FIA World Rally Championship Crazy Road

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第1章 小さな星。

Round13最終戦「2017FIA世界ラリー選手権第13戦ラブライブ!サンシャイン!!・ラリージャパン・in・伊豆」

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遂に、今シーズンの世界ラリー選手権も、この第13戦、最終戦を迎えた。ここで今シーズンの年間王者が決定する。俺が王者を獲る条件としては、2位、3位がリタイアするか、俺が優勝するかの2択になっている。そしてチーム名も、このラウンドから「トヨタガズーレーシング・WRT・Aqours」になり、マシンも遂に、アンベイルされた。俺のマシンには「1XR-DET」という、トヨタとダイハツと共同開発した「最後の切り札(ジョーカー)」が投入された。このエンジンは、「電スロだけど、ワイヤースロットルみたいなレスポンス」を極限まで再現するべく徹底的に追求したエンジンでもあり、吸排気系の見直しや新開発のインジェクターと電スロ「トヨタD-4WRC」「T-VES-WRC(Toyota Variable Electronic Throttle System WRC)」を投入して、パワーを上げたりと、ある意味「来季型の先行開発」も兼ねているエンジンだ。一方、ラリーの舞台は、伊豆や沼津という事で、西伊豆スカイラインや内浦をメインとした、高速ターマックラリーになっている。各チーム初の伊豆半島という事で、すごいウキウキしていた。俺は、母国、そして、生まれ故郷へと「凱旋帰国」を果たす事が出来た。セレモニアルスタートは、何と、俺の地元である修善寺に近い、青羽根で開催する事になった。場所は、狩野ドームでやるという事だ。その為に、何とドームを特設会場にしての開催となったが、スタートには、大勢の観客やファンが駆け付けてくれた。ちなみにシェイクダウンは、本当に、昔走った道を懐かしみながら走って、「ジョーカーエンジン」の素性を確かめたりしていた。迎えたセレモニアルスタート。狩野ドームには、WRカーのエンジン音がこだまして、観客やファンは大盛り上がり。ここは、最終日の最終SSで使われるコースでもある。そして、俺の番となり、実況が「さぁ、やって参りました!伊豆と修善寺が産んだスーパースター!Car No10!トヨタガズーレーシング・WRT・Aqours!磯谷 輝!マシンは、トヨタ・ヤリスWRC Code-Chika!そしてコ・ドライバーは、河津町出身の佐藤 美海!磯谷選手、佐藤選手!お帰りなさい!そして、ラリージャパン頑張ってください!!」と紹介されると、会場のボルテージは、最高潮に達していた。俺は、何と、高海千歌ちゃんの「魂」の人に許可を貰った上で、特別に「コーレスボタン」を作って、俺が「こんちかー!」と言って、黄フォグを点灯させると、皆も「こんちかー!」と返すと、俺は「それじゃあ皆行っくよォ!!かん!かん!」と言って、黄フォグを点滅させると皆はサイリウムと声で「みかん!」と返すと、もう一度俺が「かんかん!」と黄フォグを点滅させると皆はサイリウムと声で「みかん!」と返して、最後に「かーん!かーん!」と黄フォグを点滅させると皆は「み・か・ん!」と返してくれてすごく嬉しかった。そして、このラリーに参戦してる全ドライバーの紹介も終わり、セレモニアルスタートは幕を閉じた。迎えたDay1。俺は、どのチームよりも多くのアドバンテージを得ていた。それは、「走り慣れてる道」を使ってるからだ。スタート順もかなり良い所になっている。そして、美海ちゃんの「3,2,1…Go!」という掛け声で勢い良くスタート。このコースは本当に「度胸試し」とも言われており、高速ストレートから高速コーナーという、一番おっかないコースでもある。このラリーの為に、敢えてギア比をロングにしておいて良かったとつくづく思う。メーター上では210km/hに到達しようとしていた。そして、「この先高速コーナー!アクセルワーク慎重にね。」と美海ちゃんのナビが聞こえて俺は、「ok!」と返事をしてコーナーをクリア。そしてまた短いストレートからの一気に減速するコーナーへ突入する時は「今から急減速するよ!衝撃に備えて!」と俺が言って、時速200km/h近いスピードから、一気に時速85km/hまで減速してコーナーをクリア。そこから一気にアクセルを踏んで脱出。これには皆大盛り上がり。WRCでも珍しい「掟破りの地元走り」をしたおかげで、初日をトップで終える事が出来た。サービスパークに帰還して、限られた時間での整備の際に洗車も行い、初日を終えた。今回のラリーは、どのラリーよりもエキサイティングで過酷なラリーになるのは必至だった。と言っても今回は、俺がWRCにフル参戦していて、尚且つ、伊豆市出身だからという理由で、伊豆半島での開催が実現しただけの話である。そして今回のラリーは、なんと親父も観戦しに来ており、このスリリングでエキサイティングなラリーを目の当たりにして、終始盛り上がっていたとか。迎えたDay2。舞台は沼津へと移して、内浦でのラリーとなった。本当に、全日程青空快晴という最高のラリー日和になっている。そして、皆初めてのWRCに大興奮していた。そりゃ時速210km/h近いスピードで走るのを間近で見られるんだから、盛り上がるに決まってるさ。「ロードウチウラ」はDay1と打って変わって、クロスレシオギアを投入した。