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17話 やばい人間
しおりを挟む【道哉】
悠里の手を掴み、起き上がらせようと引っ張る。
すると「バリンッ.......!」とみさきがいてる所らへんから、ガラスが割れる音が部屋中に響いた。
「なんだ、どうした!みさき」 と悠里の手を離し倒れているみさきに聞いた。
「あいつ、窓から逃げたわ!」とアドレナリンのせいで興奮している口調で言った。
「嘘だろ、この高さから?」と言い、13メートル離れている割れた窓に向かって走った。
窓から外を見ると、事務所ビル3階からの高さで、下を見ると人が小さく見えるぐらいの高さだった。
こんな高さから落ちたのかよと人間とは思えなかった。
「ん?」真下を見ると、小さい着地用バルーンが敷かれていた。 もちろん歩行者は不思議そうに見ていた。
すると背後から「僕がここに登ってくる前にあらかじめ、男が敷いたんだよ。」
と泣いたせいか、青淡だらけの顔に目が赤くなってきた。だが少しずつ目の光が戻っていた。
「逃げることを想定してたのか?」
「たぶんね。」
だがおれは焦らなかった。 なぜなら「みさき、正義から貰ったGPSちゃんと付けれたか?」と俺も奴が逃げるのを想定していた。
「大丈夫。つけたよ!」とおれにグーサインを出す。
正義も「追跡機能も機能してるよ」と倒している机から機械を見せてきた。
「てか何で、逃げる前提なのここで殺さなかったの?」とゆうり。
「ここで倒すつもりは無かったよ、あくまでも悠里を取り戻すのが目標だったから。」
「ありがとう。」と悠里が珍しくお辞儀をした。
「らしくないっすよ! 先輩!」ガキから背中を叩かれていた。 だが悠里は嬉しそうな顔だった。
「今度は俺らから仕掛けて、全力で潰しに行く!」とおれは語気強めに言った。 「もちろんおまえら、ガキにも手伝ってもらう。」
「えーだる。 おれらもう関係ないっすよ」とガキら
「いや、僕はやるよ。 今度はぼくが助ける番だから。」
「了解っす! 悠里さんがやるなら手伝うっす!」とみんなが「おー!」と喚いた。
(こいつら、単純で素直だな。 良い仲間持ったじゃん。)と羨ましく思った。
「うるせえぞ、お前ら。 大声で傷に響くだろ。」
と仲間に掴まりなぜかあったガーゼを傷口に貼っていて、そこを抑えながら言った。
「おー、剛士さん! 大丈夫すか?」とみんなが集った。
(あいつにやられてる癖に、みんな元気だな)
そして俺は振り向き、おれの仲間たちに聞いた。 「君たちも手伝ってくれるか?」
「もちろんよ! りんこの仇を討たなきゃ」とみさきは立ち上がっていた。
「道哉のためにも手伝うよ。」 と正義が満面の笑顔で言った。 「君たちありがとう。」と誇らしく思った。
今度こそ絶対に倒すと心に強く思った。
すると「おいお前。」と背後から呼ばれたと思い、振り返った。
そこには吊り目の悠里の生意気な友達が目の前に立っていた。
「ありがとな。 親友のゆうりを助けてくれて。」と言い、血まみれの手を差し出してきた。
「いや、こちらこそ。」手を前に出し、握手した。
「お礼におれもお前の事を最後まで手伝ってやる。」
嬉しかったが、妙な上から目線が気になったが、心強い仲間に違いなかった。
「ありがとう。 助かるよ。」と微笑んだ。
すると「笑うな。」と恥ずかしそうな顔で言った。
「は? てか名前は? 俺はどうや。」可愛げねえなと思ったが大目に見た。
「つよしだ。 よろしく」と言うと、突然ドサッと倒れた。 「大丈夫か!」とみんなが騒ぎだした。
「そりゃあ、刺された後なんだ。 しっかり手当てしてあげて。」
すると「うち、刺された後の手当て出来るよ! 師匠に教えてもらったんだ。」と手を挙げてみさきは言った。
「頼んだ。」
それから俺はみんなに、大きい声で言った。「あいつを倒すために準備をするぞ! その前にやらないといけないことがある!」
[宇三美握造]
8月27日
昨日、あれから電話した4時間後に、昔からの友達である殺し屋の社長から連絡があった。「おい握造、俺の部下から聞いたが、藤原優花っていう警察の相棒と両親、あと道哉の親の居場所を突き止めたらしいぞ。 」
「おーそうか、助かった。 道哉君の親の居場所は分かっていた。 まあ相棒以外は頼んだぞ。」
「分かった。 お気に入りの殺し屋を雇っておく。 多分殺すのは明日になる。」
「了解、ありがとね」と言い電話を切った。
そして今日、8月27日である。
