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2.協奏曲、あるいは狂騒曲
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死体が増えた。また、“くっつきむし”の方だ。
「おかしいっすね」
現場に真っ先についたのは、ダンクルベールの馬車だった。それを見た途端、スーリがこぼした。
“くっつきむし”はようやく令状が出て、今日、身柄確保の予定だった。
それが、動いた。こちらの動きに気づいていないのか。
そしてスーリの言う通り、この殺しは、どこかがおかしい。
「麻袋が違う。別の業者とか、入れるものが違うやつ。今までは、同じ種類だった。酒も飲んでない。後ろからどん。それは同じだけど、ベルトじゃない」
「別人。模倣犯ですか?」
やり取りの中、ふと見えた。
「もうひとりの方だ。あえて、“くっつきむし”の手口を使った」
もうひとりの、いやに手際のいいやつ。殺しに慣れているのが残っていた。おそらくは悪党の類と見たので、ジスカールから貰った資料を洗っていた最中だった。
不意に、スーリの目が光った。
「いる」
走った。
誰かが、草むらから出てきた。遠い。スーリも、かなりの速さである。追いつけるか。
後ろで、がちゃがちゃと音がする。振り向いた。
「ペルグラン、何を」
ぎょっとした。
馬車に繋いでいた馬。ペルグランが、その金具を外そうとしていた。辛抱しきれなくなったのか、馬上刀を抜いて、車両と繋いである部分だけを斬り払う。そのまま馬の背に飛び乗った。
「御免っ」
そう、ひと言。
踵で、腹を蹴った。走り出す。
馬車馬と乗用馬では、装具が異なる。鞍も鐙もない。手綱も長すぎる。それでも颯爽と、ペルグランはその影を追いかけていった。駆けながら、長過ぎる手綱は取り去って、鬣を握って操っている。そうしてスーリとふたり、影を挟み撃ちにした後、嘶きとともに、馬は両の前足を上げた。
「神妙にすればそれでよし。返答や、如何に」
裸馬の鬣を握りつつ、若き騎馬武者は、馬上刀を突きつけた。
それで観念したのか、男は跪き、スーリに取り押さえられた。
ペルグランは、どう、どうと、馬をいなしながら、ゆっくりと戻ってきた。馬車馬には人を乗せるような訓練はしないはずだ。それでも暴れることなく、大人しく従っている。
驚いていた。信じられない光景が、眼の前にある。
「ペルグラン。お前、それ、裸馬だぞ?」
「えへへ。実は、ちょっとした自慢でして。うちの馬術指南、大平原の人だったんです」
はにかみながら、ペルグランは馬を降り、備え付けの予備を使って、馬を馬車に繋ぎ直していた。御者はずっと、腰が抜けたようになっていた。
士官学校次席卒。しかも座学より、実技のほうが評価が高かった。射撃、徒手格闘、剣術、水泳、操船、そして馬術。ほぼすべて、最高評価である。
配属前、セルヴァンとふたり、成績書を見た時、ニコラ・ドゥ・ペルグランの名より、そちらの方に飛び上がったほどだった。
着任より一年半余。自分の隣に置いておくよりも、もっと別のことをやらせたほうがよかったのかもしれない。
「お前、“錠前屋”に入らんか?あるいは別の部隊を立ち上げて、それを率いてみるとか」
「予備役でお願いします。流石にゴフ隊長とかには敵いませんから」
可能性の塊。あるいは別種の百貨店になりうる。戻ったら、セルヴァンやウトマン、ゴフを交えて相談してみよう。騎馬隊、水難救助隊、精密射撃部隊。ちょっと考えただけで、それだけ出てきた。
縄を打たれたのは、髭面の巨躯。人相や態度から、それなりの悪党のようだった。
「お前がここの狩長だな?」
「好きに呼びなよ。そんな感じだ」
観念したというより、覚悟していたような口ぶり。話を続けても、答えてくれそうだった。
「何故、手口を変えた?それに何故、ここに来た」
「唆された。ここの連中で決めてた酒場。女だよ。見たこともねえやつだ」
唆された。ふと、思いついた。
「髪か、瞳。変な色じゃないか?例えば、朱とか」
逡巡の後、男は頷いた。思わず、舌打ちしていた。
また邪魔しやがったな、あの、くそ女。
「もう、引き際だと思ってな。引き受けた。向こうも、俺の商売もよ。だから、見にも来たってわけだ」
「手口の、元々の主だな?」
「そうさね。ここでやってた連中よ。どうしてか、お互いに気付いていたからさ。何するわけでもなく、たまに集まってた。お互い、邪魔しないようによ。あいつはもう、限界だろうから、逃がしたかった。もしくはもう、見当がついてるんだろ?それなら引導ひとつ、渡してやってくれよ」
そこまでで、悲しげなため息をついた。
“くっつきむし”。接触していた。その上でこう言っているということは、おそらく見立ては当たっている。
「俺は商売だから割り切ってやってたけどよ。あいつだけは違ったんだよ。会ってみればわかる。見てらんねえよ、あんなの」
商売。いわゆる殺し屋、始末屋の類だ。やはり食うには厳しかったのかもしれない。そして、それしか仕事がない。
この狩長は、スーリの同族だ。別のかたちの、その成れの果て。心を殺した、ひとごろし。
それが、見ていられないほどのもの。
懐の紙巻に触れていたことに気付いたのは、それを咥えた後だった。
「あの泣き虫ヴィルピンになら、この首、くれてやってもいいと思っていたがよ。まさかダンクルベールのお殿さまが来てくださるとはね。悪党冥利だよ」
「お前さん、ヴィルピンを買っていたのかね?」
「そりゃまあ、あの人柄だからね。俺も始末屋商売とはいえ、ああいうのは嫌いにゃあなれねえよ。上から下まで、好かれるお人だもの。でも何だか最近、調子悪いみたいだから、顧客がつけあがっちまってよ。すまねえことしたって謝っといてくれりゃあ、助かります」
狩長は、疲れたように笑った。
「わかった。顧客のことだけ、別で聞く。ご苦労だった」
肩だけ、叩いてやった。
支部小隊の分隊ひとつ、届いた。身柄を渡した。これも件数が多かったので、死罪だろう。それまでに、聞けるだけのことを聞いておく必要がある。
馬車に戻る前、鳩を貰って、ひとつだけ送った。
「本部ですか?」
「ああ」
したのは、返事だけだ。
「お仕置きだ」
声に出した。怒りはきっと、それで収まった。
ヴィルピンは“くっつきむし”の身柄確保に向かっていた。これからは、そちらに合流することになる。
会ってみればわかる。見ていられない。狩長の言葉が、耳に残った。あの男はきっと、長くここで商売をしていて、他の殺しの犯人とも会っている。その上で、お互いの保身のため、取り仕切りをしていたのだろう。
その中で見つけた、“くっつきむし”。
男。同性愛者。周囲の理解がない。地位役職が枷になっている。理解者が欲しい。攻撃的な反応に対して過剰に反応してしまう。解決策がないから、殺してしまう。
狩長は、“くっつきむし”の理解者にはなれなかった。そのうえで、やめさせようとしていた。逃がそうとした。そうすることもできず、シェラドゥルーガの唆しを、双方の最後の切っ掛けにしようと、心に決めた。
心を殺したひとごろしの、最後の良心。
重かった。立ち向かえるだろうか。
到着したのは、大きな館だった。ヴィルピンが待っていた。
「先ほど、容疑を認めました。これから確保です」
「わかった。話はしたか?」
ヴィルピンの目。いくらか、難しい色。
「そうか。俺も、会ってみよう」
その肩を叩いて、中に入っていった。
狩長すら好印象を抱いていた、泣き虫ヴィルピン。それですら、理解の及ばざるもの。
足取りが重たい。紙巻を咥えたいが、紫煙がきっと、それを邪魔するだろう。
真正面から見なければ。犯した罪ではなく、そのひとを。
大きな部屋だった。かわいそうなぐらいに、小さくなっていた。そして、その目に涙をいっぱいに浮かべて、ぼうっと突っ立っていた。
「ダンクルベールの、お殿さまですね?」
これが、“くっつきむし”。頬のこけた、若い男。
「言いたいことが、あるような顔だ」
ペルグランにひと声かけ、一旦、周りを引かせた。席に促し、ダンクルベールも正面に座った。
思い悩み、そして、それに疲れ果てた顔。
「話を、聞いてくれるだけでも、いい」
凍えるように、震えた声だった。
「悩んでいたんだ。女を愛せなかった。私は男しか愛せなかった。それがいけないことなのか?誰に言っても、誰も理解してくれなかった。気味悪がられた。汚らわしいと言われた。拒絶された。だから、拒絶されることを拒絶した。それの何が悪いんだ?愛し合うことじゃない。理解してほしいと思うことの、何がおかしいのだ?」
魂からの、哭き声だった。
見立てはすべて当たっていた。そして、それがどういう人間なのかを目の当たりにして、やはり、つらいものが広がった。
誰からも理解を貰えなかった。望まざるままに害虫になってしまった。路端に揺れ、誰とも出会えず、枯れてしまった“くっつきむし”。
