俺TUEEEと調子に乗った勇者がレベル9999の村人達にフルボッコされて国外ダンジョンへ追放されました!?~無一文勇者ガチャで成り上がる~

AKISIRO

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第1章 勇者敗北から学ぶ

第7話 URのエルフとドワーフ

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「とりあえず、ガチャでも回しますかー」

 2枚金貨が手に入り、我が城へと帰還した。
 民はゴーレムが1000体。
 誰も話しかけてこない悲劇。

 どうやってこの寂しさを紛らわすか。
 おっさん悲しいです。

「君達2人が狂ってるからね」

「誉め言葉を有難う」
「誉め言葉はぜひ欲しいものですけど、出来れば美味しくない魚をください」

 もう突っ込む元気もありませんわ。
 この2人絶世の美女と言っても過言ではないんだけど。
 頭がおかしい。
 
「よーし気を取り直してガチャー」

 とりあえず2回ガチャを回すと。

【UR 世界最古のエルフ】
【UR 神速のドワーフ】

 金色の髪の毛、耳がとんがってる。ほそりとしていて、背が高い。
 銀色のローブを見に纏った女性エルフ族のテース。

 茶色の髪の毛、三つ編みにして小柄。少しだけぽっちゃりとしていて、鍛冶師のような衣装を着ている女性ドワーフ族のララド。

 2人は勇者ラヴィの近くで膝を屈すると。

「この度はお呼び頂きありがとうございます下郎が」
「呼んでいただいてありがとねー世界最速のララドちゃんです」

 またもやなんか頭がおかしそうな2名が来たのですが。

「私の農業魔法が使える場所あります? 研究もしたいんですけど、モンスターに魔法の種を植え付けて、オリジナル種を作れるんだけど? 下郎早く答えなさいいいい」

 とか言いながら鞭をもって迫ってくるんだが。
 そういうの求めてませんから。

「うちはとても速いんだー鉱石を破壊しまくれるんだー早く処理して早く発掘してー楽しいんだー鉱石の事ならこのララドちゃんだー」

 とか言いながら、踊り続けてる娘ドワーフ。少しうざいんだが。

「よし、テースはモンスターに魔法の種を植え付けてなんか種でも作ってこい、ララドちゃんはレア鉱山があるから掘ってこい」

「下郎が命令すんな」
「あーいー」

「いや、てめーら俺ご主人だから」

 2人がいなくなった。

 次の日、まぁ、予想はしてたんだよ。
 モンスター全滅。種が大量収穫。
 オリジナルとは言え、どうやらこの世界の作物の進化バージョンのようだ。
  
 あと、レア鉱山が消滅しました。
 神速とか言いながら、早すぎるだろ。
「ファイアートマト、ブリザードナスビ、サンダーエダマメ、アースタマネギって、ただ、炎と氷と雷と土がついただけじゃないか、さらに数千個てどうやって植えるんだよこの種」

「あら、忘れていませんこと? ゴーレムがいるではありませんか」

「ナイスアネサン」
 
 女神フレイヤが呟くと、ドワーフ娘のララドがフォローする。
 この2人の関係は姉妹ではないのだが、なぜかララドはフレイヤの事を姉さんと慕い始めている。

「人魚姫ラミン様、水をいただいてもよろしいですかな?」
「良い事よテース。ワタクシの釣り堀から水を貰うのですよ」

「いや、いつからその釣り堀はお前のもんになったんだよ」
「あら、知らなかったわ」

 もう頭が追い付かない。

 ゴーレム1000体に種植えを任せると。

 彼女達は勝手に働くようになった。
 これは嬉しい事なのだが、ラヴィは現在人魚姫から泳ぎ方を伝授してもらってるのだが。

「って、釣り堀の深さ尋常じゃねえええ」

「ええ、魔法で改良しましたわ、今では魔界王シャークとか深海クラーケンとか飼ってますわ」
「何気に化け物がいたんだが」

「では、魔界王シャーク、ラヴィ様を食べてらっしゃい」

「魚に主を食わせるんか」

「いえ、主様ならきっと死にません」

「俺は超人じゃないんだけどな」

 その日から泳ぎ方の練習を?
 伝授? 死に物狂いで?
 体重が減りましたとさ。

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