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CBR使いの復活
Round3 気まずい同士討ち(エストリル)
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第3戦の舞台は、ポルトガルにあるエストリルサーキット。ここは、1985年に当時ロータス・ルノーをドライブしていたアイルトン・セナが、F1で初優勝を成し遂げた所でもある。ホームストレートは986mと1kmに満たない、このコースで第3戦が行われたのだが…個人的には2戦連続で歯切れがあまりにも悪すぎるレースウィークになった。予選やレース1やスーパーポールは、表彰台に乗れたりして良かったが、問題はレース2だった。俺はこのレースウィークに関しては、もう「チャタリング」と言う、「悪魔の振動」に苦しめられていた。俺は、チャタリングが酷い愛機を何とか制御して走らせていたが、事件はレース2の時に起きた。俺は、最後ら辺からもうチャタリングを制御するのに精一杯で、体力と集中力が切れ始めていた。そして、ホームストレートを通過した時に「しまった!」と言ってフルブレーキングした時に、時間が止まって見えた。一体何があったかと言うと、チャタリングを制御してた際、遂に集中力が切れてしまい、ブレーキをかけるタイミングが遅れて、奥まで深く突っ込んでしまい、バランスを崩して転倒して、運悪く美海に当たってしまい美海も転倒と言う、本来なら絶対にあってはならない事が起きてしまった。俺も同士討ちだけは、絶対に避けたかったけど、あの状況で回避するにもしようがなかった。俺はすかさず美海の元へと行き、「大丈夫か!本当に申し訳ない!俺の一瞬のミスで、美海のレースを全て無駄にしてしまって。」と謝ると美海は、「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから。それより、ひー君先輩の方が心配です。今週に入ってから、かなり余裕無い様に見えてたので。とにかくお互い無事で良かったです。」と言ってくれたおかげで、少しだけホッとする事が出来たが、俺は、申し訳ない気持ちの方が大きかった。レース後に星奈も来て、「大丈夫?何か今週に入ってから、表情がすごく暗かったし、何かいつもと違う感じがしたから。」と言うと俺は、「ここに来てからこのレースウィーク中、ずっとチャタリングに苦しんでたんだ。必死にマシンに言い聞かせてたよ。お願いだから、少しでいいから俺の言うことを聞いてくれってね。だけどそれも虚しく、最後は美海に突っ込んであんな感じさ。美海に顔向け出来ないよ。なんて言えばいいかも分からなくてね。」と言うと「珍しいね。そんな弱気な一面見せるなんて。でも2人とも無事で良かったよ。」と、星奈も安堵していた。とにかく今は、1人にしてそっとして欲しいくらいだった。 どうしても自分のせいなのに涙が止まらなかった。その時に美海がやって来て、泣いてる俺を抱きしめながら、「ひー君先輩は、何も悪くないよ。星奈ちゃんから聞いたよ。ずっとチャタリングに苦しんでたって。でも、ここまで一緒に頑張って来て良かったと言えるチームメイトになってくれて、ありがとう。」と言うと、メット越しに額と頬にキスをしてくれた。額にキスをするというのは「友情・祝福」、頬にキスをするというのは「親愛・厚意・満足感」という意味がある。それ程俺を慕ってくれていると言う証拠なのだろう。 俺は、それだけでも嬉しかった。そして俺は、美海に抱きしめてもらってる時メット越しに、色々な感情が溢れ出て涙が止まらなかった。美海も分かってくれていたのか、「よしよし。今日はお疲れ様。そして、カッコよかったよ。たまにはこう言う所も見せて欲しいな。あとは…張り詰め過ぎです!もう少し余裕もってください!でも、普段先輩のライディングと言い、人柄と言い、性格と言い、私は元気付けられてます。特にやる時は、一切の妥協も許さない性格と言い、おおらかな人柄が、私にとっての原動力なのかもしれません。これからも私にとっての憧れであり続けてください!」と美海からエールを送って貰ったりもした。
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