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第2章 東アジア攻略編
第1章 東アジア攻略編 その9
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第1章 東アジア攻略編 その9
4月のとある日雷天は副官に新たに就任した毘苑花と共に衛星軌道上の防衛要塞シムルH5134F7386にあってシュレナ神軍の闘士達を見舞っていた。彼女はは心霊術師と精霊魔法師を極めていて、治療に役立てばと連れて来たのだ。
彼女の術はかなり効果が高く、重症の者は軽傷に軽傷の者は殆ど完治してしまう。これで訓練に集中できると金の12名の金の闘士達は雷天らと共に修行に励んだ。雷天も700名の部下の事も気になるので副官を増やしてもらったのだ。
地球のイタリアではもう一人の副官の雲豊がシャドウ部隊(影の軍団)を率いて妖魔の追跡に当たっていた。妖魔は人類の女性を狙うので行方不明者が多く出る所は疑ってみると発見できる可能性が高い。イタリア警察の協力を貰って捜索に力を入れていた。
更に3人目の副官水仙は各地に配属された秘密部隊の追跡とその後の展開を調べていた。各地に散った6個の部隊は神軍の闘士達のレベルが低いので基本的なスキルの使い方から指導しあれこれ苦労が絶えない様だ。
6個の部隊にも棟梁が忙しくなるのでそれぞれ3名の副官を任命し、分担制にして棟梁がまず動きやすいようにする。それら6個の部隊の副官にイタリアに月1回来てもらい各部隊の進捗状況を知らせるようにして互いの情報を交換し、シュレナ神軍の成長度を見て参考にしてもらう。
ただ妖魔はルーズなのか、時間の観念が薄いのか分からないが、あれから消息の欠片も見付ける事が出来なかった。
しかし、7月になると意外なところから情報が出てきた。イタリア警察との協力から、他の地域ユーゴスラビアやアルバニア、モンテネグロ等で女性の行方不明者が多く出ているとの情報が入って来た。
またラテン皇国も同様な報告があり、水仙は10名のシャドウ・ガーディアンと共にまずラテン皇国に向かった。
ラテン皇国はキリスト教カソリックの総本山共言うべく宗教国家で国民は全て敬虔なキリスト教徒だ。コンスタンチノープルを中心に東ローマ帝国の後継国として世のキリスト教徒を守っている。勿論大主教・大神官が皇国の主であり、民政は首相が選挙で選ばれ務めていた
他の宗教を迫害する事もないが、ゾロアスター教を信奉するペルシャ王国とは首脳陣は仲が悪い、対立する程では無いが首脳陣同志は合はないのだろう。外交上は千年程の同盟国であり軍人同士は仲が良いのだが。首脳陣は顔合わせ位に互いに務めているようだ。
ただ大統領府の役人たちは民間の色々な折衝もあり、毎月何々会議として政策の擦り合わせをしていた。東西ハイウエー構想だの、パイプライン構想だのを隣のムガール大帝国と合わせて練っているようだ。
中国は漢帝国の本体が雍州・涼州・益州を抑えていて、西域諸国を保護国としていた。それ以外を現在は中華民国が支配している。
この為中国の国際連盟代表は中華民国となり漢帝国は国連では地方国家という認識であった。ただ中国国内では漢帝国は神聖視され何れかの政権が攻めたが漢帝国を守る函谷関や武関は不落で攻める方が大損害を受け大敗ばかりして誰も攻めなくなっていた。
信じられない事だが関を守るのは石材では無く見知らぬ超合金だと言う噂もあり、関を守る守備の将軍が古の廉頗や趙雲等という実しやかな噂が流れ、誰も近付く事が無くなっていた。
