G 記憶喪失になった魔法美少女戦士フォンティーリア(18禁)

ヒロイン小説研究所

文字の大きさ
41 / 47

4

しおりを挟む
4
 昨日のカロナ博士の行為を、性力を高める為のものだと信じて疑わない魔法美少女戦士フォンティーリアは、気持ちを切り替えて町をパトロールしていた。

 魔法美少女戦士フォンティーリアは人並み外れた聴覚で、女性の助けを呼ぶ声を聴き取った。
 すぐに、変身をする。
「メタモルフォーゼ・フォンティーリア!」
 バレエのような優雅さで、一回転開脚ジャンプをすると、光の粒子に包まれて変身した。これは、魔法の力ではなく、科学の力でコスチュームが転送されてくるのだ。
「お待ちなさい!」
 力強い言葉に魔族の怪人と戦闘員が振り向いた。
「おまえは!」
「心ある限り戦いましょう、魔法美少女戦士フォンティーリア!」
   魔族の首領となった人間の次郎がリーダーとなって悪さの指揮をとっていた。
「魔法美少女戦士フォンティーリア、久しぶりだな、魔法力もないのに、勝てると思っているのか、よし、やっちまえ!」
「トォオッ! ヤァアッ ・・・」
 魔法美少女戦士フォンティーリアは、華麗な動きで魔族を倒し、魔族は逃げ出した。
「逃がしませんわ!」
 勇敢で勝気な魔法美少女戦士フォンティーリアは、魔族の逃げた基地まで追いつめていく。
「今日こそ、魔族を全滅させまっすわ!」
 基地には、首領となった次郎と、下級魔族がいる中で、気になる開かずの扉があった。「おい、お前たち、この基地から魔法美少女戦士フォンティーリアを出すんじゃない! 全員で一斉に襲え!」
「フォンティーリアビーム~~~~」
 下級魔族は全員、消え去った。
「次郎さん、人間の心を取り戻して、熊のおじ様の所へおかえりなさい!」
「俺にお説教するのか、役立たずの魔族ではなく、この天才次郎様が、おまえを性ペットにしてやる!」
 次郎が近くのボタンを押すと、基地内の壁から催淫ガスが噴出した。
「魔法美少女戦士フォンティーリア、おまえの本性がドМで淫乱なことはわかっている。このガスを吸って動きが鈍くなったら、かわいがってやる!」
「フォンティーリアースクリュウー・・・」
 魔法美少女戦士フォンティーリアは催淫ガスを吸ってせき込みながらも、手に持っていたバトンを回転させて渦を作り、防いだ。そして、次郎を捕まえるために、放った。
「フォンティーリアービリビリ、ビーム!」
「ぅあぁあああ~~、くっそぉおおおっ、魔法美少女戦士フォンティーリア!」
 次郎は、光線を受けて動けなくなった。その時、先ほどから気になっていた扉が開いて、大魔族が出現した。
「やはり、人間には魔族を導いて人間界を支配するのは無理であったか、この、役立たたず! 死ね!」
 動けなくなってる次郎に手をかざし、手のひらから槍を発射した。魔法美少女戦士フォンティーリアは、瞬時に次郎の所に異動して身をかばった。
「ぐぐっはっ、ぁああああああ・・・」
 矢は、魔法美少女戦士フォンティーリアのマントを貫き背中に刺さったのだ。
「お、おい、魔法美少女戦士フォンティーリア大丈夫か、俺なんかをかばうなんて・・・、しっかりして・・」
「・・・次郎さんに、何かあったら熊のおじ様が悲しみますわ、ぶっはっ~~」
 魔法美少女戦士フォンティーリアは、口から血を吐いた。
「私が人間なった証拠、傷つけられたら血がでましたわ・・・んんっ」
「おい、もう、しゃべるな、俺が今度は何とかするから・・・」
 次郎は、魔法美少女戦士フォンティーリアの前に出て手を広げた。
「ふんっ、人間なら一発であの世いきだ、そんなに死にたいなら、これで・・・」
「ぶっはっ・・ぐぅう、ぅっ、うっ・・・」
 大魔族の放った矢は、次郎ではなく、次郎の前に出た魔法美少女戦士フォンティーリアの胸に刺さったのだ。魔法美少女戦士フォンティーリアは、マントを貫いた背後と胸に矢がささっている。
「おい、こんな俺のために・・・魔法美少女戦士フォンティーリア、もう、かばうのはやめてくれ・・・」
「このステッキを持って逃げて、熊のおじ様の所へおゆきなさい・・・、これは、魔法のステッキではありません、人間でも使えます。こうやって瞬間異動スイッチ・・・、さようなら、次郎さん、いろいろあったけど、正しい人間になってください、最後のお願いです・・・」
 消えてゆく次郎が叫んだ。
「魔法美少女戦士フォンティーリア、一緒ににげよう!」
「これは、一人しか瞬間移動できません・・・・」
 次郎の姿が消えた後、魔法美少女戦士フォンティーリアはバタリと倒れて、意識を失った。
「簡単には殺さぬ、責めて、責めて、責めぬいて生き地獄を味わわせてやるぞ、魔法美少女戦士フォンティーリア!」
  大魔族は、恨みを晴らすために、仲間を復活させ。、責め道具を用意させた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

処理中です...