FIA World Rally Championship Crazy Road

第1章 小さな星。

ラリージャパン復活の経緯

今回は、2010年以来約7年ぶりに復活した、ラリージャパンの舞台とその復活の経緯を話そうと思う。正式名称は「2017FIA世界ラリー選手権最終戦 ラブライブサンシャイン・ラリージャパンin伊豆」が正式名称だ。舞台は勿論伊豆を舞台に繰り広げられる。基本はターマックラリーで、西伊豆スカイラインを通ったりと伊豆半島の地形を活かしたコースが多いラリーだ。そして、復活の経緯は、やっぱり「ファンの多さと日本車勢の活躍」が大きい。それと一番は、トヨタが満を持してWRCに復活した事が大きい。でも開催までに、かなり問題点はあった。セレモニアルスタートは何処でやるのか？サービスパークは何処に設けるのか？リエゾンはどう対処するか？等、山積みだったけど、多くの関係者が頑張ってくれたおかげでラリージャパン開催まで漕ぎ着けた。やっぱり俺の存在も大きかった。何せ「伊豆市民初のプロレーサー」というとんでもない肩書きを持ってしまってるからだ。でも残念ながら、生まれ故郷の修善寺は競技の舞台に含まれていないのがショックだけど、リエゾンとして含まれてる為、何とか皆には手を振るくらいの事は出来ると思う。そして、チームのマシンには、なんとアニメとのタイアップが実現した。そのアニメは「ラブライブサンシャイン！！」という沼津市内浦を舞台にしたアニメとのタイアップを実現した。その為、チーム名も「TOYOTA GAZOO RACING WRT Aqours」という名称になり、マシンの名前も「チカ」「リコ」「ヨウ」という主要メンバー3人の名前と、カラーリングも「みかん色」「サクラピンク」「ライトブルー」の3色になった。そして、1号車の「チカ」には俺と美海ちゃんが、2号車の「リコ」にはラトバラとアンティラ、3号車の「ヨウ」にはラッピとフェルムが乗る事が決定した。そして、ヘルメットとスーツも新しいデザインになった。俺と美海ちゃんが駆る、1号車「チカ」は、主人公の高海千歌ちゃんをモチーフにしたデザインに。そして、スーツは、ラリージャパンのテーマソング「MY舞☆TONIGHT」の衣装をベースにしたデザインになった。ヘルメットには、千歌ちゃんのアイコン「みかん」をあしらっている。2号車「リコ」のラトバラとアンティラのヘルメットには、桜内梨子ちゃんのアイコン「ピアノ」をあしらっている。スーツは上記の衣装をベースにしたデザインに。そして、2人が駆るマシンのデザインは、イメージカラーの「サクラピンク」をベースに、「桜の花びら」を散りばめた様なデザインになった。そして、ラッピとフェルムが駆る、3号車「ヨウ」は、渡辺曜ちゃんのイメージカラー、「ライトブルー」をベースに、大海原を巡航する船をイメージしたデザインに、ヘルメットには、渡辺曜ちゃんのアイコン「船」をあしらっている。スーツは1,2,3号車共通のデザインになっている。実はスーツのアイデアは俺が発案したもので、実際にサンライズとかに出向いて、衣装デザインを見て考えたりもした。そして、豊田章男社長からもokを貰って本格的に始動したなんていう経緯もある。タイアップ時に言われたのが、「来年は、これで通年走ってくれませんか？」とラブライブ！プロジェクト側から言われて、トヨタ側もかなりノリノリで「分かりました！来年は、チーム名も今年の最終戦のチーム名でエントリーしましょう！！」と即決だった。さぁ、最終戦ラリージャパンはどんなドラマが生まれるのか楽しみになってきた！