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45.帝都の厄災
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ゴードンとクウラとライコットは司令部から退室後それぞれを隊を引き連れて医療施設に来ていた。医療班と合流するためだ。ゴードンは先ほどのアンデルへのクウラの態度について話をする。
「それにしてもクウラさんすごいっすね。怖くて、俺あんな態度取れないっすわ」
「まぁ立場上なら無理かもな。でもお前もブレード使いなんだからもう少しどっしり構えろや」
「無理っすよ。俺たち帝国軍の陸軍は警備隊とは余り接点がないからっすけど、パニラ司令を初めて見た時、見た目で舐めた態度取ったら全治三ヶ月の重傷を負わされたっすよ」
警備隊は帝国軍隊とは別の管轄にあり指令官であるアンデルにはほとんど会うことがない。まだゴードンが大尉の時代に強盗事件での招集がかかった。
たかが強盗事件でなぜ自分が呼ばれたのか疑問に思いながら、招集を受けて司令室に入るとアンデルがおり、子供が何故司令室にいるかと疑問に思った。
そして子供のいうことは聞けないから別のやつに言え、といったゴードンは見事にアンデルの怒りをかり、摂関という名の拷問を受けて両足を粉砕骨折する全治三ヶ月の重傷を負った。
そしてそのような重傷の中でも、出動し事態の鎮圧も行わされ、医療費も全部ゴードンが自身で負担した。
このことはゴードンの自業自得の出来事なのでライコットは呆れた顔で言う。
「それは完全に貴方が悪いわよ」
「まぁライコットの言うとおりだな。むしろあの程度で済んだだけありがたいとおもえ。どんなことでも任務は責任を持って取り組めと教えたのにあれは恥ずかしかったぞ」
「すいませんクウラさん」
自分が悪いことはゴードンも理解している。なので素直に謝罪する。それにその恐怖のおかげで、どんなにむかつく貴族相手だろうと任務を筒なくこなし、今では大将という地位にまでなった。なのでアンデルには感謝をしている。
しばらく歩いて行くと先に来ていたレイが医療班と話をしていた。
「アルビーク中尉か。医療班の準備は万全か?」
「これはディアボ大将。医療班はいつでも出動できます」
先ほどまではクウラに対しての口調だったが、今は大将として振る舞うゴードン。
「であるか。アルビーク中尉はどうする?」
「私も僭越ながら同行させていただきます。主に医療班を守ることに専念致しますが」
レイはそういうと内側のポケットから鞭を取り出した。
「私はブレード持ちですのでお役には立てると思います」
「へぇ。司令官殿はブレード持ちを通達係に置いてんのか。随分贅沢な使い方だなぁ」
クウラは品定めするようにレイを見る。嫌そうな顔をするレイだったが上官相手に何も言えないでいる。そこへライコットがクウラの耳を引っ張る。
「いてて、いてぇ。なにすんだライコット!」
「先生が実力を確認するのはわかりますが、TPOくらい弁えてくださいまし。あまり乙女の身体をジロジロみるもんじゃありません」
「おぉ。こりゃ俺の配慮がたらんかった。すまないなアルビーク中尉。筋肉の付き方をみてたんだ。他意はないぜ。誤解させたならすまなかったな」
「いえ。時間が惜しいです。早く出撃しましょう」
もう被害は出ているのだ。ここで茶番をしていては救える命も少なくなる。なので多少思う所があったがレイは出撃を急かした。
「クウラさんその子の言うとおりです。さぁ全員四等区まで全力で向かうぞ」
そういうと医療班を含めた部隊員全員は医療施設から出て、用意してあったトラックに乗り込み四等区へ向かった。
◇◆◇◆◇
四等区へ中心部へ到着したクウラ達一行は事態の重大さに絶句する。住宅街のどこからも火の手が上がっており、半壊している家まであった。医療班はすぐに医療テントを組み立て近くにいた負傷者の治療を始めた。
「思ったより酷いな。では今からここを拠点とし、全員各地へ散らばり負傷者の救助を優先してくれ。襲撃者と発見した場合はまずは捕縛を試んでくれ。無理そうなら殺害も厭わない。実力が及ばないと感じたらすぐに離脱しテントに報告してくれ」
「「「了解!」」」
ゴードンが指示をだし、部隊員達は各々散らばっていった。
「俺はテントに残る。クウラさんとライコットも負傷者の救助を頼む。二人は賊の確保の方を優先してくれ」
「わかったわ」
「了解だぜぇ。全く弟子の成長ぶりに俺は感無量だ」
そう言って二人も散ろうとする。そこへレイが呼び止める。
「待って下さい。お二方ともこれを」
そういうと警備隊の通信器具を渡す。スマートフォン並みの性能であり、帝都ならどこでも連絡を取ることができる代物だった。更に通信傍受の問題を解決した最新型に改良されたものだった。
「これはスマホか?昔俺も持ってたなぁ。懐かしいぜ」
「これの使い方はどうやるのかしら?」
「真ん中の丸いパネルを押して起動です。そして受話器マークというのですが、この青いボタンを押していただいてここに載っている番号を押していただくと私にかかりますので、何かあったら連絡して下さい」
そう言うと二人は通信器具で繋がるか試し、その後各々散らばっていった。そしてレイも医療テントの外で警戒する用に入り口に立った。
とりあえず一通り指示をし終えたゴードンはピアスを耳に付ける。ピアスは法で禁止されているため律儀に外している。実はブレードはその法に適用されないのだが、ダメ貴族達が指摘しかねないので一応外していた。そして武器型の大鎌を取り出したところで声がする。
「おにーさーん。準備終わったかなー?」
「――――――!?」
上後方から男の声がしたので振り向く。赤髪オールバックの眉毛を全部剃り落とした少年がいた。
「貴様が襲撃者か」
「ひどーい。勝手に決めつけないでよ」
「この場で怪我一つないのに何を言う。助けを求めるような感じでもないしな」
この少年は怪我どころか服の汚れすら少ない。どう考えても普通じゃないと判断し警戒を強めるゴードン。
「そんなことないよ。僕助けを求めてるの。助けてよおにーさーん」
「貴様、馬鹿にしてるのか?」
「わかる?ふへへー」
手を広げてくるくると回り出す少年。ゴードンは表情を消す。
「先に聞くぞ。投降する意思はあるか?」
「あるよー。おにーさんが僕より強かったらねー」
「なるほど。投降する意思なしか。では貴様を捕縛する。無事は保証しないがな」
ゴードンは大鎌のブレードを起動する。
「おー、おっかないねぇー。とんでもない殺気だなぁ」
「当然だ。襲撃者の命が保証されていると思うなよ。これだけのことをしたんだ。覚悟しろ」
「ふははは、覚悟しろ?おにーさん程度のやつに何を覚悟すれば良いのかな?」
「話をするのも無駄のようだな」
ゴードンはいつまでも人を小馬鹿にするような態度の少年に苛立ちを見せ始めた。しかし何をしてくるかわからないからおいそれと動かない。これだけのことをしでかした相手に警戒をしないほどゴードンは油断をしてはいない。
「イライラするとストレスでハゲるよ。せっかく整った顔立ちなのに」
「・・・」
「あはっ、等々無視?名前くらい名乗れよおにーさん」
そういうと少年の周りに球体が生まれる。見れば鉤爪のような物を装備していた。ゴードンは敵はブレード持ちと判断し警戒心をあげる。
「また殺気が痛くなった。ブレードを起動したから怖くなっちゃったのかなぁ?」
「いい加減黙ったらどうだ?」
そういって踏み込み大鎌で切りつける。鉤爪で受けとめた少年。そこへ雷属性を操り電撃を流す。
「おーしびれるねぇ。痛気持ちいい」
舌打ちをして離脱する。電撃を流したのに全然効いていなかったからだ。離脱したと同時に展開された球体が飛んできたがすべていなす。水属性の球体のようだったが、少しかすっただけで手の皮膚に熱がきた。球体の正体は塩酸の液体だった。警戒心を更にあげる。
「今のは気持ち良かったよおにーさん。そこそこの雷属性を持ってるねぇ。しかも僕の攻撃を避けるときたもんだ。すごいすごい」
「黙れこの悪人が!いい加減そのふざけた口を閉じろ」
すると少年は急に表情を変え鬼の形相でゴードンを睨む。
「僕が悪人?ふざけてるねおにーさん。僕は正義でも悪でもないよ。いつの世も言うだろ?勝てば官軍負ければ賊軍ってさ」
突然雰囲気が変わったので驚くゴードン。ネイサンはまたすぐに表情を戻しすっとぼけた表情をする。
「僕の名前はネイサン・A(アーノルド)・スコッティ。よろしくね、ゴードン・ディアボ大将」
「くっ。貴様は最初から俺のことをわかっていたのか」
「当然じゃん。敵国の大将の名前くらい把握してるよ」
敵国といった言葉でやはりアメリカの襲撃であったと確信納得する。そしてこれ以上話しても無駄だと口を閉じる。ゴードンに最早ネイサンを捕縛する気はない。速やかに排除し残りから情報を聞き出せば良いと判断した。
