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最終章《秋桐家の花嫁》
【五】
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領主が屋敷を訪ねてから二日後。
まだ覚束無い足取りではあるものの、男は邸内を歩けるほどに回復していた。
「やはりまだ、皆さん目を覚ましていないのですね」
未だ眠り続ける三人を前に男は呟く。
「『やはり』とは……?」
紅子が尋ねる。
男は寂しげな笑みを浮かべ、
「私が目を覚ましたのはクロのおかげです。本来なら私は、寿命があるうちに目を覚ますことができるかどうか怪しかったのです」と言った。
唐突な告白に、紅子は目を見張り言葉を失う。
「その原因の一つに、……禁忌を犯したことは、お話しましたか?」
戸惑いながら首を振り、
「……いえ 禁忌を犯したのだろうことはクロ様の気配といいますか、雰囲気から予想がついておりましたが、どういった術なのか、詳細は全く」
「そうでしたか」
男は短く息を吐くと、ぽつりと語り始めた。
「以前誰かから聞いたかもしれませんが、私の家は代々領主を担う家です。本家の長男がその役目を担うことが慣例でした。しかし私たちの代は異例でした。私とクロ……いえ、弥生は双子でした。忌み嫌われる存在ではありましたが、本家の子だということでぞんざいな扱いはされませんでした。しかし弥生のほうは肺と足が悪く、長く生きられないと言われていたのです。しかし長男は弥生……途中で領主が変わると、要らぬ争いが生まれる場合があります。故に前領主は私を影武者にしました。まあ争いは建前で、貧弱な子が自分の子だと認めたくなかっただけだと思いますが」
冷めた笑みを浮かべながら男は続ける。
「さて、影武者となった私はどうなったか……戸籍を消されました。書類の上では戸籍を消されたのは私ですが、社会的に消されたのは兄上──弥生の方でした。しかし兄上はそれをとくになにも言わず、……私に文句のひとつも言わずに、この世からいなくなってしまったのです。原因は火事でした。……兄上を助けようとしましたが、駆けつけたときには既に煙を吸いすぎていました。私は……」
弥生はけほっと軽く咳き込む。紅子から手渡された水をちびりと飲み、
「私のせいで兄上が死んでしまう、と思いました。私がこの世に生を受けなければ、兄上は五体満足で、立派に領主として勤めていたはずだと……いえ、単に私が生きていて欲しかっただけです。兄上に、生きていてほしかった。そう願ってしまった。私は自分の欲望のまま、術の副作用、世の理など考えぬままに禁術を使いました。……魂をこの世に縛り、器に定着させるという禁術です。まさか成功するとは思いもしませんでしたが……いえ、成功したことは知らなかったのです。私は陣を描き、血を垂らし、術を唱えただけで、兄上の遺体に変化は見られませんでしたから」
「ですが、弥生様はクロとして生きて……弥生様のほうから会いに来たのですか?」
「ええ 私の護衛を志願してきました。そのとき戸籍もなにもないと言われたので、他の隊員には怪しいから雇うなと言われてしまいました。けれど私自身は気に入ってしまって、つい」
つい、とは。
警戒心がなさすぎる、と言ってしまいたかったが、茶目っ気のある男の悪戯っ子のような笑みに紅子の心臓はバクバク心拍を上げるばかりで、注意などできない。
「……そして、彼の顔が見覚えあることに気づいたんです」
男の表情に影が差す。
花瓶に差されたススキを眺めながら、
「彼の顔は、私がまだ幼く自分の身を守れない頃に護衛をしていた男の顔と一緒でした。さすがに不審に思ったので直接尋ねたんです。そしたらあっさり……それを信じた私もおかしいのかもしれませんが、嘘をつかれる理由もわかりませんでしたし、……なにより兄上だと、なぜか思ってしまったんですよね」
長々と失礼しました、と彼は水を飲む。
「さて本題ですが、兄上がこの世に留まっているといってもそれは魂だけ。普通なら彷徨って人では無い何かになるか、消滅するか、あの世へいけるかのどれかだと思うんですけど……禁術は、いったい何の力が働いたのかわかりませんが、私の魂が完全に消滅する──つまり来世がないということで、何かとの契約は完了したのです。要するに私に来世はない……」
そこまで言って男は初めて紅子の方を見る。紅子は唖然と口を薄く開き、
「来世が、ない……もう二度と、決して会うことができないということですか」
喘ぐ紅子の頭を撫でながら、男は「待ってください」と言う。
「来世はないはずだったのですが、紅子さんが……いえ 正確には紅緒さんですね。紅緒さんが神と呼ばれる存在と交渉して、私たちはこの世に留まることができた。そして神よりも禁術のほうが力が弱かったんですね。新たな契約の上書きによって、禁術が徐々に失せていったのです。……本来なら兄上はクロとして生を全うできるはずだったのですが、私の目覚めが遠いことを感じたのでしょう。私と『繋がっていた』部分から私に介入し、……クロに与えていた力を私に返して、消えてしまいました。魂が完全に消滅したと思いたくはありませんが、もしかしたら──……」
男は言葉を切る。
もぞっと腕の中で身動ぎした紅子は顔を上げ、翡翠の瞳を真っ直ぐ男に向ける。
「おそらく心配ありません。人よりずっと長く生きた母のことです。きっとうまく言ってくれたはずです。弥生様だけが不幸な目に遭うことはないでしょう」
キュッと男の襟元を掴み、「それより」と眉を寄せる。
「目覚めてくれなかったら、あなたと婚約破棄することになってたんですよ?弥生様には感謝をたくさん伝えるべきだと思います」
──領主が屋敷を訪ねる二日前。
領主を出迎える準備に追われていた邸宅にて、一年もの間なにも反応を示さなかった男が目を覚ましたのだ。
当初は指の一本も自分の意思では動かせず、声も干上がってしまい咳き込むことしかできなかった。
翌日、声は相変らず出ないものの、筆をとることはできるほどの回復を見せた。白い紙に筆を走らせた男は、
『領主と名乗る男がもしも私と似た容姿で若く見えたなら、それはきっと私の父ではなく従兄弟です。ただ彼が治めている地は私が生まれた土地であり、弥生の戸籍だけが残されている状態です。うまく取りいれば、父に隠れて私の戸籍を取り戻せるかもしれません。
けれど従兄弟は善人者とは言えません。自分にとって利用価値があるかないかで人を判断するのですが、紅子さんはおそらくお眼鏡にかなうと思うので、後は頼みます』
と紅子に少々雑な助言をしていた。
「おそらく戸籍は戻してもらえるでしょうけど……まだ安心はできませんよ。それに私、一度あなたとお別れしなくてはならなそうなので身支度を整えてきますね」
抱きしめられた腕から逃れようと胸を押す紅子を、男は細めた目で見つめる。おもむろに耳の輪郭をなぞる男の指に、紅子はびくりと肩を揺らした。
過剰な反応に自身が驚いたようで、みるみる首まで朱に染まる。
「いきなりなんですかっ」
抵抗する紅子の耳元に唇を寄せ、男は低く語りかけるように言葉を紡ぐ。
「もう名前を呼んではくれないの?」
ゾクリと背が震えた。
恐ろしい類のものではなく、官能を刺激するような甘い声。紅子はさらに耳が熱を持つのを感じた。
「そんな、気軽に呼べるわけないじゃないですか。私──……っ!?」
首元に寄せられた唇に必死の弁明は途切れる。
柔く白い肌に、小さな赤い痕が残る。
「抱きしめたら君が欲しくなってしまって、ずっと我慢してたんだけどちょっと限界……身支度とやらは、明日でもいい?」
疑問式ではあるが、熱を奥に秘めた瞳と抱きしめる腕が「逃さない」と雄弁に語っている。
「こ、この部屋でなければ」
真っ赤になりながら言う紅子を愛おしげに見つめた男は、ようやく腕の力を緩めた。
まだ覚束無い足取りではあるものの、男は邸内を歩けるほどに回復していた。
「やはりまだ、皆さん目を覚ましていないのですね」
未だ眠り続ける三人を前に男は呟く。
「『やはり』とは……?」
紅子が尋ねる。
男は寂しげな笑みを浮かべ、
「私が目を覚ましたのはクロのおかげです。本来なら私は、寿命があるうちに目を覚ますことができるかどうか怪しかったのです」と言った。
唐突な告白に、紅子は目を見張り言葉を失う。
「その原因の一つに、……禁忌を犯したことは、お話しましたか?」
戸惑いながら首を振り、
「……いえ 禁忌を犯したのだろうことはクロ様の気配といいますか、雰囲気から予想がついておりましたが、どういった術なのか、詳細は全く」
「そうでしたか」
男は短く息を吐くと、ぽつりと語り始めた。
「以前誰かから聞いたかもしれませんが、私の家は代々領主を担う家です。本家の長男がその役目を担うことが慣例でした。しかし私たちの代は異例でした。私とクロ……いえ、弥生は双子でした。忌み嫌われる存在ではありましたが、本家の子だということでぞんざいな扱いはされませんでした。しかし弥生のほうは肺と足が悪く、長く生きられないと言われていたのです。しかし長男は弥生……途中で領主が変わると、要らぬ争いが生まれる場合があります。故に前領主は私を影武者にしました。まあ争いは建前で、貧弱な子が自分の子だと認めたくなかっただけだと思いますが」
冷めた笑みを浮かべながら男は続ける。
「さて、影武者となった私はどうなったか……戸籍を消されました。書類の上では戸籍を消されたのは私ですが、社会的に消されたのは兄上──弥生の方でした。しかし兄上はそれをとくになにも言わず、……私に文句のひとつも言わずに、この世からいなくなってしまったのです。原因は火事でした。……兄上を助けようとしましたが、駆けつけたときには既に煙を吸いすぎていました。私は……」
弥生はけほっと軽く咳き込む。紅子から手渡された水をちびりと飲み、
「私のせいで兄上が死んでしまう、と思いました。私がこの世に生を受けなければ、兄上は五体満足で、立派に領主として勤めていたはずだと……いえ、単に私が生きていて欲しかっただけです。兄上に、生きていてほしかった。そう願ってしまった。私は自分の欲望のまま、術の副作用、世の理など考えぬままに禁術を使いました。……魂をこの世に縛り、器に定着させるという禁術です。まさか成功するとは思いもしませんでしたが……いえ、成功したことは知らなかったのです。私は陣を描き、血を垂らし、術を唱えただけで、兄上の遺体に変化は見られませんでしたから」
「ですが、弥生様はクロとして生きて……弥生様のほうから会いに来たのですか?」
「ええ 私の護衛を志願してきました。そのとき戸籍もなにもないと言われたので、他の隊員には怪しいから雇うなと言われてしまいました。けれど私自身は気に入ってしまって、つい」
つい、とは。
警戒心がなさすぎる、と言ってしまいたかったが、茶目っ気のある男の悪戯っ子のような笑みに紅子の心臓はバクバク心拍を上げるばかりで、注意などできない。
「……そして、彼の顔が見覚えあることに気づいたんです」
男の表情に影が差す。
花瓶に差されたススキを眺めながら、
「彼の顔は、私がまだ幼く自分の身を守れない頃に護衛をしていた男の顔と一緒でした。さすがに不審に思ったので直接尋ねたんです。そしたらあっさり……それを信じた私もおかしいのかもしれませんが、嘘をつかれる理由もわかりませんでしたし、……なにより兄上だと、なぜか思ってしまったんですよね」
長々と失礼しました、と彼は水を飲む。
