FIA World Rally Championship Crazy Road

第2章 王者防衛戦。親友の死を乗り越えて。

トヨタヤリスWRC(チカ)のスペック

今回は、俺専用のマシンヤリスWRC「チカ」のスペックを紹介するよ。

主要諸元

サスペンション（前）マクファーソンストラットサスペンション（後）マクファーソンストラット

全長4,085 mm
全幅1,875 mm
ホイールベース2,511 mm

エンジン1.6 L 直列4気筒 直噴シングルターボ(トヨタ1RZ-DET,トヨタ1XR-DET)(1XR-DET,1RZ-DETは、ダイハツと共同開発。)

トランスミッション Xtrac製 6速 横置き セミAT 

前後デフ SUBARU DCCD

最高出力 380馬力+α/8500rpm / 425 Nm以上

重量1,190 kg

オイル モービル1

タイヤ ミシュラン

カラーリング レオスターブライトと、基本的なディメンションは変わらないが、実はこのエンジンは、他の3メーカーの中でも、ボアストロークが83.8mm×72.5mmというショートストロークエンジンになっている。そして、国産のパーツを多く使ったりと信頼性を更に向上させたり、これまでの実戦で得た、膨大なデータを直接フィードバックさせたりとより洗練されたエンジンになっている。そして、燃料インジェクターも新開発の「トヨタD-4WRC」と言う、「世界ラリー選手権での王者獲得をする事を前提」で開発したインジェクターを投入したり、昨年の最終戦ラリージャパンから、「T-VES-WRC(Toyota-Variable Electronic throttle-System-WRC)」と言う、新開発の機構を搭載した電スロを投入したりと、昨年のエンジンとは「全く別物に近いが、血を分けた姉妹」と言う少し特殊なエンジンでもある。でもピストンとかは昨年のエンジンないし「1XR-DET」からのキャリーオーバーの為、製作は案外楽だったとの事。これにより、多少なりともコストを抑えて、質の良いエンジンを作る事が出来たとの事だ。そして、大多数のパーツをキャリーオーバーしてる為、「エンジン製作時に発生するCO2を大幅に削減する事にも成功した。」という環境にも配慮した設計になっている。タービンもその中の一つだ。おかげで「低予算で強くて頑丈なエンジン」が出来たと東富士研究所の人やTMGやダイハツの人達は大喜びしていたとか。マシンの方にも細かな改良をしたりしている。本当に見た目では分からない所を改良したりとかもしてる。そして、「1XR-DET」「1RZ-DET」は、系譜上で行くと、ダイハツの「名機」でもある「JC-DET」をルーツとしているエンジンであり、2社が培ってきたノウハウを極限まで投入しているエンジンでもある。