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第17話 冒険者と言うゴミ分別はしっかりしましょう
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戦士であるエイプリル、ヒーラーであるオーガス、剣士であるオクトパス、商人であるマンス、バッファーであるムーン、バーサーカーであるファスト、弓使いであるアーチェリーの7人は1000人のジェイグルンド共和国兵士達と冒険者300人と共に移動していた。
エイプリル達が先頭を切る理由は、ゴミ王国の事を一番知っているからだ。
「それで、隊長、敵は未知の存在です。奴隷がいる程度ですので、すぐに制圧は可能かと」
「うむ、エイプリルよ、そなたらはレベル300以上の貴重な戦力だ。後方で見守っておれ、わし達の活躍を見て感動するが良かろう」
大地を埋め尽くす兵士達。
冒険者でもレベル200以上だろう。
彼等はゴミ王国が乗っ取られた事により仕事を失い、怒り狂っている。
「それにしても、本当にゴイルの野郎がゴミ王国を牛耳ったのか?」
「そうみたいだよ、エイプリル」
商人のマンスが告げる。
「僕の情報網を舐めないで欲しい、エルレイム王国が復興し、アララスタ王国のジスタ領地が独立宣言したという情報まで掴んでいるんだよ」
「さすがはマンスと言うところか」
弓使いのアーチェリーが帽子をずらしながら恰好を付ける。
「前方に、男が8人向かってきています!」
隊長の近くの兵士が叫ぶ。
「鑑定士鑑定しろ」
「左から、全員測定不能と表示されました」
「なんだと、何かしらの妨害スキルか」
「いえ、単純に強すぎるだけです」
「ぐぬぬぬ、弓兵構えー放てー」
矢が数百本空を支配した。
一直線に8人の男の元へと落下していく。
だが、全ての矢は軌道を逸れる訳ではなくて、8人の男達が普通に歩きながら避けていた。
「あ、ありえん、数百本の矢を避け続ける等、騎兵隊前へー突撃いいいい」
騎兵隊が突き進むと。
2人の男が前に出た。
「くっく、久しぶりの馬を見た気がするぜ、なぁ小次郎」
「馬に乗りたいと思うのは当然の概念だが、我らの戦い方では馬は似合わず武蔵!」
2人が地面を跳躍する。
まず騎馬隊の乗りて達の首が落下した。
1人また2人と落下し。
2人が着地すると、馬自体がばらばらに切刻まれた。
2人がぐるりと回転すると、次の騎馬隊の馬の真上に着地していた。
瞬く間の瞬間にまた首が落下。
次に別の2人が動き出す。
「なぁ、アーサー王、エクスカリバーを使える事、相当嬉しいだろ」
「当たり前だアレキサンダー大王、お前は今軍団がいないが、とても悲しいだろ」
「ふ、そうでもないさ、この戦場では血がたぎると言う物だ」
アーサー王とアレキサンダー大王の2人が剣をぶんと振り回すだけで、空気の斬撃が飛び。
騎馬隊そのものが一瞬にして崩壊した。
その隙間を2人の偉丈夫がかけ走る。
「ヘクトル、かつての歴史に名を刻んだ者同士、命を懸けて戦おうぞ」
「もちろんだとも、アキレウス、またアキレス腱をやられて死なぬことをな」
「たりめーだ」
2人が馬の死体と兵士の死体の隙間を縫って、兵士達に躍りかかる。
無数の兵士達が一度に宙を舞った。
彼等の体が地面に着地した時。
爆発するように吹き飛んでいく。
「何をしている。兵士達がほぼ壊滅ではないか、冒険者共はどうした。早くあの化物どもを」
「御仁、少し行動が遅いな」
「クー・フーリンが早すぎるのではないかな?」
「ジークフリート、お前が遅すぎるだけだ」
「かは」
者も言わさずに、クー・フーリンの槍が隊長の喉を突き刺していた。
クー・フーリンとジークフリートが地面に着地すると。
突如として8人の英傑達が片膝をついたではないか。
エイプリル達生き残った200名の冒険者達は何事かと見ていた。
だが、そこにやってきたのは1人の元冒険者。
姿形はみすぼらしく、どこにでもいる青年と言う感じの男。
荷物持ちの冒険者で唯の雑魚として扱われて来た男。
「主君!」
「主よ」
「今こそ立ち上がるときです」
エイプリルは耳を疑った。
これだけ強い英傑達を配下に揃えている。
それがゴイルと言う男なのかと。
「ご、ゴイル、これはどういう事なんだよ」
「ああ、俺は今このゴミ王国の王様になってるつもりだ」
「ふざけるなよ、お前はただの荷物持ちだろうがよ」
「俺のゴミガチャな、ゴミを破壊するとガチャが出来る」
「それがどうした」
「今まできっと不幸な目に合いまくっていたからさ、だからなのかもしれないけど、俺は今幸運に恵まれている」