「あらら、まただんまり。まぁいいや。おにーさんはさっさと殺して、他の将軍様とあーそぼ」
そしてネイサンは再び球体を展開し、ゴードンと対峙する。
「それにしてもクウラさんすごいっすね。怖くて、俺あんな態度取れないっすわ」
「まぁ立場上なら無理かもな。でもお前もブレード使いなんだからもう少しどっしり構えろや」
「無理っすよ。俺たち帝国軍の陸軍は警備隊とは余り接点がないからっすけど、パニラ司令を初めて見た時、見た目で舐めた態度取ったら全治三ヶ月の重傷を負わされたっすよ」
警備隊は帝国軍隊とは別の管轄にあり指令官であるアンデルにはほとんど会うことがない。まだゴードンが大尉の時代に強盗事件での招集がかかった。
たかが強盗事件でなぜ自分が呼ばれたのか疑問に思いながら、招集を受けて司令室に入るとアンデルがおり、子供が何故司令室にいるかと疑問に思った。
そして子供のいうことは聞けないから別のやつに言え、といったゴードンは見事にアンデルの怒りをかり、摂関という名の拷問を受けて両足を粉砕骨折する全治三ヶ月の重傷を負った。
そしてそのような重傷の中でも、出動し事態の鎮圧も行わされ、医療費も全部ゴードンが自身で負担した。
このことはゴードンの自業自得の出来事なのでライコットは呆れた顔で言う。
「それは完全に貴方が悪いわよ」
「まぁライコットの言うとおりだな。むしろあの程度で済んだだけありがたいとおもえ。どんなことでも任務は責任を持って取り組めと教えたのにあれは恥ずかしかったぞ」
「すいませんクウラさん」
自分が悪いことはゴードンも理解している。なので素直に謝罪する。それにその恐怖のおかげで、どんなにむかつく貴族相手だろうと任務を筒なくこなし、今では大将という地位にまでなった。なのでアンデルには感謝をしている。
しばらく歩いて行くと先に来ていたレイが医療班と話をしていた。
「アルビーク中尉か。医療班の準備は万全か?」
「これはディアボ大将。医療班はいつでも出動できます」
先ほどまではクウラに対しての口調だったが、今は大将として振る舞うゴードン。
「であるか。アルビーク中尉はどうする?」
「私も僭越ながら同行させていただきます。主に医療班を守ることに専念致しますが」
レイはそういうと内側のポケットから鞭を取り出した。
「私はブレード持ちですのでお役には立てると思います」
「へぇ。司令官殿はブレード持ちを通達係に置いてんのか。随分贅沢な使い方だなぁ」
クウラは品定めするようにレイを見る。嫌そうな顔をするレイだったが上官相手に何も言えないでいる。そこへライコットがクウラの耳を引っ張る。
「いてて、いてぇ。なにすんだライコット!」
「先生が実力を確認するのはわかりますが、TPOくらい弁えてくださいまし。あまり乙女の身体をジロジロみるもんじゃありません」
「おぉ。こりゃ俺の配慮がたらんかった。すまないなアルビーク中尉。筋肉の付き方をみてたんだ。他意はないぜ。誤解させたならすまなかったな」
「いえ。時間が惜しいです。早く出撃しましょう」
もう被害は出ているのだ。ここで茶番をしていては救える命も少なくなる。なので多少思う所があったがレイは出撃を急かした。
「クウラさんその子の言うとおりです。さぁ全員四等区まで全力で向かうぞ」
そういうと医療班を含めた部隊員全員は医療施設から出て、用意してあったトラックに乗り込み四等区へ向かった。
◇◆◇◆◇
四等区へ中心部へ到着したクウラ達一行は事態の重大さに絶句する。住宅街のどこからも火の手が上がっており、半壊している家まであった。医療班はすぐに医療テントを組み立て近くにいた負傷者の治療を始めた。
「思ったより酷いな。では今からここを拠点とし、全員各地へ散らばり負傷者の救助を優先してくれ。襲撃者と発見した場合はまずは捕縛を試んでくれ。無理そうなら殺害も厭わない。実力が及ばないと感じたらすぐに離脱しテントに報告してくれ」
「「「了解!」」」
ゴードンが指示をだし、部隊員達は各々散らばっていった。
「俺はテントに残る。クウラさんとライコットも負傷者の救助を頼む。二人は賊の確保の方を優先してくれ」
「わかったわ」
「了解だぜぇ。全く弟子の成長ぶりに俺は感無量だ」
そう言って二人も散ろうとする。そこへレイが呼び止める。
「待って下さい。お二方ともこれを」
そういうと警備隊の通信器具を渡す。スマートフォン並みの性能であり、帝都ならどこでも連絡を取ることができる代物だった。更に通信傍受の問題を解決した最新型に改良されたものだった。
「これはスマホか?昔俺も持ってたなぁ。懐かしいぜ」
「これの使い方はどうやるのかしら?」
「真ん中の丸いパネルを押して起動です。そして受話器マークというのですが、この青いボタンを押していただいてここに載っている番号を押していただくと私にかかりますので、何かあったら連絡して下さい」
そう言うと二人は通信器具で繋がるか試し、その後各々散らばっていった。そしてレイも医療テントの外で警戒する用に入り口に立った。
とりあえず一通り指示をし終えたゴードンはピアスを耳に付ける。ピアスは法で禁止されているため律儀に外している。実はブレードはその法に適用されないのだが、ダメ貴族達が指摘しかねないので一応外していた。そして武器型の大鎌を取り出したところで声がする。
「おにーさーん。準備終わったかなー?」
「――――――!?」
上後方から男の声がしたので振り向く。赤髪オールバックの眉毛を全部剃り落とした少年がいた。
「貴様が襲撃者か」
「ひどーい。勝手に決めつけないでよ」
「この場で怪我一つないのに何を言う。助けを求めるような感じでもないしな」
この少年は怪我どころか服の汚れすら少ない。どう考えても普通じゃないと判断し警戒を強めるゴードン。
「そんなことないよ。僕助けを求めてるの。助けてよおにーさーん」
「貴様、馬鹿にしてるのか?」
「わかる?ふへへー」
手を広げてくるくると回り出す少年。ゴードンは表情を消す。
「先に聞くぞ。投降する意思はあるか?」
「あるよー。おにーさんが僕より強かったらねー」
「なるほど。投降する意思なしか。では貴様を捕縛する。無事は保証しないがな」
ゴードンは大鎌のブレードを起動する。
「おー、おっかないねぇー。とんでもない殺気だなぁ」
「当然だ。襲撃者の命が保証されていると思うなよ。これだけのことをしたんだ。覚悟しろ」
「ふははは、覚悟しろ?おにーさん程度のやつに何を覚悟すれば良いのかな?」
「話をするのも無駄のようだな」
ゴードンはいつまでも人を小馬鹿にするような態度の少年に苛立ちを見せ始めた。しかし何をしてくるかわからないからおいそれと動かない。これだけのことをしでかした相手に警戒をしないほどゴードンは油断をしてはいない。
「イライラするとストレスでハゲるよ。せっかく整った顔立ちなのに」
「・・・」
「あはっ、等々無視?名前くらい名乗れよおにーさん」
そういうと少年の周りに球体が生まれる。見れば鉤爪のような物を装備していた。ゴードンは敵はブレード持ちと判断し警戒心をあげる。
「また殺気が痛くなった。ブレードを起動したから怖くなっちゃったのかなぁ?」
「いい加減黙ったらどうだ?」
そういって踏み込み大鎌で切りつける。鉤爪で受けとめた少年。そこへ雷属性を操り電撃を流す。
「おーしびれるねぇ。痛気持ちいい」
舌打ちをして離脱する。電撃を流したのに全然効いていなかったからだ。離脱したと同時に展開された球体が飛んできたがすべていなす。水属性の球体のようだったが、少しかすっただけで手の皮膚に熱がきた。球体の正体は塩酸の液体だった。警戒心を更にあげる。
「今のは気持ち良かったよおにーさん。そこそこの雷属性を持ってるねぇ。しかも僕の攻撃を避けるときたもんだ。すごいすごい」
「黙れこの悪人が!いい加減そのふざけた口を閉じろ」
すると少年は急に表情を変え鬼の形相でゴードンを睨む。
「僕が悪人?ふざけてるねおにーさん。僕は正義でも悪でもないよ。いつの世も言うだろ?勝てば官軍負ければ賊軍ってさ」
突然雰囲気が変わったので驚くゴードン。ネイサンはまたすぐに表情を戻しすっとぼけた表情をする。
「僕の名前はネイサン・A(アーノルド)・スコッティ。よろしくね、ゴードン・ディアボ大将」
「くっ。貴様は最初から俺のことをわかっていたのか」
「当然じゃん。敵国の大将の名前くらい把握してるよ」
敵国といった言葉でやはりアメリカの襲撃であったと確信納得する。そしてこれ以上話しても無駄だと口を閉じる。ゴードンに最早ネイサンを捕縛する気はない。速やかに排除し残りから情報を聞き出せば良いと判断した。
「あらら、まただんまり。まぁいいや。おにーさんはさっさと殺して、他の将軍様とあーそぼ」
そしてネイサンは再び球体を展開し、ゴードンと対峙する。
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