「ダンクルベールさま。これはすべて、私の罪なのですか?」
子どものように、懇願するような。
人と接すること。人を思うこと。人を、愛するということ。すべて、大変なことだ。人は、結局は自分のことしか知らない。他者を向かえ入れ、あるいは訪いを入れ、理解し合うというのは、ほんとうに難しいことだ。
そのことに、心が折れてしまったのだ。
「おかしくはない」
つとめて、穏やかに言ったつもりだった。
「同性に惹かれるというのも、いけないことではない。ただそれを理由に、他者を害してはいけないという、一番手前の部分を見落としていた。ただそれだけだ」
「ただ、それだけ。私の罪は、ただそれだけなのですか?」
「そう、ただそれだけだ。あるいはもう少し時間をかけ、世間を知り、理解のある人と巡り会えれば、別の結果になっていた。それが、できなかった。その選択肢を、取っ払われた。心中を察するに余りあるとは、とても言えない」
それぐらい、そのつらさは滲み出ていた。
終わりにしよう。終わりに、してやろう。俺には、それぐらいしかしてやれない。
瞼を開けた。腹は、括った。
「神妙にすればそれでよしだが、どうする?」
何とか、言葉にできた。
それで、憑き物が落ちたようだった。静かな座礼だった。
「お前の罪は許せんが、お前自身は、許してやりたい」
それだけ残して、席を立った。
屋敷の玄関のあたりで、男の両親と思しきふたりが、血相を変えて詰め寄ってきた。
「ダンクルベールさま。どうか我が子を。お慈悲を」
「人を害し、罪を犯したものを、野放しにはできません」
そう。罪は、許されない。
つとめて傲然と言い放った。それでも引き下がらなかった。
「これを」
何度かの問答を繰り返しているうち、父親のほうが何かを差し出し、ダンクルベールの手を包み込むようにして、それを渡してきた。
その重さを感じた時、自分の全てが、赤く染まっていた。
その手を叩いていた。震えるものを、必死に抑えつけていた。それでも、抑えきれなかった。だから、吐き出した。思いっきり、吐き出してやった。
その後のことなど、知ったことか。
「お二方は、本官を侮辱なさるおつもりか」
「ダンクルベールさま、お声が大きゅうございます」
「怒鳴らずにいられるか。あんたがた。今までも、そうやって来たんだろう?都合の悪いことを塗りつぶし、理解できないものから目を逸らした。それが自分の息子のことであってもだ。あれは理解者を求めていた。愛するもの以前に、理解してくれる人が欲しかった。それすらわからずに親をやっていたのか。あんたがたは」
「貧民の出に、我が家の何が」
「わかってたまるか。こんなくそったれが。家名にしがみつき、見るべきものも育むべきものも蔑ろにし、全部を後回しにした結果がこれだ。あんたがたの息子は、首を刎ねられて死ぬ。理由はどうあれ、六人も殺した。いくら積もうが、誰も助けはしやせんぞ。やるべきことを怠った家の連中になぞ、誰が手を貸すものか。家名に泥を塗ったのは、あんたがた自身だ。あのこじゃない。その責任は、あんたがたで取ればよろしかろう。これにて失礼する」
自分を必死に抑えつけていたペルグランと、すくみながらも立ちはだかろうとしたふたつを払い除け、外に出た。未だ、心には燻りが残り続けている。
こんなもんのために、死ななきゃならん人がいたのかよ。
“くっつきむし”。連行される途中だった。ふと足を止め、こちらをみとめた。
悲しい微笑みを、送ってくれた。
「ダンクルベールさまは、私のために怒ってくれた」
それが、嬉しかったようだ。そっと、涙を零していた。
「ああ。きっと、お前のためだ」
「どうして、ですか?」
「俺も、親だからだよ」
だから、怒ってしまった。きっと、そうだった。
少しだけ、間を近づけた。最後の最後に、もう少しだけ、吐き出したかった。
紙巻を咥えていた。火を灯す。紫煙が、落ち着きを導いてくれた気がした。
「随分と苦労をした。妻は不貞を働き、家から消えた。知らない男と手を繋いで浜に上がった。そこからは娘ふたり、俺ひとりで育てた。食うものから着るもの、習い事に必要なもの。助けては貰ったが、結局は俺ひとりだ。良縁があって、ふたりとも嫁ぎ、今や孫持ちの爺だ。孫の顔を見たとき、ようやく子育てが終わったんだと、泣いたもんだよ」
吐き出して、吐き出したものに堪えられなくなって、瞼だけ、閉じるようにした。
二十半ばで紹介された、良家のご令嬢。白い肌の美しい人だったが、心を許せるところまでは、ついぞたどり着けなかった。向こうの顔を立てる。あるいは、実家に送る仕送りの量が増やせる。ただそのためだけに結ばれた。
突き刺さることばがはじまったのは、三日もしないうち。
稼ぎが少ない。見てくれがよくない。ダンクルベール夫人なんて、呼ばれたくない。
最初は、自分の不出来を恥じたが、そのうちに、何故こんなやつと暮らしているのかわからなくなった。
それでも愛する。大切にする。その努力をした。
娘がふたり、産まれた。リリアーヌと、キトリー。
ふたりともダンクルベールと同じ、褐色の綺麗な肌だった。自分の母親に似たのだろう。小さいうちから目も鼻立ちもばっちりしていて、これは美しいひとになるだろうなと、心の底から喜んだ。リリィ、キティ。可愛い、俺の子どもたち。
あれは、それすらも気に食わなかった。
ひとりだけ、肌が白い。ひとりだけ、顔立ちが違う。名前だってもっと華やかなものを付けたかった。そんな庶民につけるような名前、口にしたくもない。
子どもに怒鳴ることも多かった。ひどい時は、手を上げた。それだけはやめなさいと、何度も口論になった。それでも、止まらなかった。
そのうち、褥を別にしているのに、腹が膨れだした。
いなくなったのは、それからすぐだった。
それより前、リリアーヌに、感情のない声で言われていた。
お母さん、別の男の人のほうがいいみたい。
何とはなしに気付いていた。でも、言い出せなかった。ごめんな。そう言って抱きしめることしか、できなかった。
顔を忘れた頃。あれは知らない男とふたり、浜辺に打ち上がっていた。
大変だった。それでも、色んな人が助けてくれた。
同僚や上司。恩師であるコンスタンや、直属の上長であるマレンツィオ。特にマレンツィオは相当、気を揉んでくれていたのだろう。仕事の一部を引き取ってくれたり、コンスタンに、ダンクルベールを休ませてやってほしいと頼み込んでいたようだ。色々と話を振ってくれたが、その頃はそんな余裕なんてなかったから、気付いたらぶん殴っていたということは、何度かあった。
いいってことよ。助けにはなれんかもしれんが、俺でよければ殴ってくれよ。そう、労ってくれた。
偏屈な癇癪持ちだが、それ以上に面倒見がいい人なのだ。ご内儀さまも温かい言葉をくれた。娘たちの面倒も、喜んで見てくれた。
有り難い。面目ないと、泣き続けた。
ふたり分のバージンロードを見送り、そのうちに孫が生まれたと聞いた時は、跳ね上がるほど嬉しかった。また、同じ肌の色だった。それでもふたりともの家族は、綺麗な色だとか、きっとお祖父さんに似て男前になるぞ。そう、暖かく迎えてくれた。
不思議と、子どもにも、孫たちにも、あれの俤は見えなかった。
そうして、大変だった子育てが、終わった。
ひとりになった屋敷で、ぼろぼろ泣いていた。喜びと、悲しみと、寂しさと、解放感。もう、俺ひとりでいいんだ。俺、ひとりなんだ。それだけでだいぶ、楽になった。
その後すぐ、あの牢獄に用があって、訪いを入れた。
朱いそれは、顔を見るなり、穏やかな笑みを浮かべて、優しく抱きしめてくれた。
お疲れ様でした。それだけ言われて、また涙がこぼれた。
しばらく身の上話をした。朱いそれは、ただ何も言わず、聞いてくれた。
憎しみだけを抱かずに、ここまで進んでこれたのは、そういう出会いに恵まれたからだ。そう、思っている。
「人を愛するということはな。人を育てるということは。ほんとうに大切で、ほんとうに大変なことなんだ。それをわからんままに親をやるようなやつを。わからんままに人をやるようなやつらを、俺は許せない。それだけのことだ」
「それだけで、ああまで怒れるんですね」
「ああ。それだけで、十分だ」
「ありがとうございました。晴れやかに、なりました」
「そうか。どうか、達者でな」
そのつらさを、わかってはやれなかった。だが、自分が歩んできたつらさを見てもらおうと思ったのかもしれない。
理解が貰えなかったなら、ひとり分だけでも理解してやれば、お互い、理解し合えた気にもなるだろう。
考えているうちに、男の姿は、小さくなっていった。
「帰ろうか、ペルグラン」
ことが済んだと思った。隣りにいたペルグランに声をかけ、踵を返した。
ペルグランは、その場から動いてくれなかった。
「泣くんじゃない」
「泣いていません」
「そうか。なら、帰るぞ」
「はい」
振り向いた若い男の頬は、濡れていた。
(つづく)
「おかしいっすね」
現場に真っ先についたのは、ダンクルベールの馬車だった。それを見た途端、スーリがこぼした。
“くっつきむし”はようやく令状が出て、今日、身柄確保の予定だった。
それが、動いた。こちらの動きに気づいていないのか。
そしてスーリの言う通り、この殺しは、どこかがおかしい。
「麻袋が違う。別の業者とか、入れるものが違うやつ。今までは、同じ種類だった。酒も飲んでない。後ろからどん。それは同じだけど、ベルトじゃない」
「別人。模倣犯ですか?」
やり取りの中、ふと見えた。
「もうひとりの方だ。あえて、“くっつきむし”の手口を使った」
もうひとりの、いやに手際のいいやつ。殺しに慣れているのが残っていた。おそらくは悪党の類と見たので、ジスカールから貰った資料を洗っていた最中だった。
不意に、スーリの目が光った。
「いる」
走った。
誰かが、草むらから出てきた。遠い。スーリも、かなりの速さである。追いつけるか。
後ろで、がちゃがちゃと音がする。振り向いた。
「ペルグラン、何を」
ぎょっとした。
馬車に繋いでいた馬。ペルグランが、その金具を外そうとしていた。辛抱しきれなくなったのか、馬上刀を抜いて、車両と繋いである部分だけを斬り払う。そのまま馬の背に飛び乗った。
「御免っ」
そう、ひと言。
踵で、腹を蹴った。走り出す。
馬車馬と乗用馬では、装具が異なる。鞍も鐙もない。手綱も長すぎる。それでも颯爽と、ペルグランはその影を追いかけていった。駆けながら、長過ぎる手綱は取り去って、鬣を握って操っている。そうしてスーリとふたり、影を挟み撃ちにした後、嘶きとともに、馬は両の前足を上げた。
「神妙にすればそれでよし。返答や、如何に」
裸馬の鬣を握りつつ、若き騎馬武者は、馬上刀を突きつけた。
それで観念したのか、男は跪き、スーリに取り押さえられた。
ペルグランは、どう、どうと、馬をいなしながら、ゆっくりと戻ってきた。馬車馬には人を乗せるような訓練はしないはずだ。それでも暴れることなく、大人しく従っている。
驚いていた。信じられない光景が、眼の前にある。
「ペルグラン。お前、それ、裸馬だぞ?」
「えへへ。実は、ちょっとした自慢でして。うちの馬術指南、大平原の人だったんです」
はにかみながら、ペルグランは馬を降り、備え付けの予備を使って、馬を馬車に繋ぎ直していた。御者はずっと、腰が抜けたようになっていた。
士官学校次席卒。しかも座学より、実技のほうが評価が高かった。射撃、徒手格闘、剣術、水泳、操船、そして馬術。ほぼすべて、最高評価である。
配属前、セルヴァンとふたり、成績書を見た時、ニコラ・ドゥ・ペルグランの名より、そちらの方に飛び上がったほどだった。
着任より一年半余。自分の隣に置いておくよりも、もっと別のことをやらせたほうがよかったのかもしれない。
「お前、“錠前屋”に入らんか?あるいは別の部隊を立ち上げて、それを率いてみるとか」
「予備役でお願いします。流石にゴフ隊長とかには敵いませんから」
可能性の塊。あるいは別種の百貨店になりうる。戻ったら、セルヴァンやウトマン、ゴフを交えて相談してみよう。騎馬隊、水難救助隊、精密射撃部隊。ちょっと考えただけで、それだけ出てきた。
縄を打たれたのは、髭面の巨躯。人相や態度から、それなりの悪党のようだった。
「お前がここの狩長だな?」
「好きに呼びなよ。そんな感じだ」
観念したというより、覚悟していたような口ぶり。話を続けても、答えてくれそうだった。
「何故、手口を変えた?それに何故、ここに来た」
「唆された。ここの連中で決めてた酒場。女だよ。見たこともねえやつだ」
唆された。ふと、思いついた。
「髪か、瞳。変な色じゃないか?例えば、朱とか」
逡巡の後、男は頷いた。思わず、舌打ちしていた。
また邪魔しやがったな、あの、くそ女。
「もう、引き際だと思ってな。引き受けた。向こうも、俺の商売もよ。だから、見にも来たってわけだ」
「手口の、元々の主だな?」
「そうさね。ここでやってた連中よ。どうしてか、お互いに気付いていたからさ。何するわけでもなく、たまに集まってた。お互い、邪魔しないようによ。あいつはもう、限界だろうから、逃がしたかった。もしくはもう、見当がついてるんだろ?それなら引導ひとつ、渡してやってくれよ」
