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急にあたる最終話
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場所は、とあるパスタ専門店。
顧客層のターゲットは、20代から40代にかけての働く女性たちといったところか。
19時を過ぎた現在、座席の7割程度はそのターゲットに含まれている女性たちで埋め尽くされていた。
爽やかな声とともに、髪型と制服補正によって、いかにも今風のイケメン風となっている若いウェイターがパスタを運ぶ。
テーブル席の一角の、メイクや服は時流にうまく乗っかっているが過剰に華美なわけではない20代のOLと思しき3人の女性が座っている席にも、彼は「お待たせ致しました」と爽やかな声とともにやってきた。
ウェイターは慣れた手つきで間違えることなく、ペペロンチーノ、ジェノベーゼ、カルボナーラを、そしてメインであるパスタに付随しているサラダとドリンクを”注文者の前にそれぞれ”馴れきった身のこなしで置いていった。
できるウェイターであった。
彼がパスタセットを運んだ先は、それはそれは身綺麗にしているも、似たり寄ったりの顔面偏差値と服装と雰囲気の3人組であったのに、彼は誰が何の注文をしたのかを、このまあまあの混雑具合でも間違えることはなかったのだから。
いわばいくらでも町を歩いていそうな妙齢の3人組であったが、そのうちの1人は――
「ほんと……今朝は本当にビックリした。あれはもう、入社して以来の大事件!」
通販事業部の安斎璃子であった。
そして、目を輝かせ彼女の話に耳を傾けて始めているのは、彼女と同期入社の2人、経理課の岩谷奈実子(いわたになみこ)と総務部の渡利絵里奈(わたりえりな)だ。
「大事件っていうか、もう、立派なショーガイ事件(傷害事件)じゃん」
真っ先に自身のジェノベーゼにフォークを伸ばす前に、ドリンクのアイスコーヒーに手を伸ばした奈実子が言う。
今朝の事件――安斎璃子の先輩である通販事業部の信谷沙彩がブチ切れ、あまりにも仕事ができない新入社員のおばさん・腰塚芙弓の顔面に熱い珈琲をぶっかけた事件は、瞬く間に会社中をかけめぐっていた。
よって本日、この大事件の目撃者である安斎璃子に詳しい話を聞きたいと、奈実子と絵里奈は急遽、こうして当日の夜にプチ女子会を開くことにしたのだ。
安斎璃子、岩谷奈美子、渡利絵里奈の3人は、同期入社の中でもとりわけ仲が良く、普段から連絡を密に取り合っていた。
「あの使えなさそうなおばさんが入社して間もない頃に、『このままじゃ、先輩(信谷沙彩)の精神状態がヤバくなりそう……』って、璃子が言ってたけど……とうとう、現実になっちゃったってわけか。信谷さんって優しそうな人だったのに、そんな人でもキレると怖いっていうか、意外に”武闘派な信谷さん”だったんだね」
そう言った絵里奈は、カルボナーラをフォークに巻きつけながら、自分で自分の言葉に頷いていた。
「……武闘派っていうよりも、先輩もずっとずっと我慢をし続けていて、ついに最後の一滴が溢れ出たって感じ。それに”今朝のこと”は、先輩のおばあちゃんが亡くなったばかりで、いつもより精神が不安定であったとの背景が信谷先輩にはあるし……そもそもの原因は、あのおばさんがあまりにもポンコツで仕事ができないアンド社会人としての振る舞いがあり得ないほどなってないことだし」
璃子がフーッとため息をついた。
彼女の表情は、今朝の詳しいリポートが欲しいと興味津々である奈実子や絵里奈に比べると、加害者となってしまった信谷沙彩への同情の色合いがより濃く滲み出ていた。
それに、璃子は善意で沙彩に熱々のコーヒーを淹れてあげたとはいえ、結果的には傷害の道具である”コーヒー”を、あの事件現場に提供してしまうこととなっていたのだ。
璃子がペペロンチーノをフォークを巻き付けたり、サラダのレタスをつつくペースも、ドリンクのウーロン茶(本当は奈実子と同じアイスコーヒーにしたかったが今朝のことが璃子の中でも尾を引いていただめ、ウーロン茶を反射的に選んでしまっていた)に口をつけるペースも、他の2人よりもやや遅いものであった。
一瞬の間。
「……社会人になるとさ、友達は選べても、職場の上司や同僚は選べないもんだしね。うちの総務部のお局とか、更年期なのかイライラしてることが多いし、めっちゃ怖いけど……仕事は超キッチリしてるから、仕事面においては、まあ頼りになるっちゃなるわけで……」
濁しながら絵里奈が言う。
「うちの経理部に、前、短期派遣で入ってた女みたいなの方がまだマシだったかも。男漁りに来てるのは一目瞭然で、キャピキャピしていて、”ムカついてムカついて”しょうがなかったけど、パソコンを使っての一通りのことはできてたからね」と、奈実子も言う。
怖い、もしくはムカつくといった、精神上あまり良くない感情を周りの者に与えていても、仕事はきちんとできる(そもそも会社は仕事をするところであるから、それが第一条件である)お局または派遣社員に、奈実子と絵里奈は幸運にも(?)巡り合うことができていた。
「でもね……私、思うんだ」
璃子のその声に、奈実子と絵里奈は手を止めた。
「信谷先輩って、決して悪い人じゃなくて、むしろ凄くいい人なんだけど……なんていうか……上手く言えないけど……人を型に当てはめて、その型を妥協しないところがあるっていうか……出会う人たちが全て”自分の想定内”って思ってるところがあるんだよね。あの愚鈍さを絵に描いたようなおばさんにも、いつかはちゃんと出来るはずって思い込んで仕事を教えていたけどさあ……当初からあんなにミス頻発しまくっている時点で、上の人に”手に負えない”って投げりゃあよかったのに。行動の”愚鈍さ”においては、あのおばさんといい勝負ってトコ」
加害者となってしまった信谷沙彩と、被害者となってしまった腰塚芙弓のやり取りを”一番近くで見ていた”璃子の辛辣とも言える言葉に、奈実子と絵里奈は顔を見合わせる。
意外にも璃子は、信谷沙彩に100%同情しているというわけではないらしい。
「それにさあ、真面目にやっていたら、上の人たちが見ていてくれて、絶対に私は報われる、って思い込んでいたんだとも思う。他人は自分ではないんだから、アピールもせずに自身の努力や培ったもの全てを”しっかりと見て、認めてくれて”評価してくれるわけでもないんだし。社会ってのは理不尽の連続だって。その理不尽の海の中で自分なりにうまく泳いでいく必要があるってこと、7年以上社会人やってて、なんで分からなかったのかな?」
璃子はなおも続けた。
「信谷さん……絶対にクビになるよね。自主退職っていうより、懲戒解雇?」
そう言った絵里奈はがグレープフルーツジュースに口をつけ、さらに苦々しい顔をした。
「だろうね。傷害事件を起こしちゃったし。それも会社内でのね。……おばはんとはいえ、女の顔に火傷を負わせたんだから、きっと裁判になっても賠償金(?)とか結構いきそう気ぃする。今回の事件は、互いに相性も悪すぎたってことも要因の一つよね。固い釘のごとく、キチキチして滅多なことで曲がらない人が、柔らかい糠のごとくユルユルした人に仕事、教えてたんだもんねぇ。私たちは、璃子の話を聞いただけだけど、まさに”糠に釘”みたいなことの繰り返しだったんでしょ」と、奈実子。
「まさにその通り。今日はついに、”糠にコーヒー”になっちゃったけど」
璃子がポソッと呟いた声に、奈実子と絵里奈は顔を見合わせ、プッと吹き出してしまった。
ここは笑うところでない。
それに、璃子も”糠にコーヒー”なんてふざけた言い方をするところではない。
だが、今朝の事件は同じ会社内で起こったこととはいえ、さらに安斎璃子に限っては自分の所属する部署内で起こったとはいえ、彼女たちは事件の当事者でもなければ”部署の監督者”でもない。
彼女たちは――とりわけ岩谷奈美子と渡利絵里奈は、罪も原因も責任もない”立場”にいるためか、他人事でないふりをしつつも、結局は他人事として、今朝の大事件をその”安全地帯”で眺めているのだ。
「ま、今朝の事件の”進展”や”新情報”があったら、また教えてね」
カルボナーラをチュルンと音を立てて飲み込んだ絵里奈が、”瞳を輝かせていた”。
「私にも社内チャットで送ってくれるとうれしいかも」
残り少なくなったジェノベーゼを器用にフォークに巻きつけている奈実子の”口元は緩んでいた”。
「もちろん。……でもね、うちの通販事業部から一気に2人もいなくなったら、私にも皺寄せが結構くると思うから、キツイ日々がしばらく続くとは思うけど……」
璃子は、明日からしばらくの間――人員が補充されるまでの間、倍となって我が身に蓄積されていくであろう疲労を想像し、吐き出される重い息をかき消すようにペペロンチーノを口へと運んだ。
顧客層のターゲットは、20代から40代にかけての働く女性たちといったところか。
19時を過ぎた現在、座席の7割程度はそのターゲットに含まれている女性たちで埋め尽くされていた。
爽やかな声とともに、髪型と制服補正によって、いかにも今風のイケメン風となっている若いウェイターがパスタを運ぶ。
テーブル席の一角の、メイクや服は時流にうまく乗っかっているが過剰に華美なわけではない20代のOLと思しき3人の女性が座っている席にも、彼は「お待たせ致しました」と爽やかな声とともにやってきた。
ウェイターは慣れた手つきで間違えることなく、ペペロンチーノ、ジェノベーゼ、カルボナーラを、そしてメインであるパスタに付随しているサラダとドリンクを”注文者の前にそれぞれ”馴れきった身のこなしで置いていった。
できるウェイターであった。
彼がパスタセットを運んだ先は、それはそれは身綺麗にしているも、似たり寄ったりの顔面偏差値と服装と雰囲気の3人組であったのに、彼は誰が何の注文をしたのかを、このまあまあの混雑具合でも間違えることはなかったのだから。
いわばいくらでも町を歩いていそうな妙齢の3人組であったが、そのうちの1人は――
「ほんと……今朝は本当にビックリした。あれはもう、入社して以来の大事件!」
通販事業部の安斎璃子であった。
そして、目を輝かせ彼女の話に耳を傾けて始めているのは、彼女と同期入社の2人、経理課の岩谷奈実子(いわたになみこ)と総務部の渡利絵里奈(わたりえりな)だ。
「大事件っていうか、もう、立派なショーガイ事件(傷害事件)じゃん」
真っ先に自身のジェノベーゼにフォークを伸ばす前に、ドリンクのアイスコーヒーに手を伸ばした奈実子が言う。
今朝の事件――安斎璃子の先輩である通販事業部の信谷沙彩がブチ切れ、あまりにも仕事ができない新入社員のおばさん・腰塚芙弓の顔面に熱い珈琲をぶっかけた事件は、瞬く間に会社中をかけめぐっていた。
よって本日、この大事件の目撃者である安斎璃子に詳しい話を聞きたいと、奈実子と絵里奈は急遽、こうして当日の夜にプチ女子会を開くことにしたのだ。
安斎璃子、岩谷奈美子、渡利絵里奈の3人は、同期入社の中でもとりわけ仲が良く、普段から連絡を密に取り合っていた。
「あの使えなさそうなおばさんが入社して間もない頃に、『このままじゃ、先輩(信谷沙彩)の精神状態がヤバくなりそう……』って、璃子が言ってたけど……とうとう、現実になっちゃったってわけか。信谷さんって優しそうな人だったのに、そんな人でもキレると怖いっていうか、意外に”武闘派な信谷さん”だったんだね」
そう言った絵里奈は、カルボナーラをフォークに巻きつけながら、自分で自分の言葉に頷いていた。
「……武闘派っていうよりも、先輩もずっとずっと我慢をし続けていて、ついに最後の一滴が溢れ出たって感じ。それに”今朝のこと”は、先輩のおばあちゃんが亡くなったばかりで、いつもより精神が不安定であったとの背景が信谷先輩にはあるし……そもそもの原因は、あのおばさんがあまりにもポンコツで仕事ができないアンド社会人としての振る舞いがあり得ないほどなってないことだし」
璃子がフーッとため息をついた。
彼女の表情は、今朝の詳しいリポートが欲しいと興味津々である奈実子や絵里奈に比べると、加害者となってしまった信谷沙彩への同情の色合いがより濃く滲み出ていた。
それに、璃子は善意で沙彩に熱々のコーヒーを淹れてあげたとはいえ、結果的には傷害の道具である”コーヒー”を、あの事件現場に提供してしまうこととなっていたのだ。
璃子がペペロンチーノをフォークを巻き付けたり、サラダのレタスをつつくペースも、ドリンクのウーロン茶(本当は奈実子と同じアイスコーヒーにしたかったが今朝のことが璃子の中でも尾を引いていただめ、ウーロン茶を反射的に選んでしまっていた)に口をつけるペースも、他の2人よりもやや遅いものであった。
一瞬の間。
「……社会人になるとさ、友達は選べても、職場の上司や同僚は選べないもんだしね。うちの総務部のお局とか、更年期なのかイライラしてることが多いし、めっちゃ怖いけど……仕事は超キッチリしてるから、仕事面においては、まあ頼りになるっちゃなるわけで……」
濁しながら絵里奈が言う。
