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家に帰ってからの俺はかつてないほどのスピードで机に向かった。
そして怒涛の勢いでプリントやらレポートやらを前にして、突っ伏した。
どうしよう、全然分からない。何が分からないって、勉強の仕方が分からないときたものだから手に負えない。
この手だけは使いたくなかったが……、背に腹はかえられない。姉貴、召喚!
「姉ちゃん……、勉強みて……。」
居間で唖然とする母さんと姉ちゃん。そりゃそうだ。いつもいつでも赤点との追いかけっこをくり広げる俺が急に勉強を見てくれなんて、何が起きた、と驚いて当然だ。
姉ちゃんは性格は悪いが頭は良いので勉強が出来る。もう、これに頼るしかない。
「なになに、理人から勉強見て欲しいなんて、明日は雹でも降るんじゃない?」
「なんとでも言えよっ!今はこの宿題たちをやっつけること以外に気を配ってる時間はないの!」
部屋に入ってきて、机の上をのぞき込む姉貴。
スクエアフレームのメガネがものすごく頭良さそうに見える。というか実際頭いいんだけど。
「まあ、普段こき使ってるし、たまには勉強くらい見てあげますよ。」
そう言ってプリントを1枚取り上げた。
「あのね、こういう宿題っていうのは基本的に教科書に載ってる事しかやらないのよ。だからまず、教科書を開く!ぼさっとしない!」
「はいっ!」
という感じで俺の地獄の夜は始まったのであった……。
先生待っててね、絶対に全部提出物出すから……。溜まってた分も出すから……。
勉強には苦手意識があったが、姉貴に教えてもらうと案外簡単だな、なんて思えるところもあった。特に穴埋め形式のプリントなんかは教科書丸写しと大差ない。
数学も、公式さえ覚えればあとはそこに数字を当てはめるだけだ。
俺っていがいと頭悪くないかも。
「当たり前でしょ。あたしの弟なんだから地頭が悪いわけないのよ。」
それは俺をほめているのか?
「産まれる前にあたしの頭の良さを分けてあげたのよ。感謝しなさい。」
よく分からない理屈だが教わっている身としては、……そうでなくても反論は認められないのだった。
その調子でプリントや何かを片付けていき、午前3時前には提出物は全て整った。
今までなんでやってこなかったんだろう。
やり始めたら案外あっさりとしたものだった。明日は久々に朝練に出るから早く寝なくちゃ……。
そして怒涛の勢いでプリントやらレポートやらを前にして、突っ伏した。
どうしよう、全然分からない。何が分からないって、勉強の仕方が分からないときたものだから手に負えない。
この手だけは使いたくなかったが……、背に腹はかえられない。姉貴、召喚!
「姉ちゃん……、勉強みて……。」
居間で唖然とする母さんと姉ちゃん。そりゃそうだ。いつもいつでも赤点との追いかけっこをくり広げる俺が急に勉強を見てくれなんて、何が起きた、と驚いて当然だ。
姉ちゃんは性格は悪いが頭は良いので勉強が出来る。もう、これに頼るしかない。
「なになに、理人から勉強見て欲しいなんて、明日は雹でも降るんじゃない?」
「なんとでも言えよっ!今はこの宿題たちをやっつけること以外に気を配ってる時間はないの!」
部屋に入ってきて、机の上をのぞき込む姉貴。
スクエアフレームのメガネがものすごく頭良さそうに見える。というか実際頭いいんだけど。
「まあ、普段こき使ってるし、たまには勉強くらい見てあげますよ。」
そう言ってプリントを1枚取り上げた。
「あのね、こういう宿題っていうのは基本的に教科書に載ってる事しかやらないのよ。だからまず、教科書を開く!ぼさっとしない!」
「はいっ!」
という感じで俺の地獄の夜は始まったのであった……。
先生待っててね、絶対に全部提出物出すから……。溜まってた分も出すから……。
勉強には苦手意識があったが、姉貴に教えてもらうと案外簡単だな、なんて思えるところもあった。特に穴埋め形式のプリントなんかは教科書丸写しと大差ない。
数学も、公式さえ覚えればあとはそこに数字を当てはめるだけだ。
俺っていがいと頭悪くないかも。
「当たり前でしょ。あたしの弟なんだから地頭が悪いわけないのよ。」
それは俺をほめているのか?
「産まれる前にあたしの頭の良さを分けてあげたのよ。感謝しなさい。」
よく分からない理屈だが教わっている身としては、……そうでなくても反論は認められないのだった。
その調子でプリントや何かを片付けていき、午前3時前には提出物は全て整った。
今までなんでやってこなかったんだろう。
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