20 / 71
2. 専属メイドの戸惑い
ささやかなお祝い
しおりを挟む
主のベールまで直した頃、計ったかのように「ラヴィールです」と戸が叩かれた。
ソッフィオーニは「開けますね」と令嬢に一言断ってから戸の方へ向かう。
扉を開けると、屋敷のメイドによって丁寧にアイロンがけされた正装を着た少年が立っていた。
騎士団の本入隊は基本16歳以上だ。鬼才と噂されるフュリスの従兄弟ですら14歳に入隊している。13歳での入隊は、いくら若輩育成に方針が切り替えられたといってもそう認められることではない。
──故に。
制服のサイズがなかったのだ。制服は騎士団から支給されるのだが、彼が着ているのは16歳以上の青年が着るような隊服だ。デザインといい上げただけの袖といい、少年体型の彼にはダボダボのサイズになってしまっていて似合わない。
「……っ!」
耐えきれずに横を向いて吹き出したメイドに若騎士は「おい!」と抗議の声を上げる。
「似合わない自覚はあるがこれは制服のせいであってオレの身長のせいじゃない!」
一息に言ってみせた少年は肩で荒い息を繰り返す。紅潮した頬といいムキになる姿勢といい、まだ精神は成熟していないようだ。
「マントを羽織っていたら如何です?少しはマシな見た目になると思います」
「マシって言うな。あと……マントは、いらない」
歯切れ悪く言う若騎士に、ソッフィオーニは「ああ」と合点がいったように小さく首肯する。
「マント付けたら余計残念な姿に仕上がったんですね」
「その通りだようるさいな。少しはオブラートに包めよ。繊細な少年の心をいたぶるなよ」
チッと高らかに舌打ちする少年を前に、ソッフィオーニは「繊細な少年の心?」と湧き出た疑問をそのまま声に出す。
『ソフィ、どうしてダンデリオンさんに意地悪言うの』
言葉が耳をほとんど介さずに脳に流れ込んでくる。もう随分長い間この感覚を味わってきたからか、すっかり慣れてしまった。しかし騎士の方は違和感を顔に表していた。
『渡してあげて』
鏡台の椅子に腰掛けたまま令嬢は言う。
状況が分からない若騎士は怪訝そうにソッフィオーニと令嬢を交互に見る。
「かしこまりました」
ソッフィオーニは「つまらない」と言いたげに半目になりながら、ベッドの奥にあったトルソーをカラカラ引いてきた。
トルソーには若騎士が着ているものと同じデザインの制服が着せられていた。
『着てみてください。たぶん大丈夫だと思うのですけど』
トルソーの制服を脱がし、呆けている若騎士にそれを渡す。
「お嬢様からの贈り物です」
と言うソッフィオーニの言葉は聞こえていないらしい。口を半開きにしたまま制服を手にした若騎士は、緩慢な動作で自分が着ていたものを脱ぎ、渡されたものに袖を通す。騎士団のシンボルカラーであるエバーグリーン色の生地。金のボタンと肩章が制服を地味だと思わせない。
肩幅や袖の太さまでが若騎士に合うよう作られており、不格好さは微塵もない。
『似合ってますよ』
朗らかな声で称賛する令嬢に、若騎士は「ありがとうございます」と心ここに在らずな様子で返事をした。
しかしすぐにハッと目を見張り、
「あっ いえ、えっと……ご厚意に感謝申し上げます」
我に返ったらしい若騎士は足を引きながら敬礼しようとする。膝をつけそうになる彼を『まって』と令嬢が止めた。
『わたしの前では膝を付かなくていいです。見ていて気持ちの良いものじゃないから』
ソッフィオーニが専属メイドとして仕えることになったときも、主は同じようなことを言った。どうやら令嬢は、貴族と使用人という関係に分けて考えることが嫌らしい。
(きっと、お嬢様が独りだったからだ)
友人と呼べる存在もいない、家族とはどこか線を引いている。いちばん身近な存在がメイドと騎士であることは他の貴族も一緒だ。決定的に違うことと言えば、メイドしか心を開く人間がいないという点だろう。
だが今、お嬢様はラヴィールを受け入れようとしている。少しは社交性が育ってきたと言っても良いのかもしれない。
(けど、私たちは平民出身。お嬢様が白い目で見られることは確実……)