「さて本題ですが、兄上がこの世に留まっているといってもそれは魂だけ。普通なら彷徨って人では無い何かになるか、消滅するか、あの世へいけるかのどれかだと思うんですけど……禁術は、いったい何の力が働いたのかわかりませんが、私の魂が完全に消滅する──つまり来世がないということで、何かとの契約は完了したのです。要するに私に来世はない……」
そこまで言って男は初めて紅子の方を見る。紅子は唖然と口を薄く開き、
「来世が、ない……もう二度と、決して会うことができないということですか」
喘ぐ紅子の頭を撫でながら、男は「待ってください」と言う。
「来世はないはずだったのですが、紅子さんが……いえ 正確には紅緒さんですね。紅緒さんが神と呼ばれる存在と交渉して、私たちはこの世に留まることができた。そして神よりも禁術のほうが力が弱かったんですね。新たな契約の上書きによって、禁術が徐々に失せていったのです。……本来なら兄上はクロとして生を全うできるはずだったのですが、私の目覚めが遠いことを感じたのでしょう。私と『繋がっていた』部分から私に介入し、……クロに与えていた力を私に返して、消えてしまいました。魂が完全に消滅したと思いたくはありませんが、もしかしたら──……」
男は言葉を切る。
もぞっと腕の中で身動ぎした紅子は顔を上げ、翡翠の瞳を真っ直ぐ男に向ける。
「おそらく心配ありません。人よりずっと長く生きた母のことです。きっとうまく言ってくれたはずです。弥生様だけが不幸な目に遭うことはないでしょう」
キュッと男の襟元を掴み、「それより」と眉を寄せる。
「目覚めてくれなかったら、あなたと婚約破棄することになってたんですよ?弥生様には感謝をたくさん伝えるべきだと思います」
──領主が屋敷を訪ねる二日前。
領主を出迎える準備に追われていた邸宅にて、一年もの間なにも反応を示さなかった男が目を覚ましたのだ。
当初は指の一本も自分の意思では動かせず、声も干上がってしまい咳き込むことしかできなかった。
翌日、声は相変らず出ないものの、筆をとることはできるほどの回復を見せた。白い紙に筆を走らせた男は、
『領主と名乗る男がもしも私と似た容姿で若く見えたなら、それはきっと私の父ではなく従兄弟です。ただ彼が治めている地は私が生まれた土地であり、弥生の戸籍だけが残されている状態です。うまく取りいれば、父に隠れて私の戸籍を取り戻せるかもしれません。
けれど従兄弟は善人者とは言えません。自分にとって利用価値があるかないかで人を判断するのですが、紅子さんはおそらくお眼鏡にかなうと思うので、後は頼みます』
と紅子に少々雑な助言をしていた。
「おそらく戸籍は戻してもらえるでしょうけど……まだ安心はできませんよ。それに私、一度あなたとお別れしなくてはならなそうなので身支度を整えてきますね」
抱きしめられた腕から逃れようと胸を押す紅子を、男は細めた目で見つめる。おもむろに耳の輪郭をなぞる男の指に、紅子はびくりと肩を揺らした。
過剰な反応に自身が驚いたようで、みるみる首まで朱に染まる。
「いきなりなんですかっ」
抵抗する紅子の耳元に唇を寄せ、男は低く語りかけるように言葉を紡ぐ。
「もう名前を呼んではくれないの?」
ゾクリと背が震えた。
恐ろしい類のものではなく、官能を刺激するような甘い声。紅子はさらに耳が熱を持つのを感じた。
「そんな、気軽に呼べるわけないじゃないですか。私──……っ!?」
首元に寄せられた唇に必死の弁明は途切れる。
柔く白い肌に、小さな赤い痕が残る。
「抱きしめたら君が欲しくなってしまって、ずっと我慢してたんだけどちょっと限界……身支度とやらは、明日でもいい?」
疑問式ではあるが、熱を奥に秘めた瞳と抱きしめる腕が「逃さない」と雄弁に語っている。
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