24 / 27
幻想界編
第21話 闘気
しおりを挟む
王都闘技場の中央――。
本戦の幕開けを告げる鐘が、金属質な音を空に突き抜けていった。
観客席はぎっしりと埋まり、数千人の視線が一斉に闘技場へ注がれる。
城下から集まった市民、各地の商人、冒険者、兵士……。立ち見の客が壁際にまで押し寄せ、熱気が蒸気のように空気を揺らしていた。
中央には石造りの円形ステージ。
直径は二十メートルほど、足元の石畳には何度も試合が行われた痕跡があり、ひび割れや血の染みがうっすらと残っている。
「それでは組み合わせを見ていきましょう!」
審判が大きく手を広げ、掲げられたトーナメント表が観客の視線を集めた。
第一試合 篝志雄 vs サスケ
第二試合 東雲悠木 vs 小坂吉松
第三試合 氷河 vs カマス
第四試合 ナナシ vs ハク
名前が読み上げられるたびに観客が沸き、場内の熱気はさらに高まっていく。
白装束に身を包んだ二人の男が、観客席の陰でひそひそと声を交わしていた。
フードの下に覗く顔は互いに見えないほど影に沈んでいる。
「まったく……ついてない。私は棄権する」
低く乾いた声が響く。
「後のことは任せる。ハク……いや、雷牙」
もう一人の男が姿勢を正し、深く頭を垂れる。
「……分かっています。副団長として、役目はきちんと果たします」
白い面布をつけ、貴族の和装を思わせる衣を纏ったその男――ハクは、仲間に忠誠を示すように腰を低くした。
最初に口を開いた男は一度だけ振り返り、何も言わずに観客の流れへと消えていった。
⸻
氷河は遠巻きにその二人を見ていた。会話の内容までは聞き取れなかったが、ただならぬ気配だけは確かに感じ取った。
「……怪しいな」
彼の視線が一瞬鋭くなり、睨むように白装束の背を追っていた。
「俺からかよ……!? なるほど……サスケ……誰だ?」
志雄が眉をひそめると、背中を軽く叩かれた。
「俺だよ!」
声を掛けてきたのは、茶髪のもみあげを跳ね上げた男。
着ているのは太極拳の中華服を思わせる衣装で、袖も裾も広く、黒地に赤の刺繍で小さな花模様が散りばめられている。
爽やかな笑顔だが、どこか挑発的な眼差しが印象的だった。
「一回戦、よろしくな」
志雄は小さく頷き、両者はステージへと上がった。
⸻
「第一試合――篝志雄、サスケ! 前へ!」
審判の声に合わせ、二人は円形ステージの中央に進む。
観客席からは「やれーっ!」という声援や、「坊主大丈夫か?」という野次が飛ぶ。
二人は向かい合い、深々と礼を交わす。
「――始め!」
審判が手を振り下ろした瞬間、空気が一変した。
⸻
志雄は息を呑む。
(さて……どう来る――)
考えたその瞬間には、もう目の前にサスケがいた。
「はっ!」
振りかぶりも見えないほどの速さで放たれた蹴りが、志雄の腹を直撃した。
「ぐっ……!」
肺の空気が一気に抜け、身体ごと吹き飛ばされる。場外ぎりぎりまで弾き飛ばされ、石畳に膝をついた。
観客席がどよめく。
「おいおい、一撃かよ!」
「こりゃ坊主には荷が重いな!」
志雄は腹を押さえ、咳き込みながらも立ち上がる。
「げほっ……けっほ……」
サスケは余裕の笑みを浮かべた。
「なんだよ。この程度じゃ、一回戦は余裕か?」
「……クソッ」
志雄は距離を詰め、龍閃を繰り出そうと拳を握る。しかし――
「遅い」
サスケは低く身を伏せ、踵で薙ぎ払うように志雄の足を払った。
体勢を崩した志雄の首を掴み、そのまま地面に叩きつける。
「がはっ……!」
背中に響く衝撃。視界が一瞬白む。
観客席は再び大きなどよめきに包まれる。
「やばいぞ、完全に押されてる!」
「次で決まるか!?」
ツムギは観客席で祈るように手を組み、氷河の肩を揺さぶった。
「氷河さん、どうしましょう!? 志雄くん、負けちゃう!」
氷河は腕を組んだまま、瞳だけをステージに向けて言う。
「大丈夫だ。あいつなら、なんとかやる。信じろ」
⸻
サスケは仁王立ちで志雄を見下ろした。
「単調な攻撃だな。大した技術も持ってなさそうだし……なんでお前、この大会に出たんだ?」
「資金に目が眩んだのか? なら言っとくぜ。ここは戦場だ。実力のない奴に報酬を得る資格はない」
挑発するように笑うサスケ。その言葉に、志雄の胸の奥が熱くなる。
「……んなこと分かって戦ってるわ!」
志雄は拳を地面に叩きつけた。
「はぁーーっ!」
轟音とともに石畳がひび割れ、半径二メートルほどに亀裂が走る。
小さな衝撃波が走り、サスケは一歩退いた。
「ほぅ……お前、案外力あるんだな」
志雄は荒い息を吐きながら拳を見つめる。
(やべぇ……戦いにすらなってねぇ。このままじゃ負ける……)
だが、そこで気づいた。
(……血が出てない……? いつもなら拳の皮が裂けてるのに。なんでだ?)