そこまでで、悲しげなため息をついた。
“くっつきむし”。接触していた。その上でこう言っているということは、おそらく見立ては当たっている。
「俺は商売だから割り切ってやってたけどよ。あいつだけは違ったんだよ。会ってみればわかる。見てらんねえよ、あんなの」
商売。いわゆる殺し屋、始末屋の類だ。やはり食うには厳しかったのかもしれない。そして、それしか仕事がない。
この狩長は、スーリの同族だ。別のかたちの、その成れの果て。心を殺した、ひとごろし。
それが、見ていられないほどのもの。
懐の紙巻に触れていたことに気付いたのは、それを咥えた後だった。
「あの泣き虫ヴィルピンになら、この首、くれてやってもいいと思っていたがよ。まさかダンクルベールのお殿さまが来てくださるとはね。悪党冥利だよ」
「お前さん、ヴィルピンを買っていたのかね?」
「そりゃまあ、あの人柄だからね。俺も始末屋商売とはいえ、ああいうのは嫌いにゃあなれねえよ。上から下まで、好かれるお人だもの。でも何だか最近、調子悪いみたいだから、顧客がつけあがっちまってよ。すまねえことしたって謝っといてくれりゃあ、助かります」
狩長は、疲れたように笑った。
「わかった。顧客のことだけ、別で聞く。ご苦労だった」
肩だけ、叩いてやった。
支部小隊の分隊ひとつ、届いた。身柄を渡した。これも件数が多かったので、死罪だろう。それまでに、聞けるだけのことを聞いておく必要がある。
馬車に戻る前、鳩を貰って、ひとつだけ送った。
「本部ですか?」
「ああ」
したのは、返事だけだ。
「お仕置きだ」
声に出した。怒りはきっと、それで収まった。
ヴィルピンは“くっつきむし”の身柄確保に向かっていた。これからは、そちらに合流することになる。
会ってみればわかる。見ていられない。狩長の言葉が、耳に残った。あの男はきっと、長くここで商売をしていて、他の殺しの犯人とも会っている。その上で、お互いの保身のため、取り仕切りをしていたのだろう。
その中で見つけた、“くっつきむし”。
男。同性愛者。周囲の理解がない。地位役職が枷になっている。理解者が欲しい。攻撃的な反応に対して過剰に反応してしまう。解決策がないから、殺してしまう。
狩長は、“くっつきむし”の理解者にはなれなかった。そのうえで、やめさせようとしていた。逃がそうとした。そうすることもできず、シェラドゥルーガの唆しを、双方の最後の切っ掛けにしようと、心に決めた。
心を殺したひとごろしの、最後の良心。
重かった。立ち向かえるだろうか。
到着したのは、大きな館だった。ヴィルピンが待っていた。
「先ほど、容疑を認めました。これから確保です」
「わかった。話はしたか?」
ヴィルピンの目。いくらか、難しい色。
「そうか。俺も、会ってみよう」
その肩を叩いて、中に入っていった。
狩長すら好印象を抱いていた、泣き虫ヴィルピン。それですら、理解の及ばざるもの。
足取りが重たい。紙巻を咥えたいが、紫煙がきっと、それを邪魔するだろう。
真正面から見なければ。犯した罪ではなく、そのひとを。
大きな部屋だった。かわいそうなぐらいに、小さくなっていた。そして、その目に涙をいっぱいに浮かべて、ぼうっと突っ立っていた。
「ダンクルベールの、お殿さまですね?」
これが、“くっつきむし”。頬のこけた、若い男。
「言いたいことが、あるような顔だ」
ペルグランにひと声かけ、一旦、周りを引かせた。席に促し、ダンクルベールも正面に座った。
思い悩み、そして、それに疲れ果てた顔。
「話を、聞いてくれるだけでも、いい」
凍えるように、震えた声だった。
「悩んでいたんだ。女を愛せなかった。私は男しか愛せなかった。それがいけないことなのか?誰に言っても、誰も理解してくれなかった。気味悪がられた。汚らわしいと言われた。拒絶された。だから、拒絶されることを拒絶した。それの何が悪いんだ?愛し合うことじゃない。理解してほしいと思うことの、何がおかしいのだ?」
魂からの、哭き声だった。
見立てはすべて当たっていた。そして、それがどういう人間なのかを目の当たりにして、やはり、つらいものが広がった。
誰からも理解を貰えなかった。望まざるままに害虫になってしまった。路端に揺れ、誰とも出会えず、枯れてしまった“くっつきむし”。
「ダンクルベールさま。これはすべて、私の罪なのですか?」
子どものように、懇願するような。
