Inventory Kingdom ~僕の収納は国家規模!~

AKISIRO

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第17話 融合都市ソードローゴ、目覚めの鐘

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 リード達がソード王国に到着した時。
 ハイビカス山から飛翔した古代機械都市ローゴが空を飛翔していた。
 まずその形は浮遊城のような姿をしている。
 それがソード王国に融合しだした。
 正確にはソード王国の城壁を囲むようにさらに城壁が展開する。

 きっと今頃ソード王国にいる、チャニーとかガルクドさん達がパニックになっているに違いない。
 10名の大人もきっとパニックになってるだろうし、きっとモンスター達は平然としているのだろう、モンスター達はリードとアイテムボックスで繋がっている。
 なのでモンスター達はローゴ都市が浮遊している理由も知っている。

 まず、浮遊上そのものがソード王国になり。
 巨大な都市王国へと変貌する。

 浮遊上の真ん中、雲まで届く所までに巨大な剣のような銅像が立っている。
 その剣の形をした銅像はまるで誰かが抜いてくれるのを待っているようだった。

「あんなものが隠れていたとはな」
 
 リードが呟くと、ガストン教授が背中に斧を担ぎながら、その剣の銅像を見ている。

「あの剣を研究してみたいのう」

「その時は色々と教えてくれガストン教授」

「そうじゃのう、まずは、ソード王国の名前を変えねばですなぁ」

「まったく違う形になったし、古代機械都市の名前は確かローゴだったから、ソードローゴって名前はどうだ?」

「ふむ、その名前を知っている人からしたらいい旗になるのじゃろう、あまりぱっとした名前ではないがのう」

「そうかもしれませんね、ソード王国を知っている人、ローゴを知っている人に良い情報となればいいのですが」

「ふむふむ、まずは、そのソードローゴ王国で機械を設置して、国として成り立たせるようにせねばのう」

「そうだ、モンスターも暮らしてるからそこんところうまく活用してくれ、モンスター博士のチャニーっていう赤毛の少女がいるから、協力してくれると助かるよ」

「あのチャニー博士か、なつかしいのう、あやつ、パイソン王国を追放されたと聞いておったが」

「チャニーって元々パイソン王国出身だったのか?」

「うむ、確か、禁じられたモンスターを解き放って追放されたそうじゃ、その禁じられたモンスターはどこぞの無人島で支配者になって、モンスターを統率しておるようじゃのう」

「へ、へぇ、とんでもないモンスターを解き放ったんだなチャニーは」

「うむ、何やらとんでもないモンスターらしいのう、さてと、到着したのう、門を開いてくれんかのう」

「ああいいよ」

 リードが片手で城門を我が家のドアのように押していく姿に。
 村長ウサギさんが唖然としている。
 それはミシェルも同じで、他の4名の冒険者達も同じ、他の村人達も同類だった。

「お、お前、片手で城を開けちまうのかよ」

 ミシェルがその光景を見ながら、ただ呟いていた。

「いや、普通だろ?」

「普通じゃねーよ、まぁいいか」

「りーどおおおおおおおお」

 そこに赤毛の少女が突っ込んでくる。
 リードの腹に頭突きタックルをかまして、リードが口から「うっ」という声を漏らしていた。

「おいおい、チャニー博士、リードは疲れてるんだぜ?」
 
 その後ろから平然とガルクドさんがジョッキ片手にやってくる。

「ちいと、俺は酒を飲みすぎて幻覚を見ているらしい、空から城が浮いててな? 頭おかしくなっちまったのかな」

 いや、それは幻覚ではないとリードが教えてあげようとすると。

「何を言っておる、あんなのはきっと異世界からの侵略者に違いない、今すぐモンスターを使って討伐するのだよ」

「いやーあれは味方ですから」

「え、えええええぇええぇぇ」

 チャニーが絶望の眼差しでリードを見ている。

「あそこに僕のアイテムボックスの本拠地があるから大丈夫だよ、安全だ。メロムとメロカがこのソード王国を守ってくれるよ」

「そ、そうか、メロムとメロカなるものは知らんが、まぁ良いじゃろう、さてはて、長い旅からのご帰還を祝いたい所じゃが、色々と資材があつまっておってのう、おおう、ガストン教授じゃないか、懐かしいのう、よくぞ無事で」

「チャニー博士久ぶりだな、そこのモンスター達を使役してたんだな、ってS級モンスターばかりじゃろうが」

「これは元々リードの眷族じゃ、うちが指導しているだけじゃ、そうじゃ機械化に使うエネルギーと素材は集めたぞ、これで色々作ってくれんかガストン教授」

「おうよ、任せろ、まずは」

 ガストン教授が何かを作ろうと画策している中で。
 リードは目覚めたデルをゆっくりと背中から降ろした。
 彼女の目から輝きが失われている。
 だが、デルは真っ直ぐにリードを見ると。

「リード、わたしは」

「考える時間が欲しいんだろう、ゆっくり考えたらいいさ」

「ああ、そうするよ」

 そう言って、彼女は浮遊して浮遊上の頂上へと飛んでいった。
 きっと空に近い所で考えたいのだろうとリードは思った。

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