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40.戦闘の行方
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祐樹は焦燥していた。どうなっている?今何が起きた?現実で起きたことをそのまま話すのならばイヴァンが吹き飛ばされた。そんなことありえるのか?
「祐樹ちん話が違うじゃんか!イヴァンを吹き飛ばすってどんな腕力してるんだい!?それにあいつの所為でこっちの兵達はほとんど無力化されちまったよ!どうすんだい!」
ベロニカもかなり慌てていた。それはそうだろう。イヴァンの魔眼は<筋肉鉛化>自身の筋肉を鉛並みの硬さと重さにする能力だ。
にもかかわらず、和澄はイヴァンを吹き飛ばした。グローブ型のブレードを嵌めているが実質素手で。ブレードを装備したからと言って身体能力は上がるわけじゃない。属性も見た感じ雷だ。吹き飛ばしたのはあいつの腕力と考えて良いだろう。
「慌てるな。正直誤算だった。あいつがまさかここまでとは思ってなかった。あいつはヨシュアと血縁関係にはある。だからこのくらいできるだろうと予想はついたはずなのに、くそっ!」
イヴァンの方を見る。泡を吹いて気絶していた。ブレードも起動せずにブレード持ちが一人ダウンか。相手はブレード持ちが三人。和澄が先制で攻撃してきたがまだ控えてる二人もいる。一人は白銀で一人は皇太子。更にここにヨシュアが合流してくればブレード持ち二人に対してブレード持ち一人で対応に追われる。
和澄がやったのは超磁力で地面に吸い寄せたとかその当たりだろう。あいつが魔眼持ちじゃない場合の話だが。
上に残ってる近代兵器武装の奴らは数えて五人程度。おそらく電磁力を無効にするか物質変換とかその当たりの魔眼持ちだろう。武器がなくなれば彼らは戦力外の魔眼の奴らだったが連れてきたのが幸いした。
「落下した者は即座に武装を脱げ。言われなくても武装は重たくなっているだろう。我らの本質は魔眼だ!即座に判断しろ。武装が残ってる者は我に続け。ベロニカブレードを起動しろ。行くぞ」
和澄と皇太子は前に出ていた。二人で相手する気か?舐められてるわけじゃない。最悪ミナや他の生徒に攻撃するという手段を考えていたがそれを潰された。少なくとも和澄は単独で相手するには危険すぎる。これで皇太子もこのレベルなら絶望的だ。最悪は撤退も視野にいれなければならない。
◇◆◇◆◇
俺とルナトは思ったよりも手間取っていた。余裕だと思ったがそれは早計だったと言えよう。オールレンジ武器は<未来視>でほぼ躱せてるので脅威ではない。しかし地形を変える能力やら全身に炎を纏わせる能力。他にも色々あるが全員魔眼持ちとみていいだろう。だがこの人数を把握するのは難しい。武装解除で素手で攻撃を挑んでくるとは思わなかった。
「ルナト、全員反応無しか?」
「あぁ。確実にこいつらは魔眼持ちのはずなんだがな」
そう言いながら全身炎を纏った敵の打撃を綺麗に避け顔面に裏拳をかまし蹴飛ばして吹き飛ばす。そのままその炎をブレードを操り空中にいる奴らの方へ誘導する。炎を纏った相手を殴っても忌纏でコーティングしているから火傷はしない。
「よそ見するなんて余裕だね」
「余裕がないなら誰の静止も振り切ってすぐに逃走してるさ。俺は臆病だからな」
ベロニカという少女が二丁の拳銃を発砲してくる。<未来視>で予知していたから楽に避ける。弾が校舎に着弾し、その場所が氷付けになる。これはブレードか。
俺は常に電磁重力を展開してる。にもかかわらず落ちていない事からもブレードだろう。しかし武器二つなんてありえるのか?いや闇属性も扱えて増殖させた可能性もあるか。そう考えながらもオールレンジ武器の弾幕が四方八方からとんでくる。<未来視>を上手く使って全弾を避けたり、打ち落としたりする。
「臆病ってあんた。そんだけの実力をもっておいてよく言うさね!」
「視野を広く持とうか。それに俺より強い奴なんていっぱいいるよ」
イヴさんとかな。それに警備兵全員が忌纏を使えるなら俺なんか相手にならないだろうし、忌纏を使っても陛下や叔父さんに勝てるイメージが湧かない。するとベロニカが俺の後ろに現れる未来が視えた。目の前のベロニカはいたままだ。
「これも魔眼の能力かよ。厄介な」
ベロニカのアイアンクローで顔面を掴み、壁に叩きつける。
「がはっ!」
目の前のベロニカにダメージが行く。こっちは偽物か?叩きつけた方は無表情で立ち上がる。闇属性で人が分身できる何て聴いたこと無いし、仮にできたとしても本体にダメージがいくはずもない。これは彼女の魔眼の能力で作り出した分身で間違いないな。
ベロニカと交戦最中、後ろから槍が俺に向かって飛んでくる。祐樹が爆弾を飛ばしてきたな。しかし爆弾は俺の目の前で方向が転換され祐樹の方に向かっていく。
「ちっ!ヨシュアか!」
「この前で懲りたんじゃないのか?今回は明確な侵略行為と見做していいな。前回は邪魔が入ったが今回はどうなのかねぇ」
兄さんが来た時点で俺たちに負けはなくなった。ここからたたみかけるか。
「兄さんに祐樹は任せるね。ルナト、ベロニカと地上は俺に任せて上の軍団よろしく。全滅させたらこっちに合流な」
「任せろカズ。前回の雪辱は晴らさせてもらうぜ」
「ふふふ。いいぞその指揮官ぶりは将来実に役に立つだろう。こちらは任された」
ルナトが何か言っていたが気にしない。ルナトは跳躍しブレードでジェットエンジンのような推進力を再現してコントロールして浮遊している。全機生き残ってたらわからなかったが、たった五人じゃルナトの相手にもならない。
「祐樹ちん。これはまずいんじゃないの?撤退しよう。あの二人だけでも一苦労なのに増援はきついって」
「仕方ない。全員ここは一旦退く。動けぬ者は捨て置け」
「イヴァンはどうするの?」
「ブレードだけ回収。最悪はブレードも置いていく」
どうやら撤退するようだ。全員逃走を開始していた。少なくとも今後の憂いのために祐樹とベロニカは確保したい。ミナを爆弾に変えられる可能性だってあるんだ。俺はイヴァンという男の前に接近したときと同じように超速移動して祐樹の前にいく。
「さすがに自分たちから攻めてきておいて虫が良いんじゃないの?」
「あぁわかってるさ。しかし無抵抗の俺たちをここで追撃するのは帝国が無抵抗の民間人を攻撃してきたことを認めているようなものだがどうする?」
「都合がいい話だな。まぁそうだとしてもお前らを逃がす理由にはならないんだけどな。こっちは無抵抗の民間人を爆弾に変えられてるんだ」
「証拠は?」
ここにきて証拠と抜かすか。しかしこいつが直接触れたところを誰も見ていない。戸惑っている俺にカナンさんが助け船を出してくれる。
「和澄くん。彼らの行為は侵略行為よ。見逃すことは到底できないわ」
「いやいやー先に攻撃してきたのはそちらですよ。我々は旅行先に来ただけですのに。こんな仕打ちがあっていいんですかね?」
「残念ながらそれはまかり通らないわ。自分の姿を見てご覧なさい。武装している時点で何も言えないのよ?」
最初は流暢に話していたが自分の言ってることが無理があることを指摘され黙る。そして俺に向かって武器を構える祐樹。
「あーあ。正直判断を間違えたよ悪いなベロニカ。あの状況で逃げておけばよかったんだ」
「しょうがないさね。アタイも闘うよ。みんなは全力で逃げてこの情報を祖国に伝えなさい」
ベロニカという少女は二丁の拳銃のグリップ同士をくっつけた。そして銃口とグリップの位置が平行になるように変形した。あれはインドの武器だったか?たしかシンガータとかいう両槍武器だったかな。
変形できたり特殊な武器型のブレードだな。けれど俺のやることは変わらない。少なくともブレード持ち二人は捕縛しなければ。
「ベロニカ、ちゃんと全員を連れて逃げろよ」
祐樹が前に出る。祐樹一人で俺と兄さんを相手する気か?一人ずつならありがたい話だが。
「ふははは。いくぞお前等全員俺が相手になってやる。施錠・・・」
――――――カチャリ。
そう祐樹が施錠と言うと、鍵を開けるような音がなった。まさかこれは・・・。
「あのときのカズと同じ、ブレードの暴走!?」
「やっぱりそうなのか兄さん。でも意図的にこんなことができるなんて」
俺はエネルギーを限界まで放出して起きたことなのにな。ブレードについて本当によくわからない。さすがは神族が作った武器か。
祐樹の周りに黒い風が吹き、しばらくして止み祐樹が現れる。上半身はほとんど裸だが黒い首飾りがかかっていて、頭には王冠、3叉の矛を持っている。まるでポセイドンだな。
しかしその緊張感は尋常じゃない。これがブレードの暴走か、えげつないな。見れば祐樹の仲間達も呆然としている。そして祐樹は俺たちに向かって突撃してきた。
「祐樹ちん話が違うじゃんか!イヴァンを吹き飛ばすってどんな腕力してるんだい!?それにあいつの所為でこっちの兵達はほとんど無力化されちまったよ!どうすんだい!」
ベロニカもかなり慌てていた。それはそうだろう。イヴァンの魔眼は<筋肉鉛化>自身の筋肉を鉛並みの硬さと重さにする能力だ。
にもかかわらず、和澄はイヴァンを吹き飛ばした。グローブ型のブレードを嵌めているが実質素手で。ブレードを装備したからと言って身体能力は上がるわけじゃない。属性も見た感じ雷だ。吹き飛ばしたのはあいつの腕力と考えて良いだろう。
「慌てるな。正直誤算だった。あいつがまさかここまでとは思ってなかった。あいつはヨシュアと血縁関係にはある。だからこのくらいできるだろうと予想はついたはずなのに、くそっ!」
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和澄がやったのは超磁力で地面に吸い寄せたとかその当たりだろう。あいつが魔眼持ちじゃない場合の話だが。
上に残ってる近代兵器武装の奴らは数えて五人程度。おそらく電磁力を無効にするか物質変換とかその当たりの魔眼持ちだろう。武器がなくなれば彼らは戦力外の魔眼の奴らだったが連れてきたのが幸いした。
「落下した者は即座に武装を脱げ。言われなくても武装は重たくなっているだろう。我らの本質は魔眼だ!即座に判断しろ。武装が残ってる者は我に続け。ベロニカブレードを起動しろ。行くぞ」
和澄と皇太子は前に出ていた。二人で相手する気か?舐められてるわけじゃない。最悪ミナや他の生徒に攻撃するという手段を考えていたがそれを潰された。少なくとも和澄は単独で相手するには危険すぎる。これで皇太子もこのレベルなら絶望的だ。最悪は撤退も視野にいれなければならない。
◇◆◇◆◇
俺とルナトは思ったよりも手間取っていた。余裕だと思ったがそれは早計だったと言えよう。オールレンジ武器は<未来視>でほぼ躱せてるので脅威ではない。しかし地形を変える能力やら全身に炎を纏わせる能力。他にも色々あるが全員魔眼持ちとみていいだろう。だがこの人数を把握するのは難しい。武装解除で素手で攻撃を挑んでくるとは思わなかった。
「ルナト、全員反応無しか?」
「あぁ。確実にこいつらは魔眼持ちのはずなんだがな」
そう言いながら全身炎を纏った敵の打撃を綺麗に避け顔面に裏拳をかまし蹴飛ばして吹き飛ばす。そのままその炎をブレードを操り空中にいる奴らの方へ誘導する。炎を纏った相手を殴っても忌纏でコーティングしているから火傷はしない。
「よそ見するなんて余裕だね」
「余裕がないなら誰の静止も振り切ってすぐに逃走してるさ。俺は臆病だからな」
ベロニカという少女が二丁の拳銃を発砲してくる。<未来視>で予知していたから楽に避ける。弾が校舎に着弾し、その場所が氷付けになる。これはブレードか。
俺は常に電磁重力を展開してる。にもかかわらず落ちていない事からもブレードだろう。しかし武器二つなんてありえるのか?いや闇属性も扱えて増殖させた可能性もあるか。そう考えながらもオールレンジ武器の弾幕が四方八方からとんでくる。<未来視>を上手く使って全弾を避けたり、打ち落としたりする。
「臆病ってあんた。そんだけの実力をもっておいてよく言うさね!」
「視野を広く持とうか。それに俺より強い奴なんていっぱいいるよ」
イヴさんとかな。それに警備兵全員が忌纏を使えるなら俺なんか相手にならないだろうし、忌纏を使っても陛下や叔父さんに勝てるイメージが湧かない。するとベロニカが俺の後ろに現れる未来が視えた。目の前のベロニカはいたままだ。
「これも魔眼の能力かよ。厄介な」
ベロニカのアイアンクローで顔面を掴み、壁に叩きつける。
「がはっ!」
目の前のベロニカにダメージが行く。こっちは偽物か?叩きつけた方は無表情で立ち上がる。闇属性で人が分身できる何て聴いたこと無いし、仮にできたとしても本体にダメージがいくはずもない。これは彼女の魔眼の能力で作り出した分身で間違いないな。
ベロニカと交戦最中、後ろから槍が俺に向かって飛んでくる。祐樹が爆弾を飛ばしてきたな。しかし爆弾は俺の目の前で方向が転換され祐樹の方に向かっていく。
「ちっ!ヨシュアか!」
「この前で懲りたんじゃないのか?今回は明確な侵略行為と見做していいな。前回は邪魔が入ったが今回はどうなのかねぇ」
兄さんが来た時点で俺たちに負けはなくなった。ここからたたみかけるか。
「兄さんに祐樹は任せるね。ルナト、ベロニカと地上は俺に任せて上の軍団よろしく。全滅させたらこっちに合流な」
「任せろカズ。前回の雪辱は晴らさせてもらうぜ」
「ふふふ。いいぞその指揮官ぶりは将来実に役に立つだろう。こちらは任された」
ルナトが何か言っていたが気にしない。ルナトは跳躍しブレードでジェットエンジンのような推進力を再現してコントロールして浮遊している。全機生き残ってたらわからなかったが、たった五人じゃルナトの相手にもならない。
「祐樹ちん。これはまずいんじゃないの?撤退しよう。あの二人だけでも一苦労なのに増援はきついって」
「仕方ない。全員ここは一旦退く。動けぬ者は捨て置け」
「イヴァンはどうするの?」
「ブレードだけ回収。最悪はブレードも置いていく」
どうやら撤退するようだ。全員逃走を開始していた。少なくとも今後の憂いのために祐樹とベロニカは確保したい。ミナを爆弾に変えられる可能性だってあるんだ。俺はイヴァンという男の前に接近したときと同じように超速移動して祐樹の前にいく。
「さすがに自分たちから攻めてきておいて虫が良いんじゃないの?」
「あぁわかってるさ。しかし無抵抗の俺たちをここで追撃するのは帝国が無抵抗の民間人を攻撃してきたことを認めているようなものだがどうする?」
「都合がいい話だな。まぁそうだとしてもお前らを逃がす理由にはならないんだけどな。こっちは無抵抗の民間人を爆弾に変えられてるんだ」
「証拠は?」
ここにきて証拠と抜かすか。しかしこいつが直接触れたところを誰も見ていない。戸惑っている俺にカナンさんが助け船を出してくれる。
「和澄くん。彼らの行為は侵略行為よ。見逃すことは到底できないわ」
「いやいやー先に攻撃してきたのはそちらですよ。我々は旅行先に来ただけですのに。こんな仕打ちがあっていいんですかね?」
「残念ながらそれはまかり通らないわ。自分の姿を見てご覧なさい。武装している時点で何も言えないのよ?」
最初は流暢に話していたが自分の言ってることが無理があることを指摘され黙る。そして俺に向かって武器を構える祐樹。
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「しょうがないさね。アタイも闘うよ。みんなは全力で逃げてこの情報を祖国に伝えなさい」
ベロニカという少女は二丁の拳銃のグリップ同士をくっつけた。そして銃口とグリップの位置が平行になるように変形した。あれはインドの武器だったか?たしかシンガータとかいう両槍武器だったかな。
変形できたり特殊な武器型のブレードだな。けれど俺のやることは変わらない。少なくともブレード持ち二人は捕縛しなければ。
「ベロニカ、ちゃんと全員を連れて逃げろよ」
祐樹が前に出る。祐樹一人で俺と兄さんを相手する気か?一人ずつならありがたい話だが。
「ふははは。いくぞお前等全員俺が相手になってやる。施錠・・・」
――――――カチャリ。
そう祐樹が施錠と言うと、鍵を開けるような音がなった。まさかこれは・・・。
「あのときのカズと同じ、ブレードの暴走!?」
「やっぱりそうなのか兄さん。でも意図的にこんなことができるなんて」
俺はエネルギーを限界まで放出して起きたことなのにな。ブレードについて本当によくわからない。さすがは神族が作った武器か。
祐樹の周りに黒い風が吹き、しばらくして止み祐樹が現れる。上半身はほとんど裸だが黒い首飾りがかかっていて、頭には王冠、3叉の矛を持っている。まるでポセイドンだな。
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