人と接すること。人を思うこと。人を、愛するということ。すべて、大変なことだ。人は、結局は自分のことしか知らない。他者を向かえ入れ、あるいは訪いを入れ、理解し合うというのは、ほんとうに難しいことだ。
そのことに、心が折れてしまったのだ。
「おかしくはない」
つとめて、穏やかに言ったつもりだった。
「同性に惹かれるというのも、いけないことではない。ただそれを理由に、他者を害してはいけないという、一番手前の部分を見落としていた。ただそれだけだ」
「ただ、それだけ。私の罪は、ただそれだけなのですか?」
「そう、ただそれだけだ。あるいはもう少し時間をかけ、世間を知り、理解のある人と巡り会えれば、別の結果になっていた。それが、できなかった。その選択肢を、取っ払われた。心中を察するに余りあるとは、とても言えない」
それぐらい、そのつらさは滲み出ていた。
終わりにしよう。終わりに、してやろう。俺には、それぐらいしかしてやれない。
瞼を開けた。腹は、括った。
「神妙にすればそれでよしだが、どうする?」
何とか、言葉にできた。
それで、憑き物が落ちたようだった。静かな座礼だった。
「お前の罪は許せんが、お前自身は、許してやりたい」
それだけ残して、席を立った。
屋敷の玄関のあたりで、男の両親と思しきふたりが、血相を変えて詰め寄ってきた。
「ダンクルベールさま。どうか我が子を。お慈悲を」
「人を害し、罪を犯したものを、野放しにはできません」
そう。罪は、許されない。
つとめて傲然と言い放った。それでも引き下がらなかった。
「これを」
何度かの問答を繰り返しているうち、父親のほうが何かを差し出し、ダンクルベールの手を包み込むようにして、それを渡してきた。
その重さを感じた時、自分の全てが、赤く染まっていた。
その手を叩いていた。震えるものを、必死に抑えつけていた。それでも、抑えきれなかった。だから、吐き出した。思いっきり、吐き出してやった。
その後のことなど、知ったことか。
「お二方は、本官を侮辱なさるおつもりか」
「ダンクルベールさま、お声が大きゅうございます」
「怒鳴らずにいられるか。あんたがた。今までも、そうやって来たんだろう?都合の悪いことを塗りつぶし、理解できないものから目を逸らした。それが自分の息子のことであってもだ。あれは理解者を求めていた。愛するもの以前に、理解してくれる人が欲しかった。それすらわからずに親をやっていたのか。あんたがたは」
「貧民の出に、我が家の何が」
「わかってたまるか。こんなくそったれが。家名にしがみつき、見るべきものも育むべきものも蔑ろにし、全部を後回しにした結果がこれだ。あんたがたの息子は、首を刎ねられて死ぬ。理由はどうあれ、六人も殺した。いくら積もうが、誰も助けはしやせんぞ。やるべきことを怠った家の連中になぞ、誰が手を貸すものか。家名に泥を塗ったのは、あんたがた自身だ。あのこじゃない。その責任は、あんたがたで取ればよろしかろう。これにて失礼する」
自分を必死に抑えつけていたペルグランと、すくみながらも立ちはだかろうとしたふたつを払い除け、外に出た。未だ、心には燻りが残り続けている。
こんなもんのために、死ななきゃならん人がいたのかよ。
“くっつきむし”。連行される途中だった。ふと足を止め、こちらをみとめた。
悲しい微笑みを、送ってくれた。
「ダンクルベールさまは、私のために怒ってくれた」
それが、嬉しかったようだ。そっと、涙を零していた。
「ああ。きっと、お前のためだ」
「どうして、ですか?」
「俺も、親だからだよ」
だから、怒ってしまった。きっと、そうだった。
少しだけ、間を近づけた。最後の最後に、もう少しだけ、吐き出したかった。
紙巻を咥えていた。火を灯す。紫煙が、落ち着きを導いてくれた気がした。
「随分と苦労をした。妻は不貞を働き、家から消えた。知らない男と手を繋いで浜に上がった。そこからは娘ふたり、俺ひとりで育てた。食うものから着るもの、習い事に必要なもの。助けては貰ったが、結局は俺ひとりだ。良縁があって、ふたりとも嫁ぎ、今や孫持ちの爺だ。孫の顔を見たとき、ようやく子育てが終わったんだと、泣いたもんだよ」
吐き出して、吐き出したものに堪えられなくなって、瞼だけ、閉じるようにした。
二十半ばで紹介された、良家のご令嬢。白い肌の美しい人だったが、心を許せるところまでは、ついぞたどり着けなかった。向こうの顔を立てる。あるいは、実家に送る仕送りの量が増やせる。ただそのためだけに結ばれた。