「うちの経理部に、前、短期派遣で入ってた女みたいなの方がまだマシだったかも。男漁りに来てるのは一目瞭然で、キャピキャピしていて、”ムカついてムカついて”しょうがなかったけど、パソコンを使っての一通りのことはできてたからね」と、奈実子も言う。
怖い、もしくはムカつくといった、精神上あまり良くない感情を周りの者に与えていても、仕事はきちんとできる(そもそも会社は仕事をするところであるから、それが第一条件である)お局または派遣社員に、奈実子と絵里奈は幸運にも(?)巡り合うことができていた。
「でもね……私、思うんだ」
璃子のその声に、奈実子と絵里奈は手を止めた。
「信谷先輩って、決して悪い人じゃなくて、むしろ凄くいい人なんだけど……なんていうか……上手く言えないけど……人を型に当てはめて、その型を妥協しないところがあるっていうか……出会う人たちが全て”自分の想定内”って思ってるところがあるんだよね。あの愚鈍さを絵に描いたようなおばさんにも、いつかはちゃんと出来るはずって思い込んで仕事を教えていたけどさあ……当初からあんなにミス頻発しまくっている時点で、上の人に”手に負えない”って投げりゃあよかったのに。行動の”愚鈍さ”においては、あのおばさんといい勝負ってトコ」
加害者となってしまった信谷沙彩と、被害者となってしまった腰塚芙弓のやり取りを”一番近くで見ていた”璃子の辛辣とも言える言葉に、奈実子と絵里奈は顔を見合わせる。
意外にも璃子は、信谷沙彩に100%同情しているというわけではないらしい。
「それにさあ、真面目にやっていたら、上の人たちが見ていてくれて、絶対に私は報われる、って思い込んでいたんだとも思う。他人は自分ではないんだから、アピールもせずに自身の努力や培ったもの全てを”しっかりと見て、認めてくれて”評価してくれるわけでもないんだし。社会ってのは理不尽の連続だって。その理不尽の海の中で自分なりにうまく泳いでいく必要があるってこと、7年以上社会人やってて、なんで分からなかったのかな?」
璃子はなおも続けた。
「信谷さん……絶対にクビになるよね。自主退職っていうより、懲戒解雇?」
そう言った絵里奈はがグレープフルーツジュースに口をつけ、さらに苦々しい顔をした。
「だろうね。傷害事件を起こしちゃったし。それも会社内でのね。……おばはんとはいえ、女の顔に火傷を負わせたんだから、きっと裁判になっても賠償金(?)とか結構いきそう気ぃする。今回の事件は、互いに相性も悪すぎたってことも要因の一つよね。固い釘のごとく、キチキチして滅多なことで曲がらない人が、柔らかい糠のごとくユルユルした人に仕事、教えてたんだもんねぇ。私たちは、璃子の話を聞いただけだけど、まさに”糠に釘”みたいなことの繰り返しだったんでしょ」と、奈実子。
「まさにその通り。今日はついに、”糠にコーヒー”になっちゃったけど」
璃子がポソッと呟いた声に、奈実子と絵里奈は顔を見合わせ、プッと吹き出してしまった。
ここは笑うところでない。
それに、璃子も”糠にコーヒー”なんてふざけた言い方をするところではない。
だが、今朝の事件は同じ会社内で起こったこととはいえ、さらに安斎璃子に限っては自分の所属する部署内で起こったとはいえ、彼女たちは事件の当事者でもなければ”部署の監督者”でもない。
彼女たちは――とりわけ岩谷奈美子と渡利絵里奈は、罪も原因も責任もない”立場”にいるためか、他人事でないふりをしつつも、結局は他人事として、今朝の大事件をその”安全地帯”で眺めているのだ。
「ま、今朝の事件の”進展”や”新情報”があったら、また教えてね」
カルボナーラをチュルンと音を立てて飲み込んだ絵里奈が、”瞳を輝かせていた”。
「私にも社内チャットで送ってくれるとうれしいかも」
残り少なくなったジェノベーゼを器用にフォークに巻きつけている奈実子の”口元は緩んでいた”。
「もちろん。……でもね、うちの通販事業部から一気に2人もいなくなったら、私にも皺寄せが結構くると思うから、キツイ日々がしばらく続くとは思うけど……」
璃子は、明日からしばらくの間――人員が補充されるまでの間、倍となって我が身に蓄積されていくであろう疲労を想像し、吐き出される重い息をかき消すようにペペロンチーノを口へと運んだ。
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