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片思いの相手の心の中。
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そんなものを見ることが出来たら……
口では「見るわけない」などと否定的な事を言いながらも、きっとあなたは独りきりになった途端……息を殺してそれを覗いてしまうに違いない。
私だってその気持ちはわかる。
ただ「共感」しすぎて「同期」してしまうのはそれとはどうも違うのだ。
例えば、毎朝あまり食欲のわかない私は、朝ご飯を食べることがない。それなのに「今」は起きてから何も食べていなくとも、すごくお腹がいっぱいになのだ。
そして恐らく「今朝のメニュー」は、涼君好みだったのだと思う。
私は今、満腹感と満足感に満ち満ちている。
「でも、学校には行きたくないな」
「同期」したまま、彼の気持ちを知りたくない。
ドキドキして、目が離せなくなる……
その視線の先が私じゃない。
そんなことは容易に想像ができた。
結局どんなに「共感」していたとしても、最後は自分の事しか考えていない私が嫌になる。
こんな私になど「自分の秘めた心の内」を、彼も知られたくはないだろう。って当たり前か。
(……あっ)
その時、急に冷たくて重い何かが胃の辺りに落ちてきた。
さっきまでの幸福感はその衝撃で散り散りになる。
早鐘を打ち始めた辺りを思わず外から強く押さえると、そこに居られなくなった鼓動がドクンドクンと脳の中に移動した。
(きっと、スマホを見たんだ)
いつもぎりぎりの時間に起きて登校する私にとっては、まだベッドの中にいるようなAM6:30。
涼君は朝食を終え、身支度を整えながら何気なくスマホをいじる。その中で、きっと夜中の騒ぎを見付けたのだろう。
(今日は、無理だ)
ただでさえ行きたくなかったのに、彼の感情によって私は起き上がる事さえできなくなってしまった。
(涼君は、どうしたかな?)
彼の事はもちろん心配だったけど、私の目からは涙が溢れ……
このまま叫びながら走り出したい衝動に駆られる。
そんな「彼自身」に心を配る余裕など、私には持ちあわせがなかった。
口では「見るわけない」などと否定的な事を言いながらも、きっとあなたは独りきりになった途端……息を殺してそれを覗いてしまうに違いない。
私だってその気持ちはわかる。
ただ「共感」しすぎて「同期」してしまうのはそれとはどうも違うのだ。
例えば、毎朝あまり食欲のわかない私は、朝ご飯を食べることがない。それなのに「今」は起きてから何も食べていなくとも、すごくお腹がいっぱいになのだ。
そして恐らく「今朝のメニュー」は、涼君好みだったのだと思う。
私は今、満腹感と満足感に満ち満ちている。
「でも、学校には行きたくないな」
「同期」したまま、彼の気持ちを知りたくない。
ドキドキして、目が離せなくなる……
その視線の先が私じゃない。
そんなことは容易に想像ができた。
結局どんなに「共感」していたとしても、最後は自分の事しか考えていない私が嫌になる。
こんな私になど「自分の秘めた心の内」を、彼も知られたくはないだろう。って当たり前か。
(……あっ)
その時、急に冷たくて重い何かが胃の辺りに落ちてきた。
さっきまでの幸福感はその衝撃で散り散りになる。
早鐘を打ち始めた辺りを思わず外から強く押さえると、そこに居られなくなった鼓動がドクンドクンと脳の中に移動した。
(きっと、スマホを見たんだ)
いつもぎりぎりの時間に起きて登校する私にとっては、まだベッドの中にいるようなAM6:30。
涼君は朝食を終え、身支度を整えながら何気なくスマホをいじる。その中で、きっと夜中の騒ぎを見付けたのだろう。
(今日は、無理だ)
ただでさえ行きたくなかったのに、彼の感情によって私は起き上がる事さえできなくなってしまった。
(涼君は、どうしたかな?)
彼の事はもちろん心配だったけど、私の目からは涙が溢れ……
このまま叫びながら走り出したい衝動に駆られる。
そんな「彼自身」に心を配る余裕など、私には持ちあわせがなかった。
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