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始まりのプロローグ
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しおりを挟む「コウリア国 」
公爵様の花嫁募集で場内は、バタバタしている。
私は、調理場の女中(じょちゅう)だ。
シェフの作る調理の補助や配膳を担当している。本当は料理の腕も一人前なのだが、それはまた別の話。
食事をパーティー会場に運んでいると、廊下の並びの部屋から、ひそひそ話が聞こえてきた。
私は耳を立てる。
「兄さん。結婚する気 ないんだろ?」
「ああ」
「かわいそうにな。会場に集まってる女たちも」
「知ったことか。両親が勝手に決めたことだ」
「傷心した女たちの心のよりどころが、この俺様ってわけだ」
「・・・・・・勝手にしろ」
「心に決めた人でもいるのか」
「さあな・・・・・・」
「まっ、女たちは俺様に任せろ!おこぼれにあずかるからよ」
なんですって。聞き捨てなりませんわっ。
いくらイケメンだからって、わたくし許せませんわっ!!
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