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③戦姫サファイアの這って逃げている様子はチャラ男にはトンボ歩いてように見えた。四枚羽根をパタパタさせながらゆっくり進んでいる。
 邪気が戦姫サファイアの背中の羽根の中心を目がけて黒い矢を突き刺そうとした。
「刺して地面から動けなくさせてやる! えぃ!」
 邪気の声とともに戦姫サファイアは素早く、背中の中心に刺さるのを防ぐために両手でカエルのように少しジャンプして前に跳んだ。邪気の矢は、足をほんのすこし開いていた戦姫サファイアの股間を触り、地面に突き刺さった。
「ひゃぁ~ぅぅ」
 矢が股間に当たっているので、矢が数センチ上だったらと思うと恐ろしい。
「運の良い妖精だ、それなら、直接、背中を突き刺してやる!」
 邪気が戦姫サファイアの近くに降りてくるのを見て、邪気の放った地面に突き刺さっている矢を素早く抜き、邪気を刺した。
「えぃいい!」
「ぅわああ~ググッ、戦姫サファイアめ」
 邪気は自分の体に突き刺さった矢を引っ張って戦姫サファイアの手から離させ、体を反転させて背中ごしに戦姫サファイアを突き刺そうと後進した。まだ、地面から起き上がれない戦姫サファイアは、矢が体に刺さらないように矢先の柄を持ち、背中ごしに突き刺してきた邪気を自分の後ろに飛ばした。そして、戦姫サファイアも矢を持ったまま後天をして着地した。
「邪気! これでおしまいよ」
 戦姫サファイアは、腰から銀の短剣を出して邪気を刺し、消し去った。
 チャラ男は、戦姫サファイアと邪気のすごい戦いに我を忘れて見とれていたので、貞操帯のスイッチを押すのを忘れていた。もっとも、戦姫サファイアが邪気にやられては困るので、ピンチは見たいが負けたらいやだ。
 これだけ弱っている戦姫サファイアなら担いで連れ去れそうだが、あの銀の短剣は危険だ。チャラ男は、無防備な戦姫サファイアのお尻に大きい石を投げた。
「わぁあ~!」
 戦姫サファイアは持っていた銀の短剣を、その衝撃で地面に落とした。チャラ男は、落ちた短剣を蹴飛ばして戦姫サファイアから遠ざけた。
「人間、そうだ、お前の存在を忘れてしまっていた・・・・・」
「お前はペットなんだから、俺のことをご主人様って呼ぶんだ!」
 戦姫サファイアはチャラ男を強く睨んだまま逃げようとしない。いや、もう、体力の限界にきているのだろう。
 戦姫サファイアは、手に武器を出して、叫んだ。
「たぁぁあああああああ~~~~~っ!」
 チャラ男は突き飛ばされ、数メートル離れた木に背中が当たって止まった。
「人間よ、石を投げた時に傷にならないように、この変な貞操帯というものに投げたから、同じように傷はかすり傷程度にしてやったぞ! この貞操帯を外させたいが戦って力が残ってない、今度、行き会った時には、どんなことをしてもこの貞操帯を取らせる。今日は、許してやる。去れ!」
「戦姫サファイア、その通り、怪我をさせたくなかった、でも、ここでペットを置いて一人で帰るはずがないだろう、連れ戻してやるよ」
 ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
「ぁあ~、これは、今、すぐやめろ!」
「動けないお前を連れ去る!」
 チャラ男が近づいてくる。戦姫サファイアは、前のことを思い出し、本来は少し回復してから回復魔法を使って安全に帰るのだが、すぐに回復魔法を使った。
 戦姫サファイアは飛び立った。しかし、低く、その上、スピードが出せない。それでもチャラ男に追いつかれない速さだった。
「待て、これに耐えられるかな」 
  ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
「卑怯者! 愚かな真似はやめるんだ、ぅうう~アッ」
「すぐに感じてくるぞ! 妖精界には行かせない!」
 ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
「やめ。やめるんだ~アッアッ、どこまで根性が腐った人間なんだ~」
「この前の自分を思い出せ、感じて淫乱、ド変態、痛いことや恥ずかしいことの好きなドMの妖精だろう」
 戦姫サファイアは、赤いドレスの下で乳首が勃起してコリコリになって擦れて感じてきた。股の貞操帯はピストン運動で蜜が掻き出され、腰が一緒に動いている。
「私は、妖精界のプリンセス、人間の侮辱は許さん! 戦姫として必ず・・ぁああああああああ~・・・」
「どうした、イクのか、跳びながら、秘部が気持ちいいのか、淫乱プリンセス!」「ち、違う、ぁあ~ぁあ~ぁあ~気持ち良くない、感じてない」
 チャラ男は掴めそうだったが、戦姫サファイアの動きの方が慣れていて逃げられてしまう。
「もう、観念しろ! 戦姫サファイア、気持ち良くなりたいんだろう、 淫乱、ド変態、どMの妖精だ」
「これ以上の侮辱はゆるさないと言ったはず!」
 戦姫サファイアは、チャラ男の方を向いて、羽根の模様の弓矢を出して準備を素早くした。飛ばす矢を鋭いものに変え、追いかけてくるチャラ男の両足の付け根、股間のすぐ下を打った。チャラ男は何回転もして転がった。
「追いかけっこは終わり!」
 戦姫サファイアが振り向いて行こうとすると貞操帯が動いた。
「気持ち良くなって落ちろ! 戦姫サファイア!」
 ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
     ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
         ヴィ~~ン ヴィ~~ン ヴィ~~ン・・・
 チャラ男は戦姫サファイアが見えなくなるまで、秘部にピストン運動を続けた。  チャラ男に聞こえない範囲にきた時、戦姫サファイアは悶えた。
「ぁあ~ぁあ~ぁあ~ぁあ~、どうして、こんなに、気持ちいいんだ~止めて、だれか、止めて~~~~~~~~~~」
 妖精界の入り口である木にたどり着いた時には電波が届かず動かなかったが、異物感があるだけで、甘い声が出てしまいそうだった。戦姫サファイアの貞操帯の中では、秘部から蜜壺いっぱいの液があふれ出ていた。それだけ、戦姫サファイアも感じたのだ。
「これを、あの人間にはずさせなければ気が狂いそうだ、でも、掴まったら、もっと、酷いことをされる。自分が、これに慣れるしかない」
 サファイアは、意識しないようにしてベッドに寝た。ベッドでは、瞬時にプリンセスサファイアは赤いドレスから花柄のレオタードに変わる。今日も。貞操帯を付けたまま寝なければならない。
 昨日は、触ることを我慢してたが、朝、目覚めると手が胸と貞操帯を触っていた。最後に貞操帯のバイブを振動させられたので我慢できなかったのだ。
「ぁあ~胸を触りたい。貞操帯を取ってさわりたい・・・」
 戦姫サファイアは、部屋の鍵を閉めてベッドで自分の胸を揉んだ。気持ちいいが、あの人間にやられた時の方が気持ち良かった。下の貞操帯を触る。本当に触りたい秘部に手が届かず、貞操帯を擦ったり押したりすることだけだった。悶々とした一夜だった。
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