理由は、テクニカルセクション多発地帯の為、Day1のセットで走ろうもんなら、まぁ走れなくも無いが、加速が鈍くなってるからタイムロスし放題になる。そしてDay2は、コース特性を掴んだのか、ヒョンデジュニアの宮藤がトップでラリーを終えている。そんな俺は、超僅差で2位に着けている。今回ばかりは俺の王者がかかってる為、余計な事をしないでくれと祈るばかりだ。そして迎えた最終日。舞台は狩野ドームの特設ステージ「MY舞★KANO」。ここで今シーズンの最後のラリーが始まろうとしていた。トヨタの3台には、無事にラリーを終えれるように、3人のキャラのアクキーが車内に取り付けられていた。そして6人のFHRやHANSには、各メンバーカラーの「ミサンガ」やキャラクターの「シール」が着けられたりと「最終決戦」に相応しい仕様になった。そして会場のボルテージは、最高潮以上に達していた。今回のラリー形式は、帯広開催時同様「デュエルラリー形式」という「2台一斉スタート方式」になった。俺の前にも、白熱したラリーを展開してくれて、会場を盛り上げてくれてる皆がいて、すごくグッと来たりしていた。そんな中、俺の番が刻一刻と近付いていた。実はこのラリーになんと、昨年俺とルイスがどうしても勝てなかった伝説のコンビ、「鹿角、黒澤ペア」が来ていた。俺は、これまで感じた事ないくらいのプレッシャーに手が震えていた。けど、美海ちゃんが「大丈夫。今日で王者は必ず仕留めよう!私を信じて!本当にこの日の為に頑張ってきて良かった。私は、そう言える最後にしたい!輝くんだってそうでしょ?せっかくここまで来たなら、あとはもう、全力全開フルスロットルで。Aqours!サンシャイン!」と言ってくれたり、有紗さんが「最後のコーナーまでアクセルを緩めたら( ー̀εー́ )ブッブーデスワ!!さぁ!皆が待ってます!今日の舞台の主役は貴方と美海さんですわ。さぁ!最高の舞台を楽しんで来てください!」と言ってくれたおかげで、吹っ切れたのか、これまで以上に体が軽くなった。そして迎えた、俺の今シーズン最後のラリー。観客やファンが今か今かとスタートの瞬間を待ち侘びていた。俺は、マシンをゆっくりと定位置まで走らせて、サイドを思いっきりホールドして、ライトがオールレッドから、ブラックアウト!その瞬間にサイドを手放して、勢い良くスタート。隣は何と、M-SPORTのセバスチャン・オジェ。マジで勝てるか不安だったが、そんな不安は当に消し飛んでいる。会場にはAqoursの「MY☆舞TONIGHT」が爆音で響き渡っていた。この楽曲が歌われた「聖地」こそ、ここ狩野ドームである。それに負けない勢いでエンジン音も会場に爆音で響き渡っていた。そして、最後のセクションを俺は、美海ちゃんの「ラストセクション!今だ!行っけぇ!」というナビと共にオジェと、ほぼ同時にクリアしてフィニッシュ。観客は、ほぼ総立ちで大盛り上がり。俺は、最後の最後まで気が抜けなかった。せっかくここまで来てくれた皆をガッカリさせて帰す訳にもいかなかった。ハイスピードカメラを用いたビデオ判定になり、結果は1000分の1秒差で俺が優勝。これには観客やファンが皆で大きな拍手を俺らに贈ってくれた。優勝が決まった時、俺は思わず叫んで涙を流していた。この瞬間、WRC史上初となる「未成年ペアによる世界王者獲得」という「偉業」も達成。本当に苦労に苦労を重ねてここまで来れたとしか言い様がない。そして最後には、お互いの健闘をたたえ合い、握手を交わしたりしていたが、実は、これには裏があって、オジェはあの瞬間、些細なミスを犯していた。だけどストレートで俺とほぼ同時にクリアとかいうまさに「超人的かつ狂人的」な事をやってのけた。そして表彰式では、俺らが「未成年」ということもあってか、炭酸水でのシャンパンファイトとなったが、本当に今まで以上に嬉しい光景だった。サービスパークに帰還した時、皆が改めて俺と美海の王者獲得を祝福してくれた。カーナンバーも、当初の「10」から変更して「王者の証」とも言える「1」に変更してのエントリーとなった。そして、WRC史上2人目となる、日本人同士ペアによる制覇も達成した。俺はこの後、Jスポーツのインタビューで「本当に全日程、気持ち良く走れましたし、自分の夢であった、地元伊豆での開催も実現して、もうひとつの夢でもあった、日本のチーム、日本の車、日本人同士ペアによる世界ラリー選手権制覇も達成出来て、すごくすごく嬉しいですし…すいません…本当に今シーズンで、自分の夢全て叶うなんて誰も思ってなかったし、俺も信じられませんでした。今でもこれが夢なんじゃないかって思ってます。最後始まる前にすごく不安で手が震えて、もしなんて考えてたら、鹿角、黒澤ペアの一言と、いつも隣に居てくれる美海ちゃんの一言で、全て救われました。ゴール後に、美海ちゃんと一緒に思いっきり喜んだり、スタートと最終コーナー立ち上がった瞬間に「今だ!」と叫んでくれなければ、今頃俺と美海ちゃんは、ここにいなかったと思います。本当に全日程通して伊豆市や沼津市の皆さん、そして、市長さん、観客やファン、トヨタガズーレーシングWRT、株式会社サンライズの皆さん、チーム名にもなってくれて全面的にスポンサードしてくれているAqoursの皆さん、本当に応援ありがとうございました!!」というコメントを残したりもしていた。こうして大盛況の中でラリージャパンは終わりを告げ、新たなシーズンへ備えるのだった。
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