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第七章《秋桐家と龍の加護》
【十】
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居るはずのない人物を前にした紅子は、信じられないとでも言いたげに目を見開き息を呑む。
「僕がどうしてここにいるのかって顔してますね。相変わらずわかりやすい方だ」
まるで宝物を慈しむかのような目で昭平は言う。
「紅子さんには特別な能力なんてないと進言させて頂いただけですよ」
「……そ、れをどうして、昭平さんが」
春の宮とも、まして太陽家とも特に関わりなんてなかったはずだ。
警戒を緩めない紅子に、昭平は苦笑いで春の宮を振り返る。
「僕は紅子さんのことを幼少からずっと知っていますし、代表で皆さんの署名を預かり持ってきたんですよ──春の宮様の指示で、ね」
そう言った彼はにこりと笑む。捉えどころのない笑顔に、紅子は冷えた指の先を握りこんだ。そろりと春の宮を横目で見ると、なんの表情もない顔で目を伏せていた。
「春の宮の能力が増幅したということなら、今後の秋桐の家との付き合いも考え直す必要がありそうね」
太陽妻のにやりと細められた瞳に、紅子は肩を硬直させた。
「貴方は知らないかもしれないけれど、秋桐弥生は今皇室付の警備団に捕らえられているのよ」
それは知ってる、と言いかけた言葉を塞ぐように口を覆う。それを勘違いしたのか、太陽妻は満足気に羽の扇を揺らした。
──皇室付ってことは、この人が糸を引いたかもしれない。
紅子は手のひらに隠れた唇を噛む。
「……ひとまず、春の宮の能力のことは認めましょう。それでは私はこれで失礼」
と太陽妻は上機嫌で部屋を後にした。
残された紅子たちの間には細い緊張の糸が漂っている。その空気を裂いたのは春の宮の重いため息だった。
「確かに、あの場面ではあのように言った方が効果はあったでしょうけれど……紅子さんに何も言っていないだなんて、私は聞いておりませんよ。それに弥生さんが捕まっただなんて話も初耳……一体何が起こっているの」
ジロリと春の宮に睨まれた昭平は「まあそう仰らずに」と明るくいなす。
「そんなもの後からいくらでも弁明できるじゃないですか」
「弁明ですって……?」
一触即発の空気に、紅子は慌てて「あの」と口を開く。
「順番に説明して頂けますか?」
春の宮は眉を下げ、「そうですわね」とため息混じりに言う。
「まず、紅子さんがいなくなった騒ぎが広まってしまうのは明確でした。何日帰ってこないかも不明でしたしね。ここで紅子さんの新しい能力が発現したと知られることが、紅子さんにとって一番不都合な展開になると考えられたため、紅子さんには『最初から能力なんてなかった。赤い髪はただの偶然』としてしまうことが、皇家の気を逸らす最も最短の道と判断しました。紅子さんの能力を私の能力と見せかけることで、上手く目を逸らせたと思います。そのためには紅子さんの身近な人達にも口裏を合わせて頂く必要ができ、署名と称して口裏合わせを頼んだのです。……署名は別の者が持ってくる算段だった、と私は記憶しておりますがね」
じろりと睨まれた昭平は、
「直接人が来た方が良いではありませんか。私なんか適任でしょう」
と言ってのける。
春の宮は苦い顔で低く呻いた。
「適任かはともかく、交渉に長けていたのは認めましょう。ですが──」
眦を吊り上げた春の宮は、後ろ手に紅子を庇うように立つ。
「紅子さんとのこと、知らないとでも思っているのですか?」
庇われた紅子の背に、震えが走る。
少しでも動いたらきつく咎められるような威圧感に、指の一本も動かせなくなる。
「……さすが皇家の血筋。恐ろしくて堪らないや」
薄ら笑いを引っ込めた昭平は、言葉とは裏腹にツカツカと臆せず春の宮に歩み寄る。左手を背後に回した彼に、春の宮は警戒を強める。
だがその一瞬、警戒を強めるために緩めた意識の合間に、昭平は春の宮との間合いを詰めた。
その手に握られていた手裏剣が、春の宮の着物を掠めた。
「なっ──」目を見開く彼女の喉元に、短剣が突きつけられる。
「警戒するの、遅かったね。もっと慎重な人かと思ったのに……案外詰めが甘いんですね?春の宮様」
くすくすと笑う彼は、常と変わらない表情だ。しかし纏う空気が、以前の彼とは別人だった。
「……っ誰の、詰めが甘いですって……?もう一度言ってごらんなさい」
床を勢いよく踏みつけた彼女の身体が、一瞬翠色の光に包まれる。
けれども何も起こる気配はなく、行き場をなくした光はモヤとなって消えていく。春の宮の額に冷や汗が浮かんだ。
「どうして」
