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梅雨が終わり、暫く晴れ間が続いている。
快晴の中、将人は電車に揺られていた。
流れていく景色を眺めていると、絋希からメッセージが届いた。
メッセージアプリを開くと、『改札出てすぐのところで待ってる』と来ていた。
『わかりました。もう少しで着きます』と返し、アプリを閉じた。
ほぼ同時に止まった電車を降り、改札を出る。
将人はきょろきょろとあたりを見渡し、絋希を探す。
彼はすぐに見つかった。
壁際に立ってスマートフォンを弄っている絋希に駆け寄り、声を掛ける。
「絋希さん、お待たせしました。お久しぶりです」
「久しぶり。元気にしてた?」
ひと月ぶりに会う彼は、以前と変わらない笑顔で将人を迎えてくれた。
はい、と笑顔で答えると、頭を撫でられた。
きょとんとする将人にくすりと笑みを溢し、頭から手を離す。
「よし。じゃあ、早速だけど行こうか」
「はい! 楽しみです」
そう言って二人は歩き出す。
「まずは昼ご飯だな。なんか食べたいものある?」
時刻はあと少しで十一時というところ。
今から探せば丁度いい時間に昼ご飯にありつけそうだ。
「えっと……わからない、です。絋希さんは?」
おずおずと言う将人に、そっか、と返した絋希は、
「うーん、俺もこれがめっちゃ食べたい、みたいなのはないんだよな。でも後でケーキ食べるから軽いのがいいよな」
と難しい顔をした。
二人であーでもない、こーでもないと悩みながら街を歩き回る。
スマートフォンで地図を見ていた紘希は、一緒にスマートフォンを覗き込む将人に問いかける。
「もういっそのこと、この時間からケーキ屋さん行く?」
「それもありですね」
頷いた将人は、地図のナビをケーキ屋設定した紘希と共に、ケーキ屋への道を辿る。
絋希が調べてくれた店は、駅から少し離れたところにあるらしい。
大きな通りから逸れて暫く歩くと、赤い屋根にクリーム色の外壁の店が現れた。
「お、ここだな」
スマートフォンと店を見比べて、確認する。
店内にはまばらに人がいて、皆がショーケースの中を目を輝かせて見つめている。
店先には黒板のボートが置いてあり、メニューが三つ置かれている。
手前に置いてあったメニューを手に取り、二人で見る。
メニューには、パスタやグラタンなどの写真が並んでいる。
「将人、どうする? ここで食べるか?」
絋希の問いかけに、少し迷ったが頷く。
メニューに載っているオムライスに惹かれてしまった。
絋希が扉を開けると、カランカランとベルが二人を迎えてくれた。
快晴の中、将人は電車に揺られていた。
流れていく景色を眺めていると、絋希からメッセージが届いた。
メッセージアプリを開くと、『改札出てすぐのところで待ってる』と来ていた。
『わかりました。もう少しで着きます』と返し、アプリを閉じた。
ほぼ同時に止まった電車を降り、改札を出る。
将人はきょろきょろとあたりを見渡し、絋希を探す。
彼はすぐに見つかった。
壁際に立ってスマートフォンを弄っている絋希に駆け寄り、声を掛ける。
「絋希さん、お待たせしました。お久しぶりです」
「久しぶり。元気にしてた?」
ひと月ぶりに会う彼は、以前と変わらない笑顔で将人を迎えてくれた。
はい、と笑顔で答えると、頭を撫でられた。
きょとんとする将人にくすりと笑みを溢し、頭から手を離す。
「よし。じゃあ、早速だけど行こうか」
「はい! 楽しみです」
そう言って二人は歩き出す。
「まずは昼ご飯だな。なんか食べたいものある?」
時刻はあと少しで十一時というところ。
今から探せば丁度いい時間に昼ご飯にありつけそうだ。
「えっと……わからない、です。絋希さんは?」
おずおずと言う将人に、そっか、と返した絋希は、
「うーん、俺もこれがめっちゃ食べたい、みたいなのはないんだよな。でも後でケーキ食べるから軽いのがいいよな」
と難しい顔をした。
二人であーでもない、こーでもないと悩みながら街を歩き回る。
スマートフォンで地図を見ていた紘希は、一緒にスマートフォンを覗き込む将人に問いかける。
「もういっそのこと、この時間からケーキ屋さん行く?」
「それもありですね」
頷いた将人は、地図のナビをケーキ屋設定した紘希と共に、ケーキ屋への道を辿る。
絋希が調べてくれた店は、駅から少し離れたところにあるらしい。
大きな通りから逸れて暫く歩くと、赤い屋根にクリーム色の外壁の店が現れた。
「お、ここだな」
スマートフォンと店を見比べて、確認する。
店内にはまばらに人がいて、皆がショーケースの中を目を輝かせて見つめている。
店先には黒板のボートが置いてあり、メニューが三つ置かれている。
手前に置いてあったメニューを手に取り、二人で見る。
メニューには、パスタやグラタンなどの写真が並んでいる。
「将人、どうする? ここで食べるか?」
絋希の問いかけに、少し迷ったが頷く。
メニューに載っているオムライスに惹かれてしまった。
絋希が扉を開けると、カランカランとベルが二人を迎えてくれた。
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