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第1章 入学前
14話 魔王の城
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チューベローズに到着して、バスを降りる。
青月館からまだ少し距離はあるが、俺もフィアスも異変はすでに感じ取っていた。
「……糸、これ本当に行くの……?」
「…………うん……」
どんよりとした曇り空。
青月館の方角から、身の毛のよだつほどの闇を感じる。
俺とフィアスは杖を握りしめながらゆっくりと青月館へ進んでいく。
青月館前。
高級ホテルのような大きな建物は、もはや魔王の城のように闇に染まっていた。
「これ……中の住人はすでに無事じゃないんじゃ……」
フィアスがガクガクと震えている。
無理もない、これまでとは比べ物にならないほど漆黒に満ち溢れているのだから。
まだ建物に入っていないというのに、息をするのでさえかなり神経を使う。
気を抜くと俺達まで闇に飲まれてしまいそうだ。
「……雪夜を助けに行こう」
「……糸、やっぱり逃げようよ。多分、一度入ってしまえば命が助からない……」
「俺だって逃げたい。でも俺たちは雪夜のためにこの学校にいるんだ」
「そんなの分かってるよ! でも私達が行ったって何もできないじゃない! 勝算でもあるって言うの?」
「杖で何かの次元に干渉できたら、可能性はあるかもしれない」
「ねえ糸、本当にそんな曖昧な考えで命を懸けようとしているの? 死ぬ夢を見て命を軽く考えてしまっているんだよ。目を覚まして!」
今回は寝た記憶がない。これは現実だ。
失敗すると今度こそ本当に死んでしまう。
「それでも……もうこの悪夢に蹴りをつけたいんだ」
「待って!!!」
俺は手を伸ばすフィアスには目をくれず、入り口の壊れた青月館へ侵入した。
館内は地獄だった。
壁にはひびが入っており、シャンデリアは粉砕されている。
そして……住人と思われる無残な死体が所々に転がっている。
実際は暗くないはずなのに、光のないトンネルのように暗黒に包まれている。
もどしそうな気分の悪さを必死に抑えながら上の階を目指していく。
エレベーターは壊れていたので、階段を使って上る。
上へ進むほど、闇は深まっていく。
3F。雪夜の部屋のある階だ。
鳥肌が止まらない。声も出せないほど全身が震えている。
足を無理やりに動かして雪夜の部屋である309号室へ辿り着いた。
恐怖で気絶しないように心臓周りの服を左手で握りしめながら、ドアノブを捻った。
カチャリ
鍵はかかっていなかったので、ゆっくりと部屋に侵入する。
ぬいぐるみの残骸が飛び散っている。
さらに、ベッドや布団までもがビリビリに引き裂かれ、床中が綿で覆われていた。
しかし、そこに雪夜の姿はない。
お風呂の中、トイレの中、クローゼットの中まで。
ひとつひとつの扉を開けるたびに心臓が止まりそうになるくらいの勇気が必要だったものの、それらは徒労に終わった。
「……これよりも上の階にいるのか……?」
そこらへんのお化け屋敷よりも何十倍も恐ろしい、暗黒の中での雪夜探しが始まった。
4F……5F…………
まだ雪夜の姿は見当たらない。
あるのはあたりに飛び散っている血と、転がっている死体だけ。
死体の顔は怖くて直視できないが、胴体には何かに抉られたような跡がある。所々には刃物で切り刻まれた傷も見られた。
俺が殺されたのも死因が分からなかった。雪夜は一体何を凶器にしているのだろうか。
感覚を麻痺させるんだ。
正気に戻ったらもう動けなくなるぞ……。
6F……7F…………
だんだんと闇が深くなっていくのを感じる。
雪夜へ近づいている証拠だ。
寒い……まるで地獄へ体も心も墜ちていくような感覚。
俺は右手で杖を握りしめ、そろりそろりと階段を上る。
8Fを通り過ぎ、ついに最上階である9Fにたどり着いた。
壊れた扉の前には、レストランのメニューが。
ここが青月館の展望レストランらしい。
ひびの入った窓から見える景色は、曇り空で最悪だ。
ザシュッ!!!
