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第1章 入学前
18話(終) これから始まる学園生活
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「で、なんでうちに押し寄せてくんのよ」
雪夜、フィアス、朝日さん、俺が赤砂寮の苺の部屋にいる。
「糸の部屋が……女の子の部屋と扉越しに繋がっていただなんて……」
すでに体力が尽きかけていたフィアスはさらにクラクラ頭を回している。
「なんだ、苺は狭い狭いと言っていたけれど、趣があって良い部屋じゃないか」
「一流ホテルを凌ぐと言われるセトル・ブルーオーシャンに住んでるくせに、嫌味?」
3年生までの低学年の寮は南区域にあり、Aクラスは青月館、Bクラスは黄泉荘、Cクラスは赤砂寮。
一方、4年生以上の高学年の寮は北区域にあり、Aクラスはセトル・ブルーオーシャン、Bクラスはセトル・イエローレモンシフォン、Cクラスはセトル・ブラッディレッドらしい。
「まあ、そう怒るなよ苺。ほら、土産に苺の大好きなショートケーキも買ってきたぞ」
「そんなんで機嫌を取った気になってんじゃないわよバカ兄貴!!ショートケーキだけ置いてとっとと去りなさい!」
「あれ、毎日朝日さんのことを誇らしげに話しているから、てっきり仲が良いのだと思ってたよ」
「な……!!!」
「おや、それは光栄だな」
「そんな訳ないでしょ!!!!」
ドカーーーーーン!!!!
「わわわ、また糸の部屋との壁に穴あいちゃった……」
「危機一髪のタイミングでしたが、朝日さんはどうして駆けつけてくれたんですか?」
「苺に頼まれたんだ。今朝電話で『お隣の九重糸くんが危ないから助けて』ってね」
「こんなとこではっきり言うなバカ!!!」
「苺……ありがとう……」
「フン、死ななくて良かったわ。アンタにはアタシのご飯を作って貰わなきゃいけないしね」
「ごはん……? どういうことかな、糸」
フィアスが睨みつけてくる。
「いやあ……」
「全て……今回の件は私の未熟さが原因ですわ……。皆様……本当に申し訳ございませんでした……」
雪夜が深々と謝る。
もちろん、非難する人はこの部屋にいない。
結果として、大きな被害も出なかったし。
「松蔭さん、【闇の次元】は自在に操れるようになれたかい?」
「小さい闇ならばだいぶ扱いが分かってきましたわ。大きい闇については、この杖を使えばなんとかという感じです」
「杖は常に携帯している方がいいね。松蔭さんのような圧倒的なマナを持っている場合、持っているだけで杖がマナを吸収して、自然と使いやすくなるはずだ」
「はい……!」
「それにしても、【闇の次元】の超能力者である松蔭さんに、マナの量が限られているにしろあらゆる次元に干渉できるフィアスさん。そして正夢を見ることができる九重くんか。ふふ、これは苺も負けてられないね」
「フン、当然よ。松蔭さんとフィアスさんは初めましてね。アタシは千陽苺。糸のお隣よ」
「松蔭雪夜です、よろしくお願いします。」
「糸のお隣……!!」
なぜかフィアスはギラギラと燃えている。
「あ、いけない、もうこんな時間か。すまない、僕はこの辺で失礼させてもらうよ。明後日から学校で会ったらよろしくね」
朝日さんが部屋を出た。
「糸、私赤砂寮へ引っ越す」
「ダメです」
「なんで~!! 青月館の部屋あげるから~!!」
「えっ本当!?それなら」
「あ、でもそしたら糸がいなくなるから意味ないや。……苺さん、もしよかったら青月館へ引っ越しませんか?」
これっ! ポカリ
「うー……」
「フィアスさん、折角のお誘いだけど断らせてもらうわ。アタシはアタシの実力で青月館に行きたいの」
「そんな~、もう体動かないよ~……」
確かに結局一番頑張ったのはフィアスだ。
青月館まで結構あるし、無理に帰すのは気が引ける。
「はあ、今日は俺の部屋に泊っていいぞ、フィアス」
「本当!? やった~!」
ボムッ!!