青ざめる春の宮に、昭平はくすりと笑う。
「さっき、能力が消える塗料を塗った手裏剣が肌を掠めたからだよ。能力に頼りっきりのお姫様は、これだけで戦力外だ」
と笑った彼は、繰り出された蹴りを寸でのところで受け止める。
「……とてもお姫様の所業じゃあないな。だいぶ品がないことしてるけど、いいの?春の宮様」
「笑いながら短剣を突き出してくる危ない人には何も言われたくありませんわ」
強気に言う春の宮に、昭平は「それもそうですね」と返す。
「ですが春の宮様。残念ながら──貴方じゃ俺に勝てない」
瞳の中の光が消えたかと思うと、彼は短剣を一振した。その短剣に割れ目を見た紅子は目を剥いて悲鳴じみた声を上げた。
「……っ春の宮様駄目です!下がって!!」
春の宮の肩を強引に引く。
それと同時に紅子の瞳が赤い炎を灯し、うっすら光を帯びた指先から黄色い炎が生成される。
「『盾となれ』!」
短く吐いた言葉に従い、炎はゆらりと空気を揺らして紅子の前に薄い壁となって立ちはだかった。
けれどもその壁は薄く、一瞬にして伸びて刀となったそれに、いとも容易く割られてしまう。
風圧を受けた二人は床に転がった。
「なるほど。片目だけに宿して攻撃の能力を使っているのか。さすが紅子さん」
ゆっくり歩み寄ってきた昭平を、紅子は上目遣いに睨む。
彼女の視線を受け止めた昭平は、緩慢な仕草で膝をついた。
「……もし君が抵抗しないで俺に付いてきてくれるなら、春の宮様に手を出さないって誓うよ。春の宮様は生きてても死んでても良いんだ。隣国の者が皇家の人を傷つけたってことが重要だから」
にこりと唇を曲げる昭平に、紅子は唖然と彼を見上げる。
──この人、誰だろう。
幼い頃から一緒にいた彼とは似ても似つかない言動と態度に、紅子は困惑を露にする。
「……その保証は?手を出さない保証。貴方じゃない人も春の宮様に危害を加えない保証がない限り、私は貴方に抗うわ」
「うーん、なら俺の剣を春の宮様に預けるよ。これでどう?ただ──剣を手放して即攻撃とか、しないでね?」
細められた瞳を受け、紅子は無言で頷く。
「紅子さ……私は良いです。逃げてくださいませ」
床に頭を強く打ち付けた春の宮は、呻くように言葉を絞り出す。
「春の宮様、私に守られてくださいませんか。そして──」
ボソボソと春の宮の耳元で囁いた紅子は、安心させるように微笑む。
「それでは春の宮様、行って参ります」
カラン、と剣が音を立てて春の宮の前に放られた。
扉を出ていく二人を見届け、春の宮は重い瞼を苦しげに閉じた。
「僕がどうしてここにいるのかって顔してますね。相変わらずわかりやすい方だ」
まるで宝物を慈しむかのような目で昭平は言う。
「紅子さんには特別な能力なんてないと進言させて頂いただけですよ」
「……そ、れをどうして、昭平さんが」
春の宮とも、まして太陽家とも特に関わりなんてなかったはずだ。
警戒を緩めない紅子に、昭平は苦笑いで春の宮を振り返る。
「僕は紅子さんのことを幼少からずっと知っていますし、代表で皆さんの署名を預かり持ってきたんですよ──春の宮様の指示で、ね」
そう言った彼はにこりと笑む。捉えどころのない笑顔に、紅子は冷えた指の先を握りこんだ。そろりと春の宮を横目で見ると、なんの表情もない顔で目を伏せていた。
「春の宮の能力が増幅したということなら、今後の秋桐の家との付き合いも考え直す必要がありそうね」
太陽妻のにやりと細められた瞳に、紅子は肩を硬直させた。
「貴方は知らないかもしれないけれど、秋桐弥生は今皇室付の警備団に捕らえられているのよ」
それは知ってる、と言いかけた言葉を塞ぐように口を覆う。それを勘違いしたのか、太陽妻は満足気に羽の扇を揺らした。
──皇室付ってことは、この人が糸を引いたかもしれない。
紅子は手のひらに隠れた唇を噛む。
「……ひとまず、春の宮の能力のことは認めましょう。それでは私はこれで失礼」
と太陽妻は上機嫌で部屋を後にした。
残された紅子たちの間には細い緊張の糸が漂っている。その空気を裂いたのは春の宮の重いため息だった。
「確かに、あの場面ではあのように言った方が効果はあったでしょうけれど……紅子さんに何も言っていないだなんて、私は聞いておりませんよ。それに弥生さんが捕まっただなんて話も初耳……一体何が起こっているの」
ジロリと春の宮に睨まれた昭平は「まあそう仰らずに」と明るくいなす。
「そんなもの後からいくらでも弁明できるじゃないですか」
「弁明ですって……?」
一触即発の空気に、紅子は慌てて「あの」と口を開く。
「順番に説明して頂けますか?」
春の宮は眉を下げ、「そうですわね」とため息混じりに言う。