たまたま昼過ぎに2時間ぐらい予定が空いていたので、ヤクザを雇いあらかじめ相棒の居場所を伝え、昨夜の内に、1人のタイミングを狙って拐っていた。
今その相棒が捕らえられている場所に車で向かった。
捕らえられていた場所は、いかにもヤクザが使いそうな場所で、沿岸の近くにあるコンテナ置き場だった。
大量のコンテナの中に捕らえられているであろう、コンテナに行き、頑丈に施錠されているのを同行しているヤクザに開けてもらった。
開けると、そこはとても狭く、開けた時の太陽の光しか入ってこなかった。
「やあ、初めましてヒリアスポーツの宇佐三美握造と申します。」
相棒である境は、上半身裸で両手を天井から吊り下げられてる鉄で拘束されぶら下がっていた。
「まさか大企業の社長さんが、こんな悪いことをするとはな」 体中殴られた跡がいっぱいでボロボロになっていた。
「お前は何者なんだよ?」と聞いてきたが、「相棒から聞いてないの? あと仕事と仕事の合間に来てるから殺しに来ただけだから、答えないよ? 答えてもどうせ死ぬんだし。」と嫌味たっぷりに言った。
「クソが! クソ野郎め! 何で俺を狙ったんだよ!」
「君の相棒が失礼な事をたくさん聞いてきたからね。 どん底に落とそうと思ったんだよ。」と微笑む。
「またか! 周辺に聞き込みに行くと言って、社長のとこに行ってたのか、1人で先走りやがって!」
と悔しそうに嘆いていた。
(そうだよ。 その悔しさでいっぱいの苦しい顔を見たかったんだよ。もう充分だな)
俺は男から取った拳銃を見せた。
「自分の拳銃で自分の頭を打ちな。 自分で死ぬかここでずっと拷問されて飢え死にするか決めるんだよ。 反抗しようが意味ないよ。 後ろから弾が飛んでくるからね。」
「くそ!くそ!」とジャラジャラと鉄の手錠を鳴らしながら暴れた。
「恨むなら私じゃなく、相棒を恨みな。」と暴れている男に向かってニヤけながら言った。
(いいねぇ!いいねぇ! 面白くなってきたよ!)
「そうだ。 手伝ってあげようか? 私が5から数えるから0に鳴ったら撃つのはどうかな?」
返事が返ってこない。 絶望的な顔をしていた。
返事を待たずに、手錠を外して拳銃を握らした。
それから自殺する所を撮るためにスマホを取り出し録画を始めた。
そして私は手を出し、指で数え始めた。
5、4、3と手で数え、ついに0と手をグーにした。だが
泣きながら絶望的な顔していて、打たなかった。
録画を止める。
「撃たないのかなー、別にそこで飢え死にしてもいいよ? でも拳銃で自殺した方が楽だと思うよ?」
「うぅー!、うぅー! あぁー!」
とあまりの絶望で話せないようだった。 しかも泣いている。
「最後のチャンスをあげよう。 いくよ?」
また録画を始めた。 数え始めて、ついに小指だけになった瞬間、男は自分の口に拳銃を入れながら、過呼吸、お漏らしまでして、目を見開きながら指を見ていた。
0のグーを出した瞬間、「バンッ......!」と鼓膜が破れるぐらいの音がコンテナ内に響いた。
録画を止めた。
すると男は拳銃を落とし、ドサッと横に倒れた。
後ろの壁には血が飛び散っていた。
「いいねぇ! いいねぇ! 良いものが見れたよ」とニヤニヤしながら言った。
すると電話がかかってきた。
「どうした?」
「警察官の親と道哉の親を殺しました。」
友達の社長が信頼してる殺し屋からだ。
「録画撮ったか?」
「撮りました。」
「そうかありがとう、助かったよ!」と言い電話を切った。
(いいねぇ!いいねぇ! 全部思い通りに行ってるよー!)
久しぶりにテンションが上がっていた。
「こいつを見つかりやすいとこに置いとけ。」
と近くのヤクザに言った。
[長身の男]
(うわー、ここに置いといて良かったわー。 ありがとうゆうり君) 実はこの着地用バルーンはゆうりの案だ。
それから直ぐに柴の家に向かった。
ピンポンを鳴らすとすぐに出た。
「おいー、どうやったー? てかゆうり君はー?」
「改心しちゃったわー。」
とそれからすぐに家に入った。
「今更改心してもねー、人殺しちゃったじゃーん。」と珍しく嫌味たっぷりに言った。
「おい、お前の有能な殺し屋を俺の家に呼んでや。」
「なんでー?」
「お金とかどうでもいいねん。 アイツらぶち殺したくなったねん」とイライラしながら言った。
「珍しいなー、それならいいよー。」と笑った。
(絶対にアイツらを殺してやる!)
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