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第34話 反乱鎮圧
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ギリアムは五日の旅程でサイルの州境までやってきた。州境の向こうは、町は見えるものの、なるほど重苦しい雰囲気が漂い、馬車はおろか人っ子一人見えない。
道の脇には首台が用意され、ずらりとサイル侯爵の一族であろう首が並べられていた。
ギリアムはそれに唸る。
「サイル侯爵はなぜまやかしの術に敗れたのであろう? まあ分からぬ。しかし五万の兵には敵うまい。進め!」
ギリアムが号令すると、五万の兵隊が整然と道を進んで行く。
しばらくいくと、崖に囲まれた山間の道になった。馬車がギリギリすれ違える程度の道で、五万の兵士は細く伸びきったものとなってしまった。
しばらくすると前のほうから怒号が聞こえ、小競り合いが始まったような声が聞こえてきたのでギリアムは左右のものに訪ねる。
「戦闘か? 敵の数はどれくらいだ? 兵力で押してしまえ!」
左右のものは辺りに確認する。すると前方から兵士たちが押し戻されるかのように帰ってきた。
「どうした? 引くな! それでも勇敢なる我が国の兵士か!?」
それに兵士たちが答えた。
「分かりません! どこからともなく矢の雨でございます! まるで十万の大軍から放たれたような万箭です! 分けも分からず多数の死者が出ております!」
「なんだと?」
見ると、道の先には戦死したものたちが累々と転がっている。その遺体には矢が何十も突き刺さり、まるでハリネズミである。
ギリアムは慌てて合図を送った。
「退け! 退けえ!」
ギリアムは己の装甲馬車の上で伏せた上で丸くなり、矢の追撃を免れるような姿勢のまま州境の外に出てしまった。
◇
ギリアムは帷幄の中で頭を抱えたままだ。部下に善後策を聞かれても答えることができない。
敵兵の姿も見えないのに、あの矢はどこから来るのであろうかと、思案が定まらなかった。
しかも山間の崖に囲まれた道では左右に逃げるわけにもいかない。これは道を変えた方がいいと、さっさと別な道のほうに向けて兵士を進ませた。
そちらは前の道よりも狭く、町の数も少ない。しかし、こちらは左右も開けており見通しもきく道が長らく続く場所だった。
しばらく進むと、道が木の柵で封じられており、土嚢がつまれた塀ができている敵陣のようなものが組まれていた。
「敵陣だ。みなのもの備えよ!」
ギリアムの号令で大きな盾を構えた兵士が弓矢を避ける隊列を組み、その後ろに長い槍を構える部隊が並ぶ。
その後ろには長剣を構える部隊である。いつでも敵陣を攻めとることができる強い陣形だ。
しかしその陣はひっそりとしており兵士などいないようだった。
前線に並ぶ盾を構える兵士たちは顔を見合わせた。
その内にギリアムが叫ぶ。
「どうやら陣はこけおどした! 早々に陣を取ってしまえ!」
というと、兵士たちは間合いを詰め出した。そのうちにこれは兵士などいないと思って鬨の声を上げて駆け出すと、陣構えの土嚢の上に一人の男がいるのに気付いて兵士たちは声を止めて立ち止まった。
「何者か!?」
と兵士の一人が叫ぶと、その男は答える。
「余は神から選ばれたサイル王ベルゴールだ。先には十万の矢を飛ばす万箭の術で君たちを追い払った。潔く降伏すればよし。だが逆らうなら今度は土人形の術で君たちを懲らしめてやろうと思うがどうか?」
その言葉をギリアムは装甲馬車の上で聞いていたが、見ればローブを纏った弱そうな男で、万に一つも敗けはないと思い、兵士たちに命令した。
「攻めよ!」
途端に立ち止まっていた兵士たちは喚声を上げてベルゴールに向かって駆け出す。手にはそれぞれ得物を構えて、手柄を立てようと争いながら。
