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13.見えてきた希望
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近くでみたらよくわかる。カズは正気じゃない。
「すごい緊張感・・・外からみてるのと相対するのでは迫力が違うわね」
「あぁ、本来は殺す以外に止める方法がないらしい。つまりこれといった策はない。これから探していく。悪いカナン」
俺とカナンはそれぞれ転位と光速移動でカズに近づく。そしてカズに近づいたカナンは目の前で強い発光を起こした。カズの視界を一時的に奪うためだ。
「・・・ジャマ・・ダァァァァァァァ!」
視界はどうやら奪えたようだ。カナンは即離脱したが、カズは持っていた剣を振り回している。今<未来視>を使えていないようだ。使えるのならそれも予測して視界を奪えなかったはずだ。
この隙に俺はカズが持っていた剣に斬撃飛ばす。しかし剣には傷一つ着かない。一番もろい棟を狙ったのにだ。
カズが正気を失う前と失ったときの違いは服装と武器。グローブがなくなっていたことからブレードが変形したものだと考えられるが、特殊武器とはいえそこまでの変換はありえるのか?しかしそれが正しい可能性が高い。
「カナン!もう一度目くらましを頼む。次は服を狙う」
これでダメならまた別の方法だ。意識を刈り取るのは、おそらく他のブレード所持者が暴走したときにやってダメだったのだろう。もしくは意識を飛ばせるほど余裕がなかったがだけど、陛下の反応からして今のカズのが手をつけられないだろうから、それはないはず・・・。未来予知がないんだ。身体能力は恐ろしく上がっているが手を付けられないほどじゃない。
「わかったわ!和澄君の視界が戻り次第もう一度・・・くっ」
カズの視界が戻り目の前に氷を作って、それを剣で砕いてカナンに飛ばした。カナンは咄嗟にブレードで逸らしたが苦悶の表情をしている。
カズは何度も氷を飛ばしているが、カナンはうまくそれを避けている。
そしてカナンはギリギリでもう一度目くらましを使った。
カズはまた先ほどのように剣を振り回す。
「ナイスだカナン!」
そして俺はカズの服を切り裂くべく接近した。カズを目の前にして背中に汗が出てくる。
――――――カズは目を瞑っていた。
誘われていた!?正気じゃなくてもカズだという事を失念していた。このままじゃ鍔競り合いになる。
仕方ない・・・一発くらいどうにかしてやる!
「貴様は阿呆か!父上も鍔迫り合いはするなと言ってたじゃないか」
目の前に殿下現れカズの剣を白刃どりで受け止めた。手にはナックルグローブ、指に指輪を嵌めている。あれはブレードか?そうだとしたら、カズと全く同じ型のブレードだ。
「殿下!?助かりました!しかしなぜ・・・」
殿下はカズを蹴り飛ばし離れる。殿下に救われたが、何故加勢しに来たかはわからない。
だがもっとわからないことがある。電撃を纏った剣を殿下はどうやって受け止めたのかだ。
「君たちの、仲間のためなら自分の身を犠牲にできるってのが私はすごく好きでねぇ。帝国にはそういう身内に優しくなってほしいんだ。彼もヒューゲルのために身を犠牲にしてでも守ろうとしていた。彼は貴重な人材だ。ここで失うには惜しい・・・」
そう殿下が話してある間に、カズがすぐ後ろまで迫っていて、剣を振りかざそうとしていた。
「残念。貴様の攻撃は視えているぞ」
そういって殿下はカズの攻撃を紙一重に避けて、カズの腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。
「ヨシュア。君のもう一つの疑問についても答えよう。私も魔眼所持者なのだ。<模倣眼>私の半径200m以内にいる魔眼所持者の魔眼を私は扱える。これは使い勝手が良くてねぇ。普段は模様が全くないんだ。誰がどんな能力を持っているかまでわかるから、能力の確認をする必要もない」
「ーーー!?じゃあその能力で陛下の眼をコピーして使用したから剣を受け止めても防げたのですか?カズの眼の能力を知っていたのも!」
殿下はカズと相対し今も剣に触れている。
カズの剣を抑えながら殿下は答える。
「その通りだ。その節はすまなかった。この原因を作ったのは私の所為だ」
「いえ。カズを止めるのに協力してくれていますし、私もすぐに弁明するべきでした。だから2人でカズに謝りましょう」
そう俺は言うと殿下はにこりと笑う。
「あぁ!まずは彼を止めなければな!すまないカレブ。少し時間がほしい!」
「わかりました。1人じゃ最高でも1分が限界です。なるべく早くお願いします」
「十分だ!さてヨシュア。私はヒューゲルの能力を使い、やつの服と剣を解析した。その結果あの剣と服は同じものとわかっている。元はナックルグローブでどうやってか別の形に構成されている。それを維持できているのは指輪から供給されているエネルギーだ」
「つまり指輪をどうにか外せれば元に戻せると?」
そうとわかれば実行だ。カナンへの負担が大きい。
「まだ話は終わっていない!ただ外すだけじゃダメだ。外にある自然のエネルギーを使って供給する可能性がある。君は指輪を外したあと亜空間を作りそこに指輪を閉じ込めろ!キツイとは思うができなければ真壁は止められない。頼んだぞ」
別空間を作ること自体は簡単だ。しかし燃費が悪い。昔作ったが長くても10分しか耐えきれなかったし。少しでも集中を見出せば空間は霧散する。その空間にあったものは一気に目の前に出てくる。
けど今ならもう少し耐えきれるはずだ。
「わかりました!カズ待ってろ。今戻してやるぞ」
「エネルギー供給を切ってから沈黙するまでは父上が時間を稼いでくれる。あと一息だ!いくぞ」
希望は見えてきた。まずは指輪を奪取するところからだ。
俺と殿下は時間を稼いでいるカナンと合流する。
「すごい緊張感・・・外からみてるのと相対するのでは迫力が違うわね」
「あぁ、本来は殺す以外に止める方法がないらしい。つまりこれといった策はない。これから探していく。悪いカナン」
俺とカナンはそれぞれ転位と光速移動でカズに近づく。そしてカズに近づいたカナンは目の前で強い発光を起こした。カズの視界を一時的に奪うためだ。
「・・・ジャマ・・ダァァァァァァァ!」
視界はどうやら奪えたようだ。カナンは即離脱したが、カズは持っていた剣を振り回している。今<未来視>を使えていないようだ。使えるのならそれも予測して視界を奪えなかったはずだ。
この隙に俺はカズが持っていた剣に斬撃飛ばす。しかし剣には傷一つ着かない。一番もろい棟を狙ったのにだ。
カズが正気を失う前と失ったときの違いは服装と武器。グローブがなくなっていたことからブレードが変形したものだと考えられるが、特殊武器とはいえそこまでの変換はありえるのか?しかしそれが正しい可能性が高い。
「カナン!もう一度目くらましを頼む。次は服を狙う」
これでダメならまた別の方法だ。意識を刈り取るのは、おそらく他のブレード所持者が暴走したときにやってダメだったのだろう。もしくは意識を飛ばせるほど余裕がなかったがだけど、陛下の反応からして今のカズのが手をつけられないだろうから、それはないはず・・・。未来予知がないんだ。身体能力は恐ろしく上がっているが手を付けられないほどじゃない。
「わかったわ!和澄君の視界が戻り次第もう一度・・・くっ」
カズの視界が戻り目の前に氷を作って、それを剣で砕いてカナンに飛ばした。カナンは咄嗟にブレードで逸らしたが苦悶の表情をしている。
カズは何度も氷を飛ばしているが、カナンはうまくそれを避けている。
そしてカナンはギリギリでもう一度目くらましを使った。
カズはまた先ほどのように剣を振り回す。
「ナイスだカナン!」
そして俺はカズの服を切り裂くべく接近した。カズを目の前にして背中に汗が出てくる。
――――――カズは目を瞑っていた。
誘われていた!?正気じゃなくてもカズだという事を失念していた。このままじゃ鍔競り合いになる。
仕方ない・・・一発くらいどうにかしてやる!
「貴様は阿呆か!父上も鍔迫り合いはするなと言ってたじゃないか」
目の前に殿下現れカズの剣を白刃どりで受け止めた。手にはナックルグローブ、指に指輪を嵌めている。あれはブレードか?そうだとしたら、カズと全く同じ型のブレードだ。
「殿下!?助かりました!しかしなぜ・・・」
殿下はカズを蹴り飛ばし離れる。殿下に救われたが、何故加勢しに来たかはわからない。
だがもっとわからないことがある。電撃を纏った剣を殿下はどうやって受け止めたのかだ。
「君たちの、仲間のためなら自分の身を犠牲にできるってのが私はすごく好きでねぇ。帝国にはそういう身内に優しくなってほしいんだ。彼もヒューゲルのために身を犠牲にしてでも守ろうとしていた。彼は貴重な人材だ。ここで失うには惜しい・・・」
そう殿下が話してある間に、カズがすぐ後ろまで迫っていて、剣を振りかざそうとしていた。
「残念。貴様の攻撃は視えているぞ」
そういって殿下はカズの攻撃を紙一重に避けて、カズの腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。
「ヨシュア。君のもう一つの疑問についても答えよう。私も魔眼所持者なのだ。<模倣眼>私の半径200m以内にいる魔眼所持者の魔眼を私は扱える。これは使い勝手が良くてねぇ。普段は模様が全くないんだ。誰がどんな能力を持っているかまでわかるから、能力の確認をする必要もない」
「ーーー!?じゃあその能力で陛下の眼をコピーして使用したから剣を受け止めても防げたのですか?カズの眼の能力を知っていたのも!」
殿下はカズと相対し今も剣に触れている。
カズの剣を抑えながら殿下は答える。
「その通りだ。その節はすまなかった。この原因を作ったのは私の所為だ」
「いえ。カズを止めるのに協力してくれていますし、私もすぐに弁明するべきでした。だから2人でカズに謝りましょう」
そう俺は言うと殿下はにこりと笑う。
「あぁ!まずは彼を止めなければな!すまないカレブ。少し時間がほしい!」
「わかりました。1人じゃ最高でも1分が限界です。なるべく早くお願いします」
「十分だ!さてヨシュア。私はヒューゲルの能力を使い、やつの服と剣を解析した。その結果あの剣と服は同じものとわかっている。元はナックルグローブでどうやってか別の形に構成されている。それを維持できているのは指輪から供給されているエネルギーだ」
「つまり指輪をどうにか外せれば元に戻せると?」
そうとわかれば実行だ。カナンへの負担が大きい。
「まだ話は終わっていない!ただ外すだけじゃダメだ。外にある自然のエネルギーを使って供給する可能性がある。君は指輪を外したあと亜空間を作りそこに指輪を閉じ込めろ!キツイとは思うができなければ真壁は止められない。頼んだぞ」
別空間を作ること自体は簡単だ。しかし燃費が悪い。昔作ったが長くても10分しか耐えきれなかったし。少しでも集中を見出せば空間は霧散する。その空間にあったものは一気に目の前に出てくる。
けど今ならもう少し耐えきれるはずだ。
「わかりました!カズ待ってろ。今戻してやるぞ」
「エネルギー供給を切ってから沈黙するまでは父上が時間を稼いでくれる。あと一息だ!いくぞ」
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