日本には1942年当時世界最強の機動部隊があった!

明日ハレル

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第4章 開戦編

第1章 開戦編 その3

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第1章 開戦編 その3

第1艦隊はゆっくり前進していた。ハワイへの直線コースを取っている。艦隊の任務ハワイ占領である。

第1護衛隊は後方50キロに在り、進路をやや北東に向けミッドウェー島を目指す。

今回第1艦隊には直掩護衛空母部隊が随伴しているので上空警戒は心配ない。

護衛空母と言っても1隻が56機を搭載し(通常は40機搭載)4隻いるので天風戦闘機だけで192機ある。残りは24機の天雲偵察機だ

17000トンの天島級護衛空母は15000トン級高速商船の船体を流用していて全長が195メートルあり、張り出した飛行甲板も210メートルもある。練習用の空母としても利用され飛竜の飛行甲板が218メートルなのでそれほど変わらない大きさだ。

商船構造だが軍用エンジンを4基積んでいて32ノットで後続力は16ノットで12000カイリある。軽空母と言ってよかった。

攻撃型編成では艦戦32機艦爆16機艦偵8機を積む。艦戦40機艦爆16機で艦偵4機を露天係止で積む場合もあった。今回は戦闘機搭載量を重視している。

第1護衛隊護衛空母8隻 鹿島級護衛軽巡洋艦4隻 松型護衛駆逐艦16隻、甲2型海防艦16隻 輸送船16隻、タンカー4隻で4個海兵旅団を積んでいて2個海兵旅団はウェーク島上陸部隊となり【既に上陸済み)、残る2個海兵旅団でミッドウェー島を占領する。

11月5日本日の真夜中にミッドウェー島を強襲上陸を掛ける、星弾を含め夜間照明を充分用意してある。

04:00巡洋艦部隊の砲撃で夜襲は開始された。

D2式15,5センチ両用砲は射程2万4千メートル、実際は2万メートルで使用され毎分10発の射撃速度を誇る。

船団護衛部隊は対空・対潜が専門だが夜間の砲撃訓練も充分に積んでいて、命中率は戦艦部隊には及ばないが、2万メートルで平均50%前後ある。中々の精度だ。

それらの火炎焼夷弾が兵達の宿舎をつるべ撃ちにしていく、宿舎は炎上し生き残るものは少ないだろう。

05:00上陸用大艇が輸送船より降ろされ、次々と島へ上陸していく!

上陸すると扉が開き軽戦車と装甲車に乗った兵達が押し寄せる。

2式軽戦車は58センチ砲搭載で普通の戦車には勝てないが前面装甲が80ミリあり75センチ砲弾を防ぐ。

側面も50ミリあり防御力を重視した軽戦車になっていた。この為装甲の重量があって40キロしか出ないが兵隊たちは喜んだ。

07:00飛行場が占領され、11:00わずかに残った守備兵達700名余りは2万余の兵に囲まれ降伏した。

5千名いた守備兵と航空隊の要員2000名は700名しか残らなかった。

指揮官のベリル大佐は戦死し、大隊長のキッド中佐が降伏文書に調印した。

こうしてミッドウェー島も脆くも陥落し、ウェーク島に続きアメリカは初戦で躓く!

日本軍は充分準備等をしていて、戦時体制に移行してもう少しで2年近くになる。

アメリカは今からなのでここで日本には少し有利な点となる。

更にアジアに於ける重要拠点の殆どは日本軍が占領し、要塞化を行っている。

アメリカに取っては凄いアドバンテージの形勢になっていた。

ただアメリカが日本軍の恐ろしさを知るのはこれからである。
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