フィアスは壁に空いた穴から隣の俺の部屋へ行き、勢いよくベッドに飛び込むやいなや、電池が切れたようにすぐに寝息を立てはじめた。
狭いベッドが占領されてしまったので、俺は風呂場にでも寝るとするか。
「糸、ちょっといいですか」
「雪夜……?」
俺は雪夜に連れられて外へ出た。
◇◇◇
夕日が落ち始める中、田舎道の途中にあるベンチで雪夜と座った。
「……糸、本当にごめんなさい。糸が辛い思いをしたことは、話を聞いていて痛いほど分かりましたわ」
「ううん、気にしないで。雪夜は悪くない。それに……」
俺は今回の一件を思い返した。
「とっても学びの多い一日だった。高次元世界がどんな世界なのか、少しずつ分かって来たよ」
雪夜は少し不思議そうな顔をし、救われたように微笑んだ。
「でもどうして昨日からこんな急に変わってしまったの? フィアスが言うには夜から雪夜の闇が強くなったって言ってたけど」
「……それが、はっきりと思い出せないんですの。糸と別れた帰り道、誰かに話しかけられて……それから目の前が真っ暗になって……記憶が曖昧ですわ」
え……誰…………?
もしかしてこの出来事には黒幕が存在するのか……?
「その後家に帰るととっても苦しくて、辛くて……。一晩中、糸にいただいたぬいぐるみを抱きしめていましたわ。ですが……」
雪夜は後ろめたそうに目を逸らした。
「……あまりにも強く抱きしめていたので、朝にはボロボロになってしまいましたの。せっかくいただいたのに申し訳ございません……」
「なんだ、そんなことか。俺はずっと貧乏で同じ服を使い回していたから、裁縫は得意だ。明日にでもぬいぐるみ、一緒に直そう」
「……ええ!! ありがとう……。私は当初、一人で学園生活を送るつもりでした。お父様にも友達なんて必要ないと言っていました。しかし、それは高次元世界を侮っていたようです。この不思議な世界では、到底一人では生きられませんわ。糸、そしてフィアスも、一緒に来てくれてありがとう……。今後二人に何かあれば、私が必ずすぐに駆けつけますわ。二人がそうしてくれたように」
「【闇の次元】の超能力者が味方になってくれるなんて、これ以上心強いことはないな」
曇り空が明けた紫色の空には、一番星が輝いていた。
◇◇◇
「千陽くんの登場は想定外だったね」
「はい。ですが、今回の一件で彼はだいぶ成長できたのではないでしょうか」
「ああ。だが、まだ足りない。もっと彼を追い込む必要がありそうだ」
「……そうですね。これからの学園生活で、さらに成長してもらいましょう。ふふ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【あとがき】
第1章を読破いただき誠にありがとうございます!
ひたすら曇り空だったり闇の要素ばかりで暗めだった第1章に対して、第2章は明るめです。
少しずつ物語の中核へ迫っていく学園でのお話を是非よろしくお願いします
雪夜、フィアス、朝日さん、俺が赤砂寮の苺の部屋にいる。
「糸の部屋が……女の子の部屋と扉越しに繋がっていただなんて……」
すでに体力が尽きかけていたフィアスはさらにクラクラ頭を回している。
「なんだ、苺は狭い狭いと言っていたけれど、趣があって良い部屋じゃないか」
「一流ホテルを凌ぐと言われるセトル・ブルーオーシャンに住んでるくせに、嫌味?」
3年生までの低学年の寮は南区域にあり、Aクラスは青月館、Bクラスは黄泉荘、Cクラスは赤砂寮。
一方、4年生以上の高学年の寮は北区域にあり、Aクラスはセトル・ブルーオーシャン、Bクラスはセトル・イエローレモンシフォン、Cクラスはセトル・ブラッディレッドらしい。
「まあ、そう怒るなよ苺。ほら、土産に苺の大好きなショートケーキも買ってきたぞ」
「そんなんで機嫌を取った気になってんじゃないわよバカ兄貴!!ショートケーキだけ置いてとっとと去りなさい!」
「あれ、毎日朝日さんのことを誇らしげに話しているから、てっきり仲が良いのだと思ってたよ」
「な……!!!」
「おや、それは光栄だな」
「そんな訳ないでしょ!!!!」
ドカーーーーーン!!!!
「わわわ、また糸の部屋との壁に穴あいちゃった……」
「危機一髪のタイミングでしたが、朝日さんはどうして駆けつけてくれたんですか?」
「苺に頼まれたんだ。今朝電話で『お隣の九重糸くんが危ないから助けて』ってね」
「こんなとこではっきり言うなバカ!!!」
「苺……ありがとう……」
「フン、死ななくて良かったわ。アンタにはアタシのご飯を作って貰わなきゃいけないしね」
「ごはん……? どういうことかな、糸」
フィアスが睨みつけてくる。
「いやあ……」
「全て……今回の件は私の未熟さが原因ですわ……。皆様……本当に申し訳ございませんでした……」
雪夜が深々と謝る。
もちろん、非難する人はこの部屋にいない。
結果として、大きな被害も出なかったし。
「松蔭さん、【闇の次元】は自在に操れるようになれたかい?」
「小さい闇ならばだいぶ扱いが分かってきましたわ。大きい闇については、この杖を使えばなんとかという感じです」
「杖は常に携帯している方がいいね。松蔭さんのような圧倒的なマナを持っている場合、持っているだけで杖がマナを吸収して、自然と使いやすくなるはずだ」
「はい……!」
「それにしても、【闇の次元】の超能力者である松蔭さんに、マナの量が限られているにしろあらゆる次元に干渉できるフィアスさん。そして正夢を見ることができる九重くんか。ふふ、これは苺も負けてられないね」
「フン、当然よ。松蔭さんとフィアスさんは初めましてね。アタシは千陽苺。糸のお隣よ」
「松蔭雪夜です、よろしくお願いします。」
「糸のお隣……!!」
なぜかフィアスはギラギラと燃えている。
「あ、いけない、もうこんな時間か。すまない、僕はこの辺で失礼させてもらうよ。明後日から学校で会ったらよろしくね」
朝日さんが部屋を出た。
「糸、私赤砂寮へ引っ越す」
「ダメです」
「なんで~!! 青月館の部屋あげるから~!!」
「えっ本当!?それなら」
「あ、でもそしたら糸がいなくなるから意味ないや。……苺さん、もしよかったら青月館へ引っ越しませんか?」
これっ! ポカリ
「うー……」
「フィアスさん、折角のお誘いだけど断らせてもらうわ。アタシはアタシの実力で青月館に行きたいの」
「そんな~、もう体動かないよ~……」
確かに結局一番頑張ったのはフィアスだ。
青月館まで結構あるし、無理に帰すのは気が引ける。
「はあ、今日は俺の部屋に泊っていいぞ、フィアス」
「本当!? やった~!」
ボムッ!!
フィアスは壁に空いた穴から隣の俺の部屋へ行き、勢いよくベッドに飛び込むやいなや、電池が切れたようにすぐに寝息を立てはじめた。
狭いベッドが占領されてしまったので、俺は風呂場にでも寝るとするか。
「糸、ちょっといいですか」
「雪夜……?」
俺は雪夜に連れられて外へ出た。
◇◇◇
夕日が落ち始める中、田舎道の途中にあるベンチで雪夜と座った。
「……糸、本当にごめんなさい。糸が辛い思いをしたことは、話を聞いていて痛いほど分かりましたわ」
「ううん、気にしないで。雪夜は悪くない。それに……」
俺は今回の一件を思い返した。
「とっても学びの多い一日だった。高次元世界がどんな世界なのか、少しずつ分かって来たよ」
雪夜は少し不思議そうな顔をし、救われたように微笑んだ。
「でもどうして昨日からこんな急に変わってしまったの? フィアスが言うには夜から雪夜の闇が強くなったって言ってたけど」
「……それが、はっきりと思い出せないんですの。糸と別れた帰り道、誰かに話しかけられて……それから目の前が真っ暗になって……記憶が曖昧ですわ」
え……誰…………?
もしかしてこの出来事には黒幕が存在するのか……?
「その後家に帰るととっても苦しくて、辛くて……。一晩中、糸にいただいたぬいぐるみを抱きしめていましたわ。ですが……」
雪夜は後ろめたそうに目を逸らした。
「……あまりにも強く抱きしめていたので、朝にはボロボロになってしまいましたの。せっかくいただいたのに申し訳ございません……」
「なんだ、そんなことか。俺はずっと貧乏で同じ服を使い回していたから、裁縫は得意だ。明日にでもぬいぐるみ、一緒に直そう」
「……ええ!! ありがとう……。私は当初、一人で学園生活を送るつもりでした。お父様にも友達なんて必要ないと言っていました。しかし、それは高次元世界を侮っていたようです。この不思議な世界では、到底一人では生きられませんわ。糸、そしてフィアスも、一緒に来てくれてありがとう……。今後二人に何かあれば、私が必ずすぐに駆けつけますわ。二人がそうしてくれたように」
「【闇の次元】の超能力者が味方になってくれるなんて、これ以上心強いことはないな」
曇り空が明けた紫色の空には、一番星が輝いていた。
◇◇◇
「千陽くんの登場は想定外だったね」
「はい。ですが、今回の一件で彼はだいぶ成長できたのではないでしょうか」
「ああ。だが、まだ足りない。もっと彼を追い込む必要がありそうだ」
「……そうですね。これからの学園生活で、さらに成長してもらいましょう。ふふ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【あとがき】
第1章を読破いただき誠にありがとうございます!
ひたすら曇り空だったり闇の要素ばかりで暗めだった第1章に対して、第2章は明るめです。
少しずつ物語の中核へ迫っていく学園でのお話を是非よろしくお願いします
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