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第一章
第一話 幽霊屋敷と元王子
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「うう…酷い目にあった…」
よろよろとふらつきながら、ウォルフは朝の陽ざしに目を細めて体を伸ばす。
昨晩、帰宅した三人を待ち受けていたのは、今までに見た事もないほどの憤怒をまとったセヴィの姿だった。昼前に出かけて行ったきり夜中まで帰ってこないのでは怒られて当然ではある。しかも、頼まれた買い物もせずにだ。
一応、事情は説明したので、セヴィの怒りは若干落ち着いたのだが、それはそれとしてガッツリお仕置きはされた。ウォルフは魔法が通じず、なまじ肉体が人より丈夫な事もあって、明け方まで続いたセヴィのお仕置きは苛烈を極めた。
「逆さ吊りにして絶え間ないくすぐり、それを朝まで…セヴィを怒らせるのは止めた方がいいな。あ、いてて…頬が…」
一晩中くすぐられ続けたせいか、表情筋がおかしなことになっている。顔面が筋肉痛になるなんて、経験したこともない話だが、まぁ悪いのは自分だし仕方ない。ちなみにダンテはどこから拾ってきたのか、背丈の半分ほどもある石を抱かされていたし、エルエは何やら耳元で囁かれた後、大号泣で謝っていた。何があったのかは可哀想なので聞けないが、今はソファで丸まって寝ている。
「結局、宮からは何も荷物が届いていないんだよな…まさか布団も着替えもないとは」
一昨日の追放劇の際、カサンドラは荷物だけは送ってやると言っていたが、その約束は反故にされてしまったようだ。ウォルフはあまり私物らしい私物を持っていなかったから惜しくはないが、ダンテ達三人は別だろう。後で彼らの荷物だけでも取りに行かせた方がいいなとウォルフは思った。
外の井戸で水を汲み、顔を洗う…が、水気を拭くタオルがない。多少しずくは残るが、今日は天気もいいし、直に乾くだろうと陽当たりのいい芝生へ移動して寝転んだ。目を瞑って心地良いそよ風を感じていると、昨夜の寝不足もあって、強い睡魔に襲われた。
ウォルフは元王族だが、身体の丈夫さゆえか余り風邪をひいたこともないので、こういう大雑把な所があるのが玉に瑕だ。昔、訓練後の水浴びを終えた後に同じことをしたら、行儀が悪いとカサンドラに死ぬほど叱られた事があるのだが、今となっては気にする必要も無いだろう。
今でも口うるさく怒りそうなセヴィは、ダンテを連れて村へ買い出しに出かけているので誰に憚る事もない。ついウトウトと微睡んでいると、傍で何かの気配がして、クスクスという笑い声が聞こえてきた。
(エルエが起きたか?しかし、眠いな…もう少し寝かせてくれないだろうか)
ウォルフは目を開ける気にもなれず、そのまま眠ることにした。外で昼寝というのは初体験だが、こんなに気持ちがいいものならば弟達にも教えてやりたい。そう思いながら、意識は段々と深い眠りへと落ちていくのだった。
「…ウォルフ様、ウォルフ様、起きて下さい。…ダメですか、仕方ありませんね」
そう言うや否や、セヴィは寝ているウォルフの顔面に向かって、バケツ一杯の水をかけた。さすがのウォルフもあまりの仕打ちに驚いて飛び起きて、パニックになってしまう。
「うぉぉっ!?な、なんだぁ!!?」
「…おはようございます。いくら天気が良いとはいえ、こんな所で寝ていてはいけませんよ」
「せ、セヴィか?!いくらなんでも今のは酷くないか…?ああ、ビックリした…」
「…ウォルフ様は頑丈なので、ちょっとやそっと蹴ったり殴ったりした位じゃ起きませんから」
しれっとそう言い放つセヴィ、もしかしてまだ怒っているのかもしれない。というか、起こすのに蹴ったり殴ったりするつもりなのか?と、ウォルフはゾッとした。
セヴィは表向きメイドという立場だが、こう見えて護衛も兼ねている。なので、実は腕っぷしもかなりのものだ。エルエが来るまでは、ダンテとセヴィの2人がウォルフの近衛として仕えていた。ウォルフとは歳が近い事もあって、幼い頃から面倒を見てくれた、ウォルフにとっては姉のような存在である。
元々、彼女は古くから王家に仕えてきた御傍付きの一族だ。現王であるウッツには、当初セヴィの父が近衛として着いていたのだが、かつての戦争の際にウッツを庇って大怪我を負い、現在は引退している。また、第一王妃の近衛兵にはセヴィの母が、ウォルフの母、ヴェロニカにはセヴィの兄がその任についているようだ。
その点では、セヴィがウォルフに付いてきてしまったのは問題があるのではないかと思ったが、セヴィは家族からの了承は得ていると言って聞かなかった。弟のリヒャルトを守ってやって欲しいと言いたい所だが、リヒャルト自身、普段あまり感情を表に出さないセヴィを恐れているようなので、無理強いは出来ない。
ずぶ濡れになっていたウォルフの頭に、綺麗なタオルが掛けられたかと思うと、あっという間に水気を拭き取られた。ついでに、髪型もきっちり整えられているのはさすがの一言に尽きる。
「ありがとう」と礼を言いながらセヴィの方を向くと、視界の端に山積みになったベッドが見えた。だが、その山はかすかに上下に動いているようだ。よくよく見てみれば、4台のベッドの下には息も絶え絶えと言った様子のダンテがいた。まさか、村から一人で運んできたのだろうか?
「お、おい…ダンテ、大丈夫か!?」
「ハァ…ハァ…若、申し訳、ございません…しばし、お休みを頂きたく…フゥ…」
いつもと違って余裕の全くないダンテの様子に、慌てて背負ったベッドを外してやる。ウォルフは元々怪力の持ち主なので、この位はへっちゃらだが、ダンテはどちらかというとスピードタイプだ。年齢的に言っても、この仕打ちは相当キツイだろう。
ウォルフがちらりとセヴィの方を見れば、セヴィはまたも悪びれずに言った。
「…そもそも、昨日はダンテさんが私に連絡してくれれば問題なかったのです。諜報役も任されていながら報連相が出来ないのは問題ですよ」
「お説御尤も…ハァ、硬く、肝に銘じておきます…フゥ…」
背負っていたベッドがなくなったので、仰向けに倒れ込んだダンテに、セヴィはそっと魔法で冷やした水を一杯差し出した。ダンテは旨そうにその水を飲み、再び天を仰いでいる。
(なんだかんだ、優しいんだよなぁ)
厳しい時は厳しいが、報いる事は忘れないのがセヴィの良い所だ。ダンテももう十分に罰は済んだと言っていいだろう。ウォルフがほっと胸を撫で下ろしていると、いつの間にかメイド服の上からエプロンを着たセヴィの指示が飛ぶ。
「…ダンテさんはそのまま休んでいて下さい。ウォルフ様、そのベッドを指定した部屋へ運んで下さいますか?それが終わったらエルエを起こして来て下さい。朝食に致しましょう」
「ああ、解った。…ダンテ、ご苦労だったな。ゆっくり休んでいてくれ」
ウォルフが声をかけると、ダンテは倒れたまま手を挙げた。あれなら少し休めば大丈夫そうだ。一安心したのでベッドを担いで屋敷に入ると、今朝見たままの恰好でエルエはスヤスヤと眠っていた。
「ん…?エルエのヤツ、さっき俺が寝そうになった時に起きたんじゃなかったのか…?」
ふと疑問に思ったが、きっとウォルフが寝ていたので、もう一度ソファに戻って寝直したのだろう。そう考えて、仕事をこなすことを優先する。なんだかんだで一日振りの食事が楽しみで、ウォルフは鼻歌交じりにベッドを運ぶのだった。
