20 / 27
幻想界編
第17話 剣の重み、掲示板の光
しおりを挟む
王都の石畳は昼の熱をゆっくり吐き出していて、焼けた砂糖みたいな匂いが風に混じる。露店の掛け声と、噴水の飛沫、遠くの鐘。めまぐるしい音の層をかき分けるみたいに歩いていると、志雄の視界に鍛冶屋の看板が飛び込んできた。扉の上には剣と槌の意匠。木製の看板には「武装工房アーベル」の文字。
(やっぱ異世界といったら、剣だよな……氷河の剣、正直ずっと羨ましかったし。――でも、肝心な金がない)
「でも、見るくらいなら……」
ぎい、と重い蝶番の音。中に入った瞬間、熱と鉄と油の匂いがむっと押し寄せてくる。店内は外の喧噪が嘘みたいに静かで、奥の鍛造場から、金床を叩く一定のリズムが鼓膜の奥をくすぐった。
壁一面、剣。幅広のバスタードソード、反りの浅い片刃、細身のレイピア。天井からは鎖で槍やハルバード、棚には短剣や手甲、革鎧。どれも磨かれた刃文が光を飲み、そこらのナマクラとはまるで“気配”が違う。柄頭の装飾は簡素でも、重心の置き方が良いのか、手に取る前からバランスの良さが伝わってくる。
値札に視線を落とす。
――金貨四十五枚。
――金貨八十枚。
――金貨百二十枚(希少鋼・冷間鍛造)。
(……桁が、違ぇ……)
指が勝手に財布の位置を探して、空っぽの布袋の感触にため息が漏れる。ツムギは横で静かに棚を眺めていたが、ちらりと志雄の顔色をうかがって、にこっと微笑んだ。
「良い物は、命を守る値段です。……でも、焦らないで。いずれ、志雄くんの手に馴染む一本に出会えます」
「……だな。見ただけで満腹になったし、今日は帰ろう」
「そうですね」
二人は礼を言って店を後にする。外の光が目に刺さる。さっきまでの金属の匂いが、今は少し名残惜しい。
「しっかし、困ったな……これからの旅でも資金は絶対いる。武器も欲しいし、さっきみたいにツムギに何度も奢ってもらうわけにはいかねぇ」
そうぼやいた時、通りの先に人だかり。石壁に据え付けられた大きな掲示板の前で、冒険者風の連中や市民が口々に何か言い合っている。紙の匂い、蝋で留められた角。好奇心に引かれて近づくと、中央に貼られた一枚が目に入った。
王都闘技場・武闘会開催
参加資格:満十五歳以上、身分不問(武器持込・魔法使用可、致死攻撃禁止)
予選:一撃勝負(先に技を通した方の勝利)
本戦:三回戦形式
優勝賞金:金貨五百枚
副賞:王都老舗「オルド亭」肉料理食べ放題券(一ヶ月)
金色の文字が目に刺さる。
「これだ!」
反射で声が出た。ツムギが目を丸くする。
「志雄くん、出る気ですか?」
「だって見ろよコレ。金貨五百枚って、夢じゃない金額だぞ? しかも“肉料理食べ放題券”だぞ? 胃袋が泣いて喜ぶ未来が見える」
ツムギはくす、と笑ってから真顔に戻る。
「でも、無茶はしないこと。予選だけでも怪我人は出るって聞きます。出るなら、作戦立てて、氷河さんにも相談を」
「わかってる。……まずは予選の要項をちゃんと読もう。一撃勝負ならパワーより当て方と間合いだ。龍閃、通すだけなら、いける」
喉の奥が乾く。武器屋で味わった“手の届かなさ”が、いま目の前で“届くかもしれない”にひっくり返る感覚。心臓がどくどく鳴って、手のひらが汗ばむ。
「申し込みは……明日の午前、闘技場窓口。やるしかねぇ」
ツムギが小さく頷く。その瞳に、信頼と少しの不安。
「……応援、します」
その一言が、背中を押した。
⸻
同刻・王城客室
王城の一角、客人のために設えられた広い応接間。青と白を基調にしたタペストリー、窓には鉛桟のステンドグラス。アルディア王家の紋章を織り込んだ絨毯が柔らかく足音を吸い、壁際には銀の燭台が規則正しく並んでいる。遠くの中庭からは水音と調律されたような鳥の声。
氷河は片膝をつき、報告を終える。向かいの長椅子には王聖騎士団団長――鋼色の髪に一本の古傷を持つ男が腰掛け、指先で湯呑を温めながら目を閉じていた。
「そうか……魔物が転移魔法を、か」
団長の低い声が、厚い空気をわずかに振動させた。
「どの文献にも、魔物が魔法――それも転移を使う事例は無い。近年、転移者が増えていることは把握していたが……繋がったな」
重たい沈黙。窓のステンドが床に色模様を落とし、その境目を午後の光がゆっくりと這っていく。
「ご苦労だった、氷河」
短い労い。氷河が深く頭を垂れる。
「団長、ひとつ伺ってもよろしいでしょうか」
「ん? 申せ」
「俺の仲間に転移者がいます。帰る方法を探している。――会っていただけませんか」
団長の瞳が、初めて真正面から氷河を射抜いた。年輪の刻まれた眼差しに、評価と警戒が交じる。
「……また来たのか。転移者が」
短く息を吐き、視線を窓へ流す。庭の噴水が光を弾き、色ガラスの反射が団長の頬に揺れた。
「よい。会おう。条件はあるがな。……詳細は執務室で話す」
「感謝します」
氷河が立ち上がり、礼をして部屋を辞す。扉が静かに閉じ、革靴の音が廊下に吸い込まれる。
残された団長は湯呑を卓に戻し、独り言のように低く漏らした。
「――白帝騎士団も、近年になって動き出した。王都周辺の“門”の兆候にも目を光らせている。……一体、何が目的なのだ。ヴァール」
名を口にした瞬間、空気が少しだけ冷たくなった気がした。
⸻
城を出た氷河の足取りは迷いがない。彼のいるべき場所――報せるべき人々、守るべき街。その全てが真っ直ぐ胸の中に繋がっている。
(志雄。ツムギ。……無茶は、するなよ)
彼は人ごみの中へと消えた。
⸻
王都の広場では、志雄が掲示板の前で拳を握り直していた。
武器屋の鈍い輝き、金貨の重さ、噴水の飛沫――すべてが、いまは“進む理由”に見えた。
「――やる」
自分にだけ聞こえる声で、はっきりと言った。噴水が答えるみたいに、ぱしゃりと高く水を跳ね上げた。
(やっぱ異世界といったら、剣だよな……氷河の剣、正直ずっと羨ましかったし。――でも、肝心な金がない)
「でも、見るくらいなら……」
ぎい、と重い蝶番の音。中に入った瞬間、熱と鉄と油の匂いがむっと押し寄せてくる。店内は外の喧噪が嘘みたいに静かで、奥の鍛造場から、金床を叩く一定のリズムが鼓膜の奥をくすぐった。
壁一面、剣。幅広のバスタードソード、反りの浅い片刃、細身のレイピア。天井からは鎖で槍やハルバード、棚には短剣や手甲、革鎧。どれも磨かれた刃文が光を飲み、そこらのナマクラとはまるで“気配”が違う。柄頭の装飾は簡素でも、重心の置き方が良いのか、手に取る前からバランスの良さが伝わってくる。
値札に視線を落とす。
――金貨四十五枚。
――金貨八十枚。
――金貨百二十枚(希少鋼・冷間鍛造)。
(……桁が、違ぇ……)
指が勝手に財布の位置を探して、空っぽの布袋の感触にため息が漏れる。ツムギは横で静かに棚を眺めていたが、ちらりと志雄の顔色をうかがって、にこっと微笑んだ。
「良い物は、命を守る値段です。……でも、焦らないで。いずれ、志雄くんの手に馴染む一本に出会えます」
「……だな。見ただけで満腹になったし、今日は帰ろう」
「そうですね」
二人は礼を言って店を後にする。外の光が目に刺さる。さっきまでの金属の匂いが、今は少し名残惜しい。
「しっかし、困ったな……これからの旅でも資金は絶対いる。武器も欲しいし、さっきみたいにツムギに何度も奢ってもらうわけにはいかねぇ」
そうぼやいた時、通りの先に人だかり。石壁に据え付けられた大きな掲示板の前で、冒険者風の連中や市民が口々に何か言い合っている。紙の匂い、蝋で留められた角。好奇心に引かれて近づくと、中央に貼られた一枚が目に入った。
王都闘技場・武闘会開催
参加資格:満十五歳以上、身分不問(武器持込・魔法使用可、致死攻撃禁止)
予選:一撃勝負(先に技を通した方の勝利)
本戦:三回戦形式
優勝賞金:金貨五百枚
副賞:王都老舗「オルド亭」肉料理食べ放題券(一ヶ月)
金色の文字が目に刺さる。
「これだ!」
反射で声が出た。ツムギが目を丸くする。
「志雄くん、出る気ですか?」
「だって見ろよコレ。金貨五百枚って、夢じゃない金額だぞ? しかも“肉料理食べ放題券”だぞ? 胃袋が泣いて喜ぶ未来が見える」
ツムギはくす、と笑ってから真顔に戻る。
「でも、無茶はしないこと。予選だけでも怪我人は出るって聞きます。出るなら、作戦立てて、氷河さんにも相談を」
「わかってる。……まずは予選の要項をちゃんと読もう。一撃勝負ならパワーより当て方と間合いだ。龍閃、通すだけなら、いける」
