第二の人生を仮想世界の中で過ごそうか。

*黒猫このはw*(:草加:)

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賭け

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さて、目的地についた。あちらこちらにウヨウヨいる。ザッと見渡したところ、俺たち以外のパーティーはいないみたいだった。やったね!独り占めだ。いや、四人占めか。
「さすがサラマンダー…。近くに来ると暑いわね!」
「火属性だからな。」
「服…燃えそ…」
「暑いですわぁ…。」
「がははっ!このぐらいの熱気でそうなってちゃあ、火山地帯には行けないぞ!」
…そう言うならその流れ続けている汗をしまえ。修造。
「…さて、と。狩りますか!」
「あ、待って待って!どうせなら競争しない?先にクエ達成値の99匹倒した方が勝ち!っていうの!」
「…ほお。何を賭ける?」
ニヤリと笑う。
「1番遅かった人のサラマンダーが泥した毛皮の半数、はどう?」
アリスもニヤリと怪しく笑いながら返した。
「乗った。」
「…クレ、だけど…負けないの…っ」
「安全圏の2位か3位を狙いますね。」
「賭け事か!我が一位を占めるッ!」
みんなそれぞれ武器を構えた。オーラのようなエフェクトが各人を包む。
「よーい…どんっ!!」

「1番乗りィッ!」
俺が最初に近くにいたサラマンダーをぶった斬った。サラマンダーの平均レベルは20前後。一撃で倒せる!
「まだまだぁっ!」次の目標に剣を突きたてようとした時そのサラマンダーがどさっと倒れた。頭に矢が刺さっている。
「ふふんっ矢の命中率には自信があるからね…っ!」
「…油断、大敵ですよ。」
ドドーーンッッ!!!
「「!?」」
大量の岩が俺とアリスの間にいたサラマンダー数匹を屠った。
「ウィザード…範囲魔法…っ」
ブウォンッ!!
「うおりゃあああッッッ」
修造はやけにでかい大剣をぐるぐると振り回したサラマンダー2匹が散る。
「…えいっ。」
ポコッ。
ザシュウッッッ
エントの杖が軽くサラマンダーを叩き、反撃をしようとしたサラマンダーはエントのローブから発生した風の刃によってみじん切りにされた。

…みんなそれぞれ侮れないな…。
「頑張らなくちゃ、なっ!」
もう一匹切り伏せる。


結果

1位 俺4分11秒、2位フレイ4分30秒、3位 修造5分01秒、4位 エント6分56秒、5位アリス 7分。
「ひゃっほいっ!アリスの毛皮半数ゲーットだぜっ!」
「うぅぅうあんたなんでそんな強いのぉ!?っていうか最後エント手伝ってたよねぇ!?」
「ありが、と…。」
「負けかけてる女の子は助けなきゃだろ?」
「あたしが女の子じゃないって言いたいの!?」
「まあまあ、アリス。落ち着くのですよ~。いくら叫んだって、結果は変わりませんよ?」
「リレアもリレアだ!女子を茶化すでない!」
「うぃ」
「うう…っ」
アリスがメニューを操作する。すぐに俺の元にトレード交渉のカーソルが出た。
相手の欄に〈サラマンダーの毛皮 36個〉と出ている。36個という事は、72個も毛皮が落ちたのか。
トレードを了承し、メニューを閉じる。
「ふふーん毎度ありぃ!」
「うう…。…?ちょっと。金が送られてるんだけど?ミス?」
「ミスじゃないぞー些細なお礼じゃ。ありがたく受け取れっ!」
「う、うんありがと…?」
アリスにお礼を渡してしまったから所持金が底をついてしまったが、この毛皮と羽根さえ売れば問題ない。がっぽがっぽ金が入る。
「さ、リレアの意外な優しさも見れたところで、帰りましょう?」
「恥ずかしいからやめてくれ!」
「帰ろ帰、ろ…おなか、すいた」
「換金して寝たいな!」
「みんな転移クリスタルは持ってるわよね?」
何当たり前なこと聞いてるんだろう。
「持ってない方がおかしいだろ何言って…」
「くりすたる…?」エントが小首を傾げた。
「えっ」
…。この子今までの2年、どうやってこのJSIプレイしてきたんだろう…。

クリスタルは俺が一個あげた。

「これを手に持って行きたい街の名前を言うんだ。わかった?」
「う、ん…。これ、キラキラしてて、キレイだね…」
「そだな。」
「…リレアお主、父みたいだな!がははっ!」
「父て。」
「よし、いける?街ついてからパーティー解散するわね。んじゃ、お先に…〈転移.幻大樹の街〉!」
直後、青色の柔らかい光がアリスを包み込み、霧散する。
「また後でです。〈転移.幻大樹の街〉。」
フレイも飛ぶ。
「…て、〈転移.幻大樹の街〉」
続けてエントも。
女性陣が転移し終わったのを確認し、俺と修造はほぼ同時に同じく街へ飛んだ。
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