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第2章 王者防衛戦。親友の死を乗り越えて。
Round2 姉妹で勝ち取った勝利(ラリースウェーデン)
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前回は、開幕戦から、全メーカー、全チーム間による「全面戦争」が始まったが、実は皆プライベートだと、かなり仲が良い。ちなみに俺と美海は、後輩ズの「指導役」も任されてる為、開幕戦が終わった後に、ユバスキュラの拠点に呼んで、2人のオンボード映像を見比べて、良い所と改善する所を指摘したりもしていた。そして問題は、今回のラリースウェーデン。このラリーは雪ということもあって「スパイクタイヤ」と言う、特殊なタイヤを使用するラリーになってるが、グリップ力は、普段使ってるミシュランのラリータイヤの比では無い。そのグリップ力に2人が耐えれるかという点と、コーナリング時に「マシンの鼻先を雪の壁に当てて、向きを変える」と言う少々特殊な走り方も要求されてる為、日向ちゃんにそれが出来るか心配だった。それと、今回のラリーでは、チーム間で「今回ジョーカーブーストシステムは、封印しよう。流石に氷点下近い環境で起動するのは、危険過ぎる。」と言う協定を交わしてる。こうして迎えた第2戦。今回は雪ということもあって、過酷なラリーになりそうだ。そして、前回俺が言った事に触発されたのか、後輩ズが覚醒して、初日をトップで終えた。そんな俺と美海も負けてられず、最初は総合6位から、一気に2位までジャンプアップ。かなりの手応えを掴んで初日を終えた。そして2日目は、「高速ラリー」という名に相応しいラリーになった。後輩ズは、まだこのラリーの本当の恐ろしさを知らない。その恐ろしさたるやもう味わいたくないはずだ。その恐ろしさというのは「エアインテークに雪詰まって、エンジンオーバーヒート。」と言うやつだ。雪は溶けると言うが、そんなの「日常生活での事」であって、ラリーの世界では、そんな甘い事は無い。だけど今回は、後輩ズがすごい快走していて驚いた。どうやら聞いた話だと、お姉さん達も実は世界ラリー選手権にフル参戦していた事があるとか。ん?待てよ?聞いた事あるな。その話。「過去に、WRC史上初の女性コンビによる世界王者獲得」という話を。って…おい待て!思い出した。確か2016年だ。居たは。鹿角、黒澤ペア。マジでイカれてるくらい速かった。俺確かシトロエンで、エントリーしてた時だ。ガチであのVWが速くて手に負えたもんじゃ無かったの思い出した。いやぁ、こういう所にも「縁」というのがあるもんだ。そりゃ速いは。だって、あのペアの妹達だし。そして俺は2日目を終えた後に、2人に「もしかしてさ、何か名前に聞き覚えあったけど、2016年の世界ラリー選手権年間王者の鹿角アサミさんと黒澤有紗(ありさ)さんの妹達だよね?何かあまりにも速いのと日向ちゃんの走り方がすごくお姉さんのアサミさんに似てたからさ、気になっていたんだよ。」と聞くと「何故その事を知ってるんですか?」と2人から聞かれると俺は「あの時、俺も出てたんだよ!2016年の世界ラリー選手権にシトロエンから。あそこにいる、ハンサムでイケメンなお兄さんと一緒にな。けど、俺もすごく良くしてもらったりしたから、お姉さん達には、今もすごく感謝してる。だから、俺の走り見て分かったと思うけど、アレ、アサミさん直伝なんだよ。」と言うと2人は「聞いた事あると思ったら、先輩だったんですか!?お姉ちゃんが、私に唯一、最終戦の最終コーナーまで食らいついた後輩を一人知っている。そういえば今年王者を取ったみたいですわ。って言ってました。」と言ってくれて俺は、「それは良かった。お姉さん達が、2016年を持って引退を表明してからは、もうこの世界からは、完全に足を洗ってたのかと思ってたら、昨年の最終戦ラリージャパンに来てて驚いたよ。」と2人に言ったりして、最終日を迎えた。もう今回は、言い方は悪いけど、優勝は諦めて、後輩ズの「バックアップ」に徹する事にした。なんと今回は、お姉さん達が来ててトヨタのブースで観戦してるとの事だった。レース前に時間があって、俺は「久しぶりです。アサミさん、有紗(ありさ)さん。」と言うと2人は「聞いたよ。内浦もこの車で爆走してたって。そして、世界王者獲得おめでとう。今回は、聞いた所だと、妹達のバックアップに徹するという事ですけど、気を抜いたら( ー̀εー́ )ブッブーデスワ!!」とエールを貰ったりもしていた。そして、迎えた最終SS。今回は、後輩ズのバックアップという事で、自分達のペースでラリーをする事にした。そしてスタート。前日に後輩ズが差を広げてくれたおかげで、ものすごく楽にラリーを進めることが出来た。美海ちゃんもすごくリラックスしてる様な感じだった。そして、「ストレート、そのままフルスロットルでフィニッシュ!」と言うナビでフィニッシュ。結果は2位だったけど、個人的には大満足の結果だ。そして、後輩ズは2戦目で早くも初優勝を遂げた。ゴール後に俺は、後輩ズの所に行き「優勝おめでとう!お姉さん達もすごく喜んでるよ。アサミさんに関しては、興奮し過ぎて空のペットボトル2~3本握り潰してるし、有紗さんは、現役時代とは違う一面を見せてくれてるよ。お姉さんのダイヤさんを落ち着かせながらね。」と言うと「ありがとうございます!」と元気よく返事をしてくれた。そして、ひとしきり終わった後に2人をお姉さん達が居る所に連れて行き、「勝ちましたよ。デビュー2戦目で。」と言って、妹ズ2人だけにして、俺は自分の所へと戻ると、2人は泣きながら「勝ったよ。お姉ちゃん。」と呟いたりしていたとか。お姉さん達も「現役時代を思い出しますね。初優勝した時こんな感じでしたからね。」と過去を振り返ってたりしていた。
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