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第1章
第1話「不信」
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ガタン、ゴトン
広い平野の中を数台の馬車が駆け巡る。その馬車の中で何かを考えている男がいる、この隊の隊長、レイザである。
「レイザ隊長!もうすぐ帝国に到着します!」
「そうか..」
レイザはどこかやる気のない返事を返す。そんな隊長を案じた様子で1人の隊員が口を開く。
「やはり...隊長も気が進みませんでしたか。いくら命令とはいえ古の魔法陣を破壊するためだけに罪もない人々をを殺すなんて...!」
古の魔法陣...何のために存在するのか不明で、地域によっては守り神のように扱われたり、悪魔の門と恐れられたりもする魔法陣である。我が帝国は後者の考え方をしているのだ
「...」
-----------------------------------
「なんなんだ!おまえ達は⁉︎」
60ほどの老爺が叫ぶ、だがその問いにレイザは淡々と答え、魔法陣を破壊しにきたことを告げる
「そんなこと許されると思ってるのか⁉︎」
「...やれ」
レイザがそういうと1番隊の隊員達は老爺とその仲間達を次々と殺していく
そうしてレイザは魔法陣を破壊し今に至る
-----------------------------------
「我々は誇り高き帝国軍1番隊!か弱い者にあんなこと...!」
1人の部下がそこまで言った時レイザの声が響く
「辞めるんだ!」
「しかし..!」
「無抵抗な老爺を殺すなんてあんまりです!」
隊員達の怒号が響く
「いいか?みんな。あの魔法陣はこの世界に災いをもたらすとされている代物だ!ああするしか...なかったんだ...!我々は帝国軍1番隊なのだ...王の命令は絶対なのだ.......」
レイザは消え入るような声で言う
「隊長...」
ドタドタ!
「隊長大変です!魔物が出現しました!」
外から他の隊員が息を切らして報告する
「俺が行こう」
「隊長!ご武運を」
そういってレイザは外に出る、そこにはソウルイーターという魂を食らうB級の悪魔系モンスターが3体飛び回っていた、レイザは自身の剣を取り出すと闇の力を纏いその剣を一振りする
「喰らい尽くせ[ダークリヴァイア]」
するとレイザの剣から龍の形をした闇の炎がソウルイーターを焼き尽くす
「みんな、無事だな?」
「はい!隊長のおかげです!しかし、最近魔物の数が...」
「確かに多すぎる気がするな...」
「嫌な予感がするな...」
「隊長!帝国に間も無く到着します!」
-------グレーナンド帝国-----------
レイザが帰って来ると同じ孤児で親友のロイが明るく迎え入れる
「レイザ!お疲れ様」
「おう」
レイザがそう返事を返すと
「あとでルイファーにも会いにいってやれよ~w」
ロイは茶化すように言う
ルイファーはレイザの婚約者にあたる人物であり帝国が誇る回復魔導師である
「まあまずは陛下への報告が先だ」
レイザはそう言うと大きな扉の前まで歩きドアをノックする
「レイザだ、今戻った」
レイザがそう言うと近衛隊長のロキが
「おお、魔法陣を破壊してきたのですね」
「ああ、だがあの村の人々は無抵抗だった...」
「何をおっしゃるのです、陛下がお待ちです。行きましょう」
そのままレイザはロキに連れられ玉座の間の入り口まで連れてこられる
「レイザ殿、少々お待ちください」
ロキはそう言うと玉座の間へと入って行く
「陛下、恐れながらレイザのやつが陛下に不信を抱いている様子です」
「誠か!さすがは近衛隊長、よく知らせてくれた、だが今回は魔法陣を破壊できれば良い、レイザを読んで参れ」
「はっ」
「レイザ殿、どうぞお入りください」
「おおレイザ!この度は大儀であった褒めてつかわす」
「ありがたき幸せ」
「褒美は後ほど渡す今はもう下がって良いぞ」
「....」
このままでいいのか、本当にこれで正しいのか、レイザの中で様々なことが駆け巡る
「陛下!」
「..!なんじゃ?」
「お言葉ですが陛下、今回の任務で1番隊の隊員は皆陛下に不信を抱いております!」
王は一瞬驚いた顔をしたがすぐに
「...それはお前をはじめとしてか?」
「な...!そういうわけでは!」
「儂が何も知らぬと思ったか⁉︎お前ほどのものが儂を信用してくれぬとはな、悲しいものだ!残念だがこれ以上お前に1番隊を任せておけぬ、今より1番隊隊長の任を解く!」
「そんな...!」
「代わって北の洞窟に出没した魔獣の討伐を言い渡す!そしてその先のメルティの村にこの木箱を持っていけ!話は終わりだ、下がれ!」
王の冷酷な言葉がレイザの心に突き刺さる
「待ってください陛下!レイザはそのようなやつでは..!」
レイザの親友であるロイが弁明しに来るが
「ロイか...レイザが心配ならお前も魔獣討伐に行くが良い!」
ロイの努力も虚しく王の考えが変わることも無かった
-----------------------------------
「すまないロイ...お前まで巻き込んでしまって...」
レイザは力のこもっていない言葉を絞り出す
「気にするな!今回の任務を完璧に遂行すれば陛下もきっとお前を1番隊に戻してくれるさ!」
ロイは明るく励ます
「ロイ..!ありがとう」
「どういたしましてっと、とりあえず今日のところは休もうぜ、出発は明日だ」
「わかった、じゃあな」
そしてレイザは自分の部屋へと戻っていく
広い平野の中を数台の馬車が駆け巡る。その馬車の中で何かを考えている男がいる、この隊の隊長、レイザである。
「レイザ隊長!もうすぐ帝国に到着します!」
「そうか..」
レイザはどこかやる気のない返事を返す。そんな隊長を案じた様子で1人の隊員が口を開く。
「やはり...隊長も気が進みませんでしたか。いくら命令とはいえ古の魔法陣を破壊するためだけに罪もない人々をを殺すなんて...!」
古の魔法陣...何のために存在するのか不明で、地域によっては守り神のように扱われたり、悪魔の門と恐れられたりもする魔法陣である。我が帝国は後者の考え方をしているのだ
「...」
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「なんなんだ!おまえ達は⁉︎」
60ほどの老爺が叫ぶ、だがその問いにレイザは淡々と答え、魔法陣を破壊しにきたことを告げる
「そんなこと許されると思ってるのか⁉︎」
「...やれ」
レイザがそういうと1番隊の隊員達は老爺とその仲間達を次々と殺していく
そうしてレイザは魔法陣を破壊し今に至る
-----------------------------------
「我々は誇り高き帝国軍1番隊!か弱い者にあんなこと...!」
1人の部下がそこまで言った時レイザの声が響く
「辞めるんだ!」
「しかし..!」
「無抵抗な老爺を殺すなんてあんまりです!」
隊員達の怒号が響く
「いいか?みんな。あの魔法陣はこの世界に災いをもたらすとされている代物だ!ああするしか...なかったんだ...!我々は帝国軍1番隊なのだ...王の命令は絶対なのだ.......」
レイザは消え入るような声で言う
「隊長...」
ドタドタ!
「隊長大変です!魔物が出現しました!」
外から他の隊員が息を切らして報告する
「俺が行こう」
「隊長!ご武運を」
そういってレイザは外に出る、そこにはソウルイーターという魂を食らうB級の悪魔系モンスターが3体飛び回っていた、レイザは自身の剣を取り出すと闇の力を纏いその剣を一振りする
「喰らい尽くせ[ダークリヴァイア]」
するとレイザの剣から龍の形をした闇の炎がソウルイーターを焼き尽くす
「みんな、無事だな?」
「はい!隊長のおかげです!しかし、最近魔物の数が...」
「確かに多すぎる気がするな...」
「嫌な予感がするな...」
「隊長!帝国に間も無く到着します!」
-------グレーナンド帝国-----------
レイザが帰って来ると同じ孤児で親友のロイが明るく迎え入れる
「レイザ!お疲れ様」
「おう」
レイザがそう返事を返すと
「あとでルイファーにも会いにいってやれよ~w」
ロイは茶化すように言う
ルイファーはレイザの婚約者にあたる人物であり帝国が誇る回復魔導師である
「まあまずは陛下への報告が先だ」
レイザはそう言うと大きな扉の前まで歩きドアをノックする
「レイザだ、今戻った」
レイザがそう言うと近衛隊長のロキが
「おお、魔法陣を破壊してきたのですね」
「ああ、だがあの村の人々は無抵抗だった...」
「何をおっしゃるのです、陛下がお待ちです。行きましょう」
そのままレイザはロキに連れられ玉座の間の入り口まで連れてこられる
「レイザ殿、少々お待ちください」
ロキはそう言うと玉座の間へと入って行く
「陛下、恐れながらレイザのやつが陛下に不信を抱いている様子です」
「誠か!さすがは近衛隊長、よく知らせてくれた、だが今回は魔法陣を破壊できれば良い、レイザを読んで参れ」
「はっ」
「レイザ殿、どうぞお入りください」
「おおレイザ!この度は大儀であった褒めてつかわす」
「ありがたき幸せ」
「褒美は後ほど渡す今はもう下がって良いぞ」
「....」
このままでいいのか、本当にこれで正しいのか、レイザの中で様々なことが駆け巡る
「陛下!」
「..!なんじゃ?」
「お言葉ですが陛下、今回の任務で1番隊の隊員は皆陛下に不信を抱いております!」
王は一瞬驚いた顔をしたがすぐに
「...それはお前をはじめとしてか?」
「な...!そういうわけでは!」
「儂が何も知らぬと思ったか⁉︎お前ほどのものが儂を信用してくれぬとはな、悲しいものだ!残念だがこれ以上お前に1番隊を任せておけぬ、今より1番隊隊長の任を解く!」
「そんな...!」
「代わって北の洞窟に出没した魔獣の討伐を言い渡す!そしてその先のメルティの村にこの木箱を持っていけ!話は終わりだ、下がれ!」
王の冷酷な言葉がレイザの心に突き刺さる
「待ってください陛下!レイザはそのようなやつでは..!」
レイザの親友であるロイが弁明しに来るが
「ロイか...レイザが心配ならお前も魔獣討伐に行くが良い!」
ロイの努力も虚しく王の考えが変わることも無かった
-----------------------------------
「すまないロイ...お前まで巻き込んでしまって...」
レイザは力のこもっていない言葉を絞り出す
「気にするな!今回の任務を完璧に遂行すれば陛下もきっとお前を1番隊に戻してくれるさ!」
ロイは明るく励ます
「ロイ..!ありがとう」
「どういたしましてっと、とりあえず今日のところは休もうぜ、出発は明日だ」
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そしてレイザは自分の部屋へと戻っていく
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