突き刺さることばがはじまったのは、三日もしないうち。
稼ぎが少ない。見てくれがよくない。ダンクルベール夫人なんて、呼ばれたくない。
最初は、自分の不出来を恥じたが、そのうちに、何故こんなやつと暮らしているのかわからなくなった。
それでも愛する。大切にする。その努力をした。
娘がふたり、産まれた。リリアーヌと、キトリー。
ふたりともダンクルベールと同じ、褐色の綺麗な肌だった。自分の母親に似たのだろう。小さいうちから目も鼻立ちもばっちりしていて、これは美しいひとになるだろうなと、心の底から喜んだ。リリィ、キティ。可愛い、俺の子どもたち。
あれは、それすらも気に食わなかった。
ひとりだけ、肌が白い。ひとりだけ、顔立ちが違う。名前だってもっと華やかなものを付けたかった。そんな庶民につけるような名前、口にしたくもない。
子どもに怒鳴ることも多かった。ひどい時は、手を上げた。それだけはやめなさいと、何度も口論になった。それでも、止まらなかった。
そのうち、褥を別にしているのに、腹が膨れだした。
いなくなったのは、それからすぐだった。
それより前、リリアーヌに、感情のない声で言われていた。
お母さん、別の男の人のほうがいいみたい。
何とはなしに気付いていた。でも、言い出せなかった。ごめんな。そう言って抱きしめることしか、できなかった。
顔を忘れた頃。あれは知らない男とふたり、浜辺に打ち上がっていた。
大変だった。それでも、色んな人が助けてくれた。
同僚や上司。恩師であるコンスタンや、直属の上長であるマレンツィオ。特にマレンツィオは相当、気を揉んでくれていたのだろう。仕事の一部を引き取ってくれたり、コンスタンに、ダンクルベールを休ませてやってほしいと頼み込んでいたようだ。色々と話を振ってくれたが、その頃はそんな余裕なんてなかったから、気付いたらぶん殴っていたということは、何度かあった。
いいってことよ。助けにはなれんかもしれんが、俺でよければ殴ってくれよ。そう、労ってくれた。
偏屈な癇癪持ちだが、それ以上に面倒見がいい人なのだ。ご内儀さまも温かい言葉をくれた。娘たちの面倒も、喜んで見てくれた。
有り難い。面目ないと、泣き続けた。
ふたり分のバージンロードを見送り、そのうちに孫が生まれたと聞いた時は、跳ね上がるほど嬉しかった。また、同じ肌の色だった。それでもふたりともの家族は、綺麗な色だとか、きっとお祖父さんに似て男前になるぞ。そう、暖かく迎えてくれた。
不思議と、子どもにも、孫たちにも、あれの俤は見えなかった。
そうして、大変だった子育てが、終わった。
ひとりになった屋敷で、ぼろぼろ泣いていた。喜びと、悲しみと、寂しさと、解放感。もう、俺ひとりでいいんだ。俺、ひとりなんだ。それだけでだいぶ、楽になった。
その後すぐ、あの牢獄に用があって、訪いを入れた。
朱いそれは、顔を見るなり、穏やかな笑みを浮かべて、優しく抱きしめてくれた。
お疲れ様でした。それだけ言われて、また涙がこぼれた。
しばらく身の上話をした。朱いそれは、ただ何も言わず、聞いてくれた。
憎しみだけを抱かずに、ここまで進んでこれたのは、そういう出会いに恵まれたからだ。そう、思っている。
「人を愛するということはな。人を育てるということは。ほんとうに大切で、ほんとうに大変なことなんだ。それをわからんままに親をやるようなやつを。わからんままに人をやるようなやつらを、俺は許せない。それだけのことだ」
「それだけで、ああまで怒れるんですね」
「ああ。それだけで、十分だ」
「ありがとうございました。晴れやかに、なりました」
「そうか。どうか、達者でな」
そのつらさを、わかってはやれなかった。だが、自分が歩んできたつらさを見てもらおうと思ったのかもしれない。
理解が貰えなかったなら、ひとり分だけでも理解してやれば、お互い、理解し合えた気にもなるだろう。
考えているうちに、男の姿は、小さくなっていった。
「帰ろうか、ペルグラン」
ことが済んだと思った。隣りにいたペルグランに声をかけ、踵を返した。
ペルグランは、その場から動いてくれなかった。
「泣くんじゃない」
「泣いていません」
「そうか。なら、帰るぞ」
「はい」
振り向いた若い男の頬は、濡れていた。
(つづく)
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