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シーズン2
第四十九話前
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初顔合わせの後、タクシーの中でも家でも、蓮水が疲れているように見えたため、凡子はあれこれ質問するのを控えた。
――私がヘマをしないか気が気じゃなかったから、お疲れになったのよね……。
蓮水の様子が心配ではあったが、凡子にできるのは、消化の良い食事をするなど生活面のサポートだけだった。
毎晩、特訓につぐ特訓で、凡子自身にも疲労があった。
疑問はいろいろ残ってはいるが、急を要するものではない。特に、和人に関することは、蓮水が「いつか話す」と言った以上、待つしかない。
お互い、いつもより早めにそれぞれの寝室に入った。
凡子はベッドに横になってから、蓮水よりもさらに五十嵐室長のイメージに近い和人のことを思い浮かべた。
――ビジネスネームが五十嵐で、役職も室長だなんて……。
蓮水の言った『半分イエス』と『半分ノー』は、どの辺りを指しているのか、気になる。
凡子は『名刺』の存在を思い出し、起き上がった。
――よく考えたら、額に入れて飾っても良いほどの貴重な品だわ!
ベッドから出て、机の上に置いてあったバッグから名刺を出した。
『広報室 室長』
『五十嵐 和人』
名刺に穴が開きそうなほど、凝視する。
ふと、裏を見てみると、携帯電話の番号が書かれていた。手書きだ。
――こ、これは……。
凡子はまず、『直筆』であることを喜んだ。和人の書いた数字は少し丸みを帯びている。
「意外だわ!」
その後で、携帯電話の番号が書き込まれていた理由に思考が移った。
連絡が欲しいから書き込んだのかもしれないが、和人の方には、凡子に会いたがる理由はない。
「私は、お姿を眺めているだけで至福だけど……」
凡子は和人の声や表情を思い出し「五十嵐室長、素敵すぎる」と、ため息をついた。
「思い出しただけで、ドキドキする」
凡子は、もう一度、名刺の裏を見た。
「それにしても、五十嵐室長にこちらから電話をかけるなんて絶対に無理……」
凡子は、蓮水から和人に、なんの用事があるのかを訊いてもらえば良いと思いついた。
蓮水が、和人にとった態度は気になっていた。
――和人さんを小説の主人公にしていることを、私がバラしてしまうと思ったのかしら……。
「絶対に、そんなことはいたしません」
万が一和人が「続きを書くのをやめろ」「全て削除しろ」と言い出したら、凡子にとってこれ以上にないダメージとなる。うっかり口を滑らせるのも、許されない。
凡子は拳を握りしめながら、『五十嵐室長はテクニシャン』を守ると誓った。
突然、部屋がノックされた。当然、相手は蓮水だ。
「はい、お待ちください」
凡子は髪を軽く撫でつけながら、部屋のドアに近づいていった。
ドアを開け「どうなさいました?」と訊いた。
「この家には、酒が置いてあるか?」
ウイスキーがあった気がする。
「開封前のはない気がします」
凡子は酒類に詳しくないので、家にあるウイスキーがまだ飲めるのかはわからなかった。
「近くにコンビニはあったよな?」
凡子は頷いた。
「買ってきましょうか?」
「もう遅いから、自分で行くよ」
蓮水から、「帰ってきたらインターホンを鳴らすから、開けてくれれば良い」と言われた。
凡子は、蓮水に合鍵を渡していない。実は、合鍵がどこにあるのかを知らなかった。
「父に、合鍵の保管場所を訊いておきますね」
蓮水は、少し目を見開いたあと「今は、なみこの客の扱いだろ。合鍵は、正式に居住を認めていただいた後でいいよ」と、微笑んだ。
「やはり樹さんは、単なる樹さんでも、推せます」
蓮水が少し眉根を寄せながら、首を傾げた。
蓮水は、和人が現れるまで自分が『五十嵐室長の化身』の位置付けだったことを知らない。
「とにかく、酒を買いに行く。その後、少し話せるか?」
凡子は「はい、喜んで」と返した。
蓮水に何か欲しいものはないかと訊かれた。凡子も少し飲みたい気分だ。アルコール度数が低めで甘い物を頼んだ。
「つまみは適当に買ってくる」
蓮水が出ていったので、凡子はグラスや氷の準備を始めた。おつまみを載せる皿も用意した。
――初顔合わせもなんとか乗り切ったし、五十嵐室長の本当のモデルにも会えたから、祝杯をあげなきゃ!