それをわかっていなければオルガ嬢が恥をかくことになる。従者の一挙一動が主の評価につながる。年齢的には子どもだからと言って許されるような世界ではないのだ。
これからは一層気を抜けない日々が待っている。
「お嬢様の御心のままに」
簡略的な礼をした騎士に、令嬢は『そういうのもちょっと……』と苦笑した。
狼狽える若騎士に、メイドは「肩章が少しズレています」と一歩近づき、
「お嬢様には友人のように接してください。お嬢様と私だけがいる場所では敬語も外して結構。しかし決して、他の人には聞こえないようにして下さい」
と耳打ちする。
「私のことはソフィと呼んでもらって構いません。これからよろしくお願いしますね」
身を引きながら手を差し出すソッフィオーニに、若騎士は「はい」とその手を握る。
「おれ──私のことは……なんとでも」
「改まらなくて大丈夫ですよ。では愛称はなんです?」
若騎士は「ラビ、です」と小声で言う。その表情は暗い。メイドは軽いため息をつく。
「お嬢様とお近づきになること自体を諦めるおつもりですか?」
ソッフィオーニの言葉に騎士は気まずそうに顔を背ける。その顎をメイドは躊躇なく掴み、ぐっと引き寄せる。
「気持ちはわからなくないです。けれど言ったはずですよ。あなたにも啓示があったのは、私たちなら未来を変えられるはずだからだと」
ひそりと秘め事を話すような声量とは裏腹に、いつかと同じ殺気を孕んだ眼だった。夜空のような深い碧に捉えられた少年は身動きが取れなくなる。
「……ッ放せ!」
毎日剣を振っている腕なだけあって、少年の華奢に見えた腕がソッフィオーニの手を力強く掴む。強気に睨み返した目に戸惑いが滲む。
メイドの腕が引き剥がせない。いくら年の差があるとはいえ、男と女、それに少年のほうは騎士なのだ。並の成人男性よりも腕力があるのだが──……。
『ソフィ』
いつの間にか近づいていた令嬢がソッフィオーニの肩に触れた。
『ソフィ、いいの。わたしに付いてくれるだけで十分なのよ。無理に仲良くなる必要ない』
悲しげではなかった。むしろほっとしたような声だ。メイドは「しかし」と食い下がる。
『その人はわたしの友人になるために志願したわけではないでしょう?履き違えては駄目よ』
主の言葉にメイドは押し黙る。令嬢の言葉は正しく聞こえるが、それでは駄目なのだ。
専属騎士と共に過ごす時間は決して短くない。その騎士と良い関係を築けなければ、この先の令嬢の日常が重苦しくなるのだから。
再び軽く裾を引かれたメイドは渋々若騎士の顎から手を離す。騎士に向き直り、「手を出すのは過ぎた行いでした。申し訳ありません」と軽く頭を下げた。
令嬢は若騎士に対し、
『フュリス様から、あなたが貴族を好いていないことは聞いています。それで……無理して仲良くする必要はありませんよって、伝えてなかったなって思って。専属騎士の成手がいなかったから、志願してくれて本当に助かりました。ありがとうございます』
感謝を告げた令嬢に「いや……」と若騎士はか細い声を出す。しかし続く言葉はなく、三人の間に静寂が落ちた。
『そろそろ時間ですね。わたしたちは先に行ってます。後から執事が参りますので、練習通りに会場へお越しくださいね』
沈黙を破った令嬢は、メイドを連れて部屋を出た。
赤い絨毯の敷かれた廊下を歩みながら『ソフィが感情的になるなんて珍しい』と令嬢が明るい声を出した。
『それだけ、あの人に期待してるのね』
ソッフィオーニは苦笑を浮かべ、「そんなことありませんよ」と長い睫毛を伏せた。
ソッフィオーニは「開けますね」と令嬢に一言断ってから戸の方へ向かう。
扉を開けると、屋敷のメイドによって丁寧にアイロンがけされた正装を着た少年が立っていた。
騎士団の本入隊は基本16歳以上だ。鬼才と噂されるフュリスの従兄弟ですら14歳に入隊している。13歳での入隊は、いくら若輩育成に方針が切り替えられたといってもそう認められることではない。
──故に。
制服のサイズがなかったのだ。制服は騎士団から支給されるのだが、彼が着ているのは16歳以上の青年が着るような隊服だ。デザインといい上げただけの袖といい、少年体型の彼にはダボダボのサイズになってしまっていて似合わない。
「……っ!」
耐えきれずに横を向いて吹き出したメイドに若騎士は「おい!」と抗議の声を上げる。
「似合わない自覚はあるがこれは制服のせいであってオレの身長のせいじゃない!」
一息に言ってみせた少年は肩で荒い息を繰り返す。紅潮した頬といいムキになる姿勢といい、まだ精神は成熟していないようだ。
「マントを羽織っていたら如何です?少しはマシな見た目になると思います」
「マシって言うな。あと……マントは、いらない」
歯切れ悪く言う若騎士に、ソッフィオーニは「ああ」と合点がいったように小さく首肯する。
「マント付けたら余計残念な姿に仕上がったんですね」
「その通りだようるさいな。少しはオブラートに包めよ。繊細な少年の心をいたぶるなよ」
チッと高らかに舌打ちする少年を前に、ソッフィオーニは「繊細な少年の心?」と湧き出た疑問をそのまま声に出す。
『ソフィ、どうしてダンデリオンさんに意地悪言うの』
言葉が耳をほとんど介さずに脳に流れ込んでくる。もう随分長い間この感覚を味わってきたからか、すっかり慣れてしまった。しかし騎士の方は違和感を顔に表していた。
『渡してあげて』
鏡台の椅子に腰掛けたまま令嬢は言う。
状況が分からない若騎士は怪訝そうにソッフィオーニと令嬢を交互に見る。
「かしこまりました」
ソッフィオーニは「つまらない」と言いたげに半目になりながら、ベッドの奥にあったトルソーをカラカラ引いてきた。
トルソーには若騎士が着ているものと同じデザインの制服が着せられていた。
『着てみてください。たぶん大丈夫だと思うのですけど』
トルソーの制服を脱がし、呆けている若騎士にそれを渡す。
「お嬢様からの贈り物です」
と言うソッフィオーニの言葉は聞こえていないらしい。口を半開きにしたまま制服を手にした若騎士は、緩慢な動作で自分が着ていたものを脱ぎ、渡されたものに袖を通す。騎士団のシンボルカラーであるエバーグリーン色の生地。金のボタンと肩章が制服を地味だと思わせない。
肩幅や袖の太さまでが若騎士に合うよう作られており、不格好さは微塵もない。
『似合ってますよ』
朗らかな声で称賛する令嬢に、若騎士は「ありがとうございます」と心ここに在らずな様子で返事をした。
しかしすぐにハッと目を見張り、
「あっ いえ、えっと……ご厚意に感謝申し上げます」
我に返ったらしい若騎士は足を引きながら敬礼しようとする。膝をつけそうになる彼を『まって』と令嬢が止めた。
『わたしの前では膝を付かなくていいです。見ていて気持ちの良いものじゃないから』
ソッフィオーニが専属メイドとして仕えることになったときも、主は同じようなことを言った。どうやら令嬢は、貴族と使用人という関係に分けて考えることが嫌らしい。
(きっと、お嬢様が独りだったからだ)
友人と呼べる存在もいない、家族とはどこか線を引いている。いちばん身近な存在がメイドと騎士であることは他の貴族も一緒だ。決定的に違うことと言えば、メイドしか心を開く人間がいないという点だろう。
だが今、お嬢様はラヴィールを受け入れようとしている。少しは社交性が育ってきたと言っても良いのかもしれない。
(けど、私たちは平民出身。お嬢様が白い目で見られることは確実……)
それをわかっていなければオルガ嬢が恥をかくことになる。従者の一挙一動が主の評価につながる。年齢的には子どもだからと言って許されるような世界ではないのだ。
これからは一層気を抜けない日々が待っている。
「お嬢様の御心のままに」
簡略的な礼をした騎士に、令嬢は『そういうのもちょっと……』と苦笑した。
狼狽える若騎士に、メイドは「肩章が少しズレています」と一歩近づき、
「お嬢様には友人のように接してください。お嬢様と私だけがいる場所では敬語も外して結構。しかし決して、他の人には聞こえないようにして下さい」
と耳打ちする。