ラテン皇国では雷天らは歓迎され、大主教主催の晩餐会も開かれた。彼らからすれば天帝陛下の眷属という影の軍団(シャドーガーディアン)の棟梁の一人雷天は彼らの認識では神の御使いになるらしい。
様々な情報も優先して渡された。如何やら妖魔達はラテン皇国内ではギリシャ方面で蠢動しているようだ。
雷天は一度アテナ神軍にも挨拶に行くべく、連絡を取り訪問した。
此処でも歓迎された天界の王たる神谷の腹心であり男神アポロン(エレメンタル光、風、火)と女神アテナ(エレメンタル光、地、水)は雷天に会って見て自分達より数倍?の魔力量と攻撃・防御の力を持つ大天使ミカエルを上回る能力を持つ雷天に恐怖さえ覚えた。
ゼウス神が怠惰や物欲に溺れ、地球から退去さえられ残った神達の中で最強の攻撃力を誇るアポロンと最強の防御力を誇るアテナを上回る力を持つ雷天は亜神?神の眷属?色々と質問される。
雷天も適当に礼を損なわぬようにやんわりと適当に相づちを打ちながら親しみを滲ませる言葉使いで二人の神を敬い褒めそやした。
アポロン伸は言葉使いも丁寧ながら自分を少しも強く主張しない雷天に好感を持った。さながら武神として同じ様な心持が理解できたのだろう。アテナ神は少し不満げだったが、アテナ神の好む料理の話で盛り上がり実際何食かを食べて喜んでもらえた。
武人としての矜持と言い、人徳の高さと言い、料理の腕も最高で二人の神の知己を得た雷天は楽しい時間を過ごすと共にアテナ神軍の強化の問題も話をしてゆく。他の7神軍が平均2~3倍の強化に繋がった事等の事例を並べ、早速2神にも効果を試してもらう。
例えばブースト(身体強化)は自身の力がほぼ倍になるスキルだ2神が覚えると更にダブル、トリプルと重ね掛けを実行させる。
力は2の乗数で強化されるので2倍が4倍から16倍と変化する。流石に2神もこれには驚く単純なスキルの使い方一つでトリプルだと元の16倍になるのだ。実際は筋肉量の問題もあるので10倍前後が測定結果であった。
最低でも闘士達にはブーストとスピードの2つのスキルをトリプル掛け出来るように指導して来たと伝えた。
更に影の軍団では物理防御強化、魔法防御強化、精神耐性強化、毒耐性強化、感知スキル強化の7つは戦う前にトリプル掛け出来るように指導しているそうだ。
7つのスキルをトリプル掛け出来るようになればこれも平均だが実質個人差はあれど20~50倍の相乗効果が測定結果では出ていた。
ただこれだけで一般人は魔法力の大半を消耗するので戦闘にならない。影の軍団では7つをトリプル掛け出来て、更にそれを5時間維持して戦闘訓練を行えなければ一員として認めていませんと雷天は答える。
アポロン神はオイオイどれだけ強いんだよ影の軍団て!あきれながら、アテナ神軍にも指導しますかの言葉にアポロン神はぜひ頼むと雷天の手を握って笑顔で答えた。ただこれは敵側に漏れぬように心にギアを嵌める事になると2神に説明する。
これは特定の記憶を守るもので強制的に取り出したら消滅することになる。即ち自身が死ぬことになると雷天は説明する。他の神軍には了解してもらったと彼は告げた。全てのトリプル掛けを学んだ戦士にはギアが嵌められている。
雷天は影の軍団より30名の上級指導員を選び、500名の影の軍団を連れてアテナ神殿に遣って来た。
オボロ衆4天王の一人閃光のゼストと呼ばれて来た彼は軍団内でも指導が上手いと定評のあるイケメンだ。甘そうな顔をしているが、鬼軍曹の仇名もあり、闘士達は半年程地獄の訓練を受けることになる。
その間守り手が不在なので、水の悪魔と敵側から罵られる水鳳以下200名がアテナ神軍の代わりをする。
彼らの数が多いのは妖魔を狩る為ではなく飽く迄一般人や重要人物の警護を優先するので数が多い。狩るだけなら20名も居れば足りる。