蓮水から何か話があるようだった。凡子の疑問も少しは解消されるかもしれない。
――お酒といえば、前に泉堂さんにもらった樹さんの写真!
もらった時には、五十嵐室長のイメージとして見ていた。凡子はスマートフォンを取り出し写真を表示させた。
改めて見ると、少し頬が赤くなって、いつもより無防備な雰囲気だ。
蓮水と和人は、よく似ている。しかし、どちらがより整っているかと考えると、蓮水だ。和人の方が、パーツが大きめで、少し顔が濃い。
――目力と色気は、和人さんの方があった。
和人は今日、香水をつけていなかったはずだ。名刺を受け取るときに、特に香りを感じなかった。
――泉堂さんの香水も似合いそうだけど、もっとピッタリの香りがあるかも。
凡子の『五十嵐室長』の解像度が、かなりあがった。
あれこれ妄想しているうちに、蓮水が帰ってきた。
蓮水は自分の分のハイボールを三缶と、凡子の分のシャルドネサワーを買ってきた。おつまみは柿の種と帆立貝ひもだ。
「樹さん、お酒は強い方なんですね?」
「普通じゃないか?」
凡子は、あまり強くない。
「おつまみ、足りるとは思いますが、軽いものならすぐ作れるので、別の物が欲しくなったら言ってくださいね」
「ありがとう」
蓮水は早速、缶を開けてグラスに注いだ。凡子もグラスに注ぐ。
乾杯をするのかと思ったが、蓮水はすぐに飲み始めた。
「とにかく、反省会をしよう」
「えっ! 祝杯じゃないんですか?」
「祝杯をあげる要素がどこにあった? これはやけ酒だ」
凡子はショックのあまり、グラスを手に持ったまま固まった。
「言い方が悪かった。なみこのせいではなく、俺の根回しが足りなかったせいが大きい」
蓮水は、ハイボールをグラスの半分まで一気に飲み、深いため息をついた。
――根回し……私がちゃんとできていたら、そもそも要らなかったのかも。
「私が至らなかったせいですよね?」
蓮水は顔をゆっくり左右に動かして「いや、なみこは、思っていたよりずっと上手く対応していたよ」と言ってくれた。
「ただ……」
「ただ?」
凡子は息を飲んで、言葉の続きを待った。
「和人に対する態度は、どういうつもりだ?」
凡子はギクリとした。
「五十嵐室長のイメージにあまりにも近い方だったので、つい、見惚れてしまいました」
蓮水は顔を顰めた。
「俺となみこは、恋愛結婚をした設定だったな?」
「はい、そうです」
「新婚夫婦で夫の実家に挨拶に行って、妻が夫の家族に一目惚れをするなんて、あってはならないよな?」
「大丈夫です。一目惚れはしていません」
「側からは、一目惚れしたようにしか見えなかった」
蓮水は、小説の登場人物『五十嵐室長』に重ねて見ていたとわかっている。しかし、和人も、近くにいた家政婦もそうは思わない。
「軽率でした」
とはいえ、あの場で平静を装うなど無理だった。
「俺たちが行くことを、和人に教えないよう言わなかった俺が悪かった」
さっきまで、浮かれた気分でグラスや皿を用意していたのに、すっかり落ち込んでいた。
「和人とは、会わせる気がなかったんだ」
五十嵐室長のモデルだとすぐわかってしまうからだろうか。
「俺と和人は、折り合いが悪い。向こうは、気づいていない気もするが……」
すなわち、蓮水が一方的に嫌っているということだ。
「人当たりは良さそうに見えましたが?」
「俺がなみこに契約婚を持ちかけた根本原因は、和人だと説明したはずだが?」
和人は両親がすすめる道は選ばず、代わりに、蓮水が必死で応えてきたと、言っていた。
「和人さんが、独身宣言をしたんでした?」
蓮水が頷いた。
「和人が独身でいたがる理由はなんだと思う?」
「仕事が忙しいんでしょうか?」
「結婚したら、自由に恋愛ができないからだ」
「そ、そうなんですね……」
凡子は、他になんと言ったら良いのかわからなかった。凡子は名刺の裏に書き込まれた携帯電話の番号のことを思い出した。
凡子は、和人が自分を恋愛対象にするはずはないと思い込んでいたが、和人は雑食なのかもしれない。しかし、蓮水の妻である凡子に手を出そうとする行為には、矛盾を感じた。
「和人さんは、不倫にならないよう独身を通そうとしてるんですね? となると、人妻は恋愛対象外ですよね?」
「あいつの恋愛観はわからない」
――私がヘマをしないか気が気じゃなかったから、お疲れになったのよね……。
蓮水の様子が心配ではあったが、凡子にできるのは、消化の良い食事をするなど生活面のサポートだけだった。
毎晩、特訓につぐ特訓で、凡子自身にも疲労があった。
疑問はいろいろ残ってはいるが、急を要するものではない。特に、和人に関することは、蓮水が「いつか話す」と言った以上、待つしかない。
お互い、いつもより早めにそれぞれの寝室に入った。
凡子はベッドに横になってから、蓮水よりもさらに五十嵐室長のイメージに近い和人のことを思い浮かべた。
――ビジネスネームが五十嵐で、役職も室長だなんて……。
蓮水の言った『半分イエス』と『半分ノー』は、どの辺りを指しているのか、気になる。
凡子は『名刺』の存在を思い出し、起き上がった。
――よく考えたら、額に入れて飾っても良いほどの貴重な品だわ!
ベッドから出て、机の上に置いてあったバッグから名刺を出した。
『広報室 室長』
『五十嵐 和人』
名刺に穴が開きそうなほど、凝視する。
ふと、裏を見てみると、携帯電話の番号が書かれていた。手書きだ。
――こ、これは……。
凡子はまず、『直筆』であることを喜んだ。和人の書いた数字は少し丸みを帯びている。
「意外だわ!」
その後で、携帯電話の番号が書き込まれていた理由に思考が移った。
連絡が欲しいから書き込んだのかもしれないが、和人の方には、凡子に会いたがる理由はない。
「私は、お姿を眺めているだけで至福だけど……」
凡子は和人の声や表情を思い出し「五十嵐室長、素敵すぎる」と、ため息をついた。
「思い出しただけで、ドキドキする」
凡子は、もう一度、名刺の裏を見た。
「それにしても、五十嵐室長にこちらから電話をかけるなんて絶対に無理……」
凡子は、蓮水から和人に、なんの用事があるのかを訊いてもらえば良いと思いついた。
蓮水が、和人にとった態度は気になっていた。
――和人さんを小説の主人公にしていることを、私がバラしてしまうと思ったのかしら……。
「絶対に、そんなことはいたしません」
万が一和人が「続きを書くのをやめろ」「全て削除しろ」と言い出したら、凡子にとってこれ以上にないダメージとなる。うっかり口を滑らせるのも、許されない。
凡子は拳を握りしめながら、『五十嵐室長はテクニシャン』を守ると誓った。
突然、部屋がノックされた。当然、相手は蓮水だ。
「はい、お待ちください」
凡子は髪を軽く撫でつけながら、部屋のドアに近づいていった。
ドアを開け「どうなさいました?」と訊いた。
「この家には、酒が置いてあるか?」
ウイスキーがあった気がする。
「開封前のはない気がします」
凡子は酒類に詳しくないので、家にあるウイスキーがまだ飲めるのかはわからなかった。
「近くにコンビニはあったよな?」
凡子は頷いた。
「買ってきましょうか?」
「もう遅いから、自分で行くよ」
蓮水から、「帰ってきたらインターホンを鳴らすから、開けてくれれば良い」と言われた。
凡子は、蓮水に合鍵を渡していない。実は、合鍵がどこにあるのかを知らなかった。
「父に、合鍵の保管場所を訊いておきますね」
蓮水は、少し目を見開いたあと「今は、なみこの客の扱いだろ。合鍵は、正式に居住を認めていただいた後でいいよ」と、微笑んだ。
「やはり樹さんは、単なる樹さんでも、推せます」
蓮水が少し眉根を寄せながら、首を傾げた。
蓮水は、和人が現れるまで自分が『五十嵐室長の化身』の位置付けだったことを知らない。
「とにかく、酒を買いに行く。その後、少し話せるか?」
凡子は「はい、喜んで」と返した。
蓮水に何か欲しいものはないかと訊かれた。凡子も少し飲みたい気分だ。アルコール度数が低めで甘い物を頼んだ。
「つまみは適当に買ってくる」
蓮水が出ていったので、凡子はグラスや氷の準備を始めた。おつまみを載せる皿も用意した。
――初顔合わせもなんとか乗り切ったし、五十嵐室長の本当のモデルにも会えたから、祝杯をあげなきゃ!
蓮水から何か話があるようだった。凡子の疑問も少しは解消されるかもしれない。
――お酒といえば、前に泉堂さんにもらった樹さんの写真!
