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~第四章~
領都カザン!【五】
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僕とレインはカザンを出てから三つ目の村にたどり着いた。
「………ここも………か…………」
『ここも』と僕が発した言葉の意味は、この村も成人男性が居なく……また柵もなく農民しか居ない……。
「どうなってるのよ、このバルトロ領って!」
村を歩きながら僕らは二回目のデジャブを繰り返す。
「とりあえず村長に会いに行こうか?」
「そうね……」
農民の一人から教えられた村長宅へむかう。
扉を叩くと虚ろな目をした男の子が現れた。
「こんにちは、村長さんいるかな?」
「じいちゃん?じいちゃんなら寝込んでるよ……兄ちゃん達だれ?」
「あ、そうだよね、ごめんね。私達は冒険者よ。ちょっとおじいちゃんに聞きたい事があってね」
「ぼ、冒険者!冒険者なの?」
突然、虚ろな目をしていた男の子が目を輝かす。
「あぁ」
「ちょっと待ってて、今じいちゃんに話せるか聞いてみる」
そう言うと男の子は家の奥に消える。
「いきなり態度が変わったわね」
「……う、うん」
程なくして僕とレインは男の子に案内され村長の寝室に通された。
「ベッドの上から申し訳ない……村長のザリスと申します。こちらは私の孫のルーファスです。……して冒険者殿御用とはなんですかな?」
僕とレインはバルトロ領に入った新領主のギルドの者と村長に紹介をし、この村の現状を聞く。
「こちらの村の若い男性達は……?」
「あぁ、出稼ぎです」
「出稼ぎ?村長さん僕達は真実を知りたいんです。また今のこの現状を変えたいと思っているし、変えられると自負しています。ですからどうか真実を教えてください」
「………………わかりました。私ももう先は長くない……貴方様達の様な若者に未来を託しましょう」
「この町ならず…バルトロ領全村、町の若者は皆、名目上は出稼ぎとなっていますが実は領主代理のカザン町長アンドロマリウスに拉致され、ある鉱山で強制労働させられています………」
「鉱山………それはどこに?」
「…………わかりません…………………あぁ、でも確か………カザンの町のある農民の若者が一人重篤の病とかでカザンに返された……とか聞いた事がありますな。もしかしたらその者は場所を知っているかもしれませぬ。生きていればですが……」
「村長さん、ありがとうございます。話してくれて。きっと近いうちにこの村も賑やかにしてみせますよ」
「よろしくお願いします。貴方様はリョウマ様と申されましたな?」
「はい」
「【剣豪】様にお願いがあります」
急に二つ名で呼ばれ寝室の空気が変わる。
「我が孫は冒険者に憧れております。申し訳ないのですが【剣豪】様の手で育てて頂けませんでしょうか?」
「え?僕がですか?」
隣で静かに聞いていたレインが僕の肩に手を下ろし。
「リョウマしか出来ないと思うよ?やってみたら?」
「ち、ちょっと待ってよ、レイン。僕?それに僕の一存では決められないよ………」
「そう?なら聞いてあげるわよ」
そう言うと…レインはマーチンさんに念話をする。
「オッケーでたわよ」
「えぇー!マジで?」
「覚悟決めなさいリョウマ」
にこやかに微笑むレイン………。
「わかったよ………。と、言うことになったのでルーファスくんを預からせて貰います」
「おぉ!ありがとうございます【剣豪】様。これ!ルーファスこっちに来なさい」
村長に呼ばれルーファスが寝室に入ってくる。
村長が事の経緯をルーファスに話すとルーファスの顔が破顔する。
「よろしくお願いしますリョウマ様!」
「あぁ、よろしく」
「じゃあ、話も纏まったことだしマーチンさんからの次の指示を伝えるわ」
「ん?次の指示?」
「うん。私はこれから鉱山を探すわ。で!リョウマ達は王都へ向かいなさい」
「なんで?王都に?」
「ルーファスくんの冒険者登録しなくちゃ!でしょ。で、冒険者登録したら大鴉の尻尾に加入登録………その後暫く修行でもしてきなさい!ってマーチンさんが」
「むちゃくちゃだぁー!」
「まぁ、いい息抜きだと思って行ってきなさい」
「わかったよ。でも鉱山の件は一人で大丈夫?無理はするなよ」
「大丈夫よ、私を誰だと思ってるのよ」
「だね、【戦姫】!」
「そうよ?」
そう言いながらも顔を真っ赤にするレインだった………。
こうして、村長さんに挨拶を済ませ馬を一頭借り僕とルーファスは王都へ向かい、レインは一人鉱山を探す事になった。
「………ここも………か…………」
『ここも』と僕が発した言葉の意味は、この村も成人男性が居なく……また柵もなく農民しか居ない……。
「どうなってるのよ、このバルトロ領って!」
村を歩きながら僕らは二回目のデジャブを繰り返す。
「とりあえず村長に会いに行こうか?」
「そうね……」
農民の一人から教えられた村長宅へむかう。
扉を叩くと虚ろな目をした男の子が現れた。
「こんにちは、村長さんいるかな?」
「じいちゃん?じいちゃんなら寝込んでるよ……兄ちゃん達だれ?」
「あ、そうだよね、ごめんね。私達は冒険者よ。ちょっとおじいちゃんに聞きたい事があってね」
「ぼ、冒険者!冒険者なの?」
突然、虚ろな目をしていた男の子が目を輝かす。
「あぁ」
「ちょっと待ってて、今じいちゃんに話せるか聞いてみる」
そう言うと男の子は家の奥に消える。
「いきなり態度が変わったわね」
「……う、うん」
程なくして僕とレインは男の子に案内され村長の寝室に通された。
「ベッドの上から申し訳ない……村長のザリスと申します。こちらは私の孫のルーファスです。……して冒険者殿御用とはなんですかな?」
僕とレインはバルトロ領に入った新領主のギルドの者と村長に紹介をし、この村の現状を聞く。
「こちらの村の若い男性達は……?」
「あぁ、出稼ぎです」
「出稼ぎ?村長さん僕達は真実を知りたいんです。また今のこの現状を変えたいと思っているし、変えられると自負しています。ですからどうか真実を教えてください」
「………………わかりました。私ももう先は長くない……貴方様達の様な若者に未来を託しましょう」
「この町ならず…バルトロ領全村、町の若者は皆、名目上は出稼ぎとなっていますが実は領主代理のカザン町長アンドロマリウスに拉致され、ある鉱山で強制労働させられています………」
「鉱山………それはどこに?」
「…………わかりません…………………あぁ、でも確か………カザンの町のある農民の若者が一人重篤の病とかでカザンに返された……とか聞いた事がありますな。もしかしたらその者は場所を知っているかもしれませぬ。生きていればですが……」
「村長さん、ありがとうございます。話してくれて。きっと近いうちにこの村も賑やかにしてみせますよ」
「よろしくお願いします。貴方様はリョウマ様と申されましたな?」
「はい」
「【剣豪】様にお願いがあります」
急に二つ名で呼ばれ寝室の空気が変わる。
「我が孫は冒険者に憧れております。申し訳ないのですが【剣豪】様の手で育てて頂けませんでしょうか?」
「え?僕がですか?」
隣で静かに聞いていたレインが僕の肩に手を下ろし。
「リョウマしか出来ないと思うよ?やってみたら?」
「ち、ちょっと待ってよ、レイン。僕?それに僕の一存では決められないよ………」
「そう?なら聞いてあげるわよ」
そう言うと…レインはマーチンさんに念話をする。
「オッケーでたわよ」
「えぇー!マジで?」
「覚悟決めなさいリョウマ」
にこやかに微笑むレイン………。
「わかったよ………。と、言うことになったのでルーファスくんを預からせて貰います」
「おぉ!ありがとうございます【剣豪】様。これ!ルーファスこっちに来なさい」
村長に呼ばれルーファスが寝室に入ってくる。
村長が事の経緯をルーファスに話すとルーファスの顔が破顔する。
「よろしくお願いしますリョウマ様!」
「あぁ、よろしく」
「じゃあ、話も纏まったことだしマーチンさんからの次の指示を伝えるわ」
「ん?次の指示?」
「うん。私はこれから鉱山を探すわ。で!リョウマ達は王都へ向かいなさい」
「なんで?王都に?」
「ルーファスくんの冒険者登録しなくちゃ!でしょ。で、冒険者登録したら大鴉の尻尾に加入登録………その後暫く修行でもしてきなさい!ってマーチンさんが」
「むちゃくちゃだぁー!」
「まぁ、いい息抜きだと思って行ってきなさい」
「わかったよ。でも鉱山の件は一人で大丈夫?無理はするなよ」
「大丈夫よ、私を誰だと思ってるのよ」
「だね、【戦姫】!」
「そうよ?」
そう言いながらも顔を真っ赤にするレインだった………。
こうして、村長さんに挨拶を済ませ馬を一頭借り僕とルーファスは王都へ向かい、レインは一人鉱山を探す事になった。
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