「私のことはソフィと呼んでもらって構いません。これからよろしくお願いしますね」
身を引きながら手を差し出すソッフィオーニに、若騎士は「はい」とその手を握る。
「おれ──私のことは……なんとでも」
「改まらなくて大丈夫ですよ。では愛称はなんです?」
若騎士は「ラビ、です」と小声で言う。その表情は暗い。メイドは軽いため息をつく。
「お嬢様とお近づきになること自体を諦めるおつもりですか?」
ソッフィオーニの言葉に騎士は気まずそうに顔を背ける。その顎をメイドは躊躇なく掴み、ぐっと引き寄せる。
「気持ちはわからなくないです。けれど言ったはずですよ。あなたにも啓示があったのは、私たちなら未来を変えられるはずだからだと」
ひそりと秘め事を話すような声量とは裏腹に、いつかと同じ殺気を孕んだ眼だった。夜空のような深い碧に捉えられた少年は身動きが取れなくなる。
「……ッ放せ!」
毎日剣を振っている腕なだけあって、少年の華奢に見えた腕がソッフィオーニの手を力強く掴む。強気に睨み返した目に戸惑いが滲む。
メイドの腕が引き剥がせない。いくら年の差があるとはいえ、男と女、それに少年のほうは騎士なのだ。並の成人男性よりも腕力があるのだが──……。
『ソフィ』
いつの間にか近づいていた令嬢がソッフィオーニの肩に触れた。
『ソフィ、いいの。わたしに付いてくれるだけで十分なのよ。無理に仲良くなる必要ない』
悲しげではなかった。むしろほっとしたような声だ。メイドは「しかし」と食い下がる。
『その人はわたしの友人になるために志願したわけではないでしょう?履き違えては駄目よ』
主の言葉にメイドは押し黙る。令嬢の言葉は正しく聞こえるが、それでは駄目なのだ。
専属騎士と共に過ごす時間は決して短くない。その騎士と良い関係を築けなければ、この先の令嬢の日常が重苦しくなるのだから。
再び軽く裾を引かれたメイドは渋々若騎士の顎から手を離す。騎士に向き直り、「手を出すのは過ぎた行いでした。申し訳ありません」と軽く頭を下げた。
令嬢は若騎士に対し、
『フュリス様から、あなたが貴族を好いていないことは聞いています。それで……無理して仲良くする必要はありませんよって、伝えてなかったなって思って。専属騎士の成手がいなかったから、志願してくれて本当に助かりました。ありがとうございます』
感謝を告げた令嬢に「いや……」と若騎士はか細い声を出す。しかし続く言葉はなく、三人の間に静寂が落ちた。
『そろそろ時間ですね。わたしたちは先に行ってます。後から執事が参りますので、練習通りに会場へお越しくださいね』
沈黙を破った令嬢は、メイドを連れて部屋を出た。
赤い絨毯の敷かれた廊下を歩みながら『ソフィが感情的になるなんて珍しい』と令嬢が明るい声を出した。
『それだけ、あの人に期待してるのね』
ソッフィオーニは苦笑を浮かべ、「そんなことありませんよ」と長い睫毛を伏せた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~
RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。
試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。
「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」
枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
ガルシア戦記
千山一
ファンタジー
ガルシアはひょんな事に幼なじみと出会う。そこで意気投合する。けれど、自分が考えている道からドンドン外れてしまった。果たして、人生の道はハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?そこで待ち受けるものは…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる