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第1章
05隠れんぼ(1)
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部屋から退室すると、廊下の隅に小さな影が見えた。そこには領主の娘であるリナが待っていた。
彼女はまだ10歳で、領主の3人いる子供たちの末っ子。兄と姉は共に王都の貴族学校に通っており、今この屋敷にいるのは彼女だけだ。
リナはその無邪気な瞳で俺をじっと見つめている。どうやら、また遊んでほしいらしい。屋敷の中は広く、華やかだが、ここには彼女と遊べるような子供はいない。お嬢様らしく、外で普通の子供たちと遊ぶことも少ないのだろう。
「ソウ様、また遊んでくれませんか?」
小さな足音が近づき、リナは満面の笑みを浮かべながら駆け寄ってくる。俺がこの屋敷に足を運ぶ度、彼女は決まって待っていて、遊んでもらおうとする。
「リナ様、今日も元気だね! いいよ、暇だし」
俺はもちろん快諾する。隣でアルジェがジト目で、今さっき領主から依頼を受けたばかりで暇じゃないでしょうって見てくるが気にしない。どうせ俺がやれることはほとんどないのだ。それならリナの遊び相手になっていた方が有意義だ。
「今日は何して遊ぶ?」
俺はリナのふわふわした金色の髪を軽く撫でながら聞いた。彼女は目を輝かせながら、少し躊躇してから、にっこりと微笑んだ。
「今日はね、またアレをやりたいです! 前に教えてくれた、隠れんぼ」
隠れんぼ——前の世界で子供の頃によく遊んだものだ。ここに来てから、リナにはそんな遊び方をいくつか教えてあげていた。隠れんぼや鬼ごっこ、だるまさんがころんだ…そんな遊びを、彼女は貴族の令嬢とは思えないほど夢中になって楽しんでいる。
貴族のお嬢様がこういう遊びに夢中になるとは思わなかったがリナはいつも楽しそうに笑い、屋敷中を駆け回ったりしている。
「隠れんぼか~、隠れんぼならもっと人数がいるね。ギルドに行こうか? 暇そうにしている冒険者も誘って一緒にやろう」
リナとアルジェの3人で遊ぶのも悪くはないが、隠れんぼはやっぱりもっと人数がいた方が盛り上がる。
ギルドには、依頼も受けず暇を持て余している冒険者が何人かいるはずだ。彼らもリナの遊び相手になってくれれば、一層賑やかになるだろう。
「ギルドの冒険者さんたちも一緒に!? それは楽しそうです!」
リナの目が輝き始めた。普段、彼女が接する大人は領主や使用人ばかりで、冒険者たちと遊ぶ機会なんてまずない。彼らは戦うことが仕事だけど、実は遊び心を持っているやつらも多い。
「よし、じゃあ、ギルドへ行こうか。きっと喜んでくれるよ」
俺はリナの小さな手を取り、屋敷を出てギルドへと向かった。
◆
ギルドに到着すると、案の定、数人の冒険者たちが椅子に座って暇そうにしていた。彼らは≪堅牢の盾≫というパーティを組んでいる面々だ。俺たちが入ってくると興味津々でこちらを見た。
「おう、ソウ! 何してんだ?」
年齢が近いこともあり、彼らとは比較的仲が良い。何度か一緒に飲みに行ったこともあるし、ギルド内では顔を合わせることも多い。乱暴者ではないし、最低限の礼儀をわきまえている奴らだ。ちょうどいい、隠れんぼには彼らを誘おう。
「みんな、今暇だろう? ちょっと隠れんぼしないか?」
「……隠れんぼ?」
ロロイが眉をひそめると、他のメンバーも一瞬ポカンとした表情を浮かべた。どうやら隠れんぼという言葉に馴染みがないらしい。
「ソウ、隠れんぼってなんだ?」
別のメンバー、リザードマンのコルヴァが不思議そうに首をかしげる。
そういえば、この世界にはまだ広まっていない遊びだな。
「隠れんぼっていうのは、捕まえる役を決めて、目を閉じて数を数えてる間に、他の全員が隠れるんだ。捕まえる人が数え終わったら、隠れた奴らを探して見つけ出す。単純だけど、かなり面白いんだよ」
「ほう、なんだか面白そうじゃねえか!」
ロロイは興味を示し、顎を撫でながら言った。
「ただ隠れるだけでいいのか? 見つかったら戦うのか?」
コルヴァが少し戸惑ったように聞いてくる。なんでだよ、戦わないよ…冒険者たちは直ぐに戦いに結び付けるんだから……。
「いやいや、戦わないよ! 隠れる場所を見つけるのが目的さ。普通の場所だとすぐ見つかってしまうから、頭を使って隠れなきゃならないんだ。それに、見つかるか見つからないかのスリルが意外と楽しいんだ」
「なるほどな、斥候向けのゲームか。マリルナどうだ?」
「私はやってもいいよ。斥候としては興味があるね」
「俺も暇だし、やってもいいぜ」
≪堅牢の盾≫の皆は隠れんぼをやってもいいみたいだ。よかった、よかった。
すると、リナが俺の後ろからひょっこり顔を覗かせ、「私も皆さんと一緒にやりたいです!」と楽しそうに言う。彼女の無邪気な笑顔に、冒険者たちもつられて柔らかい表情を浮かべた。
「ソウ、その子は誰だ?」
「あぁ、彼女は領主の娘さんだよ。名前はリナ様、失礼の無いようね」
「領主の娘様ね…なるほど。じゃあ、遊び相手に手加減を……って、そういうわけじゃないよな?」
ガルスがつぶやいた。その瞬間、リナが拳を握りしめて、真剣な表情で前に出た。
「領主の娘だからと言って、手加減はいりませんッ! 全力でお願いしますッ!」
拳をグッとして言う。冒険者たちはすぐに微笑みを浮かべ言った。
「わかったよ、リナ様。じゃあ、俺たちも全力で隠れて、全力で見つけにいくぜ」
「いいね、全力で勝負だ!」
マリルナも楽しそうに微笑んで、挑戦を受け入れる。他のパーティーメンバーもうなずき、気合を入れる。
「んじゃ、俺たちも本気出すか」
こうして、≪堅牢の盾≫の冒険者たちとリナとの隠れんぼが始まろうとした瞬間、背後から冷静な声でアルジェから声が掛かった。
「—————ちょっとマスター、こちらへ」
「え? なんだい?」
振り返ると、アルジェが手招きしていた。彼女に従って少し離れた場所へと移動する。
アルジェは俺の顔を真っ直ぐ見つめ、ピシッと指を立てて言った。
「リナ様を領主の娘様だと、そんな簡単に言ったらダメですよ! どこの誰が聞いているか分かりませんから」
「……おっしゃる通りです。気を付けます」
彼女の指摘はもっともだ。彼らたちとは仲が良いとはいえ、領主の娘と知れれば、何か問題が起こる可能性も否定できない。
「本当に気を付けてくださいね。私たちはギルドの一員で、なおかつリナ様の安全も守る立場です。そんな無防備に情報を漏らさないでください」
「はい、今後気を付けます。———ところでアルジェも隠れんぼ参加する?」
「しません! 領主様の依頼について冒険者へ依頼する手続きと情報収集をします」
「そっか……そうだよね」
俺は苦笑した。アルジェはジト目でこちらを見てくる。
「リナ様の面倒を見終わったら、こちらの方もお願いしますね」
そう言いながら、アルジェは一瞬だけ俺を見つめて、それから手に持った書類を確認しながら歩き出した。仕事に戻る後ろ姿は相変わらずそつがなく、背筋がピンと伸びている。いつもながら、彼女には感謝しかない。
隠れんぼが終わったら、ちゃんとアルジェを手伝うことにしよう。
彼女はまだ10歳で、領主の3人いる子供たちの末っ子。兄と姉は共に王都の貴族学校に通っており、今この屋敷にいるのは彼女だけだ。
リナはその無邪気な瞳で俺をじっと見つめている。どうやら、また遊んでほしいらしい。屋敷の中は広く、華やかだが、ここには彼女と遊べるような子供はいない。お嬢様らしく、外で普通の子供たちと遊ぶことも少ないのだろう。
「ソウ様、また遊んでくれませんか?」
小さな足音が近づき、リナは満面の笑みを浮かべながら駆け寄ってくる。俺がこの屋敷に足を運ぶ度、彼女は決まって待っていて、遊んでもらおうとする。
「リナ様、今日も元気だね! いいよ、暇だし」
俺はもちろん快諾する。隣でアルジェがジト目で、今さっき領主から依頼を受けたばかりで暇じゃないでしょうって見てくるが気にしない。どうせ俺がやれることはほとんどないのだ。それならリナの遊び相手になっていた方が有意義だ。
「今日は何して遊ぶ?」
俺はリナのふわふわした金色の髪を軽く撫でながら聞いた。彼女は目を輝かせながら、少し躊躇してから、にっこりと微笑んだ。
「今日はね、またアレをやりたいです! 前に教えてくれた、隠れんぼ」
隠れんぼ——前の世界で子供の頃によく遊んだものだ。ここに来てから、リナにはそんな遊び方をいくつか教えてあげていた。隠れんぼや鬼ごっこ、だるまさんがころんだ…そんな遊びを、彼女は貴族の令嬢とは思えないほど夢中になって楽しんでいる。
貴族のお嬢様がこういう遊びに夢中になるとは思わなかったがリナはいつも楽しそうに笑い、屋敷中を駆け回ったりしている。
「隠れんぼか~、隠れんぼならもっと人数がいるね。ギルドに行こうか? 暇そうにしている冒険者も誘って一緒にやろう」
リナとアルジェの3人で遊ぶのも悪くはないが、隠れんぼはやっぱりもっと人数がいた方が盛り上がる。
ギルドには、依頼も受けず暇を持て余している冒険者が何人かいるはずだ。彼らもリナの遊び相手になってくれれば、一層賑やかになるだろう。
「ギルドの冒険者さんたちも一緒に!? それは楽しそうです!」