疑問が脳裏をよぎる。すぐに一心との修行の日々が思い出された。
(そういえば、あの時……岩の内部を砕いた時の感覚……あれは、ただの力じゃなかった。あの時、確かに“闘気”を纏ってた……!)
⸻
志雄の脳裏で思考が一気に加速する。
(闘気――多分、火属性を発現する前の“素の力”。無属性のまま身体を強化する術なんだ……)
(氷河のスピードも、きっと闘気を纏ってるから出せる。あの人が言ってた“感覚で動け”ってのは、闘気の流れを読むってことなんだ)
(一心の龍神拳に負担が出なかったのも……拳を表面から闘気で覆っていたから。だから壊れなかったんだ)
(つまり――闘気は身体強化そのもの。属性はそこに纏わせることで形を得るが、その前段階が“闘気”なんだ……!)
⸻
「隙ありだぜ!」
サスケの拳が志雄の頬を撃つ。
しかし――志雄の身体は吹き飛ばなかった。
「なっ……!?」
志雄は鼻血を滲ませながらも、不敵に笑った。
「ちっとも痛くないぜ」
観客席が一瞬静まり返り、次の瞬間、大歓声に包まれた。
「おおおおおお!!!」
「立ったぞ! 坊主が立った!」
「まだやれるのか!?」
志雄は肩で息をしながらも、目に新たな光を宿す。
「……さあ、ここからが勝負だ、サスケ!」
本戦の幕開けを告げる鐘が、金属質な音を空に突き抜けていった。
観客席はぎっしりと埋まり、数千人の視線が一斉に闘技場へ注がれる。
城下から集まった市民、各地の商人、冒険者、兵士……。立ち見の客が壁際にまで押し寄せ、熱気が蒸気のように空気を揺らしていた。
中央には石造りの円形ステージ。
直径は二十メートルほど、足元の石畳には何度も試合が行われた痕跡があり、ひび割れや血の染みがうっすらと残っている。
「それでは組み合わせを見ていきましょう!」
審判が大きく手を広げ、掲げられたトーナメント表が観客の視線を集めた。
第一試合 篝志雄 vs サスケ
第二試合 東雲悠木 vs 小坂吉松
第三試合 氷河 vs カマス
第四試合 ナナシ vs ハク
名前が読み上げられるたびに観客が沸き、場内の熱気はさらに高まっていく。
白装束に身を包んだ二人の男が、観客席の陰でひそひそと声を交わしていた。
フードの下に覗く顔は互いに見えないほど影に沈んでいる。
「まったく……ついてない。私は棄権する」
低く乾いた声が響く。
「後のことは任せる。ハク……いや、雷牙」
もう一人の男が姿勢を正し、深く頭を垂れる。
「……分かっています。副団長として、役目はきちんと果たします」
白い面布をつけ、貴族の和装を思わせる衣を纏ったその男――ハクは、仲間に忠誠を示すように腰を低くした。
最初に口を開いた男は一度だけ振り返り、何も言わずに観客の流れへと消えていった。
⸻
氷河は遠巻きにその二人を見ていた。会話の内容までは聞き取れなかったが、ただならぬ気配だけは確かに感じ取った。
「……怪しいな」
彼の視線が一瞬鋭くなり、睨むように白装束の背を追っていた。
「俺からかよ……!? なるほど……サスケ……誰だ?」
志雄が眉をひそめると、背中を軽く叩かれた。
「俺だよ!」
声を掛けてきたのは、茶髪のもみあげを跳ね上げた男。
着ているのは太極拳の中華服を思わせる衣装で、袖も裾も広く、黒地に赤の刺繍で小さな花模様が散りばめられている。
爽やかな笑顔だが、どこか挑発的な眼差しが印象的だった。
「一回戦、よろしくな」
志雄は小さく頷き、両者はステージへと上がった。
⸻
「第一試合――篝志雄、サスケ! 前へ!」
審判の声に合わせ、二人は円形ステージの中央に進む。
観客席からは「やれーっ!」という声援や、「坊主大丈夫か?」という野次が飛ぶ。
二人は向かい合い、深々と礼を交わす。
「――始め!」
審判が手を振り下ろした瞬間、空気が一変した。
⸻
志雄は息を呑む。
(さて……どう来る――)
考えたその瞬間には、もう目の前にサスケがいた。
「はっ!」
振りかぶりも見えないほどの速さで放たれた蹴りが、志雄の腹を直撃した。
「ぐっ……!」