「だからなんなんだよ」
「さぁ、リベンジマッチだ。俺が相手になってやる冒険者達。出来ればエイプリル達と殺し合いたい」
「はは、バカだなーお前は雑魚だろ、良い事思いついた、俺達が勝てば、その英雄達をくれよ」
「ああ、良いだろう、俺に勝てればの話だがな」
バッファーであるムーンがバフ魔法を発動させると。
「マジックキャンセラー」
ゴイルがそう呟くだけで、バフ魔法が解除されてしまった。
「なんだと、お前そんなスキルはないはずだが」
「ファイアーボールとフリーズボール」
右手に炎の塊を、左手に氷の塊を出現させる。
2つを融合させていくと。
赤白い塊が出現する。
プラズマのようなバリバリという音を響かせながら。
さらに圧縮スキルなのか、小さく固められて。
こちらに投げてきた。
そして爆発した。
ムーンの体が四散して即死だった。
「さて、次だ」
「ひ、ひいいいいい」
腰を抜かした剣士のオクトパスとバーサーカーのファストが、剣と斧を振り回して走って近づこうとする。
「マジックバリアと付与ボム」
攻撃が弾かれると。彼等の体に爆弾魔法が付与される。
頭上にタイムリミットが表示される。
残り10秒。
「ひ、ひいい、解除してくれえええ、こんな魔法、超上級魔法じゃねーか」
「爆弾がとまらねえええええええ」
2人が爆発する。
肉片が飛び散り、頭がエイプリルの横を転がっていく。
「ひ、ひいいいいい」
オーガスとアーチェリーとマンスが後ろを振り返って逃亡を始める。
「マジックアーチャー」
魔法の弓を出現させて、自動で射出する。
矢は直線に飛び、3人の頭蓋骨を貫いた。
「どうした。エイプリル、お前だけになったぞ」
「い、命だけは、頼む」
「しょうがない、何度か助けられたよしみだ、逃げてくれ」
「あ、ありがとう」
エイプリルは涙を流しながら、立ち上がり、必死に後ろを向いて、太陽の光を見て。
希望を見て。
そして、真っ直ぐに走り続ける。
だが、突如として空より何かが落下してくる。
「メテオ」
「すまんが、200人の冒険者を逃すほど馬鹿じゃない、エイプリル運がよければまた会おう」
「ひ、ひぎゃあああああああ」
エイプリルの意識はそこで途絶えた。
空より落下したメテオに200人の冒険者が即死した。
そして、エイプリルはぎりぎり生き延びたとされるが、誰も目撃していない。
この日、世界の終わりの大賢者が覚醒したという情報が流れた。
その大賢者が住まう国はゴミ王国。
彼等は随時ゴミを集めているそうだ。
エイプリル達が先頭を切る理由は、ゴミ王国の事を一番知っているからだ。
「それで、隊長、敵は未知の存在です。奴隷がいる程度ですので、すぐに制圧は可能かと」
「うむ、エイプリルよ、そなたらはレベル300以上の貴重な戦力だ。後方で見守っておれ、わし達の活躍を見て感動するが良かろう」
大地を埋め尽くす兵士達。
冒険者でもレベル200以上だろう。
彼等はゴミ王国が乗っ取られた事により仕事を失い、怒り狂っている。
「それにしても、本当にゴイルの野郎がゴミ王国を牛耳ったのか?」
「そうみたいだよ、エイプリル」
商人のマンスが告げる。
「僕の情報網を舐めないで欲しい、エルレイム王国が復興し、アララスタ王国のジスタ領地が独立宣言したという情報まで掴んでいるんだよ」
「さすがはマンスと言うところか」
弓使いのアーチェリーが帽子をずらしながら恰好を付ける。
「前方に、男が8人向かってきています!」
隊長の近くの兵士が叫ぶ。
「鑑定士鑑定しろ」
「左から、全員測定不能と表示されました」
「なんだと、何かしらの妨害スキルか」
「いえ、単純に強すぎるだけです」
「ぐぬぬぬ、弓兵構えー放てー」
矢が数百本空を支配した。
一直線に8人の男の元へと落下していく。
だが、全ての矢は軌道を逸れる訳ではなくて、8人の男達が普通に歩きながら避けていた。
「あ、ありえん、数百本の矢を避け続ける等、騎兵隊前へー突撃いいいい」
騎兵隊が突き進むと。
2人の男が前に出た。
「くっく、久しぶりの馬を見た気がするぜ、なぁ小次郎」
「馬に乗りたいと思うのは当然の概念だが、我らの戦い方では馬は似合わず武蔵!」
2人が地面を跳躍する。
まず騎馬隊の乗りて達の首が落下した。
1人また2人と落下し。
2人が着地すると、馬自体がばらばらに切刻まれた。
2人がぐるりと回転すると、次の騎馬隊の馬の真上に着地していた。
瞬く間の瞬間にまた首が落下。
次に別の2人が動き出す。
「なぁ、アーサー王、エクスカリバーを使える事、相当嬉しいだろ」
「当たり前だアレキサンダー大王、お前は今軍団がいないが、とても悲しいだろ」
「ふ、そうでもないさ、この戦場では血がたぎると言う物だ」
アーサー王とアレキサンダー大王の2人が剣をぶんと振り回すだけで、空気の斬撃が飛び。
騎馬隊そのものが一瞬にして崩壊した。
その隙間を2人の偉丈夫がかけ走る。
「ヘクトル、かつての歴史に名を刻んだ者同士、命を懸けて戦おうぞ」
「もちろんだとも、アキレウス、またアキレス腱をやられて死なぬことをな」
「たりめーだ」
2人が馬の死体と兵士の死体の隙間を縫って、兵士達に躍りかかる。
無数の兵士達が一度に宙を舞った。
彼等の体が地面に着地した時。
爆発するように吹き飛んでいく。
「何をしている。兵士達がほぼ壊滅ではないか、冒険者共はどうした。早くあの化物どもを」
「御仁、少し行動が遅いな」
「クー・フーリンが早すぎるのではないかな?」
「ジークフリート、お前が遅すぎるだけだ」
「かは」
者も言わさずに、クー・フーリンの槍が隊長の喉を突き刺していた。
クー・フーリンとジークフリートが地面に着地すると。
突如として8人の英傑達が片膝をついたではないか。
エイプリル達生き残った200名の冒険者達は何事かと見ていた。
だが、そこにやってきたのは1人の元冒険者。
姿形はみすぼらしく、どこにでもいる青年と言う感じの男。
荷物持ちの冒険者で唯の雑魚として扱われて来た男。
「主君!」
「主よ」
「今こそ立ち上がるときです」
エイプリルは耳を疑った。
これだけ強い英傑達を配下に揃えている。
それがゴイルと言う男なのかと。
「ご、ゴイル、これはどういう事なんだよ」
「ああ、俺は今このゴミ王国の王様になってるつもりだ」
「ふざけるなよ、お前はただの荷物持ちだろうがよ」
「俺のゴミガチャな、ゴミを破壊するとガチャが出来る」
「それがどうした」
「今まできっと不幸な目に合いまくっていたからさ、だからなのかもしれないけど、俺は今幸運に恵まれている」
「だからなんなんだよ」
「さぁ、リベンジマッチだ。俺が相手になってやる冒険者達。出来ればエイプリル達と殺し合いたい」
「はは、バカだなーお前は雑魚だろ、良い事思いついた、俺達が勝てば、その英雄達をくれよ」
「ああ、良いだろう、俺に勝てればの話だがな」
バッファーであるムーンがバフ魔法を発動させると。
「マジックキャンセラー」
ゴイルがそう呟くだけで、バフ魔法が解除されてしまった。
「なんだと、お前そんなスキルはないはずだが」
「ファイアーボールとフリーズボール」
右手に炎の塊を、左手に氷の塊を出現させる。
2つを融合させていくと。
赤白い塊が出現する。
プラズマのようなバリバリという音を響かせながら。
さらに圧縮スキルなのか、小さく固められて。
こちらに投げてきた。
そして爆発した。
ムーンの体が四散して即死だった。
「さて、次だ」
「ひ、ひいいいいい」
腰を抜かした剣士のオクトパスとバーサーカーのファストが、剣と斧を振り回して走って近づこうとする。
「マジックバリアと付与ボム」
攻撃が弾かれると。彼等の体に爆弾魔法が付与される。
頭上にタイムリミットが表示される。
残り10秒。
「ひ、ひいい、解除してくれえええ、こんな魔法、超上級魔法じゃねーか」
「爆弾がとまらねえええええええ」
2人が爆発する。
肉片が飛び散り、頭がエイプリルの横を転がっていく。
「ひ、ひいいいいい」
オーガスとアーチェリーとマンスが後ろを振り返って逃亡を始める。
「マジックアーチャー」
魔法の弓を出現させて、自動で射出する。
矢は直線に飛び、3人の頭蓋骨を貫いた。
「どうした。エイプリル、お前だけになったぞ」
「い、命だけは、頼む」
「しょうがない、何度か助けられたよしみだ、逃げてくれ」
「あ、ありがとう」
エイプリルは涙を流しながら、立ち上がり、必死に後ろを向いて、太陽の光を見て。
希望を見て。
そして、真っ直ぐに走り続ける。
だが、突如として空より何かが落下してくる。
「メテオ」
「すまんが、200人の冒険者を逃すほど馬鹿じゃない、エイプリル運がよければまた会おう」
「ひ、ひぎゃあああああああ」
エイプリルの意識はそこで途絶えた。
空より落下したメテオに200人の冒険者が即死した。
そして、エイプリルはぎりぎり生き延びたとされるが、誰も目撃していない。
この日、世界の終わりの大賢者が覚醒したという情報が流れた。
その大賢者が住まう国はゴミ王国。
彼等は随時ゴミを集めているそうだ。
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