しかしベルゴールは苦笑して呟く。
「愚かなり」
兵士が陣前にたどり着くと、目の前に土の壁が競り上がってきて、たちまちベルゴールの姿を隠す。
兵士たちは何が起こったのかさっぱり分からず右往左往。
そのうちに壁は、ぷつりぷつりと切れ始め、長方形の壁がいつくも出来上がる。それに手足が生えて動き出したのだ。
兵士たちは槍を突き刺したり、剣で切り付けたり、矢を放ったりするものの、壁にそれをするのと同じだ。
土で出来た人形は、大きな拳で兵士たちをなぎ払い叩き付ける。
兵士たちはこの不思議な敵に総崩れとなった。だが土人形たちは留まることをしない。誰も敵わないまま、後陣に控えるギリアムの部隊まで退く。
ギリアムは逃げてくる兵士たちに、叫ぶ。
「臆病者! 敵はただ一人ではないか!」
するとギリアムの背中から声がした。
「ではお前が戦ったらどうか?」
驚いてギリアムがその声のほうを振り返ると、まさにベルゴールが立っており、ギリアムのマントを掴んでいた。
「な!? 貴様!」
「敵将ギリアム捕えたり。これで国王への交渉材料ができたわい」
そう言うとベルゴールの姿はギリアムを伴ってスッと消えた。
兵士たちはどうすることも出来ずに王宮に結果を知らせにいった。
国王はことのほか悲しみ、すぐにギリアムを救助をどうすればよいか周りに聞いた。
この時、ムガル宰相は病気のために不在であったために大臣たちが国王に進言する。
結果、サイル州ビジュル郡は城塞司令グラムーン伯爵の領地で、伯爵の息子は勇名高い勇士シーンである。二人とも領地のグラムーン郡にいるということが分かったので、二人に五千の兵士でビジュル郡より奇襲をかけて貰おうと言うことに決まり、ハリド侯爵の息子エリックを隊長として兵士を率いさせることにした。
エリックは、ベルゴールを討ったものが勇者称号を得ることができ、勇者称号を持つものがサンドラと結婚できると聞いていたので、シーンの軍隊に隠れてベルゴールを討ってしまおうと思いながら早々にグラムーン郡にあるシーンの屋敷へと向かった。
道の脇には首台が用意され、ずらりとサイル侯爵の一族であろう首が並べられていた。
ギリアムはそれに唸る。
「サイル侯爵はなぜまやかしの術に敗れたのであろう? まあ分からぬ。しかし五万の兵には敵うまい。進め!」
ギリアムが号令すると、五万の兵隊が整然と道を進んで行く。
しばらくいくと、崖に囲まれた山間の道になった。馬車がギリギリすれ違える程度の道で、五万の兵士は細く伸びきったものとなってしまった。
しばらくすると前のほうから怒号が聞こえ、小競り合いが始まったような声が聞こえてきたのでギリアムは左右のものに訪ねる。
「戦闘か? 敵の数はどれくらいだ? 兵力で押してしまえ!」
左右のものは辺りに確認する。すると前方から兵士たちが押し戻されるかのように帰ってきた。
「どうした? 引くな! それでも勇敢なる我が国の兵士か!?」
それに兵士たちが答えた。
「分かりません! どこからともなく矢の雨でございます! まるで十万の大軍から放たれたような万箭です! 分けも分からず多数の死者が出ております!」
「なんだと?」
見ると、道の先には戦死したものたちが累々と転がっている。その遺体には矢が何十も突き刺さり、まるでハリネズミである。
ギリアムは慌てて合図を送った。
「退け! 退けえ!」
ギリアムは己の装甲馬車の上で伏せた上で丸くなり、矢の追撃を免れるような姿勢のまま州境の外に出てしまった。
◇
ギリアムは帷幄の中で頭を抱えたままだ。部下に善後策を聞かれても答えることができない。
敵兵の姿も見えないのに、あの矢はどこから来るのであろうかと、思案が定まらなかった。
しかも山間の崖に囲まれた道では左右に逃げるわけにもいかない。これは道を変えた方がいいと、さっさと別な道のほうに向けて兵士を進ませた。