よろよろとふらつきながら、ウォルフは朝の陽ざしに目を細めて体を伸ばす。
昨晩、帰宅した三人を待ち受けていたのは、今までに見た事もないほどの憤怒をまとったセヴィの姿だった。昼前に出かけて行ったきり夜中まで帰ってこないのでは怒られて当然ではある。しかも、頼まれた買い物もせずにだ。
一応、事情は説明したので、セヴィの怒りは若干落ち着いたのだが、それはそれとしてガッツリお仕置きはされた。ウォルフは魔法が通じず、なまじ肉体が人より丈夫な事もあって、明け方まで続いたセヴィのお仕置きは苛烈を極めた。
「逆さ吊りにして絶え間ないくすぐり、それを朝まで…セヴィを怒らせるのは止めた方がいいな。あ、いてて…頬が…」
一晩中くすぐられ続けたせいか、表情筋がおかしなことになっている。顔面が筋肉痛になるなんて、経験したこともない話だが、まぁ悪いのは自分だし仕方ない。ちなみにダンテはどこから拾ってきたのか、背丈の半分ほどもある石を抱かされていたし、エルエは何やら耳元で囁かれた後、大号泣で謝っていた。何があったのかは可哀想なので聞けないが、今はソファで丸まって寝ている。
「結局、宮からは何も荷物が届いていないんだよな…まさか布団も着替えもないとは」
一昨日の追放劇の際、カサンドラは荷物だけは送ってやると言っていたが、その約束は反故にされてしまったようだ。ウォルフはあまり私物らしい私物を持っていなかったから惜しくはないが、ダンテ達三人は別だろう。後で彼らの荷物だけでも取りに行かせた方がいいなとウォルフは思った。
外の井戸で水を汲み、顔を洗う…が、水気を拭くタオルがない。多少しずくは残るが、今日は天気もいいし、直に乾くだろうと陽当たりのいい芝生へ移動して寝転んだ。目を瞑って心地良いそよ風を感じていると、昨夜の寝不足もあって、強い睡魔に襲われた。
ウォルフは元王族だが、身体の丈夫さゆえか余り風邪をひいたこともないので、こういう大雑把な所があるのが玉に瑕だ。昔、訓練後の水浴びを終えた後に同じことをしたら、行儀が悪いとカサンドラに死ぬほど叱られた事があるのだが、今となっては気にする必要も無いだろう。
今でも口うるさく怒りそうなセヴィは、ダンテを連れて村へ買い出しに出かけているので誰に憚る事もない。ついウトウトと微睡んでいると、傍で何かの気配がして、クスクスという笑い声が聞こえてきた。
(エルエが起きたか?しかし、眠いな…もう少し寝かせてくれないだろうか)
ウォルフは目を開ける気にもなれず、そのまま眠ることにした。外で昼寝というのは初体験だが、こんなに気持ちがいいものならば弟達にも教えてやりたい。そう思いながら、意識は段々と深い眠りへと落ちていくのだった。
「…ウォルフ様、ウォルフ様、起きて下さい。…ダメですか、仕方ありませんね」
そう言うや否や、セヴィは寝ているウォルフの顔面に向かって、バケツ一杯の水をかけた。さすがのウォルフもあまりの仕打ちに驚いて飛び起きて、パニックになってしまう。
「うぉぉっ!?な、なんだぁ!!?」
「…おはようございます。いくら天気が良いとはいえ、こんな所で寝ていてはいけませんよ」
「せ、セヴィか?!いくらなんでも今のは酷くないか…?ああ、ビックリした…」
「…ウォルフ様は頑丈なので、ちょっとやそっと蹴ったり殴ったりした位じゃ起きませんから」
しれっとそう言い放つセヴィ、もしかしてまだ怒っているのかもしれない。というか、起こすのに蹴ったり殴ったりするつもりなのか?と、ウォルフはゾッとした。
セヴィは表向きメイドという立場だが、こう見えて護衛も兼ねている。なので、実は腕っぷしもかなりのものだ。エルエが来るまでは、ダンテとセヴィの2人がウォルフの近衛として仕えていた。ウォルフとは歳が近い事もあって、幼い頃から面倒を見てくれた、ウォルフにとっては姉のような存在である。
元々、彼女は古くから王家に仕えてきた御傍付きの一族だ。現王であるウッツには、当初セヴィの父が近衛として着いていたのだが、かつての戦争の際にウッツを庇って大怪我を負い、現在は引退している。また、第一王妃の近衛兵にはセヴィの母が、ウォルフの母、ヴェロニカにはセヴィの兄がその任についているようだ。
その点では、セヴィがウォルフに付いてきてしまったのは問題があるのではないかと思ったが、セヴィは家族からの了承は得ていると言って聞かなかった。弟のリヒャルトを守ってやって欲しいと言いたい所だが、リヒャルト自身、普段あまり感情を表に出さないセヴィを恐れているようなので、無理強いは出来ない。
ずぶ濡れになっていたウォルフの頭に、綺麗なタオルが掛けられたかと思うと、あっという間に水気を拭き取られた。ついでに、髪型もきっちり整えられているのはさすがの一言に尽きる。
「ありがとう」と礼を言いながらセヴィの方を向くと、視界の端に山積みになったベッドが見えた。だが、その山はかすかに上下に動いているようだ。よくよく見てみれば、4台のベッドの下には息も絶え絶えと言った様子のダンテがいた。まさか、村から一人で運んできたのだろうか?
「お、おい…ダンテ、大丈夫か!?」
「ハァ…ハァ…若、申し訳、ございません…しばし、お休みを頂きたく…フゥ…」
いつもと違って余裕の全くないダンテの様子に、慌てて背負ったベッドを外してやる。ウォルフは元々怪力の持ち主なので、この位はへっちゃらだが、ダンテはどちらかというとスピードタイプだ。年齢的に言っても、この仕打ちは相当キツイだろう。
ウォルフがちらりとセヴィの方を見れば、セヴィはまたも悪びれずに言った。
「…そもそも、昨日はダンテさんが私に連絡してくれれば問題なかったのです。諜報役も任されていながら報連相が出来ないのは問題ですよ」
「お説御尤も…ハァ、硬く、肝に銘じておきます…フゥ…」
背負っていたベッドがなくなったので、仰向けに倒れ込んだダンテに、セヴィはそっと魔法で冷やした水を一杯差し出した。ダンテは旨そうにその水を飲み、再び天を仰いでいる。
(なんだかんだ、優しいんだよなぁ)
厳しい時は厳しいが、報いる事は忘れないのがセヴィの良い所だ。ダンテももう十分に罰は済んだと言っていいだろう。ウォルフがほっと胸を撫で下ろしていると、いつの間にかメイド服の上からエプロンを着たセヴィの指示が飛ぶ。
「…ダンテさんはそのまま休んでいて下さい。ウォルフ様、そのベッドを指定した部屋へ運んで下さいますか?それが終わったらエルエを起こして来て下さい。朝食に致しましょう」
「ああ、解った。…ダンテ、ご苦労だったな。ゆっくり休んでいてくれ」
ウォルフが声をかけると、ダンテは倒れたまま手を挙げた。あれなら少し休めば大丈夫そうだ。一安心したのでベッドを担いで屋敷に入ると、今朝見たままの恰好でエルエはスヤスヤと眠っていた。
「ん…?エルエのヤツ、さっき俺が寝そうになった時に起きたんじゃなかったのか…?」
ふと疑問に思ったが、きっとウォルフが寝ていたので、もう一度ソファに戻って寝直したのだろう。そう考えて、仕事をこなすことを優先する。なんだかんだで一日振りの食事が楽しみで、ウォルフは鼻歌交じりにベッドを運ぶのだった。
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