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第3話 終わりの魔女
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「初めまして~わたしの名前はデル、終わりの魔女と呼ばれていましたわ」
「僕はリード、冒険者だよ」
「そうですか~賢者ダブが言っていたのはリード君の事でしたねー良かったーダブの予言は当たりました、わたしは~ここで100億年待ち続けていました」
「100億年? このダンジョンはそんな昔からあったのか」
「はい~異次元によって飛ばされていただけで、この世界に戻るのも時間の問題だったんですよ~」
「そんなに待ち続けて辛くなかったのか?」
「はい~わたしこう見えても酷い経験をしているので待つくらいは平気なのです」
「どんな経験なんだ? 僕も最悪な経験をしているよ、仲間に裏切られたんだ」
「そうですね、わたしも~同じかもしれませんね~魔女の仲間達に迫害されて、助けた臣民に裏切られて、挙句の果てには心臓を取られて死ねないようにされて、さらには大事な人も殺されて、何もかも失っていたら、ダブが機械の心臓をくれて、生きる事の楽しさを教えてくれたんですよー、機械の心臓の中には無限に書物が入っていて、ここで待つ間。頭の中で本を読んでいたのです。あなたの祖先の地球産の本もあったからとても楽しかったですよー」
「そうか、地球って所がどこにある異世界なのかは知らないけど、僕は君と出会えてよかったよ、ま、まずは服を着てくれないかな」
そんな事を呟きながら、デルのむき出しの大きな胸を見てしまう。
彼女の心臓があったであろう所には傷口が大きくあった。
それが本当に心臓を抉られて、ダブと呼ばれた賢者が機械の心臓を埋め込んだのだろう。
だけど、心臓をえぐられて死ねない体になったのに、どうせ死ねないのに機械と呼ばれる心臓を埋め込む理由が分からなかったけど。
「ああ、そうねー、そうだ良い事を教えてあげましょう、魔女から心臓を取るという事はね、化物になるという事なのよ、だから機械の心臓を埋め込んでるのよ、それはもう恐ろしい形をしていたそうよ」
「そうなんだね」
そう言いながら、緑色の髪の毛、ぼさぼさのロングヘアーをどこからともなく取り出した紐でポニーテールにまとめると、ぱちんと指を鳴らすと、一瞬で緑色のドレスのような衣服に切替わっていた。
彼女は優雅に棺から出ると。
こちらを見て手を差し出す。
「よろしくね~リード君」
「うん、デルもよろしく」
リードとデルは階段を上り始めていく。
そこから、リードとデルの冒険が始まった。
迫りくるモンスター。その数だけでも10体以上。
全てのモンスターがSクラス級であり、全てのモンスターは既に収納していたので、また収納したとしても、ただ従えるモンスターが増えるだけだ。
それなら、戦闘技術を学ぶためにと、リードが前に出てぼろぼろの剣を構える。
「あら、忘れていたわ、ダブ賢者からプレゼントよ」
そう言いながら、デルがぱちんと指を鳴らす。
「ダブ賢者がこの時の為に、あの広間に封印していたのはわたしだけではないの~武器も封印していたのよ~それも物凄い数、今移動させてるわ~」
すると、階段の下から無数の武器が浮遊してこちらに突っ込んでくる。
取り合えずリードは全ての武器をアイテムボックスに収納していく。
どれもこれも伝説級の武器ばかりで、リードの脳内が追いつかない。
「パニックになってる時にあれだけど、お姉さんが片づけをしてあげるわね~」
そう言いながら、終わりの魔女デルが右手と左手をぱちんと鳴らす。
音が響いた。
辺りが静寂に包まれる。
ぱちんぱちんと等も鳴らす。
すると、空中に氷のつららが出現する。
しかも無数だ。
氷のつららはモンスターを片端から貫く。
物凄い勢いで風のように飛翔していくのをリードはただ眺めているしかなかった。
10体のSクラス級モンスターが1秒もかからずに倒される。
その圧倒的な力を見ていて、デルが心臓を取り出されて化物の力で人々を襲いだしたら、どうなっていたのだろうかと恐ろしさを覚えていた。
「さぁてーお姉さんについて来て、こっちを通れば、1か月後には地上に出れるわ」
それは果てしないようで、果てしなくないかもしれない。
旅の仲間、緑の髪の毛の終わりの魔女。
彼女がいるだけで、リードは希望が生れていった。
今、焚火を炊いている。
食事はモンスターの肉だ。
デルは何も食べなくても生きて行けるそうだ。
だけど、地上に出たら、サンドイッチを食べたいと呟いていた。
「なぁ、デル、俺はこれからどうすればいいんだろうか」
「それはね、地上に出れば何もかも分かる。リード君がこうしたいと願う事が答えよ」
「僕がこうしたいと願う事?」
「そうね、人々を助けたいとか、復讐をしたいとか、それが良い事でも悪い事でも、ありのままに受け入れれば、それがあなたの答えとなるからよ、お姉さんてきに最高な~助言でしょ~」
「デルは凄く自信があるんだね」
「そうでもないわよ~意外と心も体もぼろぼろかもしれないわよ~」
デルはくすりと笑っている。
リードは頭をぽりぽりと掻きながら、頷く。
「じゃあ、出発しよう」
「はいさ~」
リードとデルの1ヵ月の旅はとても長かったと思う。
だけど、ちゃんと2人に通じ合える物があったと思う。
地上に出るまでに習得したスキルは数えただけでも10個くらいかもしれない。
