こんな僕を、

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あれから隼人は2回オムライスをおかわりし、急に溜まったお腹に手を置いてソファでお姉さんに頭を撫でられていた。

ぽけーーーーー

よしよしとかれこれ20分程撫でられていると段々と冷静になり、それに共なり思考力が戻ってきた。

"なんでご飯をくれたんだ…"

『なんでご飯くれたんだ?』

隼人とお姉さんの目が合う。

「…なんとなく、可哀想で顔が可愛かったから」

"可哀想で可愛い?"

『変なやつ』

「ふっ、子供だから分かんなくて当然」

『ボクは勉強してる…だから今分からなくてもすぐ分かるようになる』

「…多分その勉強とは違う気がするけどね」 

『あ』

お金のことを思い出してポケットから所々折れ目のついた1000円札を3枚出した。

『これ…足りる?』

「…いいよ、いらない」

『いや、ボクお金がないと食べ物買えないの知ってる』

「いらない、でもその代わり約束してほしいお姉さんからのお願いがあって」

『お願い…』

「これから、ご飯がない時はここに来て欲しくて」

『なんで?』

即座に答えた。

「私、旦那は単身赴任でいつも暇なの。

…それに息子もいるけど、2人だと寂しいでしょ?だから、3人いた方が私にとって良いの」

『そんなものなのか』

「そう、そんなもの」

『変…』

やっぱり変だと思い、変…と呟くとお姉さんは少し笑って廊下の方へ行き、ドアを開けた。

「高木さん、連絡出来た?」

「えぇ!なんだか話し込んでたみたいだったから中々戻れなくて!
あ、ちゃんと連絡したわよ!もう着くと思うわ!」

"このおばさんはいつも喋りの勢いと声が凄い"

お姉さんとおばさんが話しているとインターホンが鳴った。
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