーぉ」の、前フリ…みたいなっ♪♪♪」」
これは自分の力を見せつけたうえでの、脅しを脅しで上塗り…と言ったところか。
驚きで開いた口が塞がらない菖蒲。
昔からの腐れ縁ということもあって、明星の性格は把握していたつもりの菖蒲だったが、どうやら歳を増すごとにこの悪魔のような腹黒さは磨きがかかっていくらしい。
そんな明星が席から立ち上がると、床に座り込んでいる菖蒲の前に腰を下ろした。
「でも弱ったねーぇ。私が四社に命を狙われていることを、『偶然にも菖蒲はこの場にいて、知ってしまった』。…となれば、菖蒲もターゲットにされるかもしれないねーーぇ。」
「……ツッ?!」
小首を傾げながら、菖蒲の暖簾のような長い前髪の奥を覗き込む明星。
「けど大丈夫っ♪ 菖蒲は私が『守ってあげるよっ』! だからこれからもずーーーぅと、私に『協力』してくれるよねっ?」
(………………白々しいッ。)
……菖蒲は心の中で苦笑いを浮かべながら呟いた。
明星は、相手から『自分だけ狙われていることを知っていた』。
いくら藤原総理が関わっているからといって、今回のプロジェクトの「核」…いや、【創造主】である明星が消えれば、プロジェクト自体が崩壊する。
政府組織内も一枚岩ではない。政府の中枢にいても「魑魅魍魎」や「陰陽師」の存在をはなっから信じず、明星の存在の重要性を根本から疑問視している者は少なからずいる。
そういった政財界の者たちと繋がりがあれば、たかが小娘一人消しても、後処理は造作もないと考えたのだろう。
だから藤原総理が退席した後を狙った。それが、藤原総理に対しての牽制にもなるからだ。
けれど明星のほうが一枚上手だったようだ。
たぶん明星は、今回の襲撃計画を前々から把握していた。していた上で『利用した』。そうでなければこんな派手な騒動を起こしているのに、『誰もこの個室に来ないのはおかしい』。
この店自体、明星か総理に根回しされていたのだろう。だから店は、間者が紛れることも許した。
それもこれも、菖蒲を逃げられないように巻き込んで取り込むために…。
(………それだけ俺を必要としているということだろうが…。)
うろんだ菖蒲の目に眼光が灯る。そしてもう一度、白檀を一瞥した。
(………さっきのは『そういうことか』ッ。化け猫のくせに…ッ!)
菖蒲は明星のほうに向き直すと…。
「お前に守ってもらう気はないッ。」
…と、ハッキリした口調で告げた。
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