でもモンスターは20体程確保した。
しかもSクラス級のモンスターばかり。
地上への扉をくぐった時。
リードの脳裏に絶望がよぎった。
それがありのままに受け入れるという事だったのだから。
「僕はリード、冒険者だよ」
「そうですか~賢者ダブが言っていたのはリード君の事でしたねー良かったーダブの予言は当たりました、わたしは~ここで100億年待ち続けていました」
「100億年? このダンジョンはそんな昔からあったのか」
「はい~異次元によって飛ばされていただけで、この世界に戻るのも時間の問題だったんですよ~」
「そんなに待ち続けて辛くなかったのか?」
「はい~わたしこう見えても酷い経験をしているので待つくらいは平気なのです」
「どんな経験なんだ? 僕も最悪な経験をしているよ、仲間に裏切られたんだ」
「そうですね、わたしも~同じかもしれませんね~魔女の仲間達に迫害されて、助けた臣民に裏切られて、挙句の果てには心臓を取られて死ねないようにされて、さらには大事な人も殺されて、何もかも失っていたら、ダブが機械の心臓をくれて、生きる事の楽しさを教えてくれたんですよー、機械の心臓の中には無限に書物が入っていて、ここで待つ間。頭の中で本を読んでいたのです。あなたの祖先の地球産の本もあったからとても楽しかったですよー」
「そうか、地球って所がどこにある異世界なのかは知らないけど、僕は君と出会えてよかったよ、ま、まずは服を着てくれないかな」
そんな事を呟きながら、デルのむき出しの大きな胸を見てしまう。
彼女の心臓があったであろう所には傷口が大きくあった。
それが本当に心臓を抉られて、ダブと呼ばれた賢者が機械の心臓を埋め込んだのだろう。
だけど、心臓をえぐられて死ねない体になったのに、どうせ死ねないのに機械と呼ばれる心臓を埋め込む理由が分からなかったけど。
「ああ、そうねー、そうだ良い事を教えてあげましょう、魔女から心臓を取るという事はね、化物になるという事なのよ、だから機械の心臓を埋め込んでるのよ、それはもう恐ろしい形をしていたそうよ」
「そうなんだね」
そう言いながら、緑色の髪の毛、ぼさぼさのロングヘアーをどこからともなく取り出した紐でポニーテールにまとめると、ぱちんと指を鳴らすと、一瞬で緑色のドレスのような衣服に切替わっていた。
彼女は優雅に棺から出ると。
こちらを見て手を差し出す。
「よろしくね~リード君」
「うん、デルもよろしく」
リードとデルは階段を上り始めていく。
そこから、リードとデルの冒険が始まった。
迫りくるモンスター。その数だけでも10体以上。
全てのモンスターがSクラス級であり、全てのモンスターは既に収納していたので、また収納したとしても、ただ従えるモンスターが増えるだけだ。
それなら、戦闘技術を学ぶためにと、リードが前に出てぼろぼろの剣を構える。
「あら、忘れていたわ、ダブ賢者からプレゼントよ」
そう言いながら、デルがぱちんと指を鳴らす。
「ダブ賢者がこの時の為に、あの広間に封印していたのはわたしだけではないの~武器も封印していたのよ~それも物凄い数、今移動させてるわ~」
すると、階段の下から無数の武器が浮遊してこちらに突っ込んでくる。
取り合えずリードは全ての武器をアイテムボックスに収納していく。
どれもこれも伝説級の武器ばかりで、リードの脳内が追いつかない。
「パニックになってる時にあれだけど、お姉さんが片づけをしてあげるわね~」
そう言いながら、終わりの魔女デルが右手と左手をぱちんと鳴らす。
音が響いた。
辺りが静寂に包まれる。
ぱちんぱちんと等も鳴らす。
すると、空中に氷のつららが出現する。
しかも無数だ。
氷のつららはモンスターを片端から貫く。
物凄い勢いで風のように飛翔していくのをリードはただ眺めているしかなかった。
10体のSクラス級モンスターが1秒もかからずに倒される。
その圧倒的な力を見ていて、デルが心臓を取り出されて化物の力で人々を襲いだしたら、どうなっていたのだろうかと恐ろしさを覚えていた。
「さぁてーお姉さんについて来て、こっちを通れば、1か月後には地上に出れるわ」
それは果てしないようで、果てしなくないかもしれない。
旅の仲間、緑の髪の毛の終わりの魔女。
彼女がいるだけで、リードは希望が生れていった。
今、焚火を炊いている。
食事はモンスターの肉だ。
デルは何も食べなくても生きて行けるそうだ。
だけど、地上に出たら、サンドイッチを食べたいと呟いていた。
「なぁ、デル、俺はこれからどうすればいいんだろうか」
「それはね、地上に出れば何もかも分かる。リード君がこうしたいと願う事が答えよ」
「僕がこうしたいと願う事?」
「そうね、人々を助けたいとか、復讐をしたいとか、それが良い事でも悪い事でも、ありのままに受け入れれば、それがあなたの答えとなるからよ、お姉さんてきに最高な~助言でしょ~」
「デルは凄く自信があるんだね」
「そうでもないわよ~意外と心も体もぼろぼろかもしれないわよ~」
デルはくすりと笑っている。
リードは頭をぽりぽりと掻きながら、頷く。
「じゃあ、出発しよう」
「はいさ~」
リードとデルの1ヵ月の旅はとても長かったと思う。
だけど、ちゃんと2人に通じ合える物があったと思う。
地上に出るまでに習得したスキルは数えただけでも10個くらいかもしれない。
でもモンスターは20体程確保した。
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