「まず、紅子さんがいなくなった騒ぎが広まってしまうのは明確でした。何日帰ってこないかも不明でしたしね。ここで紅子さんの新しい能力が発現したと知られることが、紅子さんにとって一番不都合な展開になると考えられたため、紅子さんには『最初から能力なんてなかった。赤い髪はただの偶然』としてしまうことが、皇家の気を逸らす最も最短の道と判断しました。紅子さんの能力を私の能力と見せかけることで、上手く目を逸らせたと思います。そのためには紅子さんの身近な人達にも口裏を合わせて頂く必要ができ、署名と称して口裏合わせを頼んだのです。……署名は別の者が持ってくる算段だった、と私は記憶しておりますがね」
じろりと睨まれた昭平は、
「直接人が来た方が良いではありませんか。私なんか適任でしょう」
と言ってのける。
春の宮は苦い顔で低く呻いた。
「適任かはともかく、交渉に長けていたのは認めましょう。ですが──」
眦を吊り上げた春の宮は、後ろ手に紅子を庇うように立つ。
「紅子さんとのこと、知らないとでも思っているのですか?」
庇われた紅子の背に、震えが走る。
少しでも動いたらきつく咎められるような威圧感に、指の一本も動かせなくなる。
「……さすが皇家の血筋。恐ろしくて堪らないや」
薄ら笑いを引っ込めた昭平は、言葉とは裏腹にツカツカと臆せず春の宮に歩み寄る。左手を背後に回した彼に、春の宮は警戒を強める。
だがその一瞬、警戒を強めるために緩めた意識の合間に、昭平は春の宮との間合いを詰めた。
その手に握られていた手裏剣が、春の宮の着物を掠めた。
「なっ──」目を見開く彼女の喉元に、短剣が突きつけられる。
「警戒するの、遅かったね。もっと慎重な人かと思ったのに……案外詰めが甘いんですね?春の宮様」
くすくすと笑う彼は、常と変わらない表情だ。しかし纏う空気が、以前の彼とは別人だった。
「……っ誰の、詰めが甘いですって……?もう一度言ってごらんなさい」
床を勢いよく踏みつけた彼女の身体が、一瞬翠色の光に包まれる。
けれども何も起こる気配はなく、行き場をなくした光はモヤとなって消えていく。春の宮の額に冷や汗が浮かんだ。
「どうして」
青ざめる春の宮に、昭平はくすりと笑う。
「さっき、能力が消える塗料を塗った手裏剣が肌を掠めたからだよ。能力に頼りっきりのお姫様は、これだけで戦力外だ」
と笑った彼は、繰り出された蹴りを寸でのところで受け止める。
「……とてもお姫様の所業じゃあないな。だいぶ品がないことしてるけど、いいの?春の宮様」
「笑いながら短剣を突き出してくる危ない人には何も言われたくありませんわ」
強気に言う春の宮に、昭平は「それもそうですね」と返す。
「ですが春の宮様。残念ながら──貴方じゃ俺に勝てない」
瞳の中の光が消えたかと思うと、彼は短剣を一振した。その短剣に割れ目を見た紅子は目を剥いて悲鳴じみた声を上げた。
「……っ春の宮様駄目です!下がって!!」
春の宮の肩を強引に引く。
それと同時に紅子の瞳が赤い炎を灯し、うっすら光を帯びた指先から黄色い炎が生成される。
「『盾となれ』!」
短く吐いた言葉に従い、炎はゆらりと空気を揺らして紅子の前に薄い壁となって立ちはだかった。
けれどもその壁は薄く、一瞬にして伸びて刀となったそれに、いとも容易く割られてしまう。
風圧を受けた二人は床に転がった。
「なるほど。片目だけに宿して攻撃の能力を使っているのか。さすが紅子さん」
ゆっくり歩み寄ってきた昭平を、紅子は上目遣いに睨む。
彼女の視線を受け止めた昭平は、緩慢な仕草で膝をついた。
「……もし君が抵抗しないで俺に付いてきてくれるなら、春の宮様に手を出さないって誓うよ。春の宮様は生きてても死んでても良いんだ。隣国の者が皇家の人を傷つけたってことが重要だから」
にこりと唇を曲げる昭平に、紅子は唖然と彼を見上げる。
──この人、誰だろう。
幼い頃から一緒にいた彼とは似ても似つかない言動と態度に、紅子は困惑を露にする。
「……その保証は?手を出さない保証。貴方じゃない人も春の宮様に危害を加えない保証がない限り、私は貴方に抗うわ」
「うーん、なら俺の剣を春の宮様に預けるよ。これでどう?ただ──剣を手放して即攻撃とか、しないでね?」
細められた瞳を受け、紅子は無言で頷く。
「紅子さ……私は良いです。逃げてくださいませ」
床に頭を強く打ち付けた春の宮は、呻くように言葉を絞り出す。
「春の宮様、私に守られてくださいませんか。そして──」
ボソボソと春の宮の耳元で囁いた紅子は、安心させるように微笑む。
「それでは春の宮様、行って参ります」
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