もらった時には、五十嵐室長のイメージとして見ていた。凡子はスマートフォンを取り出し写真を表示させた。
改めて見ると、少し頬が赤くなって、いつもより無防備な雰囲気だ。
蓮水と和人は、よく似ている。しかし、どちらがより整っているかと考えると、蓮水だ。和人の方が、パーツが大きめで、少し顔が濃い。
――目力と色気は、和人さんの方があった。
和人は今日、香水をつけていなかったはずだ。名刺を受け取るときに、特に香りを感じなかった。
――泉堂さんの香水も似合いそうだけど、もっとピッタリの香りがあるかも。
凡子の『五十嵐室長』の解像度が、かなりあがった。
あれこれ妄想しているうちに、蓮水が帰ってきた。
蓮水は自分の分のハイボールを三缶と、凡子の分のシャルドネサワーを買ってきた。おつまみは柿の種と帆立貝ひもだ。
「樹さん、お酒は強い方なんですね?」
「普通じゃないか?」
凡子は、あまり強くない。
「おつまみ、足りるとは思いますが、軽いものならすぐ作れるので、別の物が欲しくなったら言ってくださいね」
「ありがとう」
蓮水は早速、缶を開けてグラスに注いだ。凡子もグラスに注ぐ。
乾杯をするのかと思ったが、蓮水はすぐに飲み始めた。
「とにかく、反省会をしよう」
「えっ! 祝杯じゃないんですか?」
「祝杯をあげる要素がどこにあった? これはやけ酒だ」
凡子はショックのあまり、グラスを手に持ったまま固まった。
「言い方が悪かった。なみこのせいではなく、俺の根回しが足りなかったせいが大きい」
蓮水は、ハイボールをグラスの半分まで一気に飲み、深いため息をついた。
――根回し……私がちゃんとできていたら、そもそも要らなかったのかも。
「私が至らなかったせいですよね?」
蓮水は顔をゆっくり左右に動かして「いや、なみこは、思っていたよりずっと上手く対応していたよ」と言ってくれた。
「ただ……」
「ただ?」
凡子は息を飲んで、言葉の続きを待った。
「和人に対する態度は、どういうつもりだ?」
凡子はギクリとした。
「五十嵐室長のイメージにあまりにも近い方だったので、つい、見惚れてしまいました」
蓮水は顔を顰めた。
「俺となみこは、恋愛結婚をした設定だったな?」
「はい、そうです」
「新婚夫婦で夫の実家に挨拶に行って、妻が夫の家族に一目惚れをするなんて、あってはならないよな?」
「大丈夫です。一目惚れはしていません」
「側からは、一目惚れしたようにしか見えなかった」
蓮水は、小説の登場人物『五十嵐室長』に重ねて見ていたとわかっている。しかし、和人も、近くにいた家政婦もそうは思わない。
「軽率でした」
とはいえ、あの場で平静を装うなど無理だった。
「俺たちが行くことを、和人に教えないよう言わなかった俺が悪かった」
さっきまで、浮かれた気分でグラスや皿を用意していたのに、すっかり落ち込んでいた。
「和人とは、会わせる気がなかったんだ」
五十嵐室長のモデルだとすぐわかってしまうからだろうか。
「俺と和人は、折り合いが悪い。向こうは、気づいていない気もするが……」
すなわち、蓮水が一方的に嫌っているということだ。
「人当たりは良さそうに見えましたが?」
「俺がなみこに契約婚を持ちかけた根本原因は、和人だと説明したはずだが?」
和人は両親がすすめる道は選ばず、代わりに、蓮水が必死で応えてきたと、言っていた。
「和人さんが、独身宣言をしたんでした?」
蓮水が頷いた。
「和人が独身でいたがる理由はなんだと思う?」
「仕事が忙しいんでしょうか?」
「結婚したら、自由に恋愛ができないからだ」
「そ、そうなんですね……」
凡子は、他になんと言ったら良いのかわからなかった。凡子は名刺の裏に書き込まれた携帯電話の番号のことを思い出した。
凡子は、和人が自分を恋愛対象にするはずはないと思い込んでいたが、和人は雑食なのかもしれない。しかし、蓮水の妻である凡子に手を出そうとする行為には、矛盾を感じた。
「和人さんは、不倫にならないよう独身を通そうとしてるんですね? となると、人妻は恋愛対象外ですよね?」
「あいつの恋愛観はわからない」
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