肺の空気が一気に抜け、身体ごと吹き飛ばされる。場外ぎりぎりまで弾き飛ばされ、石畳に膝をついた。
観客席がどよめく。
「おいおい、一撃かよ!」
「こりゃ坊主には荷が重いな!」
志雄は腹を押さえ、咳き込みながらも立ち上がる。
「げほっ……けっほ……」
サスケは余裕の笑みを浮かべた。
「なんだよ。この程度じゃ、一回戦は余裕か?」
「……クソッ」
志雄は距離を詰め、龍閃を繰り出そうと拳を握る。しかし――
「遅い」
サスケは低く身を伏せ、踵で薙ぎ払うように志雄の足を払った。
体勢を崩した志雄の首を掴み、そのまま地面に叩きつける。
「がはっ……!」
背中に響く衝撃。視界が一瞬白む。
観客席は再び大きなどよめきに包まれる。
「やばいぞ、完全に押されてる!」
「次で決まるか!?」
ツムギは観客席で祈るように手を組み、氷河の肩を揺さぶった。
「氷河さん、どうしましょう!? 志雄くん、負けちゃう!」
氷河は腕を組んだまま、瞳だけをステージに向けて言う。
「大丈夫だ。あいつなら、なんとかやる。信じろ」
⸻
サスケは仁王立ちで志雄を見下ろした。
「単調な攻撃だな。大した技術も持ってなさそうだし……なんでお前、この大会に出たんだ?」
「資金に目が眩んだのか? なら言っとくぜ。ここは戦場だ。実力のない奴に報酬を得る資格はない」
挑発するように笑うサスケ。その言葉に、志雄の胸の奥が熱くなる。
「……んなこと分かって戦ってるわ!」
志雄は拳を地面に叩きつけた。
「はぁーーっ!」
轟音とともに石畳がひび割れ、半径二メートルほどに亀裂が走る。
小さな衝撃波が走り、サスケは一歩退いた。
「ほぅ……お前、案外力あるんだな」
志雄は荒い息を吐きながら拳を見つめる。
(やべぇ……戦いにすらなってねぇ。このままじゃ負ける……)
だが、そこで気づいた。
(……血が出てない……? いつもなら拳の皮が裂けてるのに。なんでだ?)
疑問が脳裏をよぎる。すぐに一心との修行の日々が思い出された。
(そういえば、あの時……岩の内部を砕いた時の感覚……あれは、ただの力じゃなかった。あの時、確かに“闘気”を纏ってた……!)
⸻
志雄の脳裏で思考が一気に加速する。
(闘気――多分、火属性を発現する前の“素の力”。無属性のまま身体を強化する術なんだ……)
(氷河のスピードも、きっと闘気を纏ってるから出せる。あの人が言ってた“感覚で動け”ってのは、闘気の流れを読むってことなんだ)
(一心の龍神拳に負担が出なかったのも……拳を表面から闘気で覆っていたから。だから壊れなかったんだ)
(つまり――闘気は身体強化そのもの。属性はそこに纏わせることで形を得るが、その前段階が“闘気”なんだ……!)
⸻
「隙ありだぜ!」
サスケの拳が志雄の頬を撃つ。
しかし――志雄の身体は吹き飛ばなかった。
「なっ……!?」
志雄は鼻血を滲ませながらも、不敵に笑った。
「ちっとも痛くないぜ」
観客席が一瞬静まり返り、次の瞬間、大歓声に包まれた。
「おおおおおお!!!」
「立ったぞ! 坊主が立った!」
「まだやれるのか!?」
志雄は肩で息をしながらも、目に新たな光を宿す。
「……さあ、ここからが勝負だ、サスケ!」
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
スキル素潜り ~はずれスキルで成りあがる
葉月ゆな
ファンタジー
伯爵家の次男坊ダニエル・エインズワース。この世界では女神様より他人より優れたスキルが1人につき1つ与えられるが、ダニエルが与えられたスキルは「素潜り」。貴族としては、はずれスキルである。家族もバラバラ、仲の悪い長男は伯爵家の恥だと騒ぎたてることに嫌気をさし、伯爵家が保有する無人島へ行くことにした。はずれスキルで活躍していくダニエルの話を聞きつけた、はずれもしくは意味不明なスキルを持つ面々が集まり無人島の開拓生活がはじまる。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる