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シーズン2
第三十六話
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凡子は五十嵐室長の結婚式に呼ばれていた。十字架とステンドグラスを背景に、シルバーのタキシードに身を包んだ五十嵐室長が立っている。
ーーなんと、美しい立ち姿……。
凡子は後ろの方の席なので、心置きなく、五十嵐室長に見惚れた。
隣に花嫁がいない。まだ入場前なのだろう。凡子は五十嵐室長の選んだ相手がどんな女性なのか気になっていた。
静かな教会に、靴音が響きはじめる。五十嵐室長が、扉の方へ向かって歩きはじめた。赤い絨毯もよく似合う。
ーー花嫁を迎えにいく演出!
期待に胸を膨らませながら凡子は入口に顔を向け、花嫁の入場を待つ。
五十嵐室長の靴音が近づいてくる。もうすぐ横を通り過ぎると思ったのに、凡子の席の手前で立ち止まった。
「さあ、行こう」
五十嵐室長の声が聞こえ、凡子は体を前に向けて座り直した。すぐ目の前に五十嵐室長がいる。
ーー花嫁はこの辺りにいるのかしら?
隣を見ると知らない男性だった。
「なみこ、早く」
五十嵐室長から手を差し伸べられた。
「えーーーーーーー!! わたしーーーーー!!」
凡子は驚きで目を覚ました。心臓が早鐘を打っている。見知らぬ天井が目の前にあった。
隣から「うーん」と、唸り声が聞こえてきた。凡子が声の方に顔を向けると、蓮水の寝顔が目の前にあった。
「ひゃわあ」
寝起きで、昨日のことをすっかり忘れていた。
ーーまつ毛長すぎ……。
あの蓮水の寝顔を拝む日がくるとは昨日まで夢にも思わなかった。
まだ起きるには早い時間なので、蓮水を起こさないよう気をつけながら、凡子はベッドからおりた。
『五十嵐室長はテクニシャン』の更新まではまだ少し時間がある。
――さすがに儀式はできないし……。
凡子は最低限身なりを整えて、更新を待つことにした。
寝室を出て、着替える。出勤着は家に置いてきたので普段着だ。
凡子はとりあえず、キッチンへ移動した。こうして一人きりでじっくりみてみると、物がほとんどなく無機質な空間だ。システムキッチンに備え付けられた引き出しを開けてみたが空だった。
「調理道具が本当に何もない」
蓮水が本気で凡子の家に住んでくれるなら、その方が楽に思える。凡子の両親の部屋にはウォークインクローゼットがある。今はほとんど物が無いので、蓮水のスーツ類はそこで管理すればいい。客間にも簡単な衣服掛けが備え付けられている。必要な分だけ凡子が客間に運べば問題ない。
コーヒーを淹れようと思ったが、いつの間にか更新時間が近づいていた。
凡子はスマートフォンを手に取り、投稿サイトのアプリを立ち上げた。
「ここにいたのか」
蓮水の声がしたのに驚き、スマートフォンを落としそうになった。
「お、お目覚めですか……」
蓮水はキッチンの入り口に、腕組みをして立っていた。
「隣にいないから、逃げられたかと……」
「逃げる?! 恋様から逃げるなど、あり得ませんからご安心ください」
凡子はハッとした。
「大変申し訳ないのですが、しばらく一人にはなりたいので、お話は後でもよろしいでしょうか?」
後、数分で更新時間だ。
「コーヒーなどは、後ほどご用意します。リビングにいてくださればお持ちします」
凡子は蓮水をどうにか追い払いたかったが、蓮水はキッチンを出て行こうとしない。
凡子は、自分が出た方が早いと判断した。
「少しの間、空いているお部屋を使わせていただきますね」
凡子はスマートフォンを握りしめ、足早に入り口に立つ蓮水の脇を通り過ぎようとした。
「待ってくれ」
蓮水から腕を掴まれ、凡子は「な、なんでございましょうか」と狼狽えた。
「読むんだろ?」
「はい、ですので、急いでます」
更新時間が迫っている。凡子には誤魔化す余裕もなかった。
「リビングで落ち着いて読むといい。その間、俺はここでコーヒーでも淹れておく」
蓮水はすぐに手を離してくれた。
「お気遣い、感謝いたします」
凡子は言われたとおりに、隣にあるリビングに向かった。ソファに座り、スマートフォンの画面を開く。ギリギリ間に合った。
今回は、五十嵐室長が書店で買った心理学の本に目を通すところから始まった。
五十嵐室長は、本を読んでも解決には至らないと結論を出した。
「五十嵐室長……私がお救いしますから、待っていてください……」
続きを読み進む。
「な、なんと新展開!」
凡子は思わずスマホの画面に顔を近づけた。五十嵐室長の部署に、新入社員が配属されたのだ。新卒の女性だ。名前は、朝田奈美。
「あさだ……な……み……」
凡子は感じるものがあり、いったん、スマホを机の上に置いた。
――新キャラは私がモデルなの? だったら嬉しい? いや……一読者のままだったら嬉しかったかもしれないけど、ちょっと複雑な心境かも……。
とにかく先に進む。五十嵐室長が新入社員を清楚系と表現した。
――ああ、モデルじゃなかった。名前が思いつかなくてその辺りにいた私からとったんだわ。適当な名前をつけたってことは、すぐに消えるキャラだ。
凡子は、短い間でも自分と似た名前のキャラが登場するのが楽しみになってきた。
読み終わってすぐ立ち上がった。本来なら即コメントを入れたいところだが、蓮水をキッチンに待たせたままでは落ち着かない。場所を交代しようと考えた。
「楽しんでもらえたかな?」
蓮水がコーヒーを持って、リビングに入ってきた。
「あっ、すぐに出ますね」
「いや、君もここにいてくれ」
蓮水は、凡子の前にコーヒーを置くと「君は、作者がどんな風に小説を書いているか気にしていたよな。俺も、読者がどんな風に感想を書くか気になった」と微笑んだ。
「私のコメント姿など、恋様にお見せできるものではございません」
だらしなく頬がゆるんだ状態で、感嘆の声を漏らしながら書くのだ。見せられるはずがない。
「俺は見たいんだ」
凡子は、蓮水に見られながらコメントすることに抵抗感をおぼえてはいたが、早くコメントを残すことが何より大切だった。
「笑われるとは思いますが、わかりました」
「自分の小説にコメントを残してもらうのに、笑うわけないだろう」
凡子は蓮水の言葉に安心して、スマホの画面に視線を落とした。サイトのコメント欄を開く。
――今日の注目ポイントは新キャラの方なんだけど……。名前が自分に似ているキャラを喜んでいると思われるのも……。でも、五十嵐室長が「朝田さん」と部下を呼べば、場合によっては「浅香さん」に空耳できそう。あっ、文字だから空目か……。漢字が違うから間違えないか……それでも脳が勝手に変換してしまうかも。それにもし、五十嵐室長が「なみ」と言ったらもう、愛称で呼ばれている気分が味わえる。こうなってくると、すぐ消えてしまう新キャラに少しでも長く居座って欲しくなるなあ。それでも、そこを全面に押し出してコメントするのもなんか私利私欲に走りすぎのような……。
悩んだ末、凡子はあえて、五十嵐室長の失望についてコメントした。
凡子はコメントを送信して顔をあげた。蓮水と目が合った。
コメントに集中しすぎて、蓮水から見られていることをすっかり忘れていた。
よく見ると、蓮水の口元が微妙にひきつっている。
――これは……ドン引きされている……。
凡子がショックを受けたすぐあとに、蓮水が笑い始めた。
「ごめん」
蓮水が頭をふったり顔を押さえたりして笑いを止めようとしている。
凡子は自分が笑われているというのに「大笑いする姿まで、かっこいい」と、思った。
蓮水がなんとか笑いをおさめて、「笑わないと言ったのに、悪かった」と、真面目な顔で謝ってきた。
「いえ、おかしい自覚はあるので大丈夫です」
「おかしいと思ったわけでは……表情がころころ変わるのが面白くて、つい」
――さすが恋様、『おかしい』と『面白い』のニュアンスの違いをつかって慰めてくださるなんて。
凡子はこんなことでも、いちいち水樹恋でもある蓮水を尊敬してしまう。
「楽しんでいただけたのでしたら、私も嬉しいです」
蓮水が微笑んだ。
「次は、コメントで楽しませてもらうよ」
「じゃあ、私は席を外しますね」
蓮水はスマホを手に取って「いや、このままいたらいい」と言った。
「作者がどんな顔でコメントを読むのか気になるだろう?」
凡子は首を傾げた。確かにコメントを読む姿も見たいが、自分のコメント以外ならという条件がつく。
「他の方のコメントを読むときに、お願いします」
「それは無理だな」
凡子は「どうしてですか!?」と、思わず質問した。
「コメントの確認は、基本的に仕事の気分転換にするんだ」
「では、スーツを着て、髪をあげたお姿で、いつもコメントをお読みくださっていたということですね」
凡子は仕事中の蓮水を想像して「素敵すぎる」とため息をついた。
「最近は、それすらもできない忙しさが続いているが……」
「今は私がおります! 家の雑用はすべてこなしますので、ご自宅でコメントを好きなだけお読みください」
凡子は蓮水のサポートに全力を尽くすことを改めて誓った。
蓮水がスマホの画面に視線を落とした。指先で画面を操作している。
――今から、コメントを読まれる……。書くときより緊張する……。
蓮水が手を止めた。それからすぐに、眉根を寄せた。
「は?」
凡子は、何か気に障ることを書いただろうかと、自分のコメント内容を思い浮かべた。今日はとくに、控えめなコメントだった。
蓮水は顔をあげ「これは、どういうことだ?」と言った。
ーーなんと、美しい立ち姿……。
凡子は後ろの方の席なので、心置きなく、五十嵐室長に見惚れた。
隣に花嫁がいない。まだ入場前なのだろう。凡子は五十嵐室長の選んだ相手がどんな女性なのか気になっていた。
静かな教会に、靴音が響きはじめる。五十嵐室長が、扉の方へ向かって歩きはじめた。赤い絨毯もよく似合う。
ーー花嫁を迎えにいく演出!
期待に胸を膨らませながら凡子は入口に顔を向け、花嫁の入場を待つ。
五十嵐室長の靴音が近づいてくる。もうすぐ横を通り過ぎると思ったのに、凡子の席の手前で立ち止まった。
「さあ、行こう」
五十嵐室長の声が聞こえ、凡子は体を前に向けて座り直した。すぐ目の前に五十嵐室長がいる。
ーー花嫁はこの辺りにいるのかしら?
隣を見ると知らない男性だった。
「なみこ、早く」
五十嵐室長から手を差し伸べられた。
「えーーーーーーー!! わたしーーーーー!!」
凡子は驚きで目を覚ました。心臓が早鐘を打っている。見知らぬ天井が目の前にあった。
隣から「うーん」と、唸り声が聞こえてきた。凡子が声の方に顔を向けると、蓮水の寝顔が目の前にあった。
「ひゃわあ」
寝起きで、昨日のことをすっかり忘れていた。
ーーまつ毛長すぎ……。
あの蓮水の寝顔を拝む日がくるとは昨日まで夢にも思わなかった。
まだ起きるには早い時間なので、蓮水を起こさないよう気をつけながら、凡子はベッドからおりた。
『五十嵐室長はテクニシャン』の更新まではまだ少し時間がある。
――さすがに儀式はできないし……。
凡子は最低限身なりを整えて、更新を待つことにした。
寝室を出て、着替える。出勤着は家に置いてきたので普段着だ。
凡子はとりあえず、キッチンへ移動した。こうして一人きりでじっくりみてみると、物がほとんどなく無機質な空間だ。システムキッチンに備え付けられた引き出しを開けてみたが空だった。
「調理道具が本当に何もない」
蓮水が本気で凡子の家に住んでくれるなら、その方が楽に思える。凡子の両親の部屋にはウォークインクローゼットがある。今はほとんど物が無いので、蓮水のスーツ類はそこで管理すればいい。客間にも簡単な衣服掛けが備え付けられている。必要な分だけ凡子が客間に運べば問題ない。
コーヒーを淹れようと思ったが、いつの間にか更新時間が近づいていた。
凡子はスマートフォンを手に取り、投稿サイトのアプリを立ち上げた。
「ここにいたのか」
蓮水の声がしたのに驚き、スマートフォンを落としそうになった。
「お、お目覚めですか……」
蓮水はキッチンの入り口に、腕組みをして立っていた。
「隣にいないから、逃げられたかと……」
「逃げる?! 恋様から逃げるなど、あり得ませんからご安心ください」
凡子はハッとした。
「大変申し訳ないのですが、しばらく一人にはなりたいので、お話は後でもよろしいでしょうか?」
後、数分で更新時間だ。
「コーヒーなどは、後ほどご用意します。リビングにいてくださればお持ちします」
凡子は蓮水をどうにか追い払いたかったが、蓮水はキッチンを出て行こうとしない。
凡子は、自分が出た方が早いと判断した。
「少しの間、空いているお部屋を使わせていただきますね」
凡子はスマートフォンを握りしめ、足早に入り口に立つ蓮水の脇を通り過ぎようとした。
「待ってくれ」
蓮水から腕を掴まれ、凡子は「な、なんでございましょうか」と狼狽えた。
「読むんだろ?」
「はい、ですので、急いでます」
更新時間が迫っている。凡子には誤魔化す余裕もなかった。
「リビングで落ち着いて読むといい。その間、俺はここでコーヒーでも淹れておく」
蓮水はすぐに手を離してくれた。
「お気遣い、感謝いたします」
凡子は言われたとおりに、隣にあるリビングに向かった。ソファに座り、スマートフォンの画面を開く。ギリギリ間に合った。
今回は、五十嵐室長が書店で買った心理学の本に目を通すところから始まった。
五十嵐室長は、本を読んでも解決には至らないと結論を出した。
「五十嵐室長……私がお救いしますから、待っていてください……」
続きを読み進む。
「な、なんと新展開!」
凡子は思わずスマホの画面に顔を近づけた。五十嵐室長の部署に、新入社員が配属されたのだ。新卒の女性だ。名前は、朝田奈美。
「あさだ……な……み……」
凡子は感じるものがあり、いったん、スマホを机の上に置いた。
――新キャラは私がモデルなの? だったら嬉しい? いや……一読者のままだったら嬉しかったかもしれないけど、ちょっと複雑な心境かも……。
とにかく先に進む。五十嵐室長が新入社員を清楚系と表現した。
――ああ、モデルじゃなかった。名前が思いつかなくてその辺りにいた私からとったんだわ。適当な名前をつけたってことは、すぐに消えるキャラだ。
凡子は、短い間でも自分と似た名前のキャラが登場するのが楽しみになってきた。
読み終わってすぐ立ち上がった。本来なら即コメントを入れたいところだが、蓮水をキッチンに待たせたままでは落ち着かない。場所を交代しようと考えた。
「楽しんでもらえたかな?」
蓮水がコーヒーを持って、リビングに入ってきた。
「あっ、すぐに出ますね」
「いや、君もここにいてくれ」
蓮水は、凡子の前にコーヒーを置くと「君は、作者がどんな風に小説を書いているか気にしていたよな。俺も、読者がどんな風に感想を書くか気になった」と微笑んだ。
「私のコメント姿など、恋様にお見せできるものではございません」
だらしなく頬がゆるんだ状態で、感嘆の声を漏らしながら書くのだ。見せられるはずがない。
「俺は見たいんだ」
凡子は、蓮水に見られながらコメントすることに抵抗感をおぼえてはいたが、早くコメントを残すことが何より大切だった。
「笑われるとは思いますが、わかりました」
「自分の小説にコメントを残してもらうのに、笑うわけないだろう」
凡子は蓮水の言葉に安心して、スマホの画面に視線を落とした。サイトのコメント欄を開く。
――今日の注目ポイントは新キャラの方なんだけど……。名前が自分に似ているキャラを喜んでいると思われるのも……。でも、五十嵐室長が「朝田さん」と部下を呼べば、場合によっては「浅香さん」に空耳できそう。あっ、文字だから空目か……。漢字が違うから間違えないか……それでも脳が勝手に変換してしまうかも。それにもし、五十嵐室長が「なみ」と言ったらもう、愛称で呼ばれている気分が味わえる。こうなってくると、すぐ消えてしまう新キャラに少しでも長く居座って欲しくなるなあ。それでも、そこを全面に押し出してコメントするのもなんか私利私欲に走りすぎのような……。
悩んだ末、凡子はあえて、五十嵐室長の失望についてコメントした。
凡子はコメントを送信して顔をあげた。蓮水と目が合った。
コメントに集中しすぎて、蓮水から見られていることをすっかり忘れていた。
よく見ると、蓮水の口元が微妙にひきつっている。
――これは……ドン引きされている……。
凡子がショックを受けたすぐあとに、蓮水が笑い始めた。
「ごめん」
蓮水が頭をふったり顔を押さえたりして笑いを止めようとしている。
凡子は自分が笑われているというのに「大笑いする姿まで、かっこいい」と、思った。
蓮水がなんとか笑いをおさめて、「笑わないと言ったのに、悪かった」と、真面目な顔で謝ってきた。
「いえ、おかしい自覚はあるので大丈夫です」
「おかしいと思ったわけでは……表情がころころ変わるのが面白くて、つい」
――さすが恋様、『おかしい』と『面白い』のニュアンスの違いをつかって慰めてくださるなんて。
凡子はこんなことでも、いちいち水樹恋でもある蓮水を尊敬してしまう。
「楽しんでいただけたのでしたら、私も嬉しいです」
蓮水が微笑んだ。
「次は、コメントで楽しませてもらうよ」
「じゃあ、私は席を外しますね」
蓮水はスマホを手に取って「いや、このままいたらいい」と言った。
「作者がどんな顔でコメントを読むのか気になるだろう?」
凡子は首を傾げた。確かにコメントを読む姿も見たいが、自分のコメント以外ならという条件がつく。
「他の方のコメントを読むときに、お願いします」
「それは無理だな」
凡子は「どうしてですか!?」と、思わず質問した。
「コメントの確認は、基本的に仕事の気分転換にするんだ」
「では、スーツを着て、髪をあげたお姿で、いつもコメントをお読みくださっていたということですね」
凡子は仕事中の蓮水を想像して「素敵すぎる」とため息をついた。
「最近は、それすらもできない忙しさが続いているが……」
「今は私がおります! 家の雑用はすべてこなしますので、ご自宅でコメントを好きなだけお読みください」
凡子は蓮水のサポートに全力を尽くすことを改めて誓った。
蓮水がスマホの画面に視線を落とした。指先で画面を操作している。
――今から、コメントを読まれる……。書くときより緊張する……。
蓮水が手を止めた。それからすぐに、眉根を寄せた。
「は?」
凡子は、何か気に障ることを書いただろうかと、自分のコメント内容を思い浮かべた。今日はとくに、控えめなコメントだった。
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