「い……今の音は………!!」
はあっ……はあっ……
心臓が口から飛び出そうな体の震えを必死に抑え、音のなる方へ向かった。
そして暗闇の先には、コックと思われる人を包丁で刺し殺している雪夜の姿が……。
う……うえっ…………。
生々しすぎる……。
本当に雪夜が……人を殺していたのか…………。
「ゆ……雪夜…………どうして人を……殺すんだ…………?」
震える俺の声は雪夜に届いただろうか。
ザシュッ!!!
コックの心臓にとどめの包丁を投げ刺した。
そして…
コツ………コツ…………
雪夜が無言でこちらへ近づいてくる。
ここまで闇を『暗い』や『黒い』と表現してきたが、もはやそのレベルではない。
全てがグチャグチャに混ぜ合わせられた闇鍋……いやブラックホールか…。きっとこれまでに殺された住人の恐れ、苦しみ、悲しみなども含まれて、どんどん肥大化しているのだろう。
雪夜から返答は得られなかった。
俺を俺として認識していないのだろう。
ただの闇を抱えた生き物としか……。
「雪夜……もうやめてくれ…………!」
情けないとは思いつつも、涙を流しながら必死に話し合いで解決しようとする。
「どうしてだよ! 超能力者なら、次元を自在に操作できるはずなのに……どうして次元に飲み込まれてるんだよ……!!」
コツ…………コツ…………
向かってくる雪夜の足は止まらない。
そして雪夜の背後から途方もない闇が俺を飲みこもうとしている。
はい、終わり。ここまでだ。
俺は思った以上に無力だった。
いくら心乃さんのくれたすごい杖でも、振って魔法が出せるわけでもない。
俺はどこかでまだいつもの雪夜を思い浮かべていて、話せば分かってくれるなんて甘いことを考えていたんだ。フィアスの言った通りだった。結局、苦しい現実から目を逸らして無謀に死ぬんだ。
闇に飲まれる。俺はもう…………
シュドォォォォォォォン!!!!!!!!!
「はっ!!!!」
目を開けると目の前にあった忌々しい闇が一掃されて、一瞬目の前が明るい白い光の中に包まれてた気がした。
「なにが……!」
闇が振り払われた方を見ると、キラキラと白いダイヤモンドのような瞳をした少女が、杖をこちらへ向けて立っていた。
「フィ……フィアス…………!?」
それは俺の知っているぐーたら病弱少女ではなかった。
気を奪われた瞬間、また雪夜は闇の追撃を振り撒く。
シュッッドォォォォン!!!!!!!!!
フィアスはそれに敏感に反応し、素早く杖を振りその闇を散乱させた。
「糸……下がっていて……」
そこから凄まじい戦闘が始まった。
闇の攻撃を放つ雪夜。それを杖で防御するフィアス。【闇の次元】に干渉できる者の対決がはじまった。あたりを雲のように覆う闇の流れは乱れはじめた。
漆黒に包まれた戦場のはずなのに、二人はそれぞれ青色と白色の輝きを放っていた。
おそらく、これが杖屋のおっちゃんが言っていたマナなのだろう。
「はあ……はあっ……!!!!!」
ドドォォォォォン!!!!!!!!!
「……」
苦しそうな表情で辛うじて雪夜に渡り合うフィアス。
無言でこれまで蓄えられてきた膨大な闇を使って猛攻を続ける雪夜。
部屋の隅で眺めている俺はなんとかフィアスの力になりたいと考えたが、なにもできない。場違いだ。俺が介入したところで戦況は変わらない。
拮抗した交戦が続いていたが、だんだんとフィアスの動きが鈍くなってきた。
それと同時にだんだんと雪夜の闇も薄くなってきている。
(…………あれは……フィアス……何していますの……?)
(私は、今まで一体何を………………)
(私は…………私は…………!!!)
「はあああああああああ!!!!」
シュドドドドォォォォォォォン!!!!!!!
これまでの中で一番大きい音がした。
その瞬間、あたり一面に覆っていた闇が破裂し、全ての闇はバラバラに弾け飛んだ。
ところどころ壁は崩れ、その割れ目からちょうど曇り空に見えはじめていた西日の明かりが差す。
「フィアス!!!」
咄嗟に瓦礫の中に埋もれたフィアスを救出し、抱える。
しかし先ほどまでの白い輝きは失われており、白みがかっていた髪は真っ黒に戻っていた。
「……糸……無事…………?」
フィアスは弱々しく、かすれ声で俺に尋ねた。
「うん…………。ごめんフィアス…………俺………何もできなくて…………」
「そう……良かった……」
フィアスはそう微笑んだ後、軽く目を閉じて言った。
「……今、一瞬ね……夢を見たんだ…………記憶にはない懐かしい夢……。私は一体……どこで生まれて……どこで育って……何のために生きてきたんだろう…………。それが分からないことだけ心残りかな……」
「これから一緒に探そう。もう死ぬみたいなこと言わないで……」
それ以降フィアスは一言も話すことは無かった。
その小さな体は冷たくなっていった。
「フィアス…………なあフィアスぅ…………!!」
ごめん……ごめんな……。
こんな結末なんて想像できなかったんだ。
「……」
正気に戻った雪夜は絶望のあまり立ちすくんでいる。
今日の全ての残酷な記憶が、雪夜の中で蘇っているかのように。
一体誰が救われたんだ。
俺は3回やり直して何ができた。
「神様……お願いします……もう一度だけ……もう一度だけやり直させてください……!! お願いします…………もう一度…………もう一度だけフィアスに会わせてください…………」
戦闘後の魔王の城の頂上には、儚い夕方の風が吹き抜けるだけ。
感情が身体の限界を超えたように、頭がガンガンして意識が薄れて行った。
青月館からまだ少し距離はあるが、俺もフィアスも異変はすでに感じ取っていた。
「……糸、これ本当に行くの……?」
「…………うん……」
どんよりとした曇り空。
青月館の方角から、身の毛のよだつほどの闇を感じる。
俺とフィアスは杖を握りしめながらゆっくりと青月館へ進んでいく。
青月館前。
高級ホテルのような大きな建物は、もはや魔王の城のように闇に染まっていた。
「これ……中の住人はすでに無事じゃないんじゃ……」
フィアスがガクガクと震えている。
無理もない、これまでとは比べ物にならないほど漆黒に満ち溢れているのだから。
まだ建物に入っていないというのに、息をするのでさえかなり神経を使う。
気を抜くと俺達まで闇に飲まれてしまいそうだ。
「……雪夜を助けに行こう」
「……糸、やっぱり逃げようよ。多分、一度入ってしまえば命が助からない……」
「俺だって逃げたい。でも俺たちは雪夜のためにこの学校にいるんだ」
「そんなの分かってるよ! でも私達が行ったって何もできないじゃない! 勝算でもあるって言うの?」
「杖で何かの次元に干渉できたら、可能性はあるかもしれない」
「ねえ糸、本当にそんな曖昧な考えで命を懸けようとしているの? 死ぬ夢を見て命を軽く考えてしまっているんだよ。目を覚まして!」
今回は寝た記憶がない。これは現実だ。
失敗すると今度こそ本当に死んでしまう。
「それでも……もうこの悪夢に蹴りをつけたいんだ」
「待って!!!」
俺は手を伸ばすフィアスには目をくれず、入り口の壊れた青月館へ侵入した。
館内は地獄だった。
壁にはひびが入っており、シャンデリアは粉砕されている。
そして……住人と思われる無残な死体が所々に転がっている。
実際は暗くないはずなのに、光のないトンネルのように暗黒に包まれている。
もどしそうな気分の悪さを必死に抑えながら上の階を目指していく。
エレベーターは壊れていたので、階段を使って上る。
上へ進むほど、闇は深まっていく。
3F。雪夜の部屋のある階だ。
鳥肌が止まらない。声も出せないほど全身が震えている。
足を無理やりに動かして雪夜の部屋である309号室へ辿り着いた。
恐怖で気絶しないように心臓周りの服を左手で握りしめながら、ドアノブを捻った。
カチャリ
鍵はかかっていなかったので、ゆっくりと部屋に侵入する。
ぬいぐるみの残骸が飛び散っている。
さらに、ベッドや布団までもがビリビリに引き裂かれ、床中が綿で覆われていた。
しかし、そこに雪夜の姿はない。
お風呂の中、トイレの中、クローゼットの中まで。
ひとつひとつの扉を開けるたびに心臓が止まりそうになるくらいの勇気が必要だったものの、それらは徒労に終わった。
「……これよりも上の階にいるのか……?」
そこらへんのお化け屋敷よりも何十倍も恐ろしい、暗黒の中での雪夜探しが始まった。
4F……5F…………
まだ雪夜の姿は見当たらない。
あるのはあたりに飛び散っている血と、転がっている死体だけ。
死体の顔は怖くて直視できないが、胴体には何かに抉られたような跡がある。所々には刃物で切り刻まれた傷も見られた。
俺が殺されたのも死因が分からなかった。雪夜は一体何を凶器にしているのだろうか。
感覚を麻痺させるんだ。
正気に戻ったらもう動けなくなるぞ……。
6F……7F…………
だんだんと闇が深くなっていくのを感じる。
雪夜へ近づいている証拠だ。
寒い……まるで地獄へ体も心も墜ちていくような感覚。
俺は右手で杖を握りしめ、そろりそろりと階段を上る。
8Fを通り過ぎ、ついに最上階である9Fにたどり着いた。
壊れた扉の前には、レストランのメニューが。
ここが青月館の展望レストランらしい。
ひびの入った窓から見える景色は、曇り空で最悪だ。
ザシュッ!!!
「い……今の音は………!!」
はあっ……はあっ……
心臓が口から飛び出そうな体の震えを必死に抑え、音のなる方へ向かった。
そして暗闇の先には、コックと思われる人を包丁で刺し殺している雪夜の姿が……。
う……うえっ…………。
生々しすぎる……。
本当に雪夜が……人を殺していたのか…………。
「ゆ……雪夜…………どうして人を……殺すんだ…………?」
震える俺の声は雪夜に届いただろうか。
ザシュッ!!!
コックの心臓にとどめの包丁を投げ刺した。
そして…
コツ………コツ…………
雪夜が無言でこちらへ近づいてくる。
ここまで闇を『暗い』や『黒い』と表現してきたが、もはやそのレベルではない。
全てがグチャグチャに混ぜ合わせられた闇鍋……いやブラックホールか…。きっとこれまでに殺された住人の恐れ、苦しみ、悲しみなども含まれて、どんどん肥大化しているのだろう。
雪夜から返答は得られなかった。
俺を俺として認識していないのだろう。
ただの闇を抱えた生き物としか……。
「雪夜……もうやめてくれ…………!」
情けないとは思いつつも、涙を流しながら必死に話し合いで解決しようとする。
「どうしてだよ! 超能力者なら、次元を自在に操作できるはずなのに……どうして次元に飲み込まれてるんだよ……!!」
コツ…………コツ…………
向かってくる雪夜の足は止まらない。
そして雪夜の背後から途方もない闇が俺を飲みこもうとしている。
はい、終わり。ここまでだ。
俺は思った以上に無力だった。
いくら心乃さんのくれたすごい杖でも、振って魔法が出せるわけでもない。
俺はどこかでまだいつもの雪夜を思い浮かべていて、話せば分かってくれるなんて甘いことを考えていたんだ。フィアスの言った通りだった。結局、苦しい現実から目を逸らして無謀に死ぬんだ。
闇に飲まれる。俺はもう…………
シュドォォォォォォォン!!!!!!!!!
「はっ!!!!」
目を開けると目の前にあった忌々しい闇が一掃されて、一瞬目の前が明るい白い光の中に包まれてた気がした。
「なにが……!」
闇が振り払われた方を見ると、キラキラと白いダイヤモンドのような瞳をした少女が、杖をこちらへ向けて立っていた。
「フィ……フィアス…………!?」
それは俺の知っているぐーたら病弱少女ではなかった。
気を奪われた瞬間、また雪夜は闇の追撃を振り撒く。
シュッッドォォォォン!!!!!!!!!
フィアスはそれに敏感に反応し、素早く杖を振りその闇を散乱させた。
「糸……下がっていて……」
そこから凄まじい戦闘が始まった。
闇の攻撃を放つ雪夜。それを杖で防御するフィアス。【闇の次元】に干渉できる者の対決がはじまった。あたりを雲のように覆う闇の流れは乱れはじめた。
漆黒に包まれた戦場のはずなのに、二人はそれぞれ青色と白色の輝きを放っていた。
おそらく、これが杖屋のおっちゃんが言っていたマナなのだろう。
「はあ……はあっ……!!!!!」
ドドォォォォォン!!!!!!!!!
「……」
苦しそうな表情で辛うじて雪夜に渡り合うフィアス。
無言でこれまで蓄えられてきた膨大な闇を使って猛攻を続ける雪夜。
部屋の隅で眺めている俺はなんとかフィアスの力になりたいと考えたが、なにもできない。場違いだ。俺が介入したところで戦況は変わらない。
拮抗した交戦が続いていたが、だんだんとフィアスの動きが鈍くなってきた。
それと同時にだんだんと雪夜の闇も薄くなってきている。
(…………あれは……フィアス……何していますの……?)
(私は、今まで一体何を………………)
(私は…………私は…………!!!)
「はあああああああああ!!!!」
シュドドドドォォォォォォォン!!!!!!!
これまでの中で一番大きい音がした。
その瞬間、あたり一面に覆っていた闇が破裂し、全ての闇はバラバラに弾け飛んだ。
ところどころ壁は崩れ、その割れ目からちょうど曇り空に見えはじめていた西日の明かりが差す。
「フィアス!!!」
咄嗟に瓦礫の中に埋もれたフィアスを救出し、抱える。
しかし先ほどまでの白い輝きは失われており、白みがかっていた髪は真っ黒に戻っていた。
「……糸……無事…………?」
フィアスは弱々しく、かすれ声で俺に尋ねた。
「うん…………。ごめんフィアス…………俺………何もできなくて…………」
「そう……良かった……」
フィアスはそう微笑んだ後、軽く目を閉じて言った。
「……今、一瞬ね……夢を見たんだ…………記憶にはない懐かしい夢……。私は一体……どこで生まれて……どこで育って……何のために生きてきたんだろう…………。それが分からないことだけ心残りかな……」
「これから一緒に探そう。もう死ぬみたいなこと言わないで……」
それ以降フィアスは一言も話すことは無かった。
その小さな体は冷たくなっていった。
「フィアス…………なあフィアスぅ…………!!」
ごめん……ごめんな……。
こんな結末なんて想像できなかったんだ。
「……」
正気に戻った雪夜は絶望のあまり立ちすくんでいる。
今日の全ての残酷な記憶が、雪夜の中で蘇っているかのように。
一体誰が救われたんだ。
俺は3回やり直して何ができた。
「神様……お願いします……もう一度だけ……もう一度だけやり直させてください……!! お願いします…………もう一度…………もう一度だけフィアスに会わせてください…………」
戦闘後の魔王の城の頂上には、儚い夕方の風が吹き抜けるだけ。
感情が身体の限界を超えたように、頭がガンガンして意識が薄れて行った。
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