新・三国志 

明日ハレル

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第1章 河北決戦編

第1章 第5節 河北決戦編 その3

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 第5節 河北決戦編 その3

昨年末秦王は暗愚な霊帝を排して、新年を迎え自身の13男たる劉高を正帝につけた。これにて旧来の漢王朝は滅びた。

新たなる王朝が誕生したのだった。更に副帝として14男劉純、15男劉翔、16男劉程、一族の劉唐の4名をを任じた。

彼ら5名が20年づつ正帝を務めて100年で一旦区切りをつけ、次代の正帝と副帝が選ばれるシステムとなる。

5名の正帝はタイムスリープで一旦眠りにつき、現政権が処理できない異常事態が起きれば交代で対処する。

劉高以下はテイロニアの皇族の血が入っているので寿命は千年に近い、彼らがこれから漢帝国を守っていくのだ。

正月の新年会の後、秦王は今年春決戦を迎える燕王劉合と宋王劉備を洛陽の自身の官邸に呼び、彼ら両名の覚悟を問うた。

劉合と劉備もこの春の決戦で雌雄を決したいと思うと述べた。

両雄の決意は確かに聞いた!

函谷関以東の事は両者の勝者たる覇王に任せた。両名とも決着が着いた時点で覇王に従うことをここで誓って貰いたい!

判りました秦王閣下に従います、劉合が述べた。

私も従います!劉備も同様に誓った。

両名には誓紙を出してもらう、いま言った内容が書かれている、あと付帯事項も何か所かあるので確認しなさい。

1、決戦は白馬の地で行う事。

2、決着は1年以内に付ける事

3、其れでも決着が付かない時は正帝の判断に従う事

等が記入されていた。又決着後は新たな覇王に従う事なども明記されていた。

決着が付かない時は将で争うか?陣法で争うか?軍技盤で争うかの3択となる。

正帝が以下から選ぶだろう。

将とは代表の5名の将軍の勝ち抜き戦となる。

陣法とは5名の参謀が陣形で争ってもらう。

軍技盤は今はやっている軍技ゲームで5人勝ち抜き戦をしてもらう。

正帝には人命を消耗しない軍技盤で出来るだけ決着をつけるように命じてある。

全ての段取りまで細かく出来ているのですねと劉備が不思議そうに尋ねた。

そうだこれは別の世界でも使われている決着をつけるルールの一つだ。玄徳良く判ったな!

いえ、余りにも細部まできっちり規定されているので、不思議に思っただけです。

これで新年会後の聖約の儀は終わった。

燕王劉合と宋王劉備は3月1日より白馬の草原にて決着を付ける事となった。






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