そちらは前の道よりも狭く、町の数も少ない。しかし、こちらは左右も開けており見通しもきく道が長らく続く場所だった。
しばらく進むと、道が木の柵で封じられており、土嚢がつまれた塀ができている敵陣のようなものが組まれていた。
「敵陣だ。みなのもの備えよ!」
ギリアムの号令で大きな盾を構えた兵士が弓矢を避ける隊列を組み、その後ろに長い槍を構える部隊が並ぶ。
その後ろには長剣を構える部隊である。いつでも敵陣を攻めとることができる強い陣形だ。
しかしその陣はひっそりとしており兵士などいないようだった。
前線に並ぶ盾を構える兵士たちは顔を見合わせた。
その内にギリアムが叫ぶ。
「どうやら陣はこけおどした! 早々に陣を取ってしまえ!」
というと、兵士たちは間合いを詰め出した。そのうちにこれは兵士などいないと思って鬨の声を上げて駆け出すと、陣構えの土嚢の上に一人の男がいるのに気付いて兵士たちは声を止めて立ち止まった。
「何者か!?」
と兵士の一人が叫ぶと、その男は答える。
「余は神から選ばれたサイル王ベルゴールだ。先には十万の矢を飛ばす万箭の術で君たちを追い払った。潔く降伏すればよし。だが逆らうなら今度は土人形の術で君たちを懲らしめてやろうと思うがどうか?」
その言葉をギリアムは装甲馬車の上で聞いていたが、見ればローブを纏った弱そうな男で、万に一つも敗けはないと思い、兵士たちに命令した。
「攻めよ!」
途端に立ち止まっていた兵士たちは喚声を上げてベルゴールに向かって駆け出す。手にはそれぞれ得物を構えて、手柄を立てようと争いながら。
しかしベルゴールは苦笑して呟く。
「愚かなり」
兵士が陣前にたどり着くと、目の前に土の壁が競り上がってきて、たちまちベルゴールの姿を隠す。
兵士たちは何が起こったのかさっぱり分からず右往左往。
そのうちに壁は、ぷつりぷつりと切れ始め、長方形の壁がいつくも出来上がる。それに手足が生えて動き出したのだ。
兵士たちは槍を突き刺したり、剣で切り付けたり、矢を放ったりするものの、壁にそれをするのと同じだ。
土で出来た人形は、大きな拳で兵士たちをなぎ払い叩き付ける。
兵士たちはこの不思議な敵に総崩れとなった。だが土人形たちは留まることをしない。誰も敵わないまま、後陣に控えるギリアムの部隊まで退く。
ギリアムは逃げてくる兵士たちに、叫ぶ。
「臆病者! 敵はただ一人ではないか!」
するとギリアムの背中から声がした。
「ではお前が戦ったらどうか?」
驚いてギリアムがその声のほうを振り返ると、まさにベルゴールが立っており、ギリアムのマントを掴んでいた。
「な!? 貴様!」
「敵将ギリアム捕えたり。これで国王への交渉材料ができたわい」
そう言うとベルゴールの姿はギリアムを伴ってスッと消えた。
兵士たちはどうすることも出来ずに王宮に結果を知らせにいった。
国王はことのほか悲しみ、すぐにギリアムを救助をどうすればよいか周りに聞いた。
この時、ムガル宰相は病気のために不在であったために大臣たちが国王に進言する。
結果、サイル州ビジュル郡は城塞司令グラムーン伯爵の領地で、伯爵の息子は勇名高い勇士シーンである。二人とも領地のグラムーン郡にいるということが分かったので、二人に五千の兵士でビジュル郡より奇襲をかけて貰おうと言うことに決まり、ハリド侯爵の息子エリックを隊長として兵士を率いさせることにした。
エリックは、ベルゴールを討ったものが勇者称号を得ることができ、勇者称号を持つものがサンドラと結婚できると聞いていたので、シーンの軍隊に隠れてベルゴールを討ってしまおうと思いながら早々にグラムーン郡にあるシーンの屋敷へと向かった。
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