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~第四章~
領都カザン!【四】
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サクラは先ずはカザンの町の玄関口から左手にある大きな大木へ向かった。
大木に上がるとカザンの町を見渡せた。
大木から見渡して街の中心から右手方向やや奥に町長アンドロマリウス邸があり、その邸宅を境に堅固な柵が町の右手全域を覆っていた。
「これ、ほとんどアンドロマリウスの敷地だ……」
サクラが呟くのも無理は無かった。町の三分の一はアンドロマリウス町長の敷地なのだ。
あとは家とも言えない様な家が無数にあり、それと麦畑………。
町を守る外壁など無く農民を守る事を考えてない町………それがサクラの第一印象だった。
大木の上で、サクラは、
「さてと、仕事しようかな。覚悟しなさいよ町長!洗いざらい調べてやるんだからね!」
大木から降り隠密モードに切り替えアンドロマリウス邸へ向かった。
スズは朝早くから農作業に従事する農民たちに挨拶をしながら子供達を探す。
「おはようございます!」
「…………おはようございます冒険者様…………」
「あの~、すみません。ちょっと聞きたいんですけど、子供達って何処にいますか?」
「子供ですか?たぶん川で洗濯でもしていますが……」
「え?洗濯?子供達が?」
「はい……」
「わかりました、ありがとうございます!」
教えられた川に向かうと子供達が川に入り洗濯をしていた。
「こんにちは。ちょっといいかな?」
洗濯をしていた子供達が手を止めスズの方を向く。
「なぁに?おねぇちゃん」
「お洗濯大変だね~?お手伝い偉いね」
「これ、僕達の仕事だし……皆やってる事だよ?」
「そっか。皆学校とかは?」
「学校?……ってなぁに?」
「え?学校知らないの?」
「知らないよ」
噛み合わない会話を続けるスズ。
「じゃあさ、お洗濯終わったら、ちょっとお姉ちゃんに付き合わない?」
「ぅん。少しなら……」
「お昼ご飯の準備までなら大丈夫かな?」
「オッケー!ならお洗濯お姉ちゃんも手伝っちゃうよー!」
洗濯を済ませ、じゃあ少し休憩しようか?と促すとスズが知っている子供特有の満面の笑みで全員、うん!と頷く。
スズを中心に円になり、クッキーを子供達に配る。
「どうぞ、召し上がれ」
「……いいの?」
「うん。いいよ皆頑張ってたからね」
「いただきま~す!」
「うめー!」
「お、おいしい!」
皆幸せそうにクッキーを食べていた。
その後も子供達の仕事を手伝いなら今のカザンの町の現状などを教えて貰った。
その日の夜、大きめの天幕にリョウマ、レインを除く大鴉の尻尾のメンバーとギルド支店長のアニマさんが集まっていた。
「早速だが…報告が聞きたい」
マーチンさんが切り出す。
「では、ギルドが調べた事をお知らせします。アンドロマリウス町長の評判ですが王都側の見解としては、かなり優秀な領主代理との事です。その例としては先ずはカザン領にいる魔獣の駆除に積極的。また王都への上納税も規定量足している件……と総合的には良い領主代理との印象です」
「うむ、アニマくんありがとう」
「じゃあ次は私が報告するね」
アニマさんに続くのはサクラ。
「このカザンの町は三分の一はアンドロマリウス町長の敷地で、農民からかなりの重税と成人男性をどこかで働かせている……みたい」
「重税?」
「ちょっといいかな?」
マーチンさんの問いにスズが割って入る。
「子供達から聞いた話なんだけど、この町は農民しか居ないんだけど、その農民が作った農作物が税としてアンドロマリウス町長に搾取されているみたいで、子供達の話を聞くと、その搾取量は九割!だから皆食べる物が足りないって……」
「あの野郎……税収誤魔化しやがって」
カヴァルがボヤく。
「それと成人男性が居ない件だが、それはリョウマくんレインくんが調べている事に関係があるだろう……その報告は彼らが帰って来てからだな……」
「ブッフォンくんは何かあるか?」
「……そうだな…この町の違和感についてかな?俺は壁を作っていて気づいたんだが……この町には外壁疎か…柵もないのに魔獣が全く襲って来ないってとこが違和感すぎて……いくらまわりの魔獣を駆逐しているとは言え野良みたいなやつがいるんだよ…普通は。それが全くいない。壁を作っていて要らないんじゃないかと本気で思えるぞ」
「その魔獣についてだが、カヴァルくんとアンドロマリウス町長に話を聞きに行ったんだが……専属の冒険者ギルドに依頼しているから……と話していたな」
「ちっ!どんだけ優秀なんだよ、そのギルド……」
「ちょっといいですか?ギルドとしてはその冒険者ギルドは把握出来てないんですよ……たぶん嘘かと……まぁ、居ないとなるとまぜ魔獣がまわりに居ないのか……と疑問が残るんですが」
「………まぁ、纏めるとアンドロマリウス町長は信用に値しない人物の様だな………」
「引き続き皆よろしく頼む」
こうしてその日の報告会は終わった……。
大木に上がるとカザンの町を見渡せた。
大木から見渡して街の中心から右手方向やや奥に町長アンドロマリウス邸があり、その邸宅を境に堅固な柵が町の右手全域を覆っていた。
「これ、ほとんどアンドロマリウスの敷地だ……」
サクラが呟くのも無理は無かった。町の三分の一はアンドロマリウス町長の敷地なのだ。
あとは家とも言えない様な家が無数にあり、それと麦畑………。
町を守る外壁など無く農民を守る事を考えてない町………それがサクラの第一印象だった。
大木の上で、サクラは、
「さてと、仕事しようかな。覚悟しなさいよ町長!洗いざらい調べてやるんだからね!」
大木から降り隠密モードに切り替えアンドロマリウス邸へ向かった。
スズは朝早くから農作業に従事する農民たちに挨拶をしながら子供達を探す。
「おはようございます!」
「…………おはようございます冒険者様…………」
「あの~、すみません。ちょっと聞きたいんですけど、子供達って何処にいますか?」
「子供ですか?たぶん川で洗濯でもしていますが……」
「え?洗濯?子供達が?」
「はい……」
「わかりました、ありがとうございます!」
教えられた川に向かうと子供達が川に入り洗濯をしていた。
「こんにちは。ちょっといいかな?」
洗濯をしていた子供達が手を止めスズの方を向く。
「なぁに?おねぇちゃん」
「お洗濯大変だね~?お手伝い偉いね」
「これ、僕達の仕事だし……皆やってる事だよ?」
「そっか。皆学校とかは?」
「学校?……ってなぁに?」
「え?学校知らないの?」
「知らないよ」
噛み合わない会話を続けるスズ。
「じゃあさ、お洗濯終わったら、ちょっとお姉ちゃんに付き合わない?」
「ぅん。少しなら……」
「お昼ご飯の準備までなら大丈夫かな?」
「オッケー!ならお洗濯お姉ちゃんも手伝っちゃうよー!」
洗濯を済ませ、じゃあ少し休憩しようか?と促すとスズが知っている子供特有の満面の笑みで全員、うん!と頷く。
スズを中心に円になり、クッキーを子供達に配る。
「どうぞ、召し上がれ」
「……いいの?」
「うん。いいよ皆頑張ってたからね」
「いただきま~す!」
「うめー!」
「お、おいしい!」
皆幸せそうにクッキーを食べていた。
その後も子供達の仕事を手伝いなら今のカザンの町の現状などを教えて貰った。
その日の夜、大きめの天幕にリョウマ、レインを除く大鴉の尻尾のメンバーとギルド支店長のアニマさんが集まっていた。
「早速だが…報告が聞きたい」
マーチンさんが切り出す。
「では、ギルドが調べた事をお知らせします。アンドロマリウス町長の評判ですが王都側の見解としては、かなり優秀な領主代理との事です。その例としては先ずはカザン領にいる魔獣の駆除に積極的。また王都への上納税も規定量足している件……と総合的には良い領主代理との印象です」
「うむ、アニマくんありがとう」
「じゃあ次は私が報告するね」
アニマさんに続くのはサクラ。
「このカザンの町は三分の一はアンドロマリウス町長の敷地で、農民からかなりの重税と成人男性をどこかで働かせている……みたい」
「重税?」
「ちょっといいかな?」
マーチンさんの問いにスズが割って入る。
「子供達から聞いた話なんだけど、この町は農民しか居ないんだけど、その農民が作った農作物が税としてアンドロマリウス町長に搾取されているみたいで、子供達の話を聞くと、その搾取量は九割!だから皆食べる物が足りないって……」
「あの野郎……税収誤魔化しやがって」
カヴァルがボヤく。
「それと成人男性が居ない件だが、それはリョウマくんレインくんが調べている事に関係があるだろう……その報告は彼らが帰って来てからだな……」
「ブッフォンくんは何かあるか?」
「……そうだな…この町の違和感についてかな?俺は壁を作っていて気づいたんだが……この町には外壁疎か…柵もないのに魔獣が全く襲って来ないってとこが違和感すぎて……いくらまわりの魔獣を駆逐しているとは言え野良みたいなやつがいるんだよ…普通は。それが全くいない。壁を作っていて要らないんじゃないかと本気で思えるぞ」
「その魔獣についてだが、カヴァルくんとアンドロマリウス町長に話を聞きに行ったんだが……専属の冒険者ギルドに依頼しているから……と話していたな」
「ちっ!どんだけ優秀なんだよ、そのギルド……」
「ちょっといいですか?ギルドとしてはその冒険者ギルドは把握出来てないんですよ……たぶん嘘かと……まぁ、居ないとなるとまぜ魔獣がまわりに居ないのか……と疑問が残るんですが」
「………まぁ、纏めるとアンドロマリウス町長は信用に値しない人物の様だな………」
「引き続き皆よろしく頼む」
こうしてその日の報告会は終わった……。
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