要するに彼らの仕事は神軍のレベルアップで神軍の闘士達が自分で強くなって妖魔を滅ぼさなければ意味が無いのだ。
4月のとある日雷天は副官に新たに就任した毘苑花と共に衛星軌道上の防衛要塞シムルH5134F7386にあってシュレナ神軍の闘士達を見舞っていた。彼女はは心霊術師と精霊魔法師を極めていて、治療に役立てばと連れて来たのだ。
彼女の術はかなり効果が高く、重症の者は軽傷に軽傷の者は殆ど完治してしまう。これで訓練に集中できると金の12名の金の闘士達は雷天らと共に修行に励んだ。雷天も700名の部下の事も気になるので副官を増やしてもらったのだ。
地球のイタリアではもう一人の副官の雲豊がシャドウ部隊(影の軍団)を率いて妖魔の追跡に当たっていた。妖魔は人類の女性を狙うので行方不明者が多く出る所は疑ってみると発見できる可能性が高い。イタリア警察の協力を貰って捜索に力を入れていた。
更に3人目の副官水仙は各地に配属された秘密部隊の追跡とその後の展開を調べていた。各地に散った6個の部隊は神軍の闘士達のレベルが低いので基本的なスキルの使い方から指導しあれこれ苦労が絶えない様だ。
6個の部隊にも棟梁が忙しくなるのでそれぞれ3名の副官を任命し、分担制にして棟梁がまず動きやすいようにする。それら6個の部隊の副官にイタリアに月1回来てもらい各部隊の進捗状況を知らせるようにして互いの情報を交換し、シュレナ神軍の成長度を見て参考にしてもらう。
ただ妖魔はルーズなのか、時間の観念が薄いのか分からないが、あれから消息の欠片も見付ける事が出来なかった。
しかし、7月になると意外なところから情報が出てきた。イタリア警察との協力から、他の地域ユーゴスラビアやアルバニア、モンテネグロ等で女性の行方不明者が多く出ているとの情報が入って来た。
またラテン皇国も同様な報告があり、水仙は10名のシャドウ・ガーディアンと共にまずラテン皇国に向かった。
ラテン皇国はキリスト教カソリックの総本山共言うべく宗教国家で国民は全て敬虔なキリスト教徒だ。コンスタンチノープルを中心に東ローマ帝国の後継国として世のキリスト教徒を守っている。勿論大主教・大神官が皇国の主であり、民政は首相が選挙で選ばれ務めていた
他の宗教を迫害する事もないが、ゾロアスター教を信奉するペルシャ王国とは首脳陣は仲が悪い、対立する程では無いが首脳陣同志は合はないのだろう。外交上は千年程の同盟国であり軍人同士は仲が良いのだが。首脳陣は顔合わせ位に互いに務めているようだ。
ただ大統領府の役人たちは民間の色々な折衝もあり、毎月何々会議として政策の擦り合わせをしていた。東西ハイウエー構想だの、パイプライン構想だのを隣のムガール大帝国と合わせて練っているようだ。
中国は漢帝国の本体が雍州・涼州・益州を抑えていて、西域諸国を保護国としていた。それ以外を現在は中華民国が支配している。
この為中国の国際連盟代表は中華民国となり漢帝国は国連では地方国家という認識であった。ただ中国国内では漢帝国は神聖視され何れかの政権が攻めたが漢帝国を守る函谷関や武関は不落で攻める方が大損害を受け大敗ばかりして誰も攻めなくなっていた。
信じられない事だが関を守るのは石材では無く見知らぬ超合金だと言う噂もあり、関を守る守備の将軍が古の廉頗や趙雲等という実しやかな噂が流れ、誰も近付く事が無くなっていた。
ラテン皇国では雷天らは歓迎され、大主教主催の晩餐会も開かれた。彼らからすれば天帝陛下の眷属という影の軍団(シャドーガーディアン)の棟梁の一人雷天は彼らの認識では神の御使いになるらしい。
様々な情報も優先して渡された。如何やら妖魔達はラテン皇国内ではギリシャ方面で蠢動しているようだ。
雷天は一度アテナ神軍にも挨拶に行くべく、連絡を取り訪問した。
此処でも歓迎された天界の王たる神谷の腹心であり男神アポロン(エレメンタル光、風、火)と女神アテナ(エレメンタル光、地、水)は雷天に会って見て自分達より数倍?の魔力量と攻撃・防御の力を持つ大天使ミカエルを上回る能力を持つ雷天に恐怖さえ覚えた。
ゼウス神が怠惰や物欲に溺れ、地球から退去さえられ残った神達の中で最強の攻撃力を誇るアポロンと最強の防御力を誇るアテナを上回る力を持つ雷天は亜神?神の眷属?色々と質問される。
雷天も適当に礼を損なわぬようにやんわりと適当に相づちを打ちながら親しみを滲ませる言葉使いで二人の神を敬い褒めそやした。
アポロン伸は言葉使いも丁寧ながら自分を少しも強く主張しない雷天に好感を持った。さながら武神として同じ様な心持が理解できたのだろう。アテナ神は少し不満げだったが、アテナ神の好む料理の話で盛り上がり実際何食かを食べて喜んでもらえた。
武人としての矜持と言い、人徳の高さと言い、料理の腕も最高で二人の神の知己を得た雷天は楽しい時間を過ごすと共にアテナ神軍の強化の問題も話をしてゆく。他の7神軍が平均2~3倍の強化に繋がった事等の事例を並べ、早速2神にも効果を試してもらう。
例えばブースト(身体強化)は自身の力がほぼ倍になるスキルだ2神が覚えると更にダブル、トリプルと重ね掛けを実行させる。
力は2の乗数で強化されるので2倍が4倍から16倍と変化する。流石に2神もこれには驚く単純なスキルの使い方一つでトリプルだと元の16倍になるのだ。実際は筋肉量の問題もあるので10倍前後が測定結果であった。
最低でも闘士達にはブーストとスピードの2つのスキルをトリプル掛け出来るように指導して来たと伝えた。
更に影の軍団では物理防御強化、魔法防御強化、精神耐性強化、毒耐性強化、感知スキル強化の7つは戦う前にトリプル掛け出来るように指導しているそうだ。
7つのスキルをトリプル掛け出来るようになればこれも平均だが実質個人差はあれど20~50倍の相乗効果が測定結果では出ていた。
ただこれだけで一般人は魔法力の大半を消耗するので戦闘にならない。影の軍団では7つをトリプル掛け出来て、更にそれを5時間維持して戦闘訓練を行えなければ一員として認めていませんと雷天は答える。
アポロン神はオイオイどれだけ強いんだよ影の軍団て!あきれながら、アテナ神軍にも指導しますかの言葉にアポロン神はぜひ頼むと雷天の手を握って笑顔で答えた。ただこれは敵側に漏れぬように心にギアを嵌める事になると2神に説明する。
これは特定の記憶を守るもので強制的に取り出したら消滅することになる。即ち自身が死ぬことになると雷天は説明する。他の神軍には了解してもらったと彼は告げた。全てのトリプル掛けを学んだ戦士にはギアが嵌められている。
雷天は影の軍団より30名の上級指導員を選び、500名の影の軍団を連れてアテナ神殿に遣って来た。
オボロ衆4天王の一人閃光のゼストと呼ばれて来た彼は軍団内でも指導が上手いと定評のあるイケメンだ。甘そうな顔をしているが、鬼軍曹の仇名もあり、闘士達は半年程地獄の訓練を受けることになる。
その間守り手が不在なので、水の悪魔と敵側から罵られる水鳳以下200名がアテナ神軍の代わりをする。
彼らの数が多いのは妖魔を狩る為ではなく飽く迄一般人や重要人物の警護を優先するので数が多い。狩るだけなら20名も居れば足りる。
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