リナの目が輝き始めた。普段、彼女が接する大人は領主や使用人ばかりで、冒険者たちと遊ぶ機会なんてまずない。彼らは戦うことが仕事だけど、実は遊び心を持っているやつらも多い。
「よし、じゃあ、ギルドへ行こうか。きっと喜んでくれるよ」
俺はリナの小さな手を取り、屋敷を出てギルドへと向かった。
◆
ギルドに到着すると、案の定、数人の冒険者たちが椅子に座って暇そうにしていた。彼らは≪堅牢の盾≫というパーティを組んでいる面々だ。俺たちが入ってくると興味津々でこちらを見た。
「おう、ソウ! 何してんだ?」
年齢が近いこともあり、彼らとは比較的仲が良い。何度か一緒に飲みに行ったこともあるし、ギルド内では顔を合わせることも多い。乱暴者ではないし、最低限の礼儀をわきまえている奴らだ。ちょうどいい、隠れんぼには彼らを誘おう。
「みんな、今暇だろう? ちょっと隠れんぼしないか?」
「……隠れんぼ?」
ロロイが眉をひそめると、他のメンバーも一瞬ポカンとした表情を浮かべた。どうやら隠れんぼという言葉に馴染みがないらしい。
「ソウ、隠れんぼってなんだ?」
別のメンバー、リザードマンのコルヴァが不思議そうに首をかしげる。
そういえば、この世界にはまだ広まっていない遊びだな。
「隠れんぼっていうのは、捕まえる役を決めて、目を閉じて数を数えてる間に、他の全員が隠れるんだ。捕まえる人が数え終わったら、隠れた奴らを探して見つけ出す。単純だけど、かなり面白いんだよ」
「ほう、なんだか面白そうじゃねえか!」
ロロイは興味を示し、顎を撫でながら言った。
「ただ隠れるだけでいいのか? 見つかったら戦うのか?」
コルヴァが少し戸惑ったように聞いてくる。なんでだよ、戦わないよ…冒険者たちは直ぐに戦いに結び付けるんだから……。
「いやいや、戦わないよ! 隠れる場所を見つけるのが目的さ。普通の場所だとすぐ見つかってしまうから、頭を使って隠れなきゃならないんだ。それに、見つかるか見つからないかのスリルが意外と楽しいんだ」
「なるほどな、斥候向けのゲームか。マリルナどうだ?」
「私はやってもいいよ。斥候としては興味があるね」
「俺も暇だし、やってもいいぜ」
≪堅牢の盾≫の皆は隠れんぼをやってもいいみたいだ。よかった、よかった。
すると、リナが俺の後ろからひょっこり顔を覗かせ、「私も皆さんと一緒にやりたいです!」と楽しそうに言う。彼女の無邪気な笑顔に、冒険者たちもつられて柔らかい表情を浮かべた。
「ソウ、その子は誰だ?」
「あぁ、彼女は領主の娘さんだよ。名前はリナ様、失礼の無いようね」
「領主の娘様ね…なるほど。じゃあ、遊び相手に手加減を……って、そういうわけじゃないよな?」
ガルスがつぶやいた。その瞬間、リナが拳を握りしめて、真剣な表情で前に出た。
「領主の娘だからと言って、手加減はいりませんッ! 全力でお願いしますッ!」
拳をグッとして言う。冒険者たちはすぐに微笑みを浮かべ言った。
「わかったよ、リナ様。じゃあ、俺たちも全力で隠れて、全力で見つけにいくぜ」
「いいね、全力で勝負だ!」
マリルナも楽しそうに微笑んで、挑戦を受け入れる。他のパーティーメンバーもうなずき、気合を入れる。
「んじゃ、俺たちも本気出すか」
こうして、≪堅牢の盾≫の冒険者たちとリナとの隠れんぼが始まろうとした瞬間、背後から冷静な声でアルジェから声が掛かった。
「—————ちょっとマスター、こちらへ」
「え? なんだい?」
振り返ると、アルジェが手招きしていた。彼女に従って少し離れた場所へと移動する。
アルジェは俺の顔を真っ直ぐ見つめ、ピシッと指を立てて言った。
「リナ様を領主の娘様だと、そんな簡単に言ったらダメですよ! どこの誰が聞いているか分かりませんから」
「……おっしゃる通りです。気を付けます」
彼女の指摘はもっともだ。彼らたちとは仲が良いとはいえ、領主の娘と知れれば、何か問題が起こる可能性も否定できない。
「本当に気を付けてくださいね。私たちはギルドの一員で、なおかつリナ様の安全も守る立場です。そんな無防備に情報を漏らさないでください」
「はい、今後気を付けます。———ところでアルジェも隠れんぼ参加する?」
「しません! 領主様の依頼について冒険者へ依頼する手続きと情報収集をします」
「そっか……そうだよね」
俺は苦笑した。アルジェはジト目でこちらを見てくる。
「リナ様の面倒を見終わったら、こちらの方もお願いしますね」
そう言いながら、アルジェは一瞬だけ俺を見つめて、それから手に持った書類を確認しながら歩き出した。仕事に戻る後ろ姿は相変わらずそつがなく、背筋がピンと伸びている。いつもながら、彼女には感謝しかない。
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