喉の奥が乾く。武器屋で味わった“手の届かなさ”が、いま目の前で“届くかもしれない”にひっくり返る感覚。心臓がどくどく鳴って、手のひらが汗ばむ。
「申し込みは……明日の午前、闘技場窓口。やるしかねぇ」
ツムギが小さく頷く。その瞳に、信頼と少しの不安。
「……応援、します」
その一言が、背中を押した。
⸻
同刻・王城客室
王城の一角、客人のために設えられた広い応接間。青と白を基調にしたタペストリー、窓には鉛桟のステンドグラス。アルディア王家の紋章を織り込んだ絨毯が柔らかく足音を吸い、壁際には銀の燭台が規則正しく並んでいる。遠くの中庭からは水音と調律されたような鳥の声。
氷河は片膝をつき、報告を終える。向かいの長椅子には王聖騎士団団長――鋼色の髪に一本の古傷を持つ男が腰掛け、指先で湯呑を温めながら目を閉じていた。
「そうか……魔物が転移魔法を、か」
団長の低い声が、厚い空気をわずかに振動させた。
「どの文献にも、魔物が魔法――それも転移を使う事例は無い。近年、転移者が増えていることは把握していたが……繋がったな」
重たい沈黙。窓のステンドが床に色模様を落とし、その境目を午後の光がゆっくりと這っていく。
「ご苦労だった、氷河」
短い労い。氷河が深く頭を垂れる。
「団長、ひとつ伺ってもよろしいでしょうか」
「ん? 申せ」
「俺の仲間に転移者がいます。帰る方法を探している。――会っていただけませんか」
団長の瞳が、初めて真正面から氷河を射抜いた。年輪の刻まれた眼差しに、評価と警戒が交じる。
「……また来たのか。転移者が」
短く息を吐き、視線を窓へ流す。庭の噴水が光を弾き、色ガラスの反射が団長の頬に揺れた。
「よい。会おう。条件はあるがな。……詳細は執務室で話す」
「感謝します」
氷河が立ち上がり、礼をして部屋を辞す。扉が静かに閉じ、革靴の音が廊下に吸い込まれる。
残された団長は湯呑を卓に戻し、独り言のように低く漏らした。
「――白帝騎士団も、近年になって動き出した。王都周辺の“門”の兆候にも目を光らせている。……一体、何が目的なのだ。ヴァール」
名を口にした瞬間、空気が少しだけ冷たくなった気がした。
⸻
城を出た氷河の足取りは迷いがない。彼のいるべき場所――報せるべき人々、守るべき街。その全てが真っ直ぐ胸の中に繋がっている。
(志雄。ツムギ。……無茶は、するなよ)
彼は人ごみの中へと消えた。
⸻
王都の広場では、志雄が掲示板の前で拳を握り直していた。
武器屋の鈍い輝き、金貨の重さ、噴水の飛沫――すべてが、いまは“進む理由”に見えた。
「――やる」
自分にだけ聞こえる声で、はっきりと言った。噴水が答えるみたいに、ぱしゃりと高く水を跳ね上げた。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
スキル素潜り ~はずれスキルで成りあがる
葉月ゆな
ファンタジー
伯爵家の次男坊ダニエル・エインズワース。この世界では女神様より他人より優れたスキルが1人につき1つ与えられるが、ダニエルが与えられたスキルは「素潜り」。貴族としては、はずれスキルである。家族もバラバラ、仲の悪い長男は伯爵家の恥だと騒ぎたてることに嫌気をさし、伯爵家が保有する無人島へ行くことにした。はずれスキルで活躍していくダニエルの話を聞きつけた、はずれもしくは意味不明なスキルを持つ面々が集まり無人島の開拓生活がはじまる。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。
剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。
彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。
「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。
これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。
【カクヨムでも掲載しています】
表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる