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一章

プロローグ

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「ずっと前から好きでした。もし良かったら付き合ってください!」

「ごめん、むり」

この日、私の片思いが失恋へと変わった。


高校1年生の入学式。私は一目惚れをした。
目線の先には今まで見たことのない程の美形、顔のいい悪いに執着しない私だったけど、誰が見ても綺麗な顔に私も釘付けになってしまった。

彼の名前は「鈴木宙すずきそら
一目見ただけでこの人のことを好きになる、私はそう思った。一目惚れなんてしないと思ってた。これからもしないと思ってたのに、いつの間にか彼を好きになっていた。何故か分からないけど、彼に惹かれていた。

どこか隙を見て彼に話しかけようと思ったりもしたけど、顔が良ければ性格もいいときた。そんなの他の人が好きになっちゃう。逆に好きにならないわけがない。そのため周りからの人気も高くて毎日周りは囲まれていて話しかけることも出来ない。

彼に告白する勇気もなければ喋ることのない私はいつの間にかただ目で追ってる、彼の事を好きになった凡人Aになっていた。

いつの間にか彼を好きになってから1年がすぎていた。
影から想いを寄せる凡人Aもしくは、知り合い程度にしかならないと思っていた高校生活。
ふと目を覚ますと猫になっていた!
これから私はどうなっちゃうの?!
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